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絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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毎年30万人もの移民が、メキシコの南の国境を越え、この国を通って北のアメリカ合衆国を目指すのだそうだ。

しかしそれは、「世界で最も危険な旅」と言われる。

どれほど危険な旅なのか、それがこの物語に描かれている。

これはフィクションだが、嘘ではない。

なぜなら本書は、作者のディルク・ラインハルトが現地取材して書き下ろしたものだからである。

彼らの殆どが、目的地アメリカ合衆国ににたどり着くことは出来ない。

不法移民である彼らは、追いはらわれたり、暴力を振るわれたり、追いはぎに遭ったり、列車にひかれたり(当局の目を盗み、走っている列車に飛び乗ったり飛び降りたりするため)、数々の災難を覚悟せねばならず、その多くが、夢の地にたどり着く前に命を落とす。

失敗しても、何度も何度も繰り返すという。

なぜ彼らはそんな危険を冒してまで、北を目指すのか?

彼らはグアテマラ、ホンジュラス、エル・サルバドル、ニカラグアといった世界で最も貧しいとされる国の出身。

中米 地図 に対する画像結果


これらの国では、ほんの一握りの地主や起業家や政治家・軍人が富を独占していて、国民の大多数は貧困に苦しんでいる。

職がない。子ども達は家計を支えるために働かなければならず、学校に行けない。

しかし、職がない・・・・

だから多くの人が国を出て、世界で最も豊かな国アメリカ合衆国を目指す。

合衆国に行けば、十分なお金がすぐに稼げ、また故郷に苦労のない生活が送れると信じて。

家を建て、子ども達を学校にやれると本気で信じて。


まずは父親が合衆国を目指す。

しかし、父親の消息が絶えてしまうと、今度は家計を支えきれなくなった母親が合衆国を目指す。

彼女たちは家政婦やベビーシッターとして重宝される。

働き者で従順な彼女たちは、不法移民であるが故、自分たちの権利を主張しない。

よって、うまく使われてしまい、これまた計画通りにお金は貯まらない。

置いてけぼりにされた子ども達はある程度成長すると、母親を探して旅に出る。

この物語は、まさにそうした子ども達の危険な旅を、詳細に描いたものである。

この本は、ドイツ最古の児童文学賞であるフリードリヒ・ゲルシュテッカー賞を受賞している。

これは、異文化への理解と慣用を促す本に、二年に一度だけ与えれる賞とのこと。

また、舞台になっているメキシコでも、メキシコについての描写が妥当なものとみなされ、出版されている。


かなり長い本で、読むのに大分時間が掛かったが、中学生以上、もちろん大人にも是非読んで欲しい。


さて、アメリカがイスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移転したことで、現地では激しい衝突が起きている。

世の中は様々な人間が、様々な考えと風習の元で暮らしている。

互いに相手を認めることから始めなければ、何も先へ進むはずがない。

まずは相手を、事実を知る事から始めよう。



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by yomuyomuehon | 2018-05-18 12:31 | YA

6年生への読み聞かせ

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運動会が終わり、小学校は落ち着きを取り戻したかのような今日、二学期最初の朝の読み聞かせに行って来ました。

今回6年生に読んだのは、

さがしています (単行本絵本)

アーサー・ビナード/童心社

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ともだちのしるしだよ

カレン・リン・ウィリアムズ : カードラ・モハメッド/岩崎書店

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の二冊。

先日参加した読み聞かせ講演会で、ボランティアが子どもに読むべき本は楽しいものであるべきだと伺いました。

戦争を取り扱った本については、その1冊を読んだところで子どもに何が伝わるのでしょうか?それを読むあなたは戦争の事について話が出来ますか?・・・出来ないでしょう?と、厳しく指摘されてしまいました。

