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絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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タグ:長谷川摂子 ( 8 ) タグの人気記事

ブログのタイトルに使わせて頂いている「絵本のおかあさん」

これは、子ども達が通う幼稚園の読み語りボランティアの愛称です。

12月までの一年間、そのスタッフをやらせて頂きました。

長男が年少の時から参加させて頂いている読みボラですが、

スタッフになってみて、今まで見えなかった事、知らずにいた事がいっぱいあって・・・

あらためて、

この素敵なシステムを作って下さった先輩お母さんたちに、

今まで関わって頂いたお母さん、時にはお父さん達に、

そしてこの時間を与えてくださっている幼稚園に感謝です。


スタッフの仕事は、主にシフト決めです。

長男の時と違うのは、下の子連れで絵本のおかあさんに参加してくださる方の多い事。

絵本のおかあさんは、交代で保育もします。

保育システムが始まったのは、数年の前からの事。

息子の通う幼稚園では、様々な親の協力が必要となります。

もっとも、そんな機会を与えてもらっている事を、我が家はとっても楽しんでいるのですが(^^)

しかし、下の子連れで参加出来るお手伝いは限られます。

でも、保育システムのお陰で、絵本のおかあさんはそれが可能なのです♪

そして、園での子どもの様子を見る事が出来る、貴重な機会でもあります。

最初は、我が子目当てで参加した私も、

回を重ねるごとに、

子ども達みんなに楽しんでもらいたい、子ども達と共に楽しみたいと思えるようになりました。

だって、みんな目をキラキラさせて、ものすご~く集中して聞いているんですよ(^^)


絵本のおかあさんは、お帰りのちょっと前の時間に、各教室に出向き、

リュックを背負った子ども達が正座してギュッとくっ付きあった前で、

豆椅子に座って読みます。

一番前の子ども達の顎が膝に乗りそうな程、接近して読みます。

なので、子ども達相手とは言いながらも、最初はとってもドキドキします。


さて、運動会の後の絵本のおかあさんで年中の次男のクラスで読んだのは

「どろぼうがっこう」でした。

うちの息子達は大好きなお話で、

読んであげる度にゲラゲラ笑っているので、

どんなに受けるだろうかとワクワクしながら読んだのですが・・・・

!?!?!?

むっ、むっ、無反応!?

一緒に読んだ相方のお母さんと先生だけが大受け(^^;)

うっそーっ!

なんでこの話で笑わないの?

「すっごく面白い!絶対うちの息子(小1)は好き♪買わなくちゃ!」

と言っていた相方のお母さん。

笑える話で笑ってもらえない時は、特にドキドキします。


ところが、何日が経った日のお迎えで先生から聞いたのは、

子ども達が「どろぼうがっこう」にはまり、

只今泥棒ブームなんですとの話。

「ぬきあし、さしあし、しのびあし・・・♪」で、先生たちのものを盗むのだそうで(^^;)

返事の仕方も「ほーい」「へーい」「わかりやしたー」など等。

そして息子のクラスから始まった泥棒ブームは、次第に園全体に浸透し、

手ぬぐい姿のねずみこぞうのじろきちがあちこちに出現。

ある日園に行くと、み~んな手ぬぐいを頭に被り、鼻の下で結んでおりました。

勿論先生も!

そんな姿でいきなり後ろから「こんにちは~♪」と普通に挨拶されるので、

どんな反応をして良いやら(^^;)

年中の登山で、蜂避けにこのじろきち姿が採用される事になり、

子ども達が自分で結べるようにと、練習も兼ねていたと思われますが・・・

そして「どろぼうがっこう」は先生による劇(年に何度かあるのですが)にも採用され、

それはそれは楽しい(・・・って、私は観てないので、子どもの話によると)ものだったそうで・・・

なんて、絵本のおかあさん冥利につきるのでしょう♪

ドリフのコントのようなこの話。

それを昭和最後に生まれた先生に話したら、ドリフを知らなかった(^^;)


自分の子どもだけでなく、全ての子どもに読んであげて欲しい。

そういう趣旨なので、自分の子以外のクラスでも読みます。

年長さんのクラスで読んだ・・・というか歌った!?「イエコさん」にも、その時は無反応だった子ども達。
森の傍にある古い一軒家。それがイエコさん。この前まで住んでいたトコロさんは、イエコさんを残して町に引っ越してしまいました。一人ぼっちでも楽しく暮らすわ。美味しい物を食べてエクササイズ、エクササイズ。手と足を伸ばしてまげて右、左、右、左。
そんなイエコさんの所にやって来た美味しいものとは?歌うちょろネズミに自称美人ネコ、ブタを丸飲みしたばかりの食いしん坊オオカミ等など。それをイエコさんはパッと手を出して捕まえて、ぱくり、ぺろり。更に次々飲み込むイエコさん。次第にイエコさんはぱんぱんに膨れあがり・・・獲物を飲み込む度に「さあ、元気を出してエクササイズ、エクササイズ。手と足を伸ばして曲げて右、左、右、左」恥ずかしがらずに元気に読みましょう(^^)

しかし、何日か経ったある日、

「あっ、イエコさんだーっ!あのさ~、あのほん、としょしつにないんだけど・・・」

と年長さんの男の子に言われ、

その後暫く何人かの子に「イエコさ~ん♪」と声を掛けられました。

ああ、無反応↓と思っていても、子ども達の心の中には残っているんですねぇ(^^)


先日、久し振りに年中の息子のクラスに行くと、子ども達がわさわさ寄ってきて、

「あっ、きょうはたいちのおかあさん!?ねぇ、ねぇ、なによむの~?『どろぼうがっこう』?」

「今日は『どろぼうがっこう』じゃないでーす!別の面白いお話でーす♪」

楽しみにしてくれていると、実に遣り甲斐があります!!!


そして読んだのは「へっこきあねさま」

このシリーズは『てのひらむかしばなし』という名の通り、掌に収まってしまうような小さなもの。

本来は我が子を膝に・・・位な感じで読んであげるサイズですが、

私は長谷川摂子さんの語りが大好きで、小さな子に語る昔話の口調としては最高!

