物語の中の地図☆「母の友」より
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母の友1月号の特集は「物語の中の地図」でした。
その中で、地理の指導法研究の第一人者、玉川大学教授の寺本潔さんが仰っています。
「経験地の低い幼い子どもにとって、地図とは、安心できる場を可視化したもの」
「絵本や童話に描かれた地図にひきつけられるのは、文字で読んだり聞いたりしてきた物語の世界の全体像が見えるから」
「冒険物語や探検物語は、全て自宅に戻っている構成になっている。これは安心させるためである。主人公はどんな冒険をしても必ず帰って来る。子どもというのは安心したがるものである」
子どもに、毎日通る道の地図を描かせたり、物語を地図にさせたりするのもよいと提案されています。
地図を描くことによって「私の世界」を形作ると、情緒が安定してくる。
地図が出来あがるということは、日日未知なるものに囲まれている子どもにとって、確かな世界像ができていくという事だ、と。
面白いのは、林明子さんの絵本二冊から、今和泉隆行さんが作った架空の街「柳ヶ丘」。
今和泉さんは、空想地図製作やデザインをしている方。
「あさえとちいさいいもうと」と「はじめてのおつかい」の舞台は、実は同じ街だった!?
「あさえとちいさいいもうと」に描かれた大通りの場面。
電柱には『筒井商店』の広告が!
『筒井商店』といえば、「はじめてのおつかい」でみいちゃんが牛乳を買いに行くお店です。
二冊を手にしながら、今和泉さんの作った地図を見ました。
面白い!
が、一つだけ、ちょっと違う?って思ったのは、みいちゃんが牛乳を買った帰り道、坂の下で待っていたママの後ろはT字路のはず!
が、今和泉さんの地図では十字路になっていて、左端奥に描かれたレストランらしきもの(コックさんがゴミを出してる所)がない(><)
残念!
えっ?・・・細かい(^^;)
きっと林さんの中でも一つの街としてのイメージがあったに違いない。
もしかしたら、「とんことり」のかなえちゃんも、「きょうはなんのひ」のまみこちゃんも・・・み~んな同じ街に住んでいるのかもしれないですね。
sohtaに学校までの地図を描かせてみました。
まだ鳥瞰的には捉えていませんでした。
そこは十字路を曲がるんじゃないの?って曲がり角が行き止まりで、左折みたいになっていて(^^;)
すっごく主観的地図になってる(><)
自分が通る道しか描かれていないぞ~!
スイスの心理学者ピアジェは、
2~7歳は他者の視点・立場から物事を考えることが難しく、自己中心的思考に終始しがちだが、
7~12歳になると、ある程度具体的状況が与えられれば、論理的思考が働くようになる。
そして、空間把握においても、9歳は過渡期だと言っているそうです。
ピアジェの研究に、三山(みつやま)課題と言うのがあって、三つの立体的な山の模型を用意し、手前に子ども、山の向こうに人形を立たせ、人形からは山がどんなふうに見えていると思うかを聞くものだそうです。
これが出来るのが、9歳前後。
人形の目を通して想像できるか?
真上からの視界を想像できるか?
あれえ、sohtaはまだ出来てない?のかあ(^^;)
4年生の算数の授業に立体が出て来るのも、こういう時期だからなんですね。
仕事で図面を作成したり、地図を作ったりする事が多かった私。
学生時代は、海の中の地図(ログ)をつけるのが大好きでした。
あの頃つけてた何冊ものログブック・・・実家にまだあるのかな?
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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