戦争の事、世界で起きていること・・・確かに私は全てを知らないし、知っているつもりの事でも、正しく説明が出来ないと思います。

だからと言って、戦争を扱った本を選ぶべきではないのか。。。。

夏だからと戦争の本を選ぶのはおかしい、だったら1年中、どこで読んでも良いじゃないの?とも・・・・それは確かに。。。。



朝なので、あまり暗い雰囲気にはしたくないというのは、ボランティアの中にある共通の思い。

私たちは何も考えずに、選んでいるわけではない。

上から目線で、子ども達に読んであげているわけでもない。

子ども達に伝えたい事があるからこそ、その一冊を選んでいます。

そして、それがこの二冊だったのです。


時間の関係で、「さがしています」の中からは3つを選びました。

14点あるなかで、3組の担当者それぞれが選んできた3つが全く同じ所だったのは驚きでした。


以前、この「さがしています」が出版されたばかりの頃、この本だいすきの会の例会で、私はこの本を紹介しました。

それを受けて、小松崎先生は年の暮れの集会の講演にアーサーさんを呼んでくださったのでした。

今回子ども達に読むために、この本を読み返してみて考えたのは、遺産が語る原爆の被害よりも、巻末でアーサーさんが仰っている「原爆」か「ピカドン」かという、解釈の違いについてでした。

人は立ち居地によって、解釈が異なります。

アーサーさんがアメリカで教わった原爆の正当性と、日本に来て、広島を訪れて知ったピカドン。

同じものなのに。。。。



5月、オバマ大統領が広島を訪れ、平和記念資料館に来館したことで、欧米からの来館者数はそれまでの倍になったそうです。

しかしながら、アジア諸国からの来館者数は増えていないとの事。

戦争を終わらせる為に原爆投下は正当だったと考えるアメリカ。

アジア諸国は自分たちが日本の被害者であると考えています。

日本は・・・

それぞれの立場により、原爆投下の意味は違うのです。

誰が悪いかではなくて、原爆は恐ろしい・・・本当に伝える事はその1点のはず。

平和祈念資料館が、政治利用される事なく、ただただ世界平和を願って広く世界の人々に知られる存在になる事を心から望みます。


世界には戦禍が絶えません。

自分の主張だけでなく、相手の立場に少しでも近づく事が出来たら、争そいは減るのでは無いか・・・そう考える私は、甘いのでしょうか?

ともだちのしるしだよ

カレン・リン・ウィリアムズ : カードラ・モハメッド/岩崎書店

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最近読んだ本↓

ダイヤモンドより平和がほしい―子ども兵士・ムリアの告白

後藤 健二/汐文社

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ルワンダの祈り―内戦を生きのびた家族の物語

後藤 健二/汐文社

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どちらも、小学高学年から。

かつての日本がそうであったように、今も世界の各地で、自分と同じくらいの子ども達が、とても辛い毎日を生きているという現実があります。

さて、見た目にとても大きくなった6年生は皆、どちらの本も真剣な眼差しで聞いてくれていました。


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by yomuyomuehon | 2016-09-26 11:45 | 戦争と平和を考える
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一昨日、家族旅行の岩手からの帰路の新幹線で読んでいた朝日新聞。