「今日のはちっちゃい絵本なので、皆もっともっと寄って!寄って」

と、いつも以上にくっ付いてもらい、読みました。

また無反応かと思いきや、

あねさの「どっばーん!」「だっばーん!」という屁に、大爆笑の子ども達。

最後まで笑いっぱなしでした。

先生が常々仰る通り、大変乗りの良いクラスです(^^)

『てのひらむかしばなし』シリーズは、

昔話に縁遠い子ども達に、もっと昔話を!という趣旨で出版されたようで、

昔話と言ったらあの方!という古めかしいイラストではなく、

ちょっと漫画っぽい!?イラストばかり。

中にはあまり好きではないイラストもあるのですが(^^;)、

そこは長谷川摂子さんの語り口が勝り、

どうしても手元に置きたい絵本シリーズになっています。

「へっこきあねさ」は荒井良二さんのイラストとベストマッチ♪

ただ、小松崎先生曰く「へっこきあねさ」の最後は「へや(部屋)へこきべやの事」の行で終わるのが正統派だそうですよ(^^;)

年末年始には、

「こぞうのはつゆめ」「十二支のはじまり」「つるのおんがえし」なんか良いですね!





年明け、子ども達に何を読もうかな~?

あれこれ考えるのも、「絵本のおかあさん」の、楽しみの一つです(^^)




最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

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by yomuyomuehon | 2012-12-27 06:30 | おもしろ絵本


読んであげるなら 4 歳~


(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)

いろんなところに 

みず みず みず

かあさんのように

やさしい みず

ともだちのように

ゆかいな みず

かいぶつのように

おそろしい みず

みず みず みず

いろんな みず



うっくん どっくん のどがなる

つめたさが おなかにしみる

ういているのは

たけしに ともこに

いちろうに よしえ・・・

ゆゃあん  よゃあん

しずかに ゆれて

みずのなかに とけそうだ



*****

三年間の保育士生活の後、長谷川摂子さんが始めて手掛けた本で、1982年にかがくのともの159号として発行されました。

プールや川や海で水を戯れる子ども達の姿は、実に逞しく、と~っても楽しそう♪

水の豊かな国に生まれたことに感謝すると同時に、水の怖さ・恐ろしさも感ぜずにはおれません。

二年生のそうたは先週、学校で着衣水泳を行いました。

週二日、スイミングに通うそうたは、只今平泳ぎの七級。

本人的には(!!!)多少泳ぎに自信があるらしいのですが、初めての着衣水泳は思った以上に大変だった様子。

水遊びは楽しくて、この時期子どもの欠かせない遊びの一つですが、川や海をなめてはいけません。

大潮の時の引き潮は相当強いですし、海は急に荒れることもあります。

母方の別荘のあった大洗の海は波が高く、小学生の時、何度も岸が見えない恐怖を味わったものです。

同じ距離を、陸から見るとそう遠くは思えないのですが、海から陸を見ると、かなり離れているように感じます。

一度流に嵌ると、泳いでも泳いでも流されて流されて・・・なんて事も、ダイビングサークルに身を置いていた学生時代に、何度も経験しました。

どんなに鍛えても、自然の力の前には無力です。

自然の中に身を置くときは、天気予報の確認を怠らないようにしましょう!

今時は、川での遊びは危ないから!と敬遠される事も多いのでしょうか?

この写真絵本に登場する子たちは、そんな事お構いない!

とっても逞しく見えます。

この夏は是非、子ども達に川や海での体験を!と思っているのですが、未だノープランの我が家です。

もう来週は夏休み。

子どもの頃は、相当なが~く思えた夏休みですが、大人になるとどうしてこんなにも月日が経つのが早いのか!?

暢気に構えていると、いつの間にか終わってしまいそうです。


さて一年前の年少時、園のプールに最後まで入らない!と踏ん張っていたたいち。

先日、園でのプール遊びの様子を見ていると、プールの枠から飛び込んでいました。

それも頭から!

・・・と言っても、完全に腹打ち&顔面打ちでしたが(^^;)

昨年も、水が嫌とかプールが嫌とかじゃなく、初めてのもの・初めての場所が嫌だったようで、家のプールでも、脚立を飛び込み台にして飛び込んでいたくらいです。

そうたと同じくたいちも年中の7月からスイミングを始めようと、6月に体験入学した所、やはりやりたくない様子で、コーチには水が嫌いだと言ったらしく・・・(^^;)暫くジョウロ遊び!?

しかし、残りの10分で本領発揮!

潜ったり、たいちなりに泳いだりしたものですから、あれ~っ、さっきの「嫌い」は何だったの!?と、先生も困り顔。

そして既に二週間、2回が終わり、本人はかなりやる気で、早くも選手コースに行きたい!と気合だけは十分。

そして、猫の額ほどの我が家の庭にも、本日庭いっぱいの巨大プールが登場!

本当に暑かった今日、散歩から帰って来たhaneちゃんは、大はしゃぎでジャッパンジャッパンやっておりました。

生後すぐの沐浴の時から、シャワーを頭からかけてきたhaneちゃんは、お風呂では自分で風呂桶使って頭からお湯をかけます。

だから水を全く怖がりません。

プール内を走って滑って仰向けに潜ってしまっても動じない、強い子です(^^)

・・・が、魔の二歳児真っ只中、気に入らないと泣く時の泣き方が元気良過ぎます(^^;)

強い子だからこそなのでしょうかねぇ!?


