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絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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佐野洋子の魅力☆だってだってのおばあさん

毎日、小学校は宿題が出ます。

私が子供のころ・・・そんなに毎日あったかな?って疑問ですが、親になると、宿題を出してくれた方が安心だったりもします(^^;)

音読、計算カード、プリント2枚は、毎日出ます。

そして最近音読しているのが、「だってだってのおばあさん」

私は台所仕事をしながら聞いているのですが、そうたの読み方が面白くて!改めてこのお話の楽しさに気付きました。

本人も読みながら、げらげら、げらげら。

傍で聞いているたいちも、げらげら、げらげら。

今日の、この本だいすきの会で読み手だった私は、これを読みました。

・・・が、そうた程楽しく読めなかったか・な?(^^;)

佐野 洋子
フレーベル館
発売日:2009-01



読んであげるなら 4、5歳~


(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)


あるところに、ちいさな うちが ありました。

うちの まわりに ちいさな はたけが あって、やさいが うえて ありました。

げんかんの そばに、いつも つりざおと ちいさな ながぐつが ありました。

はんたいがわの まどの したに、いすが ひとつ ありました。

この いえには おばあさんと 1ぴきの ねこが すんでいました。

おばあさんは とっても おばあさんで 98さいでした。

ねこは げんきな おとこの ねこでした。



 * * * * *


(以下、あらすじです)

ねこは、毎日魚釣りに出掛けます。

「おばあちゃんも さかなつりに おいでよ」

「だって わたしは 98だもの、98の おばあさんが さかなつりを したら にあわないわ」


そう言って断るおばあさん。

さて、おばあさんの99歳の誕生日。

おばあさんは自分でケーキを作ります。

そして、ねこにローソクを99本買ってきてくれるよう頼みました。

ケーキが焼けた頃、ねこは泣きながら帰って来ました。

あんまり急いだので、川にローソクを落としてきちゃったのです。

がっかりするおばあさん。

無いよりましさ。と、ケーキに5本のローソクを立てました。

おばあさんは明かりを消して、ローソクに火を着けました。

「おばあちゃん、かぞえて」

「1つ、2つ、3つ、4つ、5つ。」

「1さい、2さい、3さい、4さい、5さい。5さいのおたんじょうび おめでとう」

と自分で自分にお祝いしました。

ねこも数えて、

「5さいの おたんじょうび おめでとう。おばあちゃん ほんとに 5さい?」

「そうよ、だって ちゃんと ろうそくが 5ほん あるもの。ことし わたし 5さいに なったのよ」

「ぼくと おんなじ!」


次の日、魚釣りに出掛けるねこは、おばあちゃんを誘いました。

「おばあちゃんも おいでよ」

「だって わたしは 5さいだもの・・・、あら そうね!5さいだから、さかなつりに いくわ」


そう言って、元気良く出かけたおばあちゃん。

おばあさんは花の匂いを嗅いで、

「5さいって なんだか ちょうちょみたい」

ねこは川を飛び越え、おばあさんを誘いました。

「だって わたしは 5さいだもの。あら そうね!5さいだから わたしも とぶわ」

94年振りに川を跳び越したおばあさん。

「5さいって なんだか とりみたい」


向こう岸に着いて、川に飛び込んだねこはおばあさんを誘いました。

「だって わたしは 5さいだもの。あら そうね!わたしも はいるわ」

スカートが濡れると持ち上げたおばあさんの前掛けの中には・・・

*****

そうたが読む「あら そうね!」のフレーズがおかしくて、おかしくて・・・

つい笑ってしまいます。

「5さいって なんだか ちょうちょみたい」、「5さいって なんだか とりみたい」という台詞も、佐野さんのチャーミングな魅力を捕らえている感じがします。

きっと、とっても素敵な方だったのでしょうね(^^)

大分好きなように生きたらしいお話を、一時期夫であった谷川俊太郎さんと、一時期谷川さんの息子になった、佐野さんの一人息子で絵本作家の広瀬弦さんの対談で知りました。

お二人は、相当振り回されていた!?みたいな・・・(^^;)

う~ん、羨ましい。

そんな、思うままの生き方してみたい・・・が、芸術家ではない私には到底無理なんだろうけれど。

佐野洋子さんの魅力は、剥き出し感いっぱいのエッセイに見て取れるらしいです。

そんなに数の多くない絵本は、どれも魅力的。

でも、実はエッセイが面白いんだと仰る、作家の角田光代さん。

佐野さんのは、むき出しで素っ裸な、生の声としてのエッセイなんだとか。

それは、世界も自分も恐れない佐野さんの強さから生まれると。

誰もが出来る毒舌も悪態も揶揄も、佐野さんにしか出来ない絶妙なユーモアで包まれている。

「強くて面白い女」・・・憧れです。



*****

・・・で、読み込みが少なかった私が、小松崎先生に指摘された事。

ねこが持ち帰ったローソクの数が5本しかなくて、おばあさんが「5ほんだって ないより ましさ」と2回繰り返す言葉の言い方はどう?

「だって わたしは 5さいだもの・・・、あら そうね!」と5歳と自覚してからと、98歳だった時のおばあさんの言い方は、明らかにちがうはずだよ。

確かに、このお話は声色を変える!?ではなくても、スピード感や5歳と99歳の違いを出して読まなくてはならない作品です。

昨日のそうたの音読は、学校でそんな話になったのか!?

98歳の時のおばあさんは、大げさ過ぎる(^^;)おばあさんで、5歳になったおばあさんは、弾むようでした。

子どもに読んでもらって、改めてこの本の面白さに気付きました。

さて、佐野さんのお話にはねこが度々登場します。

「100万回生きたねこ」「おれはねこだぜ」「すーちゃんとねこ」「あのひの音だよ おばあちゃん」「さかな1ぴきなまのまま」

ねこがお好きだったのか?

いえいえ、そうではなかったそうです。(以前対談をされた、小松崎先生から聞きました)

ねこは嫌い!

でも、ねこほど個性があって魅力的な動物はいないと仰っていたそうです。

*****

さて、そうたが自分で決めてちゃんと走り始めた翌日。

またまた、暖房の前でお尻を突き上げ、温めていた朝。

そうそう、昨日です。

6時15分に出て行くと決めたのに・・・だらだらだらだら、ねむい、ねむい、ねむいZZZZZ

暖房を消してしまった私。

「パパは玄関で待ってるけど・・・行かないなら行かない。もうやめるならやめるって言ってきて!」

「やめないけど・・・ねむいZZZZ」

・・・で、出掛けて行ったのは6時45分。

7時25分には登校するのに!

いつもの後公園までは1キロちょっとなので間に合いません。

すぐ隣の公園の周りを5周して戻って来ました。

それでも走って帰ってくると、スッキリした様子。

「どうしますか?あしたの朝は?」

「きょうはは早くねる!」とそうた。

夕べは8時40分に就寝。いつもは9時半です。

そして今朝。

「ああ、せっかく早くねたのになあ、雨かぁ(^^)」なんて、ニッコニコしながら起きてきました。

そうです。

雨の日は、スッキリ機嫌よく起きるそうたです(^^;)

「揺れながら 前へ進まず 子育ては おまえがくれた 木馬の時間」 by俵万智





最後まで読んでくださって、ありがとうございます。



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by yomuyomuehon | 2012-03-09 06:51 | おもしろ絵本