「ハリネズミのプルプル」

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読んであげるなら 6,7歳~
(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)
「プルプル、おきてる?ねえ、プルプルってば」
大きな声と、ドアをドンドンたたく音で、ハリネズミのプルプルは、、目をさましました。
おどろいたので、もうちょっとて、せなかのハリをぜんぶ立てて、ボールみたいに まるまってしまうところでしたが、はんぶんまるくなったところで、その大きな声がいとこの フルフルの声だったと きがついて やめました。
まくらのそばの めざましどけいを見たら、まだ五じです。
「ななんだ、こんな はやいじかんじゃないか」
プルプルは、ぶつくさ、家のドアを あけました。
「おはよう、プルプル」
春のゆうがたの ぼんやりした ひかりの中に、いとこの フルフルが、立っています。
「おはよう・・・・じゃないよ、フルフル」
プルプルは、目をこすりながら、いいました。
「なんだって、こんなに よるはやくから、ひとのこと、おこすんだよ。まだ、こんなに 外もあかるいっていうのに」
* * * * *
(以下、あらすじです)
人間とは正反対の暮らしをするハリネズミたち。
早い時間に押しかけられて大怒りのプルプル。
「ぼくは『ていけつあつ』なんだから・・・」と最近覚えた言葉を使って偉そうですが、
フルフルはプルプルに頼まれて起こしに来たのでした。
「二人で、今夜のさくらんぼ摘み大会で一等賞を取る為の特訓をしよう」と約束していたのです。
「そ、そうだっけ?」驚くプルプル。
そう言われれば、そんな気がしなくもない・・・・
「ぼくは、きみとふたりぐみで、出る・・・んだっ・・・た・・・っけ・・・?」
ハリネズミの仲間というのは、あまりたくさんの物事をきちんと覚えておくには、少しばかり頭が小さ過ぎるのです。
だから、フルフルも、掌に今日の約束をクロスグリの実のインクで書いておいたから、覚えていられたのでした。
昨日の夜は、せっかく親戚中が集まって開いてくれたフルフルの誕生日パーティーも忘れ、一人で隣の森に遊びに行ってしまったくらいですし・・・
とは言え、プルプルも、他の親戚達も、皆自分が何のために集まったのか、すっかり忘れてしまってしたのでした。
そんな、三歩歩けば?う~ん歩かなくても、次の瞬間にはすぐ忘れてしまうハリネズミのフルフルとプルプルのやり取りが面白可笑しく綴られたお話です。
その続編
これにはお父さんのブルブルが登場。
ふらっとやって来た、ちょい悪風親父のブルブル。
プルプルにお願いがあってやって来たのですが、そのお願いというのは、なんと!
自分に代わって、ある人にプロポーズして来てくれという事。
「自分でしてきたらいいんじゃない?断られるのが恐いの?」と聞くプルプルに、
ブルブルは、
「断られるはずがない。眠っていた父さんの胸に、ものすごい勢いであの人が飛び込んできたんだから。父さんがあんまりハンサムだったもので、すっかり緊張してコチコチになてしまったんだ。いくら話しかけてもあがって返事も出来ないのさ。」
「もしかしたら、お父さんの顔が恐かったのかも」
しかし、取り合わないブルブル。
(しかし、ブルブルの顔は、とてもとてもハンサムとは言えない。。。。こういう勘違い親父がいるのは事実で、見た目もこういう感じだよねぇ、って、イラスト見たら、きっと笑っちゃいますよ(^^))
で、その美しい人は、レモンイエロー色のハリをしている!?そうで、
(そんな、ばかな(^^;))
人間の家の傍にたった一人で住んでいるというのです。
お父さんが、そのハリネズミが胸に飛び込んできた時の手触りと美しさをうっとり話す横で、プルプルも目をつぶって想像してみたのですが、なかなか素敵な人に思えてきて、
「おとうさん。ぼく、その人に会いに行く。これからその人間の家のそばまでいって、プロポーズしてくるよ」
こうしてプルプルはお父さんの代わりにプロポーズしに出掛けて行ったのです。
はてさて、レモンイエロー色のハリネズミとは一体?
どうやらプルプルは、その麗人を探し出せたようでしたが、
あっ、そう!そういうことね!(^^;)
ほんと、最後まで楽しませてくる、二宮由紀子さん。
このシリーズには、続編があります。
こちらも楽しみです。
子どもに読みながら、私の方が可笑しくて可笑しくて、笑いが止まらないのです。
夏休みの読書にもピッタリですよ~
(自分で読むなら、小学2,3年生~)

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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