ああ、それなのに・・・それなのに・・・

有志による、幼稚園での秋のイベントリーダーを引き受けてしまいました(^^;)

またまた暫く忙しい日々が続きます。

あれやこれやと頭の中をプランが廻ります・・・が、協力者がたくさん居ないと出来ない事。

皆さんのお力をお借りして、楽しいものにしたいと思います。

「クラスや学年を超えたお母さんたちの交流と、子どもと共に楽しめるものを!」という趣旨で開催する予定。

明日は三回目のスタッフ会議です。

イベント開催までの約4ヶ月間、私自身も色んな人との交流を楽しみたいと思います。


PS. もうじき始まる夏休み、くれぐれも水の事故にはご注意を!
そして、素敵な夏休みをお過ごし下さいね♪


最後まで読んでくださって、ありがとうございます。



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by yomuyomuehon | 2012-07-18 00:10 | 夏の本
毎週金曜日には、幼稚園で公開保育があります。

一日、在園児たちと一緒に遊び、玄米給食を食べて過ごします。

昨日、幼稚園の事、我が子の事をお話しするサポーターとして、お昼過ぎからの座談会に参加しました。

そして思い出した、そうたが入園した4年近く前の事。

一度目の見学で、気に入って入園を決めてしまった私。

その時は、たいちがお腹にいて、安定期に入った頃で梅雨の時期でした。

毎日朝9時~2時頃まで、一キロ程離れた所にある公園に歩いていき、泥だらけ・水浸しで、お友達10人程と遊んでいたそうた。

毎週金曜日に、わざわざ幼稚園の公開保育に出掛けて行く必要性を感じませんでした。

ですから、あまり・・・というか殆ど何も幼稚園の事を知らずに入園したわけです。


そして、ビックリしたと言うか、感動したと言うか・・・

年少の一学期は出る機会も殆ど無かったのですが、お母さんの出番が多い幼稚園。

毎月第三土曜日は親子登園日でもあり、次第に色々なお母さん達を見かけることになります。

そして頻繁に耳にした  素敵ね! という言葉。

今日も聞いた!昨日も聞いた!一昨日も聞いた!

あの方からも聞いた!この方からも聞いた!

それも、おちゃらけではなく、心の篭った言い方で、言い方にも品がある!

人生で、こんなに 素敵 という言葉を耳にした事はありませんでした。

子どもは泥んこで、よれよれのTシャツに短パンにビーチサンダルか草履姿。

でも、お母さんたちの言葉がそれこそ、素敵☆

まあ、その泥んこ姿の子ども達こそ、 素敵 なんですが(^^)

どこぞの私立の幼稚園!?

なんて錯覚したものです。

ですから、私もそういう方たちとお話しするときは、襟を正しました。

先生方が、子どもを褒める時に 素敵 を使っているのです。



・・・そんな事を思い出して・・・

そう言えば、前程お母さんたちの間で聞かないかも!?

私も言ってないです(^^;)

それもあるなあ・・・反省、反省

良い事は伝えなきゃ!

その代わり、お母さんたちの間で最近よく耳にするのが、

「ひるめし、なにくう?」、「やべえ」、「まじかよーっ」

うっ、ショッキング!!!


毎年2月、亀山歩先生による語りの会が、幼稚園でありました。

しかし、亀山先生は昨年の5月にご逝去されました。

なので、今年からは楽しみにしていたあの語りを聞く事が出来なくなりました。

語りと語りの間に、先生が親に対して仰られたのは、日本語の乱れに対する憂いでした。

特に「やばい」については、先生が子供の頃、「それはあちらの世界の人間の隠語だ」と親からきつく叱られたそうです。

私も、子供の頃に叱られた記憶があります。

今では普通に使われていますが・・・

これは先生のHPから・・・

「日本語が乱れてる。

    日本語の美しく心地よい響きを消してはならない,
    取り戻さなければならない---これは私の最も重要な人生のテーマです。
    日本語の乱れの原因を探ればいろいろあるでしょうが,
    その一つに心のありようがあると考えます。
    物の豊かさを得た反面,心の豊かさを失ったのは寂しい限りです。
    心が廃れれば言葉も乱れる。だから日本語の美しさを取り戻すには,
    まず,心に優しさを育てることではありませんか。
    斎藤隆介,宮沢賢治の創作民話や童話,昔からの民話には
    まがいものでない本物の優しさや勇気を持った人間が生き生きと描かれています。
    私は,こういうお話を,聞く人たちの目を見つめ手渡すようにして語りかけたいのです。
    とりわけ次代を担う子どもたちに・・・・・・・・・・・・」


そう仰って、語って頂いた「ソメコとオニ」「花さき山」「モチモチの木」「天の笛」「ベロ出しチョンマ」など、斉藤隆介さんの世界。


以前の記事はこちら → 



以前の記事はこちら → 


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こちらは大人向け


もう聞けないのかと思うと、とても寂しい。

*****

今読んでいる「絵本が目をさますとき」の中で、長谷川摂子さんが仰っています。

長谷川摂子
福音館書店
発売日:2010-03-25



おしゃべりを始めた子どもに、今が英会話を始めるチャンスだ!と誘われて、迷っているK子ちゃんへの長谷川さんからの返事です。

「人には母語が必要だと思います。思うこと、伝えたいこと、それはみんな心の中で日本語になってうずまいているでしょう?母語としての日本語が身体の中に血のように生きているから、私たちはちゃんと心を保てるの。

なぜそういう言葉が必要なのか、って?それは、人が人になるために、とでも言っていいのでしょうか。心をいつも活発にする元気な血のような言葉が必要なの。

それって英語教室でもらえると思う?とんでもない。

それはごく幼いころ、母から父から、周囲のあらゆる人から、毎日、洪水のようにおしよせる言葉の海に浸って、言葉を吸ったり吐いたり、たえず呼吸するように生きてこそ、身体の中に根を下ろすものです。

私達は親になった時、その子に乳を与えるように日本語を与えています。その事の大切さって、あまりあたりまえなので気が付かないかもしれないけど、その言葉がその子を最後まで人として支える力を持つ事を考えると、言葉をいちばん敏感に吸収する時期に、濃く、美味しい日本語を楽しく与える事こそ親の役割と思いませんか。

英語は自分が学びたいと思えば、十代からでも充分間に合います。

それより子どもが人として思う存分自由に生き、感じ、考える事が出来るように、どれだけ豊かな母語を身につけるか、その方がずっと大切なことだと思います。」


そして、絵本との関係で・・・

「くりかえしと母語の習得の問題とは、深い関係があると思っています。

子どもは絵本を聞いている時、音楽を聴くように聞いています。身体ごと言葉の流れにのって、自分もいっしょに言えるようになりたい。大好きなところもあって、そこが来るのをじっと待っている。

