学ぶってこういうことじゃない☆「あひるの手紙」

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読んであげるなら 6歳くらい~
(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)
つつじの花がさいたころ、ほんまち小学校に、ふしぎな手紙が、とどいた。
ふうとうのおもてには、
『いちねんせいのみんなへ』
それだけ。
ふうとうのうらには、
『たなかけんいちより』
それだけ。
たんにんのよしえ先生は、くびをかしげた。
ふうとうをあけてみると、びんせんには、たった、ひとこと。
『あひる』
それだけ。
一年生の子どもたちが書くみたいな、元気いっぱいの三文字。
「ひらがな、書けるようになったばかりの子なのね。だけど、
たなかけんいちくんって、いったい、だれでしょう」
* * * * *
(以下、あらすじです)
よしえ先生は隣の小学校、そして幼稚園、最後に保育園に電話をかけた。
「もしもし、たなかけんいちくんという子は、いますか?」
でも、たなかけんいち君はどこにも居なかった。
不思議な差出人から届いた、不思議な手紙。
ほんまち小学校にの一年生は、みんなで18人しかいないけれど、
その皆あての手紙。
よしえ先生が首をひねっている所へ、校長先生がやって来た。
そして、この手紙の差出人と手紙の意図が分かったのだ。
24歳のたなかけんいちさん。
最近ひらがなを全部覚えた所で、一年生と文通したくて手紙を書いたというのだ。
「そうだったんですか!」
早速先生は、手紙を一年生の教室に持っていった。
「けんいちさんは24歳だけれど、ゆっくり、ゆったり、大きくなって、ひらがなをぜんぶ書けるようになったところなんですって」
「それでね、一年生のみんなにお手紙を書いて、へんじがもらいたいそうよ」
「みんなも、おぼえたばかりの字やことばって、はやく、つかってみたいよね?」
「つかいたい、つかいたい!」
「じゃあ、みんなもお手紙を、書いてみたい?」
「書きたい、書きたい!」
「だけど、なんて、へんじを書くの?あひるって書いてあるだけなんだよ」
みんな、考え込んだ。
みんな、こまった。
でも、みんな、一生懸命、考えたよ。
すると・・・
このお話は、ある小学校に届いた手紙のエピソードをきっかけに書かれたものだそうです。
障害をもつ男性とのやり取りなんですが、
そこには、初めて覚えた字や言葉を、
ワクワクした気持ちで使う子ども達の様子、
一生懸命考えてる子ども達の真剣な様子が、
実に楽しそうに描かれています。
皆一生懸命考えて、
『あひる』に対し書いた返事は・・・
『るびー』
そうそう!しりとりにしたんです(^^)
素敵な絵も付けて。
そして、窓から何度も校庭を見て、郵便屋さんが来るの待ちました。
「きっと『びーだま』じゃない?」
「『びーず』かもよ」
びにーる・・・び、び、び。び・・・・
「『ひ』でもいいんじゃない?」
「ひつじ、ひかり、ひるごはん・・・あわわ」
しかし返事は、びーだまでも、びーずでも、ひつじでもなく、
『いるか』
皆首をかしげた。
「なぜ?」
ルビー・・・るびー?
!るびい
皆なっとく(^^)
次の返事は何か?
次々予言する子どもたち。
そして予言するたいち(^^)
たいちが、この話に更にのめり込んだのは、この場面。
学校の帰り道、みんなで、いそいそ手紙を出しにいった。
いちばんでっかい、たいちくんが、ポストに手紙をおとしてくれた。
「えーっ!たいちだってーっ!!!」
そして最後に、これは本当にあったお話なんだって、と話すと、
「じゃあ、たいちが本当にポストに手紙を入れたんだーっ」
「そうだね(^^)」
何だかとってもうれしそうなたいち。
『登場人物や物語の内容は創作です』
とは、とても言えない(><)
一年生の教室が、こんな感じならいい。
学ぶってこういうものだよね。
これはまさに一年生にピッタリのお話。
この話を読みながら、次の返事は何かな、何て書こうかな、
と、ほんちょう小学校一年生の一員になった気分で、
しりとりに参加しちゃうはずです。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
* * * * *
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