国際面の、「16歳 奪われた右手 不屈の脱出」の記事に、やるせない思いがした。

母親と弟妹と、ISが支配するイラクから逃れようとした前夜、家に踏み込んできたIS戦闘員に連行され、右手を落とされた。

手を切り落とされた後、家に戻された彼は、家族がトルコに逃れ待っている事を知り、単身イラクから脱出したのだ。

一ヶ月ぶりに家族に再会した彼は、まだ16歳だ。

紛争で亡くなった父親に代わり、家族を支えていた。

母親にショックを与えまいと、右手を隠し続けた。

何とかトルコからドイツに入り、家族は保護され、支援団体によって義手を手に入れることが出来た。


家族旅行で、新幹線に乗り、高い駅弁を食べている自分達。

そりゃあ、何の罪も無いのだが、心地悪い思いがした。


夕方家に着くと、早速友達の居る公園に出掛けて行ったtaichi。

あと一時間後には水泳練習に出掛けるというのに・・・

その夜の水泳練習を終えて帰って来た子どもたちが寝静まり、一人読みかけだったこの本を一気に読んだ。

ラミッツの旅―ロマの難民少年のものがたり

グニッラ ルンドグレーン/さえら書房

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小学6年生以上向け

この本はこの夏の課題図書、小学高学年向けである。

が、もうこういう内容のものを読む年齢になったのかと思うと、驚きだが、世界で起きている問題、自分の置かれている状況・・・様々な事を考えて欲しいと思う。


新しい命は、場所も時代も、その他様々な環境をも、選んで生まれてくる事は出来ない。

ドイツ内務省によると、6月時点で難民・移民の未成年者8907人が行方不明だという。


この話は、事実に基づいたものだそうだ。

コソボからドイツに亡命してきたロマ人(かつてジプシーと呼ばれた)の両親のもと、ドイツで生まれ育ったラミッツ。

サッカーやゲームが好きなごく普通の少年だった。

しかし、学校でお金が無くなったとき、物乞いと言うイメージのロマ人であるラミッツは疑いの目で見られ、学校を飛び出した。

そのあと、真面目で教育熱心な父親の仕事を手伝っていたのだが、ある日、移民局から、一家のドイツ永住許可申請を却下する通知が届く。

家族はコソボに強制送還される。

しかしコソボは、紛争の真っ只中だった。

父親の両親はセルビアに亡命していて、家は破壊されていた。

生まれて初めて会った母親の両親の家に隠れた家族。

しかし、そこにドイツ帰りの家族を狙い、兵士がやって来て、父親を連れ去った。

おじいちゃんとおばあちゃんは大金を工面し、国外脱出の準備をしてくれた。

ワゴン車に潜り込み、着いた所はスウェーデン。

ここで、家族は難民宿舎に入り、審査官からの質問を受けたのだが、ラミッツはやがてしゃべる事が出来なくなった。

舌が動かなくなった。

姉さんのアテーネはうつ病になった。

父親を心配する家族は、もう心も体もボロボロだった。



難民・強制送還・民族紛争・拉致・亡命・民族差別など、次々に襲い掛かる過酷な試練。

こんな平和な生活を送る日本において、その辛さ・過酷さを想像するのは至難の業かもしれない。

でも、このお話は事実に基づいているし、新聞の記事は今まさに起きている事。


果たして自分達に何が出来るか?

どう生きるべきか、つくづく考えなくてはならない。

是非、課題図書だからと、子どもに勧めるだけでなく、親も読むべきである。

中学生以上なら、こちらを↓

地球から子どもたちが消える。

シモン ストランゲル/汐文社

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このTシャツは児童労働で作られました。

シモン ストランゲル/汐文社

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ドコカ行き難民ボート。

シモン ストランゲル/汐文社

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岩手出身の宮澤賢治が遺した言葉

「世界ぜんたい幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない」

が身に沁みる。

サライ 2010年 07月号 [雑誌]

小学館

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今年は「宮澤賢治生誕120年」

花巻では様々なイベントが予定されている。

残念ながら今回の旅で花巻を訪れず。

「注文の多い料理店」出版の地の、盛岡市材木町の光原社に立ち寄った。

注文の多い料理店 (日本の童話名作選)

宮沢 賢治/偕成社

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読んであげるなら、小学低学年~

自分で読むなら、小学4年生くらい~
課題図書を読む③☆「ラミッツの旅」_e0160269_16045578.jpg
材木町の賢治さんと・・・

課題図書を読む③☆「ラミッツの旅」_e0160269_16061497.jpg
光原舎の涼しい素敵なお庭にて・・・

喫茶店やギャラリー、民芸品店が並ぶ。


・・・が、市内は暑くて暑くて歩いていられず(><)

ぴょんぴょん舎にて冷麺を食べて山に引き上げ。

課題図書を読む③☆「ラミッツの旅」_e0160269_16092217.jpg
本当は、連日山遊びのはずが・・・岩手山には連日雨雲が掛かっていて(^^;)

網張ビジターセンターに申込みしていた初日のナイトハイク&星空観察も中止となり(><)

う~、山の天気は変わりやすいのね。

あっ!晴れた♪と思ったら、あっという間に雨雲が、そして雷も!