その大好きな所が、くりかえしの部分。大抵三回繰り返されるそれは、音楽的で、耳をそばだてたくなるように出来ています。

やがて台詞を自分のものにし、日常に使ったりする。

このくりかえしの要求は、言葉を習得する時期の子どもだけがもつ特殊な食欲。くりかえし聞いて、ものすごい勢いで血の中にとりこんでいるのです。

その能力は2歳から5歳が頂点で、やがて衰退していきます。

ですから、その時期の子どもの「も一回」の声はとても愛しい。くりかえしを厭わないでね。

一回こっきりの絵本なんて、一回こっきりの音楽と同じ。ちゃんと言葉を刻んで、絵本を血の中にとかしこんでやりましょう。」


そしてオススメされているのが、




この本だいすきの会の小松崎進先生も、同じことを仰います。


どんなに絵本を読んであげていても、子どもとの会話が「なに、くう?」「やべえ」・・・では、悲し過ぎますね。

少し前にも、入園当初感動した 素敵 についての事を、同じクラスのお母さんに話したばかりだったのに・・・

使うの忘れていました。

これからは心して 素敵 を使わなくちゃ!

四月から入園するお母さんたちがまあ、素敵☆って思えるように(^^)



最後まで読んでくださって、ありがとうございます。



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by yomuyomuehon | 2012-01-28 06:47 | 大人向け


読んであげるなら 4歳くらい~

(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)

むかし あるおてらに、おしょうさんと 三にんの こぞうが おった。

なまえは ちりん、ほこりん、もっこーそー。

ある としのくれ、おしょうさんは こぞうたちに いった。

「おまえら、こんたな まじないの うた しっとるか。

まえから よんでも うしろから よんでも、おなじ うただぞ。

ながきよの とおの ねぶねの みな めざめ

なみのりぶねの おとの よきかな」

「しらん しらん、なんの まじないだ」

「このうたを かいた おふだを しょうがつ ふつかのばん、まくらのしたに いれて ねると、めでたい はつゆめが みられる。その ゆめのはなしは だれにも いうな。きっと ええことが あるから」

「なら、だれにも いわねえ」「おらも」「おらも」

こぞうたちは くちを そろえて いった。



 * * * * *


(以下、あらすじです)

さて、正月三日の朝になると、和尚さんは小僧達を集めて聞いた。

「おまえら はつゆめ みたか」

「みたんす みたんす。まんず おもしろい ゆめでした」


和尚さんは自分で言うな!と言ったくせに、聞きたくて堪らなくなった。

そこでまず、ちりんを呼んで、

「ちりん ちりん、おまえの ゆめは どんたな ゆめだったか きかせろや」

「おしょうさんが いうなって いったすけ、おら おしえね」


(そりゃ、そうだ!!!)

「なに、いったって かまわん かまわん。こづかい たんと やるぞ」

(それが和尚のやる事か!?)

そう言われて教えてしまったちりん。

次にほこりんも呼ばれ、饅頭と引き換えに教えてしまった。

(まったく姑息な和尚だ事!)

しまいに、一番小さいもっこーそーを呼んだ。

しかし、もっこーそーは、

「こづかい やるから」と言っても、「やんだ やんだ」

「まんじゅう やるから」と言っても、「やんだ やんだ」

「もっと いいもの やるから」、「やんだ やんだ」


とうとう和尚さんはかんかんに怒って、

「おまえのように ごうじょうな やつは このてらに おかれねえ。かわに ながしてやる」

(そんな無茶な!)

「かわに ながされたって、おら いわねえ」

和尚さんは箱をこしらえ、もっこーそーを中に入れると、息が出来るように穴を開け、握り飯だの何だの食べものも一緒に入れ、川に流してしまった。

何日も何日も流れ流れて、海に出て、もっこーそーが流れついた先は・・・

お正月の話☆こぞうのはつゆめ_e0160269_825123.jpg


* * ** *

三人の可笑しな名前の小僧達。無茶な和尚さん。

そしてリズミカルで可笑しな展開のこの昔話に、長谷川義史さんのイラストはぴったんこ!

何度呼んでも、和尚さんに突っ込みを入れてしまう私です(^^;)

もっこーそーが行き着いた先、知りたいでしょう!?

上にイラスト入れちゃたので、ちょっとヒントがありましたね!

でも、その先もまだまだ面白い展開があるのです。

初夢を人にしゃべらずにいたら良い事があるって言った、和尚さんの話。

もちろん、それがこのお話の結末。

それも何だか知りたいでしょう!?

是非、読んでくださいね(^^)

もうちょっと早く紹介してくれたら良かったのに・・・

???

そうね、来年こそは、

「ながきよの とおの ねぶねの みな めざめ なみのりぶねの おとの よきかな」

と唱えて寝てみてね(^^)

えっ、そんな先の事、忘れちゃう!?

だから~、忘れなかった人には!良い事があるのよ~♪

ちなみに、前から読んでも後ろから読んでも同じこの歌は、回文と言います。

漢字で書くと、

「長き夜の遠の眠りの皆目覚め 波乗り船の音の良きかな」

七福神が船に乗った絵。目に浮かびますか?

あの様子を表した歌だそうです。

七福神たちが、長き眠りから目覚めて、朝日を浴びて穏やかな海を進む様子が目に浮かびます。

七福神の絵を枕の下に、この回文を三度唱えて眠ると、いい夢が見れるとされているようです。

悪い夢を見た場合、この絵を川流しして、縁起払いをすると良いそうですよ。


さて、私の初夢は!?

見たのか?見てないのか?

