押してくれると、うれしいな(^^V)

金曜日、術後検診に行って来ました。
受付済ませて、レントゲンを撮ってから、診察室に呼ばれたのはなんと2時間半後(><)
入院中からある、横になると起こる目眩については、後日CTを撮ることになり、
「一昨日辺りから、縫ったところの一部が腫れているような気がするのですが・・・」
「ああ、膿んでるね。ちょっとちくっとするからね」
うぐっ、痛っ!
ちょこっとちくっとじゃないと思うのですが・・・
背中だから、次に何が起こるかも分からず、痛いわ、怖いわ(><)
「う~ん、縫合糸が合わなかったかもしれないから、細菌の検査をしますね。明日か月曜日に来られる?もっと削ってみるから、今日よりは痛いと思う。」
「えっ!?これぐらいなら我慢できますけど、私、痛みにかなり弱くて・・・・」
と、入院中も下剤で大変な事になった話や、血圧が30位なってしまうこと、無痛分娩だったことなどを説明。
「じゃあ、局所麻酔にしようか?でも、局所麻酔も痛いよ」
「・・・麻酔でお願いします」
当初、バスと電車を乗り継いで行くから大丈夫!と、連れて行くと言う主人に話したのですが、やっぱり連れていってもらってよかった(^^;)
帰りは、帰宅ラッシュど真ん中の時間帯になってしまい、病院から駅までのバスには長蛇の列。
更に電車を乗り継いで、病院から2時間近く掛けて帰ることを考えると・・・う~ん無理(><)
コルセットは、背中の傷口に当たるので外しているし、パッと見、怪我人には見えず。
だ~れも席を譲ってはくれないだろう。
傷口が痛いので、車の席に寄りかかることも出来ず、歩く度にズキズキするので、直ぐさま痛み止めを服用。
またまた月曜日に通院する事になってしまい、ほんと主人には申し訳ない(><)
さて、待っている間、お尻と腰が痛くなってしまい、ずっと座っていることが出来ないので、あっちへうろうろこっちへうろうろ。
外の空気でも吸って来よう!と外に出ると、救命病棟なので、Drヘリが丁度飛び立つところでした。
ああ、あれに乗ってきたんだなあ、としみじみ。
果たして何分後に戻ってくるのだろうか?
ヘリが戻ってきたのは約50分後で、外では救命医数名が待機中。
ヘリ到着から間もなく、ヘリの方からバンが走って来ると思ったら、それはストレッチャー付の救急車(?)で、中から重体であろう方が下ろされたのでした。
入院中、HCUから何度も飛び立つヘリを見ましたが、中から人が下ろされる様子を見ることが出来ず。
自分はどうやって下ろされたのか確認したかった。
HCU病室からは見られないような角度だったのでしょうか?
私がお世話になった大学病院の出動件数に於ける患者搬入の割合は40%位(2016年度データ)のようなので、乗っていなかったのかもしれません。
午後昼寝をせずに夕方になると、かなりだるくなってきて、痛みも出てきて、苦痛ではあるのですが、
この所寝てしまうと、夜寝付けなくなってきました。
なので、眠気と辛さを我慢して起きていないと、夜中ろくな事を考えない。
マイナスの思考に支配されてしまいます。
本も、最後まで読まないと気分良く終われない本は難しいですね。
このままで寝たら良くない・・・と思うと、早く寝なくちゃいけないと思いながら、長いことベッドの上で読書をしてしまいます。
私が好きな作家ジョン・グリーン。
細菌感染への強迫性障害に悩む16歳の女の子アーザ。
失踪した大富豪の息子で、アーザの幼なじみの青年デイヴィス。
破天荒な親友デイジー。
家が貧しく、大学進学のために毎日バイトをするデイジーは、指名手配中のデイヴィスのお父さんの情報に掛った10万ドルの懸賞金を手に入れようと、デイヴィスと幼なじみだったアーザに持ちかける。
豪邸の敷地に忍び込んだアーザは、久しぶりにデイヴィスと再会。
間もなく恋に落ちるのだが、細菌感染への脅迫性障害がアーザを蝕み、デイヴィスを受け入れることが出来ない。
そして症状は益々悪化していく。
実は作者のジョングリーンも、バクテリアの事を考えたら脅迫的考えに支配されてしまうらしく、強迫性障害をに悩まされているのだそう。
一昔前の小説とは違い、現代を生きる人間の新たな闇というか、心理的な病を扱っている。
これが今のアメリカ?
ものを知る人間ほど、そういう事に敏感になっていくような気もする。
アーザは頭が良い。
さて、有力な手がかりを手に入れた二人にも、それは意味不明の暗号のようで・・・
単純に楽しむことも出来るが、ジョン・グリーンは博学すぎて、私の知らない文学作品が至る所に引用されている(・・・らしい(^^;))
それを知っていれば、更に楽しめる内容だと思う。
『テンペスト』・・・読んだ?