全く計画通りに行かなかった、今回の旅。


しかし、盛岡の町に出た事で、とっても美味しい福田パンのコッペンパンを食べる事が出来ちゃった♪。

冷麺食べた後に、二つも食べたsohta。

食欲は相変わらず(^^;)

軽いのに、もっちりしている、かなり美味しいコッペンパン。

挟む具はとっても多い。

次から次へとお客さんがやって来る。

美味しかった~♪

この福田パンを都内でも食べれるらしい。

福田パンで修行を積んだ吉田さんが開く「Lucky Bread 吉田パン」

亀有にあるんだって!

行かなくちゃ!!!

でも、電車賃の方が高いな(^^;)


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by yomuyomuehon | 2016-08-04 16:28 | 童話 高学年向け
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杉原千畝と命のビザ―自由への道

ケン モチヅキ/汐文社

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読んであげるなら 7、8歳くらい~


(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)

「目は心の鏡」ということわざがあります。

あるときぼくのおとうさんは、買い物をしていて、ひとりのユダヤ人の少年に気がつきました。

その少年は、ほしいものがあったのですが、お金がたりなくて買えないでいたのです。

それでおとうさんは、その少年にお金をあげました。

すると壮年は、お父さんの目をじっと目つめました。

そして、お礼にお父さんを家に招待してくれたのです。

これが、ぼくたちがはじめてユダヤのお祭り、ハヌカーにいった日です。

このときぼくは、5歳でした。


 * * * * *

(以下、あらすじです)

杉原千畝さんの息子である弘樹さんの立場で語られる、1940年の出来事。


日本版シンドラーと言われる、杉原千畝。

リトアニアで日本の外交官の職に付いていた彼の元に、ビザを発給してもうらおうと、大勢のユダヤ人が押しかけました。

日本政府に、何度もビザの発給許可をお願いするものの、答えはNO!

しかし、杉原氏の取った行動は、日本政府に背き、ビザ発給を待つ全ての人に発給するというものでした。

来る日も来る日も、およそ一ヶ月のもの間、杉原氏は手書きでビザ書き続けました。

やがて西からドイツ軍が攻めてくると、ソ連軍は東から侵入してきてリトアニアを占領しました。

そして杉原氏には、日本政府からドイツ任務の命令が。

リトアニアを出る日、列車が動き始めても、ビザを書き続け、避難民達に渡したのです。


あとがきで、弘樹さんが語っています。

『正しいと思った事を勇敢に貫いた父を誇りに思う。この絵本はひとりの人間が、世界の変化をもたらせることができると証明している。』

一家はソ連の収容所に18ヶ月拘束された後、帰国。

外交官の職を追われ幾つかの仕事に就いた後、輸出会社に退職するまで勤務しました。

ずっと避難民達の消息を気に掛けていた杉原氏。

1960年代になって、「杉原に助けられた人びと」の事を聞くようになりました。

1969年イスラエルに招待されて、ホロコースト記念館を訪れました。

1985年にはヤド・ヴァシェム賞を受賞、アジア人初の「諸国民の中の正義の人」の称号を送られました。

*****

杉原氏の名誉回復は2000年の事。

つい最近の事だった事に驚きます。

ただ、政府が本当に氏の人道的決断を認めたのであれば、今日の難民に対する見解は違ったものになるのではないでしょうか?

映画「杉原千畝 スギハラチウネ」も上映中です。


ところで、昨日「007 スペクター」を主人と鑑賞してきました。

年を取るのも良いもんで(^^)、夫婦50割引・・・夫婦で2200円也。

何と言っても、一つ年上のダニエルクレイグは、メチャクチャ格好良かった~♪

そしてボンドガールのモニカ・ベルッチはなんと50歳!

恐るべき美貌です。

40歳で第一子、45歳で第二子を産んだとのこと!

カッコよ過ぎ(><)

興奮冷めあらぬまま、幼稚園に行き、その場にいたお母さん達に話したのだが、みんな???

