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絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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字を学ぶ喜び☆「こうさぎのあいうえお」

押してくれると、うれしいな(^^V)


読んであげるなら  5,6歳くらい~
自分で読むなら 小学1年生向け

自分用、子ども達用と、三カ所の図書館から借りている本が50冊ほどあるので、中には、「ああ、読んでなかった。。。。(><)」と返却するものも少なくありません。

返す時にちょこっと目を通し、おっ!と思うものは、返却と同時に借りてくる事もあります。

この本がそうでした。

出てくる漢字は漢数字のみの、120ページほどのこのお話は、まさに一年生向けなので、10分も掛からず読むことが出来たのですが、内容はhaneちゃんに読んであげたいものでしたので、またまた借りてきてしまいました。

森山京(みやこ)さんと言えば、二年生の光村図書の国語に登場する「きいろいばけつ」

つちだよしはるさんの、可愛らしいきつねのイラストの印象が強くかったので、こちらの本の絵は新鮮で、それもとても素敵。

こちらの絵は大社玲子さん。

大社玲子さんといえば、


などのイラストを担当していますが、それらともちょっとちがうタッチで、ピーターラビットのポターのデッサンにも似ています。


テキストに対し、だれがイラストを描くかによって、印象はだいぶ変わります。

土田義晴さんが描いていたら、きいろいばけつの姉妹編ぽくなっていたんだろうなと思うと、大社玲子さんで良かった(^^)と思ってしまいました。


タイトルの「うさぎのあいうえお」という通り、「あいうえお」を学び始めたこうさぎと、その友達のこぎつねとりすのお話で、5話が納められています。

第一章『うさぎのぎ きつねのき』では、

こうさぎが『うさぎ』という字をお母さんから教わる事から始まります。

何度も練習したので、お手本を見ないで書けるようになったこうさぎでしたが、時々”ぎ”のてんてんを忘れます。

それは”き”

きつねくんの”き”だと学んだこうさぎは、きつねくんに教えてあげることにしました。

「まず、よこに二ほん ひいて、つぎに うえから ななめに すっと おろして・・・」

その夜、こうさぎの家にやってきたきつね。

お手本を無くしてしまったのだそうです。

全く忘れてしまったわけでないけど、上からななめに下ろすのは、右だっけ?左だっけ?と言うのです。


分かる~(^^;)

三人が三人とも、”ち”を”さ”って書いていましたっけ(^^;)


そして、こうさぎのお母さんから”つ”と”ね”も教わりましたが、”ね”は難しい。

なんども練習して、一人で書けるようになったきつねは、お礼を言って外に出ました。

その晩は満月で、明るい夜でした。

「そうだ!ぼく、きつねって かけるんだから、つきというじも かけるんだね」

「そうですよ。つきも かけますよ」

「ああ うれしい。つきも かけるんだよ、ぼく」

私も書けるのよ!と二匹は空に向かって”つき”と書き、ぴょんとはねました。


こうして字を覚える喜びを知った二匹。

次の章では、こりすの名前をこうさぎの家の絵本の中から探し出します。

こうさぎは字を読めないけれど、お母さんに何度も読んでもらったからお話を覚えてしまったんですって。

「すは、よこ一ぽんに たて一ぽん。まんなかに まるが ひとつだよ」

と、こりすは、やって来たきつねに教えるのですが、

「まるが ひとつだって?これは あとから つけるんじゃなくて、きつねの ねと おなじように、くるりと ひとまわりするんじゃないのかな」ときつね。

そこに、パンを抱えて帰って来たこうさぎのお母さん。

お母さんに”す”の書き方を教わりました。

もちろん、きつねくんが正解です。

「ふん、まるを くっつけるほうが かんたんなのに」と頬を膨らますこりすくんに、

「それなら ありますよ。は というじの みぎかたに ちいさな まるつけると、ぱ。ぱんの ぱですよ」

そう言って、手かごの中からパンの包みを出したお母さん。

皆でお茶の時間となりました。


子どもが字を覚えるのに、その根拠となること、そして覚える喜びが書かれたこのお話は、とても素敵だと思いませんか?

この後に、まだ三つのお話があるのですが、どれも字を覚えたての子どもが共感するものばかり。

一年生のこの時期にぴったりのお話です。

なのに、メジャーじゃないのが残念(><)

図書館でも、返したら即書庫入れされてしまったようで、再び書庫から出してきて頂いた次第。


ひらがなを習い始めたばかりの一年生に取ってはかなりの試練!?

初の競書会が行われ、なんとhaneちゃん、お兄ちゃん達は、字では無縁の金賞をいただきました。

そして負けず嫌いな彼女らしく(^^;)、その日の晩、

「おしゅうじをならいたい。○○ちゃん、やってるっていってた。」と。

「え~、これ以上無理じゃないですかぁ。。。。」

「やりたいならママが教えるけど、ママだとけんかになるもんね、きっと」

「・・・・・」

「じゃあ、二学期の終わりの書き初めの前になってもまだやりたかったら、習う事にしたら?」

○○ちゃんの金色の折り紙の上の文字『特選』に、負けず嫌いなhaneちゃんの火が着いたようで・・・・

小学校で初めて借りてきた本も、ちょっと難しい(^^;)

ゆっくり大きくなればいい (新・童話の海)

最上 一平/ポプラ社

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タイトルは素敵♪

そして慣れ親しんだ武田美穂さんのイラスト。

昨日の夜も一生懸命読んでいましたが、どう見ても中学年以上向け。

あんまり背伸びしなくても。。。。(^^;)

「こんなに難しいの、みんな借りるの?」

「ううん、○○ちゃんとhaneだけ」

またもやここでもライバル心か(^^;)

sotaとtaichiには無かったねえ。

読んでみようかと探してみたところ、今日学校に持って行っちゃったようで。

月曜日に返すって言ってたけど・・・リタイヤかな?


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by yomuyomuehon | 2017-05-31 15:14 | 童話 低学年向け