恥ずかしながら、私はまだ(^^;)
このテンペストが何度も引用されているらしい。
他にも、
トニー・モリスン(黒人女性ノーベル賞作家)
モーリス・センダック(絵本作家)この方なら知っているけど、一体どこに引用されていたんだ?
j.d.サリンジャー
ヴァージニア・ウルフ
ジェイムス・ジョイス
シャーロット・ブロンテ
などが次々に引用されている・・・(らしい(^^;))
私は面白かったのだけれど、訳者のあと書きを読んで、ああ楽しめ切れてない(><)とがっかりしたのである。
こちら↑は、昨今の#ME T00 運動の盛り上がりから、発売前から世界中で注目されてきた作品。
三つの場所(インド・イタリアのシリチア島・カナダ)での女性の生き様が、それぞれ全く関係の無い展開を見せるようでいて、最後にはああこんな風に絡み合っていたから三つ編みねえ、と展開のうまさに脱帽するのだが、
インドのカースト制最下層身分で生きる女性とその娘の話には驚きを隠せない。
その悪しきカースト制度から逃れる唯一の方法が”学力”
今朝の朝日新聞GLOBEにも、インドの「階級vs.平等 旧体制が生むゆがみ」として、苛烈な競争にひずみも、若者に自殺続出という記事があった。
インド工科大学はなんと競争率100倍の狭き門だそうで。
そこに入るための塾競争が熾烈らしい。
カースト制のもとでは、世襲の職業に就くのを忌み嫌うが、新しいIT業界なら職業カーストの枠を乗り越えられると、若者も親も夢を見る。
しかし、重圧に耐えきれず自殺する若者が相次いでいるそうだ。
このお話に登場するインドの親子も、最後はキレイなお話で終わってはいるが、果たしてこの先・・・
女性の社会的地位が高く自由度が高いカナダで働く、バツ2、3人の子持ちのアソシエイト弁護士も、仕事ではバリバリに活躍し、時期マネージング・パートナーと噂される程。
見た目も美しく、バツ2とはいえ、彼女と会う男性は誘わずにはいられないという、才色兼備。
しかし、彼女は乳がんに冒されていた。
絶対に周囲に知られてはいけない。
そう思っても、病状は見た目にも明らかになっていき、彼女の今までの頑張りは何だったの?
戦えないヤツはいらない、と宣告されてしまう。
彼女のポストを虎視眈々と狙う部下もいて・・・
ところでインドの男女の格差が108位であるのに対し、日本は更に下の110位。
この悲惨な物語のインドよりも下なのだ。
そしてもう一冊
色んな事が心配になっちゃったのはこれも原因か?
読み始めて、う~んなんだこれは?いつの時代設定だ?
軽くショックを受けながら、なんでこれを借りたんだっけ?
未来的でSFぽくて、私好みじゃなかったわけで・・・
大災害に見舞われた日本は鎖国状態にある。
SFっぽくもあり、いやいやどうしてもしかしたら近い将来あり得るかもよ的恐怖感も沸いてきて、頭の中が若干パニックになる。
これは東日本大震災の原発事故を受けて書かれたものだそうだ。
東京は汚染まみれ。
信号機は点滅するも、通りを歩く者はない。
住めないのだ。
世の中は超インフレで、オレンジ1個1万円也。
そりゃそうでしょ。
食料自給率が低い国ですもの。
また気候もかなり滅茶苦茶になっていて、あちこちで災害が起きている。
年寄りはとても健康で、若者は早死。
子どもは立って歩くのも困難で、微熱があるのが当たり前。
熱は測ってはいけないという連絡が学校から届く程。
でも、生まれながらにしてそんな感じなので、子ども達は自分たちを可哀想とも辛いとも感じていない。
孫のこの先を思って涙を流す曾祖父を不思議に思う。
100歳をゆうに超えて、ランニングに励む年寄り。
子ども達は足腰が弱く、這うように歩く。
少し歩けば疲れちゃって、小学生の無名(名前)は、100歳を超える曾おじいちゃんの自転車の後ろに乗って登校。
この無名という名前も、えっ?固有名詞!?って思う。
曾おじいちゃん義郎は、かつて
「東京の一等地に土地があれば将来その価値が下がるということはありえない、不動産ほど信用できるものはない」
と信じていた。
しかし、東京23区は、「長く住んでいると複合的な危険にさらされる地区」とされ、皆奥多摩から長野へ移り住んでいった。
また娘夫婦は沖縄へ移り住んでいった。
無名の父親は義郎の孫に当たるが、子どもが生まれて幾重不明になり、子どもを産んだ母親は直後に死んでしまった。
だから、義郎が育てることになったのだが、本当に血の繋がった曾孫かどうかも分からない。
その辺りの人間関係も、娘夫婦、孫、曾孫野育ちも生き方も、あり得ないようで、世代間ギャップをうまく表現していてあり得るかも。
公園を散歩していると、何十回と懸垂をしているのは、70を超えているのではないかとおぼしきおじいちゃん。
読んでいると、今の70歳代が義郎の代辺りのようなので、確かに!と納得。
となると、うちの子達の子ども、つまり私の孫辺りが、蛸のような軟体の体を持つ無名の代というわけか?
これは、全米図書賞の翻訳部門で、昨年受賞した作品。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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