どうぶつ会議

エーリヒ・ケストナー
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* * * *
大ニュース
ロンドン会議おわる
会議はしっぱい
やりなおしと決定
場所はまだきまらない
ある日、動物たちは、この大ニュースに、すっかり、馬鹿馬鹿しくなってしまいました。
「しょうがない人間どもだ!」
「いったい、人間は、何をしでかしたというんだ!」
「戦争さ!」
「かわいい子供たちが、いつも戦争や、革命にまきこまれなきゃならないなんて!それなのに、大人はまだ、子供たちのために、世の中が良くなるように、あらゆることをしているなんて---。ずうずうしい話だ!」
北アフリカのツアド湖のほとりで、ライオンのアロイス・ゾウのオスカー・キリンのレオポルトが話しています。
家に帰ったオスカーは、電話で世界各地の動物にこう伝えました。
「人間たちは、いつも会議ばかりやっているけれども、何の役にも立ちやしない。そこで今度は一つ、我々動物たちで、会議を開こうじゃないか。」
この知らせは忽ち世界中の動物たちに伝わりました。
「一ヵ月後のきょう、動物会館で、会議だ!」
さて一ヵ月後、動物会館には世界中の動物たちの代表が集まり、動物会議が開かれました。
まず白熊のパウルが開会の演説をしました。
「ここに、我々が集まったのは、人間の子供たちの為であります。なぜか?それは、人間が、一番大事な務めを、おろそかにしているからであります。我々は、戦争や、貧困や、革命が、二度と起こらない事を要求します。」
しかし人間代表ミューラー将軍は、その晩抗議文を持って動物会館にやってきました。
動物たちの要求は受け入れられなかったのです。
そこで動物たちは次々に、思いついた作戦を実行します。
まず、書類などがあるために正しくものがを考えられないんだ!とネズミの大群が会議の書類を全滅させました。
それでも要求を受け入れない人間たち。
次に人間たちが一つになり、正しくなることを妨げているのは、制服なんだ!と蛾の大群が制服を全滅させました。
それでもまだ要求を受け入れない人間たち。
そして最後の手段として動物たちが取った手は・・・。
* * * *
この本は、園児が読むには話が長く内容も難しいものです。
しかし息子は毎日少しずつ、4晩かけて聞いていました。
もっとも息子が図書館で、自ら選んだものなので・・・
「どうぶつ会議」というタイトルから、動物がいっぱい出てくるんだろうなあって思ったのでしょう。
そのとおり、いっぱい出てきます。
「絵本」の絵をよ~く見ている息子にとっては、細かい挿絵が魅力的だったのかもしれませんね。
さて、新聞にはイスラエルの攻撃で負傷した子供たちの写真が、毎日のように掲載されています。その様子は思わず目を覆いたくなるものばかりです。
意識してこの本を借りた訳ではありませんでしたが、内容は正に時勢を反映していたので紹介させていただきます。
一日も早く世界に平和が訪れますように。
そして世界中の子供たちに、素晴らしい未来が切り開かれますように。
読んであげるなら 小学校中級~
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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