絵本のおかあさんの日、年中さんへの読み語り

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読んであげるなら 4、5歳~
(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)
とんとん、むかしねえ。
あるところに、びんぼうな じいさまと ばあさまが おって、
あるひ、じいさまは やまへ 木を きりに いったんだと。
そしたら、むこうやまのほうで、
でんかしょ でんかしょ
と、なんだやら おもしろい かけごえが してるんだって。
「はてな、ありゃあ だれかな。ひとのこえでは ないし、てんぐさまの こえとも ちと ちがうようだがの。」
* * * * *
(以下、あらすじです)
「でんかしょ でんかしょ」の掛け声は、本の題名通り、ねずみのすもうでした。
一方は太っちょのねずみ、もう一方はやせっぽっちのねずみ。
勝負は、太っちょねずみの一方的な勝ち。
よく見ると、やせっぽっちのねずみはおじいさんの家のねずみ。
ふとっちょねずみは隣の長者どんのねずみでした。
悔しかったおじいさんは家に帰り、お婆さんに事の顛末を話しました。
そして二人で餅をついてねずみに食べさせる事にしたのです。
*****
幾つか出ている「ねずみのすもう」の中で、この本が一押し!です。
大川悦生さんの、囲炉裏端で子どもに聞かせているような優しい語り口調に、梅田俊作さんの楽しく愛らしいねずみの姿。

この場面が一番好き!
小さな子にも分かりやすい「相撲」というテーマが、昔話の入口としてピッタリではないかと思います。
で、この本を、昨日の幼稚園での読み語り「絵本のおかあさん」で、年中さんに読んできたのですが、
いつも、まず本を出すと、
「しってるーっ!」とか「もってるーっ!」とか「うちにあるーっ!」という声が上がります。
ですが、この本に関しては全くそういう声は上がらず(^^;)
ああ、読んでもらった事ないんだなあ。。。。。
今更ながら、昔話の浸透率の低さを実感した次第です。
家で出会う機会が少ないなら、せめて幼稚園の時期に昔話を一冊でも多く知ってもらいたいと思うので、これからも読んでいきたいなと思います。
一方、
もう一冊に選んでいったこの本
には、
「しってるーっ!」と一人。
年中さんで分かるのかな?と不安もあったのですが、読んでみました。
(あらすじ)
森の中から、3匹ののねずみを追いかけて来たやまねこ夫婦。
みんな必死に走っていて、その前に穴がある事に気が付きません。
そして、やっぱり揃って穴の中へ(^^;)
穴は深くて壁はつるつる。
上ろうとしてみても、足が滑ってすぐに落ちてしまいます。
で、やまねこ夫婦はまずは目の前のねずみを食べようするのですが、それを阻止しようとのねずみは、
「ちょっ、ちょっ、ちょっとまってよ。ぼくたちを たべたからって やっぱり あんたたちも ここからは でられないよ」
「そうなりゃ やまねこも ここで うえじにだよ」
「かわいそうに こんな なのなかで ひからびちゃうのよね~」
で、5匹は考えたわけです。
どうやってこの穴を出るか!
やまねこが上か?のねずみが上か?
あれこれ話し合っているうちに、雨が降ってきて、そして激しくなってきて、やがて穴の中に水が溜まり始めて・・・・
先日小2のtaichiに読んだところ、このくだりで、
「泳いで出ればいいじゃん!」
でも、年中さん・・・分かったかな?(^^;)
水が穴にいっぱいになって、5匹が穴の外に押し出されたあと、5匹はそれに気付きません。
その後も議論が続きます。
この本は縦に捲るのですが、左に水でいっぱいになった穴が少しだけ(幅1cm)描かれています。
そこを指で抑えないように気をつけたのですが、果たして気が付いたかしら?
読み終えた後、「ねずみのすもう」とは違って(^^;)、「おもしろかったーっ!」と言う声がたくさん。
でも、誰も「穴から出れたんだ!」とか言わなかったので、気付かなかったのかな?
それにしても、こちらは面白くて「ねずみのすもう」の反応がイマイチだったのはなぜか?
それはこの本の文章にあるのではないか?
「どうするどうする・・・」の方は、会話が多く、その会話が身近な言葉を使っている為ではないかと思うのですが、どうでしょう?
絵も、はっきりした色でマンガっぽいところが、子どもには馴染みがあるのかな?

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
* * * * *
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