それさえも分からない!(^^;)

でも、今年こそ、良い夢みたいわ~☆


最後まで読んでくださって、ありがとうございます。



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by yomuyomuehon | 2012-01-06 08:09 | 昔ばなし
マーガレット・ワイズ ブラウン
ほるぷ出版
発売日:2003-11



読んであげるなら 4歳くらい~

(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)

まよなかのことでした。

それも クリスマスの そのばんでした。

こどもたちは とこについても ねむれません。

ねたふりをしたまま みみをすませていたのです。

となかいや キャンディーや おほしさまや てんしや 3にんのはかせたちが めにうかびます。

やがて ひとりのこが いいだしました。

「ねむるまえに みんなで したへいて クリスマス・ツリーにさわって おねがいごとをしよう」


 * * * * *


(以下、あらすじです)

広い家の中はすっかり寝静まっています。

4人の子ども達はベッドを抜け出し、息を潜めてお父さん・お母さんの寝室の前を通りすぎ、階段へ。

ぎいっ。

みんなびくっとして立ち止まり、胸がどきどき。

でも、大丈夫。

静かにしんしんと雪が降っていました。

階段には、柊や赤い実や緑の大きな葉が飾られています。

クリスマスの暖かい匂いがします。

もみの木、暖炉の火

明日はいよいよクリスマス。

居間のツリーの赤や青や緑の飾りが、暖炉の残り火にきらきら煌いています。

まるで魔法が本当になったみたいです。

四人の靴下には、小さな包みや色どりどりの不思議な形のものが、いっぱい詰まっています。

包みは、ツリーの下にもいっぱいありました。

しんしん降る雪の中から歌声がしました。

静かに静かに雪の夜をぬって―――

「きよし このよる ほしは ひかり」

子ども達が窓の外を見ると、ランプを一つ掲げた大人たちが歌っていました。

「ねむりたもう いとやすく」

クリスマスの仕来りでした。

大人たちが家から家へ、クリスマスの歌を歌っては順々に廻っていくのです。

子ども達はかけるようにして階段を登り、服を着たまま、ベッドに飛び込みました。

まだ胸がどきどき言っています。

* * * * *

幼稚園で、お母さん有志によるペープサート劇「うみやまがっせん」の練習で始まった今週。

来年度の読みボラのスタッフ会議。

「うみやまがっせん」の本番、そうたの7歳の誕生日。

そしてバザーの打ち上げ・・・と今週も忙しい一週間でした。

気が付けば、今年も残りわずか。

クリスマスまでも2週間です。

クリスマスが近づくにつれ、徐々に、静かで厳かな曲を聴きたくなります。

この絵本も、そんなイメージにピッタリ。


幼稚園には、あまりにもあわてんぼう過ぎる!?サンタさんが、11月20日頃やって来ました。

♪あわてんぼうの サンタクロース クリスマスまえ~にやってきた

いそいでリンリンリン いそいで リンリンリン

ならしておくれよ かねを~ リンリンリン リンリンリン リンリンリ~ン


こんな陽気な歌から、そろそろ、

♪ああ、もみのき~ ああ もみのき~ きみから まな~ぶ

どん~な ときにも~ きぼうを すてる~な

ああ、もみのき~ ああ もみのき~ きみから~ まな~ぶ


来週辺りから、歌い始めるのでしょうか?


4人の子ども達の、どきどきわくわく高揚した気持ちや、静かなイブの雰囲気が、キラキラしたこの絵本から、良く伝わってきます。

そうそう、子供の頃のイブは、こんな気持ちだったなあ・・・

親になった今では、大切なもの、大切な事をじっくり考えたくなる時期になりました。

* * * * *



さて、「うみやまがっせん」のペープサート劇は、代々幼稚園のお母さんに有志により受け継がれているもの。

ここ数年は、卒園児のお母さんによる劇団、ポップコーン所属のUさんの熱心で厳しい!?ご指導を頂いています。

朝9時半から、園の2階の部屋に簡易舞台を作り、発声練習から始めてお昼過ぎまで、みっちり練習。

私は責任者という立場を任せられたものの、まあ号令係りみたいなものかしら(^^;)

そして『波』という、重要な脇役をやらせていただきました。

登場する魚によって形を変える波なのですが・・・

タコ!? 鯛!? ヒラメ!?

波って・・・えーっ、どう違うの~?

ベビーちゃんを抱えながら、ボンボンを振り回し・・・

「何か違うなあ・・・」

「波!見えてないよ!」

と、Uさんの厳しい指導を受けながら?の4日間。

それは海の魚役のお母さん達も、山の動物役のお母さん達も同じ。

皆、悩みながらの4日間でした。

同じ目標の向かって頑張ると、連帯感が生まれます。

最後に円陣を組んで望んだ本番。それは素晴らしい出来!

練習中大笑いだった箇所でシーン・・・としたり、何故ここで受ける!?という箇所大うけだったり。

同じものをやっても、毎年子どもの反応は違います。

それも、面白いところ。

いつもなら、これを見た後、うみやまごっこが始まるのですが・・・

さて、子ども達の反応や如何に!?

そして、一緒に作り上げたお母さんたちの中には、それまで顔を見た事位しかなかった人も居ます。

しかしその後は、会えば立ち話。

お友達が増えるって、素敵な事です♪

今回見てくれて、来年はやりたい!って思ってくれた方がたくさん居ると良いのですが・・・

波だけはやりたくない!って思われたらどうしましょう(^^;)

昨年の「森は生きている」のペープサート劇に続き、また最後に余計な笑いを取ってしまった!?

終了後、撮ってくれたビデオを皆で観たのですが、本業の『波』がイマイチ(泣)

皆の頑張りに比べ、納得いかない私です。

・・・ですが、何故か、波が立つ度に子ども達がゲラゲラと笑い出し・・・???

たいちは、「ママは ばくだんやってたの?」と(^^;)

伝わり方は様々です。

そして、その日はそうたの誕生日。

クリスマスの絵本★クリスマス・イブ_e0160269_7533387.gif


何を食べたい?と聞くと、「ピザーっ!」

ちょっ、ちょっとそれは無理です~っ

生地作ってる時間が・・・

という訳で、二番目に食べたいというお好み焼きになりました。

館が森高原豚の、とっても美味しいバラ肉と、牡蠣と海老入りのスペシャル版!

生地はこの本に載ってるレシピで!



それにしてもよく食べます。

8人前の量を作ったのですが・・・ぺろりと平らげた息子たちです(^^;)


そう言えば、そうたが最近言っている言葉があります。

「笑顔は 幸せを 運んでくる」

担任の先生から聞いたようです。

素敵な言葉です(^^)

今年の残り少ない日々も、笑顔で過ごしましょう!