主人公の年齢が高すぎるのか!?興味ないみたいで。。。

皆若いので、まだまだダニエル・クレイグを格好イイ!って思うような年齢じゃないのかも(^^;)

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by yomuyomuehon | 2015-12-11 09:17 | 伝記
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ドコカ行き難民ボート。

シモン ストランゲル/汐文社

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地球から子どもたちが消える。

シモン ストランゲル/汐文社

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中学生以上向け

これらの本は、出版社の案内に小学高学年(5、6年生以上向け)とあります。

しかし、「地球から子どもたちが消える」では、ショッキングな性的虐待が描かれている点から、まだ小学生には早いのではないかと考えます。



今世界を揺るがす、シリアからの難民問題。

それもあって、この本を手に取りました。

戦争、民族紛争、人種差別、宗教的迫害、思想的弾圧、政治的迫害、経済的困窮、などの理由により祖国を逃れた、あるいは追われた人たち

自らの命を守るため、なんらかの手段を使って国外に脱し、他国の庇護と援助を求めるのですが・・・

現実は、そううまく行かない。


『ドコカ行き難民ボート』

アフリカ・ガーナの貧困からの脱出を試みたサミュエル18歳。

ヨーロッパでの豊かな生活を夢見て・・・

サミュエルが家を出る時、お母さんは、お父さんと何年も溜めてきたという大金をサミュエルに渡してくれた。

サミュエルはヨーロッパに行きさえすれば、二倍にも三倍にもして返せるはずだと思っていた。
サミュエルは密航業者にお金を渡してカナリア諸島を目指した。

ぎゅうぎゅう詰めのボートに乗り込んだ21人。

赤ん坊・女の人・青年。

屋根もライフジャケットも、航路図もセーフベストもGPSも無い。

あるのは、ヨーロッパへの夢と祖国への絶望のみ。

船は途中ガソリンが尽き、食料がつき、水がつき・・・そして何人ものが死んだ。

24日目、漂い続けた船はようやくカナリア島の浜辺に着いた。


ノルウェーから家族でバカンスに来ていたエミーリエ15歳。

観光客が集う場所を離れ、ジョギングをしていたエミーリエの目の前に現れた、今にも壊れそうな木のボート。

エミーリエは海に入り、ロープを手繰り寄せ、船を引いた。


サミュエルたち難民をどうにか助けたいと、彼らを空き家にかくまい、食料を運んだエミーリエ。

しかしサミュエルは捕まってしまい、難民受け入れ施設に収容される。

そしてエミーリエはノルウェーに戻る所でこのお話はお終い。


そしてこの続きが、『地球から子どもたちが消える』

命を懸けて、大金をはたいて渡ったヨーロッパからサミュエルは飛行機であっという間にアフリカに帰されてしまった。

育った家の窓を覗き、お母さんの顔を見たサミュエルは、結局家に戻る事が出来ず立ち去りる。

隣村の公衆電話から家に電話をかけると、お金が必要だと言うお母さんの声。

仕事を探さなくては・・・

カカオ農園で働く事にしたサミュエルに待ち受けていたのは、実に過酷で悲惨な出来事だった。

そこからサミュエルの人生は更に転落の一途を辿る。


このお話の結末はかなりショッキングです。

フィクションではありますが、ノンフィクションです。

世の中は不公平。

どこに生まれたかによって、命を繋ぐ事も出来ない。


エミーリエの住むノルウェーは日本とほぼ同じ面積に、日本の人口の1/25の人が暮らしています。

山やフィヨルドによって国土を分断され、人びとの往来が難しかったため、地方紙が発達したそうです。

しかしどんなに小さい地方紙でも国際面の割合が多く、日本のニュースに比べても、国際ニュースの割合が圧倒的に多いのだそうです。

小さな国だからこそ、世界の動きにすぐに影響を受ける。

どんな地方の田舎町に住んでいても、国際情勢には敏感でなくてはならない、というのです。

これらの本は、「世界を動かす作品」「近年で一番大切なヤングアダルト作品」と評価されているそうです。

中高生をお持ちのお母さん、是非お子さんに勧めてください。

そして自らも手にとってみてくださいね。

まだ読んでいない↓も、すぐに読みたい本です。

このTシャツは児童労働で作られました。

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私たちに出来る事 → 本棚からできること



緒方貞子―難民支援の現場から (集英社新書)

東野 真/集英社

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by yomuyomuehon | 2015-10-05 11:13 | 知る