日本語は美しい☆「蛙となれよ冷やし瓜」
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読んであげるなら 7、8歳~
この本はアメリカで出版されたCool Melons-Turn to Frogs!という絵本を翻訳したもの。
アメリカでは、「ハイク」は「スシ」と同じくらい有名なんだそうです。
アメリカの小学校では、ぴったりした言葉を探しながら文を書く練習の手始めに、ハイクを作る勉強をする事が多いとの事。
俳句と言えば五七五ですが、英語ではどうなるのか?
一茶の俳句一つ一つに英語も付いています。
比較してみて下さい。
日本語と英語では、どうしても見えてくる景色が違う。。。。
そりゃそうですよね。
豊かな四季のある日本。
春夏秋冬それぞれの美しさ、その時季だけの虫や草花など、他の国には類を見ない日本独自の誇れるもの。
だから、表現する言葉も美しく様々です。
果たして、今を生きる私たちは、この豊かな四季を味わい表現できているか?
う~ん、難しいところです(><)
1763年に、今の長野県上水内郡信濃町に生まれた一茶、本名小林弥太郎。
早くに母を亡くし、その後に来た義母とは折り合いが悪く、14歳の時、江戸に出されました。
出稼ぎの一行に加わり旅立った弥太郎。
一茶と名乗り俳句の世界に姿を現すようになったのは、24歳の時。
やがて四国・九州への西国行脚で世間に認められるようになりました。
その後、故郷で父の死を見取り、やがて故郷で俳句の師匠として暮らすようになります。
50歳で結婚。
4人の子どものが生まれましたが、みな次々に病気や事故で亡くなり、やがて妻にも先立たれてしまいました。
結婚の頃・・・「梟も 面癖直せ 春の雨」
若い妻(きく)をハトに例えた一句。
(意味)もう難しい顔はおよしさないとハト(妻)が梟(一茶)に言う。
ハトと梟の夫婦が結婚する、幸せそうなイラストが添えられています。
第一子「さと」を授かり幸せな頃・・・「這へ笑へ 二ツになるぞ けさからは」
(意味)ほら、這ってごらん!笑ってごらん!お正月が来たから今朝からは二つなんだよ。
一茶は出会ったすべてのものたちを愛する人でした。
「やれ打つな 蠅が手をすり 足をする」
「人来たら 蛙となれよ 冷やし瓜」
私が好きなのはこれかな・・・
「寝るてふに かしておくぞよ 膝がしら」・・・てふ→蝶
「むまそうな 雪がふうはり ふはり哉」
この本の、とっても素敵なイラストはカズコ・G・ストーンさんによるもの。
虫たちの世界を描いた絵本「やなぎむらシリーズ」は、うちの子達も大好きです。
日本語は美しい、奥が深い。
子どもにも教えたい、この美しき世界
子どもと一緒に一句、いかが?
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芭蕉も一茶も蕪村も虚子も、放哉も山頭火も、童心というテーマで選ばれたアンソロジー。
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