素敵なクリスマスプレゼントがやって来るかもしれません。


最後まで読んでくださって、ありがとうございます。



 * * * * *


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by yomuyomuehon | 2011-12-10 07:56 | クリスマスの本

三まいのおふだ

ううっ、ショックです(泣)

大好きな大好きな作家の長谷川摂子さんが、18日にお亡くなりになりました。

最近も「てのひらえほんシリーズ」の「かちかちやま」を紹介したばかりでした。



良い作家さんがお亡くなりになる度に、ああもっと早くお話を聞いておけばよかった!と後悔します。

なんと言っても大好きなのは「きつねにょうぼう」です。




そして今読み比べているのは、「三まいのおふだ」







読んであげるなら 4、5 歳~


(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)

むかし、やまの おてらに おしょうさんと こぞうが おった。

あるひ、おしょうさんは こぞうを よんで、

「もうじき おひがんが くるすけ、やまへ はなとりに いってこいや」

といった。

「はいっ」と いって こぞうが でかけようとすると、おしょうさんは、

「もし やまで おまえの みに なんぞ あったら、このおふだに たすけてもらえ」

と いって、 三まいの おふだを ふところに いれてくれた。



 * * * * *


(以下、あらすじです)

小僧は良い気分で、歌など歌いながら山道を行った。

ところがどこまで行っても花が見つからない。

どんどん山奥に入って行く内、陽が落ちて暗くなってきた。

困っていると、向こうの方に家の明かりが見えたから、走っていって戸を叩いた。

白髪のばあさが出てきて、小僧を泊めてくれた。

干し柿をたんと食わせて貰った小僧は眠たくなった。

「こぞう、もう ねれ。うちには ふとんが これしか ないすけ、おらが おまえを だいて ねる」

「とんでもねえ。おら、ひとりがいい」


でも、ばあさの言う通りにするしかなかった。

夜中に雨が降り出し、雨だれがこんな歌を歌った。


てーん てん てらの こぞう


かお みれ、かお みれ


てん てん てん



小僧がそっと目を開けて、ばあさの顔を見ると!


* * * * *


これは長谷川摂子さん再話の方です。

水沢さんの方が有名でしょうか?

三枚のお札の登場の仕方が異なります。

長谷川さんのでは、和尚さんが持たせるのですが、水沢さんのでは、小僧が逃げ込んだ便所の神様から貰います。


雨が小僧にばあさの正体を教える場面。

水沢さんのでは更にこわ~い場面が加わります。

三枚のお札と言うのは、鬼ばばから逃げる小僧を助ける役目を果たすのですが、

長谷川さんのでは、それは大川・大藪・大火事になり、

水沢さんのでは、大山・大川・大火事と、若干異なります。


その後の場面は変わりなく、お話的にはそれ程の違いはないようです。

水沢さんの方は絵が梶山俊夫さんとあって、雰囲気があります。

長谷川さんの方はちょっと漫画っぽく、それ程怖いイメージではないのかな?

そうたは園で、水沢さんのを読んで貰っていたと思うのですが、家では長谷川さんの方を手に取ります。

とっても怖いお話だと思うのですが、「てのひらむかしばなし」の方ならば、小さな子でも夢にまで出てくる程怖くは無いと思いますよ。

お寺まで逃げてきた小僧が、和尚さんに早く開けてと頼む場面。

焦る小僧とのんびりしている和尚さんの掛け合いが、何度読んでも面白い(^^)


* * * * *

長谷川摂子さん、素敵なお話をたくさん残して頂き、ありがとうございました。

ご冥福を心よりお祈りいたします。



最後まで読んでくださって、ありがとうございます。



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by yomuyomuehon | 2011-10-26 00:14 | 昔ばなし

かちかちやま

読んであげるなら 4、5 歳~

うちの子供たちが大好きな「かちかちやま」は有名なお話だけに、たくさんの「かちかちやま」が出版されています。

今回、昔話の再話者として有名な方のを読み比べてみました。




かちかちやま_e0160269_1122117.jpg

かちかちやま―日本昔話より (日本むかしばなしライブラリー)
かちかちやま_e0160269_11222922.jpg

その中で私が好きなのは、長谷川摂子さんのもの。

絵については、多少子どもっぽいかなあとは思うのですが、新しい感じ。

内容が残酷と言われる事を考慮してか、とってもソフトなイラストで、赤羽末吉さんの格調高い「画」とは、全く違った印象です。

たぬきが性悪過ぎない感じです。

おじいさんにしてみれば、田畑を荒らすたぬきは悪い奴。

一方したぬきにしてみれば、俺の縄張りと思っている山に入り込む人間こそ、余所者なわけで・・

そんな背景があるのかしら・・・なんて気もします(あくまでも私の推測)

とんとん むかし あったとさ。

じいさまと ばあさまが おったとさ。

あるひ じいさまは ぼっくら ぼっくら はたけを たがやし、うたいながら まめのたねを まいた。

「ひとつぶは せんつぶに なあれ ふたつぶは まんつぶに なあれ」

すると、「ひとつぶはー ひとつぶの ふたつぶはー ふたつぶ」という こえがした。

ふりかえると―――


ここを小澤俊夫さん再話と比較すると、

むかし、あるところに、じいさまと ばあさまが すんでいました。

小澤俊夫さんのは、「・・・・ました」という丁寧語。

私は、語り口調で表現されている長谷川摂子さんの方が好きです。 


たぬきがはやし立てる場面の、小澤俊夫さんの方は、

「じいのまめ かたわれになあれ じいのまめ かたわれになあれ」

長谷川摂子さんの方がソフトですね。

松谷みよ子さんのは、「ひとつぶは・・・」の行は長谷川摂子さんと同じ。

川崎洋さん再話では、

ずん ずん ずん ずん ずずんと むかし・・・と始まります。面白いですね。

「ひとつぶは・・・」の行は無く、

「いくら たねを まいたって みんな おれが くっちゃうよ」

と、種をほじくって食べるやら、尻尾で土を飛ばすやら・・・

「あかんべー」「こらー」・・・とのやり取り。


そしてん?と思ったのは、岩崎京子さんの、

「ひとつぶ まけば 四つぶに なあれ」

「ひとつぶ まけば ひとつぶよ。ねっきり はっきり これっきり」
の行。

貧しい農民の思いが、四粒!?・・・少ない気がします。


さて、自らも畑を耕し、「はたけうた」なる絵本も出されている田島征三さんのは、その辺りが田島さんらしい。


「かぶは ぐんぐん はっぱを のばす ぐんぐん
うさぎは ちょっぴり はっぱを かじる ちょっぴり ちょっぴり」
「よかよか、ようけ、くってけ。
かぶも はっぱも つちからも もらいものよ、まいにち たべに やってこい」
「かぜも みかた、くもも みかた、あめも みかたよ、おてんとさん みかた、
つちも くさも むしも みな みかたよ、ありゃ、うれし。あきになるのを まちかねる」


