素晴らしい調べ☆雪の日の絵本「ゆきのひのうさこちゃん」
読んであげるなら 2歳位~
(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)
あるひ うさこちゃんが いいました。
「ほら ごらんないさい まどから そとを。
ゆきが ふったわ あんなに たくさん。
ばんざい。あそびにいってもいい?」
「ほうぼうの うちのやねが まっしろよ。
きょうかいのやねも きらきら ひかってる。
いってまいります とうさん かあさん。
よくきをつけて あそんでくるわ」
うさこちゃんは いそいで ぼうしをかぶり
ながぐつも ちゃんと はきました。
それから えりまきに てぶくろ。
これで したくは できました。
*****
今朝の外の様子は、この絵本と一緒ですね。
六時に起きたhaneちゃんに、起きて早々読んであげた本がこれでした。
皆さん、このフレーズを声に出して詠んでみてください。
見事な七・五調!
歌うように読めますよね(^^)
「うさこちゃんシリーズ」を上の子達に読んであげたことは、多分(?)無かったと思います。
先日幼稚園で、他のお母さんが持って来ていたこの絵本を目にし、
よんで!と持って来たHaneちゃん。
読んでみると、その調べに感動☆☆☆
雪が降ったら紹介しようと思っていた日が、今日やって来ました。
松居直さんの著書の中に、
瀬田貞二さんの「三びきやぎのがらがらどん」についての話があります。
この絵本の作者マーシャ・ブラウンさんが来日した時、
「どうして日本の子どもは私の『三びきやぎ』が好きなのですか」とおっしゃったそうです。
世界の中でも、日本での売上が一番なんだそうです。
これはノルウェーの昔話で、
「木っ端みじん」とか「田楽刺し」とか「火かき棒」とか、
難しい言葉も出てきます。
でも子どもは平気。
文体の中で見事にその言葉は使ってあると、大体意味が分かる。
この瀬田貞二さんの日本語訳が素晴らしいのだと、松居さんは仰っています。
「むかし さんびきの やぎがいました。なまえはどれも がらがらどんと いいました」
と七・五調となっている。
古典に精通している瀬田さんは、日本の言葉の中にある独特な調べが、自然にすっと出てくる。
子守唄の中にもそういう調べがある。
理屈じゃなく、子ども達が小さい時から耳にしていると、
日本語に対する感覚はとても豊かになってくる。
俵万智さんのエッセイ集「りんごの涙」に、
俵さんが3歳の時に、
この「三びきやぎのがらがらどん」を完璧に暗唱していたという体験が語られています。
これは天才でも何でもなく、この日本語の調べを何度も読んであげると覚えてしまうのは当然。
むしろこの本を選んでくれた親に感謝しなくちゃいけないと、
「富士山うたごよみ」出版記念対談で、お二人とも仰っていました。
「声に出して読んだ時、それが流れるような調べであること」
絵本を選ぶ時のポイントとして、抑えておきたいですね。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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