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絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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こんこんさまに さしあげそうろう

こんこんさまにさしあげそうろう (PHPこころのえほん 14)
こんこんさまに さしあげそうろう_e0160269_956316.jpg

森 はな・作  梶山俊夫・絵
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なんにちも なんにちも、ゆきが ふりつづいて、山も はたけも、まっしろです。
「かあさん、さむいよう、おなかが すいたよう。なにか たべたいよう」
くらい あなの なかで、子ギツネが ないています。
「ゆきが やんだら、たべのもを さがしてきてあげるからね、がまんしてね」
かあさんギツネは、ふとい しっぽで 子ギツネを しっかり つつんでやりました。


母さんギツネは子ギツネが眠ったのを見届けると、村へ降りていきました。

一軒の農家の鳥小屋の鶏を捕ろうとして、犬に吠えられ一目散に逃げてきました。
魚を捕ろうとして池に手をかけると、池は岸まで凍っていました。

とぼとぼ帰る母さんギツネ。
穴の中で、子ギツネは枯葉をくわえて、丸くなって眠っていました。
そのほっぺたには、涙が光っていました。

次の日もまた雪が降っていました。
母さんギツネは村の大きな家の池の鯉を目指して、外へ飛び出しました。

村はずれまで来たとき、お稲荷様の森から、かねと太鼓の音が聞こえました。
「あっ、あれは のせぎょうの たいこ。こんやはのせぎょうだったのか。ありがたいこと」

こんこんさまに さしあげそうろう
こんこんさまに さしあげそうろう
子供たちの こえが、ゆきの上を わたってきます。


母さんギツネは声が近くなるのを、じっと待っていました。

子供たちは、さんだわらに乗せたお供え物を、ササ竹の下に置きました。

母さんギツネは子供たちの声が遠ざかると、さんだわらに飛びつき、端をくわえて雪の上を滑るように走り、子ギツネの待つ穴に帰っていきました。

子ギツネはそれを美味しそうに食べました。
そしてお腹いっぱいになった子ギツネは、母さんギツネの胸にもたれて、うとうと眠り始めました。

  *  *  *  *

明日1月20日は二十四節気の一つ大寒です。

冷気が極まって、最も寒さがつのる頃、とあります。
でも今日は暖かい?

さてこの本はそんな大寒の日のお話。
”のせぎょう”(野施行)とは・・・

「ゆきが ふって たべものが なくなると、キツネたちが むらへ にわとりを ぬすみに くるやろ。そんな わるいことを しないように、おいなりさまに おねがいの おまつりをして、おそなえものを わけてやることや」---本文より



よく山からクマが降りてきて・・・ってニュースありますよね。
人間が動物たちののえさを少なくしてしまっている訳ですけど、害獣扱いされてしまう動物たちは不憫です。

昔関西地方では「野施行」なる風習があったそうで、昔の人の知恵と優しさを感じます。
巷ではエコブームですが、流行だけで終わらせること無く、動物たちとの共存共栄も考えていきたいものですね。




読んであげるなら 4、5歳~


最後まで読んでくださってありがとうございます。


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by yomuyomuehon | 2009-01-19 10:43 | 愛のある絵本