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絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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昔話がかたるもの・・・どう伝えるか?

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先日の、この本だいすき支部7月例会で話題になった昔話について。


昔話には、はっきりと良い人と悪い人が登場する、いわゆる「隣のじい型」という話があり、日本に限らず、西洋にもその形が見られます。 

イソップ寓話の「金の斧、銀の斧」とかがそうですね。

イソップ寓話集 (岩波文庫)

イソップ/岩波書店

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子どもが、この話の、欲張りな木こりに同情するという話が出ました。

それは、今の時代の子どもの典型的な姿なのかもしれません。

また、昔話絵本の絵が古くさくて、子どもが好まないという話も。。。。


6月の例会で紹介された、

松谷みよ子の本 (第3巻) 直樹とゆう子の物語

松谷 みよ子/講談社

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に載っている「死の国からのバトン」。

飼っていた猫がなぞの死を遂げる、公害を扱った児童文学です。

その中で、主人公の直樹が行ってはいけないという死者のいく山に、飼い猫ルウを探しに行きたいという場面があります。

それを止めたのは、直樹の祖先の直七少年。

直樹が足を踏み入れたあっちの世界でご先祖さまに会うのです。

直七は、直樹にこう言います。

「牛の洗い汁、七桶の飲まっしゃい。そうしたら、川をわたしてしんぜるわい。」



これは、「したきりすずめ」のお話に由来します。

したきりすずめ (むかしむかし絵本 16)

松谷 みよ子/ポプラ社

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日本昔話百選

稲田 浩二,稲田 和子/三省堂

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石井さんのは違いますが、『日本昔話百選』(稲田浩二・和子編)や松谷さんのは道を教えてもらう条件として、おじいさんは洗い汁を飲まされるのです。

したきりすずめ (日本傑作絵本シリーズ)

石井 桃子/福音館書店

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なぜ今、そんな事を言い出すのか?という直樹に対し、直七が言う台詞は、腑に落ちるものでした。

「牛洗いどんも馬洗いどんも、洗うてる牛や馬がにげたとあらば、山こえ谷こえて、たずねあるきもしたやろ。けれどなあ、人間、きょうという日が食うていけるか、腹すかしとる子どもの口に、ソバの餅ひと切れでもいれてやれるか、そういう苦しい暮らしのなかではな、すずめやの、ねこを追いかけて山こえ谷こえするもんは、自分らとはちがう人間に見えるのや。そやから洗い汁七桶飲まっしゃいと、いわずにはおれなかったのかもしれん・・・・・。」


確かに、したきりすずめのお話の中で、子どもは「うえーっ」と汚い思いしか無かったと思います。

大人は、何で?という疑問があったと思います。

あの話の中で、あの時代設定の中で、おじいさんは異色だったのです。

その日の食べものにも困る暮らし・・・・

と考えると、

子どもが、大して悪い事しているわけでもないのに・・・と感じる欲張りな木こりに同情するというのは、

主人公(正直者)と同化していないからだと思うのです。

昔話は、弱いもの小さいもの、正直なものに寛容な、それらを救う話が多く、そこに自分を重ねるからこそ伝わってきたのではないでしょうか?

豊かな時代を生きる現代の子どもたちは、枯渇するところがありませんね。

親など周りの大人は、転ばぬ先の杖を与えてはいないか?

そんな事も感じました。

そして、昔話は国語でもあり社会(歴史)でもあります。

言葉(日本語)を伝える意義の他に、史実を伝えるという意義があります。

言葉だけでは伝わらない子ども達に、絵で今は目にしないものの有り様を伝えてもいるのですが、

その絵は、やはり古きを感じるものであるべきです。

漫画っぽい絵では、雰囲気は伝わりません。

子どもが昔っぽい絵を好まないのであれば、語りだけにするのも良いかと思います。

子どもに語る 日本の昔話〈1〉

稲田 和子,筒井 悦子/こぐま社

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などは、一つのお話が短く、「子どもに語る」というタイトル通り、園児(年中くらい)からでも楽しめます。

何より、伝える側の大人が本当にその昔話を楽しんでいるか、そこが問題です。

楽しめないのであれば、それを無理に子どもに伝える必要はないのではないかと思います。

良さはけっして伝わりませんからね(^^;)

ただ、親として、子どもにどう日本語を、史実を伝えるか、そこを大事に思うか否か、今、それが問われている時なんだと思うのです。



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by yomuyomuehon | 2016-07-17 11:40 | 昔ばなし