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『味』という字は、口偏に『未だ』と書く。
なぜに『未だ』?
『未』とは、枝が茂っている木の形らしい。
『味』とは、木の枝の新芽のようなところが美味しいので、うまい味わいのことを言うのだそうだ。
と言うことは・・・まずい味とは言わない?
主人は入院してすぐ誤嚥の恐れあり、と口から物を食べる事が出来なくなった。
当初は見舞いに行くたびに、あれが食べたいこれが食べたいと言っていて、それを聞くのも切ないのだが、
真っ先に食べたいと言ったのは、
なんと
ケーキ。
それもホールで食べたいと言う。
結婚式は恵比寿の
QEDクラブだったのだが、そこのケーキを食べたいのだという。
確かに絶品で、食べられなかったでしょうと、式の後ワンホールを頂き、二次会三次会と飲みに飲んだ後、ウェスティンホテルで二人ワンホール食べちゃったという代物。
その後、記念日に食事に行っても食べる事は出来なかった、結婚式オンリーもの。
でも、何も食べられない、もしかしたらもう何も食べられない人が、「ああ食べたい!」と真っ先に思う物がケーキとは・・・
子ども達はそれを聞いて、パパらしいと納得するのであった。
年を開けた頃から、私が見舞いに行く日に調子が良ければ、気分転換に散歩に出掛けるようになったのだが、その時決まって私にお昼を食べろと言う。
食べる事が大好きで、でも食べられない人の前で食べるのは、本当に苦痛である。
どんなにお腹が空いていても、全く美味しいとは思えない。
大学の学食も、移動式の店舗にも美味しい店はないのも事実だが…
自分は平気だし、人が食べるのをみたいと言う。
何かのフェチ?
じっと見ていられても・・・・本当に美味しくないのである。
仕方が無いから食べるのだが、「食べる」という行為にはシチュエーションとか誰と食べるとか、そういうエッセンスが味を変えることをつくづく感じる出来事であった。
やがて、食べたいものがケーキから蕎麦に変わった。
その頃、受験生の長男を置いて、下の二人を連れて見舞いに行くこともあったのだが、そこでも食べろと言うものだがら、
特に神経質な次男は早く帰ろうと言うのであった。
もう口から食べる事は出来ないのではないかと思っていたのだが、
なんてタフな人なのだろうか?
リハビリを経て、口から食する事が出来るようになって退院したのである。
今、時間は掛るが、家族と同じ食事をしている。
そして相変わらず甘い物好きである。
私はもう食べる事が出来ない・・・となった時、何を食べたいと思うのだろうか?
実家に行くと登場する母のお握り。
何てことはない普通の鮭握り、または塩握り。
それもあじ塩だったりすることもあるのだが、なぜか旨い。
本当に適当に作っている感じがするのだが、なぜか旨い。
私が良い塩使って良い海苔使って作っても適わないのだから、不思議である。
きっと最後はこのお握りを食べたいと思うのだと思う。
が、私の最後の時に母が居るかどうか・・・というか、そうなってはいけない。
果たして我が子達もそんな風に私の作る何かを食べたいと思ってくれるだろうか?
味と言って思い出すのは、
なぜかって?
やっぱり米はうまいって事をしっかり伝えているところ。
こちら↓も同じ理由で
やっぱり米はえらい!
そしてまだまだ美味しい絵本あり!
この絵本に登場するカステラを、長男とは何度食べた事か。
この絵本に登場するチョコレートのあまい味を想像して、子ども達を寝かしつけた後、何個のチョコレートを食べて後悔したことか?
ゼラルダの舌と腕には、私も惚れます。
子どもが、見開きでパンが並ぶページのパンを食べ終えるまで待つ間、何度寝落ちした事か?
最初から一つも漏らさず、ぜ~んぶ食べるんだもの。
この本のチョコレートケーキやアイスクリームを、子ども達に分けてもらって何度食べた事か?
でも、同時に食べ過ぎはいけないと言う事も、教えてくれた絵本である。
そうそう、過食は万病の元。
こういう時期こそ、粗食を心がけないとである。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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