「シャーロットのおくりもの」

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小学4年生位から
春休みに入って、寝る前にhaneちゃんに読み始めた220ページのこの本。
一日1~2小節を読んで、ようやく今夜読み終える予定です。
Charlotte’s Web=(直訳すれば)シャーロットのくもの巣を、「シャーロットのおくりもの」とはなんて素敵な訳し方!
この表紙からは、シャーロットが蜘蛛だと思わず、真ん中の女の子の名前かと思っていました。
農家の女の子とお父さんの会話から始まるお話。
この女の子の名前はファーン。
小さく生まれたブタを始末しようと、斧をもってブタ小屋へ向かうお父さん。
それに立ち向かうファーン。
「ファーン、わたしは、ブタの育て方についちゃ、おまえよりくわしいんだぞ。ひよわなのを生かしておいても、やっかいなだけだ。さあ、もう向こうへいってなさい。」
「でも、かわいそうよ。小さく生まれたのは、赤ちゃんブタのせいじゃないでしょ?もしわたしが小さく生まれたとき、とっても小さかったら、父さんはわたしをころしてた?」
それとこれとは違うというお父さん。
ファーンにつられて泣きそうになったお父さんは、そんなに言うなら哺乳瓶で育ててみなさい。ブタを育てるのがどんなに大変か分かるだろうと、子ブタをファーンに託しました。
ファーンは子ブタにウィルバーという名を付け、とても可愛がりました。
生まれて五週間が経ったとき、お父さんはすっかり大きくなったブタを、売りに出すと言いました。
一緒に生まれた兄弟達は既に売られ、何でも食べるようになったウィルバーを、これ以上養っておくつもりは無かったのです。
ファーンがいつでも会いに行けるザッカーマン農場に、ウィルバーは買ってもらえる事になりました。
ウィルバーは、牛や羊やガチョウの居る、古くて大きな納屋で暮らすことになりました。
ファーンはいつでもウィルバーに会いに行くことは出来ましたが、ウィルバーの囲いの中に入ったり、外に連れ出したりする事は許されませんでした。
今まで自由だったウィルバーは、囲いの中での暮らしに退屈しうんざりしていました。
十分な食べもの・・・・でも、ウィルバーが欲しいのは一緒に遊んでくれる友達でした。
そんな中、ウィルバーに素晴らしい友達が出来たのです。
それが蜘蛛のシャーロットでした。
シャーロットは、ウィルバーにしてみれば、生きる方法がむごたらしいものでした。
残酷だというウィルバーに、シャーロットは、
「あなたは、そういえるわよね。なにしろ、バケツで食べものをはこんできてもらえるんですものね。わたしには、だれもそんなことをしてくれないわ。自分でくらしをたてていかなくちゃならなの。自分で機転をきかせて、ゆだんしないで、かしこくやらなくちゃいけないの。そうじゃないと飢え死にしてしまうのよ。だから、ちゃんと考えて、つかまえられるものをつかまえて、ひっかかったものをえさにしないとね。そして、たまたまわたしの網にひっかかるのは、ハエや羽虫なのよ。それに、もしもわたしが虫をつかまえて食べないと、虫がどんどんふえて、この地球をこわし、すべてをほろぼして、しまうってこと、あなた知ってるかしら?」
「ほんとに?そんなことになったら、いやだなあ。だったら、きみの網は役にたっているのかもしれないね」
新しい友達ができたばかりの時は、誰でも不安になったり疑ったりしがちですが、ウィルバーも、そんな不安や疑いを感じていました。
一見した所、図太くて、残酷なシャーロットですが、本当はやさしい心を持っていたのです。そして最後まで友達を思い、誠をつくしたのです。
初夏の頃、ガチョウのおばさんが産んだ8つの卵から7羽のひなが生まれました。
孵らなかった一つの卵は、ねずみのテンプルトンに分けてやりました。
ウィルバーは健康で、どんどん太っていきました。
そんな時、羊のおばさんから聞いた、太らされた後の話。
クリスマスのご馳走のために殺されて、燻製のベーコンやハムになると。。。。。
死にたくないと泣き叫ぶウィルバーに、シャーロットは言いました。
死ぬような事にはならない。私が助けてあげる!と。
一方、こういう事を、毎日納屋を訪ねて見聞きしていたファーン。
それをお母さんに話すのですが、お母さんは娘が友達と遊ばずに納屋に通うこと、そして動物達がしゃべっている事を楽しげに報告する娘に悩み、お医者のドリアン先生に相談をしましたが、先生は、
「動物が話すのをまだ聞いた事がないけれど、話すのかもしれない。動物達が丁寧に話しかけていたとしても、こちらが注意をはらっていないために分からない子とだってある。大人より子どもの方がきちんと注意をはらっているのでしょう。ファーンのいうことを私は信じますよ。・・・・」
ヘンリー・ファッシーという男の子の友達が居ると聞くと、
「・・・・そのうちに、ヘンリーだって、ファーンの注意をひくようなしゃれたことをいうかもしれません。年を重ねるにつれて、子どもはびっくりするほどかわります。」
実際、この通りになるのです(^^)
シャーロットはどんな方法で、ウィルバーを救ってくれたと思いますか?
こんな事、考えつきません。
そして「シャーロットのおくりもの」・・・・このタイトルに隠されたものは、ウィルバーを救うだけではありませんでした。
「どうして、ぼくのためにいろいろしてkるえたの?ぼくにそんな価値ないのに。きみには、なにもしてあげてないのに。」
というウィルバーに応えるシャーロットの台詞が素敵!
命って、大きさがないものです。
大きいから尊いわけでも、優秀だから尊いわけでもなく、短命だから価値がないわけでもなく、生き物全てに価値や使命があるんだということを、子ども達には知ってもらいたいですね。
そして、大人にももちろん!
受けた恩や愛情は、誰かに返したくなる、そんなものですよね。
映画にもなっているようですが、是非原文で!

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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