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絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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種をまく人

私が最近一番気に入っている本がこれ



アメリカ北東部、エリー湖の南にあるオハイオ州クリーヴランド市。

貧しい人たちの住む一角に、空き地がありました。

そこには、生ゴミやら、古タイヤ、壊れた椅子まで、ありとあらゆる種類のゴミが捨てられていました。


ネズミが残飯をあさりに来たりもします。

ある年の春、この一角に、キムという一人の女の子がマメを蒔きます。

ベトナムに居た頃お百姓をしていたキムのお父さんは、キムが生まれる前に亡くなりました。

この空き地にマメを蒔いて上手に育てたら、お父さんは気付いてくれる。

そんな気がして・・・・

キムはマメを蒔き、来る日も来る日も水を撒いたのでした。


それをアパートの窓から見ていたおばあさんのアナ。

裁判所でタイプライターをしていたアナは、

空き地に集まってくるワルガキが、何を埋めているか見当は付きます。

何を埋めたのか調べようと、シャベルで穿り返したアナ。

出てきたのは、ふやけた白いマメでした。

人の日記を盗み読みして、うっかりページを破ってしまったような、

そんな気持ちになったのでした。

その日の午後、アナは双眼鏡を買い、マメとキムの観察が始まりました。


ある時、キムが四日も来なかった日が続き、

マメが萎れてしまいました。

アナは1階に住むウェンデルに水遣りを頼み、

しぶしぶ空き地に出て行ったウェンデル。

水遣りをしていると、その後ろにキムが・・・・


「・・・・・子どもがみちびく・・・・」

人生には変えられないものが山ほどあります。

だが、このゴミ捨て場の一角を畑にすることなら・・・・


その後、一人、また一人と、年齢、人種、境遇の異なる人たちが種を蒔き、

畑は広がっていきました。

皆、申し合わせて、あるいは高邁な精神により畑作りに取り掛かったわけではありません。

それぞれが自分の都合で、自分だけの理由によって、種を蒔く事を思いついたのです。

けれども、やがてゴミは消え、そこには素晴らしい菜園が出現。

心が別々だった人たちの間にも連帯感が生まれ、気付いてみると皆「仲間」になっていたのです。

*****

本当にこの話は大好きで、何度も読み返しています。

貧困地区というだけあって、皆種を蒔いた理由も、金儲けだったりします。

ロイスという悪党面の黒人の青年は、その見た目から警戒されていたのですが、

出て来れない人の畑に水をやったり、

フェンスを修理したり、通路を整備したり、

皆から信用され、好かれるようになります。

そしてある土曜日の午後、バーベキューの炉をこしらえ、

そこに皆が集い、自分の畑で収穫した物を薦めたり、

話をすることにより、

誤解が解けたり・・・

最後は本当に温かい気持ちになれるお話。

これは、大人にも是非読んで欲しい本。

ブックオフオンライン

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

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by yomuyomuehon | 2014-01-19 13:22 | 童話 高学年向け | Comments(0)