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絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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素晴らしい調べ☆雪の日の絵本「ゆきのひのうさこちゃん」



読んであげるなら 2歳位~

(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)

あるひ うさこちゃんが いいました。

「ほら ごらんないさい まどから そとを。

ゆきが ふったわ あんなに たくさん。

ばんざい。あそびにいってもいい?」

素晴らしい調べ☆雪の日の絵本「ゆきのひのうさこちゃん」_e0160269_1033747.gif


「ほうぼうの うちのやねが まっしろよ。

きょうかいのやねも きらきら ひかってる。

いってまいります とうさん かあさん。

よくきをつけて あそんでくるわ」

うさこちゃんは いそいで ぼうしをかぶり

ながぐつも ちゃんと はきました。

それから えりまきに てぶくろ。

これで したくは できました。


*****

今朝の外の様子は、この絵本と一緒ですね。

六時に起きたhaneちゃんに、起きて早々読んであげた本がこれでした。

皆さん、このフレーズを声に出して詠んでみてください。

見事な七・五調!

歌うように読めますよね(^^)

「うさこちゃんシリーズ」を上の子達に読んであげたことは、多分(?)無かったと思います。

先日幼稚園で、他のお母さんが持って来ていたこの絵本を目にし、

よんで!と持って来たHaneちゃん。

読んでみると、その調べに感動☆☆☆

雪が降ったら紹介しようと思っていた日が、今日やって来ました。


松居直さんの著書の中に、

瀬田貞二さんの「三びきやぎのがらがらどん」についての話があります。



この絵本の作者マーシャ・ブラウンさんが来日した時、

「どうして日本の子どもは私の『三びきやぎ』が好きなのですか」とおっしゃったそうです。

世界の中でも、日本での売上が一番なんだそうです。

これはノルウェーの昔話で、

「木っ端みじん」とか「田楽刺し」とか「火かき棒」とか、

難しい言葉も出てきます。

でも子どもは平気。

文体の中で見事にその言葉は使ってあると、大体意味が分かる。

この瀬田貞二さんの日本語訳が素晴らしいのだと、松居さんは仰っています。

「むかし さんびきの やぎがいました。なまえはどれも がらがらどんと いいました」

と七・五調となっている。

古典に精通している瀬田さんは、日本の言葉の中にある独特な調べが、自然にすっと出てくる。

子守唄の中にもそういう調べがある。

理屈じゃなく、子ども達が小さい時から耳にしていると、

日本語に対する感覚はとても豊かになってくる。

俵万智さんのエッセイ集「りんごの涙」に、

俵さんが3歳の時に、

この「三びきやぎのがらがらどん」を完璧に暗唱していたという体験が語られています。

これは天才でも何でもなく、この日本語の調べを何度も読んであげると覚えてしまうのは当然。

むしろこの本を選んでくれた親に感謝しなくちゃいけないと、

「富士山うたごよみ」出版記念対談で、お二人とも仰っていました。


「声に出して読んだ時、それが流れるような調べであること」

絵本を選ぶ時のポイントとして、抑えておきたいですね。

ブックオフオンライン

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

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by yomuyomuehon | 2013-02-06 10:06 | 冬の本