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読んであげるなら 4、5歳~
自分で読むなら 2年生くらい~
私はアリソン・アトリーの作品が好き、そして石井桃子さんの文章が好き。
だから二人の作品は結構家にあります。
読んでいないまま置いてあったり・・・・(^^;)
この本は、いつ購入したものだったかしら?
末娘(小2)は、毎晩水泳の練習から帰ってくると、夕飯食べて、お風呂に入って、そして本を読みます。
そして寝室に行き布団に入ったところで電気を消し、私の読み聞かせが始まります。
この時点で10時を過ぎていて、水泳で疲れてもいて、2行読まずに寝てしまっている事も多く、なかなか進みません。
寝る前に自分で読むようになってから、もう読み聞かせはいらないと断られたのですが、いつ頃からかまた「何か読んで!」と言われるようになりました。
隣で私は自分の読書が出来て良いかなとも思っていましたが、児童書を読む機会が減ったことは残念でした。
こうしてまた復活した読み聞かせの時間は、私にとっても至福の時です。
読み聞かせ用に借りてきてた本も読んでしまい、はて何を読もうかな。
と、目にとまったのがこの本でした。
1年生習う程度の漢字が使われている、2年生ならば一人読み出来る文章で、小さな子にも分かりやすい表現で描かれています。
ただまだまだ文章を読むのが苦痛な子にとっては、この本の厚みは敬遠される理由になるかもしれません。
でも、もう少し大きくなってしまうと、一人読みしても面白いと思えないかもしれないのです。
だから、出来たらお母さんやお父さん等など、大人に読んでもらって欲しいと思います。
第一章はチムラビット(子ウサギ)が雨・風・雹・雷に遭う度、お母さんに何かが自分をいじめると訴える内容。
「なにかが ぼくを おいかけてきたんだよ。」
「なにかが おまえを おいかけてきたって?ぼうや、どんなもの?」
「とっても大きくって、大きなおとをたてたよ。」
「そいつは ぼくのまわりを ぐるっとまわって、ぼくのうわぎを とろうとして、ぼくのずぼんを ぎゅっとつかんだよ。」
「そ、どんなこといったね?なにかいったり、うなったりしたかね?」
「うううう・・・・・ うううう・・・・って、いったよ。」
「ぼうや、それは かぜですよ。」
「かぜをこわがってはいけないよ。かぜは ともだちだからね。」
こんなやり取りが繰り返されます。
う~ん、これは幼稚園生向きだったかな・・・・
読み聞かせしながら私はそう思いました。
しかし、次の章を読み進める内、いやいや面白いぞ!
幼稚園生レベルかと思った私の考えは否定され、子どもばかりか、私までお話を楽しんでいたのでした。
素材も似ていて、よく比較されるビアトリクスポター。
ポターと言えば、ピーターラビットですが、
私はどちらかと言えばアトリーの、グレイラビットの方が好きです。
ある日、畑ではさみを見つけたチムは、それを何だか分からず、家に持ち帰るお話があります。
そしてお父さんに、素晴らしいものをみつけたぞ!と褒められるのですが、お父さんはその夜、はさみをチムが届かない高い所に置くことを忘れません。
しかし!
子どもって言うのはね、こういうもの(^^;)
その高いところのものをどうにかして取ってしまうのです。
だって使ってみたいんだもん!
我が家の次男はそういう子でしたよ(^^)
そのはさみで、チムが切って切って切りまくったものとは?
そうそう!第一章の「かぜはともだちだからね」というお母さんのセリフには意味があります。
それは読んでお確かめください。
さて、娘が寝た後私が今夢中で読んでいるのが、
図書館で予約していたものが、やっと回ってきました。
太陽が地平線の下に沈んで、全く姿を見せない長い長い漆黒の夜・・・・それが極夜。
ノンフィクションでありながら、エンターテーメント的要素も含んでいるので、途中笑ってしまう場面もありますが、こんな本一冊にしちゃって良いの!?
本当に凄い冒険譚です。
真っ暗闇というものは怖いなんてものじゃない。
気持ちが沈みます。
悪い方悪い方へ思考が向かいます。
筆者はその10日間の真の極夜を、「みじめで、世界は死の闇におおわれ、自分でも気付かないうちに神経症気味になっていた」と分析。
再び月が見えるようになると、「世界は一気に息を吹き返した」と書いています。
筆者はこの旅をするにあたり、四年の歳月を掛けて準備をしてきました。
相棒犬と自分の食料を途中の基地に運んだりしてきたのです。
GPS無しで、六分儀という天測器を頼りに進はずが、初っ端の猛烈なブリザードで吹き飛ばされてしまい、方位磁針と星、そして自分の感と記憶だけが頼り。
迷いながらもようやく着いた食料基地。
しかし、それも白熊にすっかり喰い尽くされてしまっていたのです。
絶望のどん底。
しかしこれで終わるわけにはいかない!
食料がない・・・どうするか?
なければ調達するしかない!
海豹(あざらし)か麝香牛か?
でも本当に獲ることが出来るのか?
戻るにしても、往路同様ツンドラと氷床を越えねばならず、厳冬期のブリザードが吹き荒れることもある中を戻るのは危険。
行くも地獄、戻るも地獄。
いざとなったら、犬を食べることも念頭に、筆者は方針を決めたのです。
と、私が夕べまでに読みおえたのは、この本の半分を過ぎたあたり。
毎晩この読書タイムが待ち遠しい♪
この本は買います。
息子たちにも読ませたいので。
極限の中でも冷静に思考し、選択することが出来る男になってほしい、そんな思いをこめて。
いやあ、極夜が開けて、太陽の光を見たとき、筆者がそれをどう表現したのか、楽しみです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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