大地への賞賛や感謝が繰り返されます。


たぬきを捕まえるシーンでは、鍬を投げたり、柄で叩いたりしてたぬきを気絶させるのが、長谷川さん、小澤さんのもの。瞬間的に怒ったじい様に依るものです。

他のでは、切り株に塗ったとり餅や松脂にたぬきのお尻がくっ付いて離れなくなっています。

たぬきを捕まえようとして、事前に準備していたものですね。

田島さんのでは、寝こんだじい様に代わって、ばあ様が仕掛けます。

岩崎さん、川崎さんのでは、じい様に依る罠です。


さて、よく問題視されるばば汁のシーン。

ばあ様に化けたたぬきが、じい様にたぬき汁こしらえたと言って勧め、

「たぬきじる くうとて、ばんばじる くうた。ながしの したの ほねを みろ」(岩崎京子再話)

本によって表現が異なりますが、じい様にばば汁を食べさせるのは、小澤さん、岩崎さん、川崎さんのもの。

長谷川さん、田島さんのでは、ばば汁食べたたぬきがじい様にそう言って逃げて行くだけです。

一方松谷さんのにそのシーンは無く、殺されていたばあ様を、帰って来たじい様が見つけます。

その事について、松谷さんは巻末で、
ばば汁をおじいさんに食わせ、「ながしの下の骨をみろ」と言って逃げていくあたりの残酷さが、幼い日の印象となって残っていて、「かちかちやま」を長い間好きになれなれませんでした。
民話の中の残酷性については、様々な意見が有り、むやみにその行を書き換えたり、あまくする必要は無い、むしろその事自体が間違っていると思うのですが、あえてその行を省きました。

と仰っています。

飢えというものが現実にあって、今日生きれるか明日は有るかという死と隣合わせの苦しい暮らしにの中で、ばば汁というものが今ほどの残酷性を持たなかったのでしょう。

たいちは面白がっていますが、よく分かってないのでしょうね。

そうたはたいち程好きではありません。ばば汁の行が気になるのかもしれません。


さて、うさぎの仇討ちシーンです。

茅(柴の本もあります)を刈りに出掛けるうさぎ。

いり豆でたぬきをおびき寄せるのは、長谷川さん、岩崎さん。

川崎さんは、蒲焼です。

「うさぎどん。おめ きがつかなかったか。いま、かちかちって おとが したべ。」
「あれ、たぬきどん、しらねえのか。ここは かちかちやまだど。それで、かちかち いうだ。」


この辺は多少表現が違いますが、皆同じ。

今度は唐辛子山の行です。

うさぎを見つけ、怒ったたぬきに、

「かややまのうさぎは かややまのうさぎ。とうがらしやまのうさぎは とうがらしやまのうさぎ。そいつはおれじゃないさ。」

と言って、火傷の薬と称する唐辛子をたぬきの背中にべったり。

岩崎さんのだけは変わっています。

うさぎがじい様に辛子入りの火傷薬を作ってもらい、昨日は悪かった、良く効く薬を持ってきたと、たぬきの所を訊ねます。

固定観念がある為か、しらを切るお話の方が「かちかちやま」らしいかなと私は思います。

田島さんの、火傷したたぬきの絵は強烈。

たいちはそのシーンを面白がって、他のを読んでいても、そこだけは田島さんの絵本を捲って大喜び。


そして泥舟のシーン。

岩崎さんのでは、またまたじい様に舟を作ってもらいます。川崎さんのも同じ。

魚採りに誘うものが多い中、岩崎さんと川崎さんのは、怪我の気晴らしに!と誘います。

船べりを叩く掛け声は様々。

「きのふね ぼんこらしょ。つちぶね ざっくらしょ。」(小澤さん再話)

これが一番リズミカル♪

泥舟が壊れ、たぬき諸共沈んでしまったと終わるものが多い中、川崎さんのと、田島さんのは、じい様に敵を取ったーっ!と伝えるシーンで終わります。

* * * * *

先週の4日、火曜日にあった、この本だいすきの会の例会で、この読み比べの話をしようと、長谷川摂子さん再話の「かちかちやま」を読む予定でした。

・・・が、「かちかちやま」好きなたいちが、園に持っていってしまいました。

小澤さん再話の」はあまりに有名なので、問題提起として岩崎京子さん再話のを読みました。

小松崎先生曰く、「かちかちやま」にはこれ!という、決定的な内容は無いので、自分で面白いと思ったものを選んで良いとの事でした。

ところで五大昔話をご存知ですか?

「桃太郎」「舌きり雀」「さるかに」「花咲爺」「かちかちやま」

「忠臣蔵」などの勧善懲悪が持てはやされた江戸時代に、人気のあったお話です。

昔話って言っても、何を読んであげたら良いの?と迷ったら、まずはこの五大昔話から始めてみませんか?

