無いものねだり☆「レンタルロボット」

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「あかちゃんがほしーっ!
なんでうちにはあかちゃんがいないの~っ?
おねえちゃんになりたいのにっ!」
と言うhaneちゃん。
そもそも、haneちゃんすらチョー高齢出産だったわ・た・し(^^:)
「そうかあ、haneちゃんは赤ちゃん欲しいんだあ・・・
う~ん、でもねえ、haneちゃんのママはさあ、もう赤ちゃん産めないのよ。
年とってるからさあ、だからさ、haneちゃんが大きくなったら、自分で産んでよ」
最近お姉ちゃんになりたがっているhaneちゃん。
幼稚園での家族ごっこでは、専らお姉ちゃん役なんだそうです(^^;)
先日、
家で弟に対しては暴君のそうたに向かって、
「ああ、おねえちゃんがほしかったーっ!」と言うたいち。
「おれだって、お兄ちゃんが欲しかったっ!」とそうた。
無いものねだりだ(^^;)
傍でそのやり取りを聞いていたhaneちゃんが一言。
「たいち、もうすこしでhaneちゃんがおねえちゃんになるから、もうちょっとまっててね♪」
「うへえ、やーだよ、べーっ」とたいち。
ほんと、どっちが上だか分からん(^^;)
長女の私も、幼き頃はお姉ちゃんが欲しかった。
年頃になると、お兄ちゃんが欲しかったな。
飲み会で終電が無くなったあとの足として、兄ちゃんは役に立つ!って思ったもの(^^)
*****
読んであげるなら 7歳くらい~、自分で読むなら小学中学年~
ホームセンターの近くの細道に一人紛れ込んでしまった健太、四年生。
引き返そうかを思った時、小さな店らしきものが見えた。
店の入口の上の電光掲示板には『ロボットかします』とあった。
自動ドアが開いて、女の定員さんが出てきた。
「ロボットがほしいんでしょ?レンタルしますよ。どんなロボットにしますか?」
「えーと、弟ロボットも、ありますか?」
「持っているお小遣い全部と引き換えです」
「すぐに取ってきます。だからほかの人にはかさないでください」
「それはできません。弟ロボットをほしい人があなたより先に見えたら、かさないわけにはいかないわ。」
健太は家に急いだ。
今なら、弟ロボットが借りられるかもしれない。
健太は以前、弟がほしいとお母さんに話した事がある。
しかし、10年待ってやっと生まれた健太。
だから、健太が生まれてきてくれただけで、十分幸せだお母さんはと言った。
目に涙をいっぱい溜めて、健太をぎゅっと抱きしめてくれた。
それからは、弟が欲しいなんて言ってはいけない気がした。
「よかったですね。弟ロボット、まだありますよ。」
レンタルは無期限。
好きなだけ持っていて良い。
いらなくなったら、返せばいい。
ロボットだと人に言ってはいけない。
ばれてしまったら返す事。
こうして、小学一年生の弟、ツトムが誕生した。
どこからどう見てもロボットに見えない弟ツトム。
ツトムから発せられる特別な電波により、ツトムに会った人はみな、記憶が書き換えられ、最初から健太には弟ツトムが居た事というになる。
弟を手に入れたんだ、弟!弟!ぼくの弟!
こうして健太は、夢にまで見た弟を持つ事ができたのだが・・・・
*****
とっても複雑な気持ちになる話。
兄妹のいる子が、一人っ子が、そしてそれぞれの親が、
それぞれいろんな感情を持つでしょう。
ラストは、健太に本当に兄妹が出来るのですが、
前に流産をしていたお母さんは、心音がはっきりするまで健太には内緒、
でもツトムとは話していたのです。
自分だけに内緒にしている事があると憤慨した健太は、
嫌がるツトムをお店に返しに行きました。
弟ロボットであるツトムは、お兄ちゃんロボットにはなれなくて
結局返される運命にあったらしいのですが・・・
愛息・愛娘に恵まれ、慌しく過ぎていく日々に、忘れてしまっていた存在。
私のお腹の中で、消えてしまった本当に小さき命。
その子が無くなったのは(亡くなったとまでも育たなかった)、たいちが宿る前、今月の初めでした。
その子が育っていたら、たいちは生まれませんでした。
ふと、その時の、どうしようもなく切なかった記憶が込み上げてきました。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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