『ほら話』は面白い☆「ほらふき男爵の冒険」

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読んであげるなら 7歳くらい~、自分で読むなら小学中学年~
(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)
わたしがミュンヒハウゼン男爵だが・・・・・
なに、話が聞きたい?このわたしのか?
そりゃあ、どうしてもというなら、話してやらないこともない。
だが、話を聞く前には、ふさわしい態度というものがある。
世の中には、わたしのことを、
<ほらふき男爵>
などとよぶ、ぶれいなやつがいて、
そいつらは、
わたしがいくらほんとうのことを話しても、
ぜんぜんしんじないのだ。
そういう態度はよくない!
まあ、しかし、それは、わたしのかずかずの冒険があまりにふしぎで、あまりにおもしろいから、なかなかしんじられないということなのだろう。
考えてみれば、しんじない者がいるのもむりはない。
それどころか、<ほらふき男爵>というのは、悪口ではなく、かえってほめことばなのではと思えたりする。
世の中には、神様のことだってしんじないやつもいるのだ。わたしをしんじない人間がいても、しかたがない。
そうそう、神様といえば、どうだね?
わたしが神様と会ったことがある、
といったら・・・・?
ほら、もう、うたがっている!
まあ、たしかにあれが神様だったかどうか、いまとなってはたしかめようもないし、出会ったとき、すぐに神様だとわかったわけではない。
まず最初に、ロシアへの旅のとちゅうで、神様と出会った話をするが、
ロシアついでに、その旅のできごとと、ロシアの都、ペテルブルグでのことなど、いくつかつづけて話してやろう。
それでは話をはじめよう。
だが、その前に、わたしの長い名まえをぜんぶおぼえてくれたまえよ。
わたしは、
ヒエロニュムス・カール・フリードリッヒ・フォン・ミュンヒハウゼン男爵だ!
*****
この物語の主人公ミュンヒハウゼン男爵は、18世紀にドイツに実在した人物だそうです。
おしゃべり好きで、話上手な方だったとか・・・
しかし物語のエピソードは、それ以前からドイツの民衆の間で伝えられていたほら話。
『 ほら 』 と 『 うそ 』は違う!
ほら吹きのほらとは、法螺貝の事。
山伏が吹いているやつです。
予想外に大きな音がする事から、ほら吹きとは、大げさな事を言う人を指しますが、悪意は無さそうですね。
周りにも居ますよね?(^^;)
面白いですが、大体やり過ぎで、段々相手にするの、面倒になってきますけど・・・・
で、うそつきは、人を欺こうとする向きがあって、こちらは悪意を感じなくもない。
が、子どもの『うそ』は、困ったゆえの逃げ口上とでも言いましょうか。
子どもの嘘には、悪意は無い事が多いと思いますが、嘘をつかなければならなくなった裏事情を察してやらなければなりませんね(^^;)
で、この物語に戻りますが、
ほらふき男爵は、兎に角ビッグマウスで、
話も150ページに渡り、7話入っているのですが、
話上手なので、普通のほら吹きには嫌気が差す私でも、途中でイヤにならない非常に面白い『ほら』なんです。
そうたもたいちもゲラゲラ笑っていて、寝る前の布団の中だってのに、目が冴えちゃう(><)
まったく読み語りの親泣かせの滅茶苦茶楽しい物語です。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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