それらも多くの方が書いていて迷うところ。

桃太郎などは、犬・猿・雉の出てくる順番が可笑しなものもあり、要注意です。

最後は懲らしめられた相手も皆仲良くなって、めでたしめでたしなんて話も少なくありません。

しかし、それは松谷さんが仰るように、「むやみにその行を書き換えたり、あまくする必要は無い、むしろその事自体が間違っていると思う」事の典型です。

以下のものはオススメですが、「かちかちやま」同様、他の書き手のものと読み比べてみるのも、面白いと思いますよ。







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by yomuyomuehon | 2011-10-09 12:10 | 昔ばなし

きつねにょうぼう



読んであげるなら 6、7 歳~


(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)


むかし あるところに、

びんぼうな ひとりもんの男が あった。

シッポ シッポと あめのふる ばんがた

山の田んぼから かえってくると、

うしろから ついてくるものが ある。

ふりかえってみると、

それは いとしげな わかい女だった。

「どこへ いくがんだ」

と 男が こえをかけると、女は いった。

「おらは たびのもんだが、もう くらくなったすけ、

こんやは おまえさんのいえに とめてもらおうと おもうて

ついてきた」

「そうか。おらどこは おらひとりで ごっつぉも ないが、

それで いいけや とまるがええ」

「なじょうも とめてくだされや」



 * * * * *


(以下、あらすじです)


こうして、女は男の家に泊まったのだが、

一晩、二晩・・・いっこうに出て行く様子が無い。

家の中をくるくると毎日よく働いた。

男が、どういうつもりかと問うと、

「おらを おまえの かかにしてくれや」

と女は言った。


二人は夫婦になり、二人の間には男の子が生まれて、

ててっこうじと名を付けた。


ててっこうじが三つになった、ある春の日の事、

「昼飯を持って、ててっこうじを連れ、後から田んぼに来てくれ」

と言って、出掛けたとっつぁ。

家に残ったかかは、昼までに一仕事と、機織り台に座った。

ふと手を休め、目を上げると、

外は椿の花盛り。

それがあんまり見事だったから、かかはついうっとり。

きつねにょうぼう_e0160269_1735289.gif

そこへててっこうじが駆けて来て、

「かかの しっぺたから でっこい しっぽが ぶらさがっとる」

慌てたかか。

でも、もう遅かった。

椿に見惚れ、うっかりきつねの正体を現してしまったのだ。


「もう このいえには おられん」

泣く泣くててっこうじを抱き上げ、こんな歌を歌った。


「ほんに かわいや ててっこうじ

かかは お山に かえるぞな

とんぼや ちょうちょを とってくうな

きつねのこ だてて いわれるな

きょうから かかは おらねども

とと と おまえが まめなよに

かかが まもってやるすけに

いっぺ まんまくって おおきくなれや

いっぺ あそんで おおきくなれや

ほんに かわいや ててっこうじ」



そしてきつねの姿になって、飛ぶように山へ帰って行った。


やがて腹が減って仕方なく、家に戻って来たとっつぁ。

帰ってみると、ててっこうじが一人っきりで、おんおん泣いているではないか。

わけを聞いて、えらいたまげたとっつぁであったが、

「そうか、そうか、かかは きつねであったか」

と繰り返し言っては、涙に暮れた。

かかが居なくなって、いよいよ明日は田植えという日、

山の田んぼの方から、一筋に澄んだ歌声が聞こえてきて・・・


 * * * * *


こんなにも、母の心をキュンとさせるお話はないのではないか!

と思えます。

最後の方は、声が震えて読めない事も!


以前紹介した「つるにょうぼう」と同じなのは、

貧しくて自分の田畑も持てず、ましてや嫁など持てまい農家の次男三男坊の、

嫁欲しや物語!?



でも、私が一番ウルッと、キュンときたのは、

上に紹介したお話の続きにある、

とっつぁが田植えをしに山の田んぼへ行くと、既にかかが元の(女の)姿で、

田植えをしていて、その後、

他の畦に座って、ててっこうじに乳を飲ませるところ。

「なじょうも いえに もどってくれよのう」

と言うとっつぁに、首を横に振り、

乳を飲ませ終えると、きつねの姿に変わり、山へ飛んでいってしまったのです。

ううっ、何度読んでも切ない(泣き)


だからこれは、男の「嫁欲しや物語」というより、母の「我が子恋しや物語」


それにしても、かかが思わず気を緩め、シッポを出してしまったという椿。

このページは実に見事です。

私も思わず!?

って、出すものないか(^^)

そのページだけじゃなく、全てのページが素敵なのです。


それぞれが一人ものだったとっつぁとかかの辺りは、暗く重い色使い。

二人になり、やがて家族が出来た辺りからは、この世の春?と云わんばかりの美しさ。

同じ景色を見ても、一人っきりじゃないって思うと、美しく見えるもの。

そういう幸せな感じがよく出ているんです。



生まれてバンザイ」に涙したあなた、そうあなた!!!

絶対に読んでくださいね。



先の月曜日、「この本だいすきの会」の例会と小松崎先生とのランチの予定でしたが、

ベビーちゃんの発熱で参加出来ず。

今回読み当番だった私は、これを読もうと練習していました。

残念!

うちの子達にはあまり受けないので(^^:)、家では読ませてもらえず。

パパは大好きなお話だそうですが・・・

是非とも次回、読ませても~らおうっと!


さて、今日、母が来ました。

語りをやっている母は、以前これをやった事があると言って、読んでくれたのですが、

私より、はるかに上手い!

母曰く、新潟方面の方言だそうで、

「ててっこうじの てての田は

一ぽん うえれば 千ぼん

ふかずとも・・・」


という行も歌ってくれたのですが、

ははあ、そう歌うのね~!

次回の「この本だいすきの会」で、代わりに読んで!と頼んだくらい(^^)


誰かのに似てる!と思ったら、宮川ヒロさんの語りの時の声でした。

語り向きみたいです。

ボケ防止にもなりそうな語り(へへっ)

長~く続けて、また聞かせてちょーだいね、お母さん♪


* * * * *


さて、皆様にご心配いただきましたベビーちゃん。

熱は火曜日夜から下がり、昨日からは平熱に戻りました。

そして、顔はおサルのお尻のようにまっかっか。

お腹と背中に、無数の赤い発疹。

少し笑うようになり、少し動くようになり、一口二口食べる事もあり・・・・

しかし、ご機嫌はすこぶる悪く、

置くと泣くので、ずーっとおんぶです。

発疹でたので、もう少しかな


ご心配頂き、ありがとうございました。







最後まで読んでくださって、ありがとうございます。



 * * * * *


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by yomuyomuehon | 2011-02-24 17:51 | 昔ばなし