小学生向け家庭科の絵本☆「くらす」
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読んであげるなら 5歳くらい~
先日紹介した高校生向け家庭科の本
に対し、
「五感のえほん くらす」は、小学生に対して「人生の答えは家庭科に聞け!」をやさしく分かりやすくしたものと言えるだろう。
この絵本を読んでいると、ホッとする。
子どもには新鮮に映るだろうし、
若い親から見たら、一昔も二昔も前の暮らし、時代ものに見えるかもしれない。
私は間もなく半世紀も生きてきた事になる人間だから、古き佳き時代を懐かしく感じるのかもしれない。
子どもの頃を思い出すのかもしれない。
周囲には季節を感じる草花や食物があって、季節の移り変わりを目で肌で匂いで感じる事が出来る。
家の中には、かまどのある土間がある。
畳とふすまと卓袱台と神棚のある和室で、正座で囲む食卓。
大きな家族のように慣れ親しんだ近所の人びとがいる。
仕事をするお母さんの、庭先でそれを見ながら日向ぼっこをする赤ちゃんがいる。
家にも近所にも、おじいちゃんおばあちゃんのいる日常。
近所の人たちみんなで掃除する神社。そしてゴミを燃やす焚き火。
親の仕事(農作業)のお手伝い。
家族揃って墓参りするお彼岸。
ミシンをかけるお母さんと新聞を読むお父さんと、おしゃべりしながらテレビを見る夕食後。
お天道様にあわせての暮し方。
果たして今の暮しの中に、幾つの共通点があるだろうか?
この絵本からは匂いや音が伝わってくる。
私が子どもの頃にこの絵本を見たら、きっとつまらなかったに違いない。
なぜなら、生活そのものだったからだ。
今の時代を生きる子ども達にとって、この絵本はどう映るのだろう。
ヨーロッパの昔話やアメリカの開拓時代の大草原の小さな家を読むのと変わりないくらいの、別世界のお話のように思う子も居るかもしれない。
昔の方が良かったとは言えないが、全ての近所の人たちと上手くいっていたとは言い切れないが、牧歌的な暮しの中には、今より温かみがあったような気がする。
年を取ると、あんなにイヤだと思っていた田舎が美しく映るのはなぜだろう?と先日ラジオからも聞えてきたっけ。
私も大学生時代から20代は、イヤでイヤで仕方なかった片田舎の実家。
時折出掛けると、車も殆ど通らないの~んびりした雰囲気にホッとするのである。
この絵本の暮しの中に登場しないのは、ゲームにパソコン、塾に一人飯である。
それを、あなたはどう思いますか?
これは、復刊ドットコムから「五感の絵本シリーズ」として出版されている10冊の内の一冊である。
1983年に、谷川俊太郎と小松左京が監修し、訪問販売のみで発売された、日本ブリタニカ社の「ブリタニカ絵本館ピコモス」(全25巻)の中から編集しなおして出版されているらしい。
今まで読んだのは、下の二冊。
錚々たる作家に意外な作家の面々。
10冊それぞれを違う作家が作っていて、どれもとても興味深い。
このシリーズは、一度手に取る事をオススメっ!(^^)
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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