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小学高学年以上向け
小学生の時に読んだのは、村岡花子さん訳のものだった。
「小さな家のローラ」に引き続き、安野光雅さんの あ!絵本?シリーズ?の、「赤毛のアン」を読んだ。
「小さな家のローラ」ほど、挿絵は多くないが、漢字には全てルビが振ってあるので、4年生でも読めるかもしれない。
大人となった今、この本を読んでみると、生い立ちは恵まれていないアンが、これほどまでに想像力豊かに、おおらかに、そして熱いものを持ち続けて暮らしているのが不思議ではあるが、
アンは辛い状態になった時、見方を変えて、想像力を働かせ、プラスの発想をする事で身を守ってきたようだ。
舞台であるカナダ・プリンスエドワード島の、美しく豊かな自然が、ローラをさらに想像力豊かな人間に育てたと言える。
逃げることに使う想像力ではなく、その自然の中で幸せギアを一段あげるために。
アンの想像力豊かな言葉で表現されるこの島は、この世で一番美しい場所なのかもしれないと思わせる。
いつか、訪れてみたい。
この本には、「空想」という言葉が何度も登場する。
アンはすぐに想像の世界に飛んでいってしまうような、今で言うならば「不思議ちゃん」なのである。
どんな状況にあっても、アンのこの想像力はフル回転し、いかなる状況からも彼女を救い出す強力パワー。
「Imajgination is more important than knowledge」byアインシュタイン
知識より想像力の方がはるかに重要だと、アインシュタインは言っているそうな・・・
この本↓でも、想像力の素晴らしさを説いている。
「赤毛のアン」を読んでいる間じゅう、小学生の時に近所の一つ年上のTちゃんと、しょっちゅうレンゲ畑や園芸試験場のお花畑に、お弁当やおやつを持ってピクニックに行った時のことを思い出していた。
小さな集落の周りを田んぼに囲まれた、田舎に育った私の行動範囲は、専ら家の周辺だったので、それ以上を知らなかったし、コンビニもショッピングモールもない時代である。
もちろん大きくなって、特に大学生になって、この田舎がイヤになるわけだが、小学生の頃はこのレンゲ畑や、メダカやオタマジャクシを捕まえた田んぼや小川、ザリガニ釣りをした用水が全てだったし、素敵に思えていたと思う。
田植えの時期に、冷たい水がいっぱい張った用水をビシャビシャ走り回ったのは気持ちよかったし、(水の臭いは今でも思い出す事が出来るが、飲める水の臭いではなかった(><))
夏の夜の蛙の大合唱は、眠りを誘う子守歌だった。
しかし都内に住む姪たちが泊ったとき、うるさくて眠れないと言ってたっけ(^^;)
稲刈り時期の、籾を焼くにおいには、秋の終わりの寂しさと共に、家に籠もる時期の始まりを感じる温かさがあった。
世界一美しい場所ではなかったが、「赤毛のアン」に触発された当時の私は、そういった身の回りのものに、これもまた結構想像力豊かだった友達と、次々名前を付けて、目の前にあるのとは別次元の世界を頭の中に作っていたのである。
子どもとは皆、想像の世界で遊べる生きものなのかもしれない。
アンに限らず、アンが特殊なわけではなく。
孤児であるアンは、マシュウとマリラから望まれた子ではなかった。
マシュウとマリラは自分たちの役に立つように、男の子が欲しかったのだが、何の行き違いか、女の子であるアンが送られてしまったのである。
それでもアンの為人を見極めたマリラと、アンを気に入ったマシュウは、アンを引き取ることにした。
アンは2人に、それまでの暮らしぶり・人間性に変化をもたらし、2人はやがてアンなしの暮らしを考えられないようにまでなる。
この、無条件で受け入れてくれるようになった2人に、大事に育てられ、アンの自己肯定感は育つのである。
無条件の愛。
世間では虐待問題が取りざたされてる。
虐待は身体的なものだけで無い。
私も年は取っているものの、大人として親としては未熟な面も多い。
無条件の愛を注いでいるか、いささか微妙である。
100%良い子は居るわけも無く、色んな場面でイライラもさせられるし、がっかりもさせられるし、こちらの気持ちをずたずたにしてくれることも少なくない。
そんな時、言ってはいけないな・・・と分かっていながらも、こちらの、感情を抑えられない生理的理由で、はき出してしまった言葉もある。
先日、虐待に関する新聞記事を読んでハッとした。
このお話は、大人が読んでも考えさせられるのである。
子どもの想像力を潰すことのないよう、シャボン玉が壊れずに遠くに飛んでいくように優しく、無条件に見守る事の大切さや、きちんとした躾の大切さを。
躾か虐待か、迷ったらこの本を読んで欲しい。
さて、夏休みには、近所のお店で買ったアイスキャンデーを持って、樫の木陰が揺れる納屋の屋根に上がって、本を読むのも、まだ見ぬ世界を想像するのも好きだったし、
学校から小一時間の帰り道、雲を眺めては、その中で遊ぶ自分を想像した。
今から思えばちっぽけな(^^;)想像の世界を泳いでいた。
しかし、「赤毛のアン」は、私にレンゲ畑や、想像の海で泳ぐことの楽しさを教えてくれていたように思う。
末娘はまだ読む気がなさそうなので、読んであげたいと思う。
声に出して読むことが、今から楽しみである♪
ようやく「チム・ラビットのぼうけん」を読み終えて、今「メアリー・ポピンズ」を読み始めたところ。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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