宮澤賢治の心を読む(Ⅰ)
・・・と言っても、嬉しい!と言うわけではなく、どちらかと言ったらああ、また忙しくなっちゃう!という嘆きの方が強いかも(^^;)
あっちで仲良く遊んでいたかと思うと、こっちで喧嘩。
うるさ~い!!!と何度思ったかしれない長き休みでしたが、それでもいつもよりゆっくり、ゆったり、まったり。
何だかホッとする日々でした。
さて、この休み中の、クリスマスの後に、子ども達に読んだ本は・・・
雪渡り、なめとこ山の熊、注文の多い料理店、セロ弾きのゴーシュ、ハリーのセーター、おばあさんのひこうき、ふわふわふとん、ラプンチェル、ねむりひめ、おぞましいりゅう、てのひらむかしばなしシリーズ、トラのじゅうたんになりたかったトラ、ほしになったりゅうのきば、龍の子太郎、竜のはなし、したきりすずめ、雪女、こぶとり、ルピナスさん、ときそば、まんじゅうこわい、中国のお正月、アンナの赤いオーバー、うきわねこ、もしもまほうがつかえたら、しあわせハンス、一年365日プレゼントをもらったベンジャミンのはなし・・・など等。
最近紹介したものは除きます。
寝る前に、子ども達が出して来た何冊かを読んでから寝室へ行くと、私の為に枕元に置いてあった「宮澤賢治の心を読む(Ⅰ)」を見つけ、「それもよんで!」とリクエストされたので、一日一作品か、二日に渡って読んだりもして、子ども達はすっかり寝るのが遅くなりました。
宮澤賢治の「雪渡り」は、以前、絵本のを読んであげたことがありましたが、今回は私の朗読を聞いているだけ。
「セロ弾きのゴーシュ」だけは二日に渡ってになったのですが、二日目に私がこの辺りだったかしら?と読み始めたところを違うと言い出したそうた。
「狸の子じゃなくて、その後のねずみの親子の話だよ」
「あっ、そうだった?はいはい。『次の晩もゴーシュは夜通しセロを弾いて明け方近く思わずつかれて楽器をもったままうとうと・・・』
「ちがう、そこはきのう読んだ!子ねずみがセロの孔に入ったところまで読んだよ」
「えーっ、よく覚えてるねえ!!!」
これには母さんビックリです。私は、眠くて惰性で読んでいて、狸もねずみも存在を忘れてたくらいです。
前の晩、「もう眠いから続きは明日にして~、おやすみなさ~い」って、寝ちゃったのに・・・
そんなギリギリの所まで記憶があるんだ~!
子どもって凄い!
・・・で、一番面白かったのは、『注文の多い料理店』だそうです。
「すっごくどきどきしちゃった、怖かった~っ」だそうで・・・
どの辺りから気付いたのでしょう?
料理を食べれるお店じゃなくて、料理されちゃうお店だって事に。
草山万兎と言うのは、サル学の世界的権威である河合雅雄さんのペンネーム。
「人間は昔、動植物と同じ地球上の、自然という一つの仲間でした。それが、頭脳が秀でていたために、知恵を駆使し、高度な科学技術文明を作り上げてしまいました。
もっと良い暮らしを!と欲望がそれに拍車をかけ、人間の暮らしは快適なものになりましたが、自然の他の家族の暮らしを汚したり、壊したり・・・
このまま人間の我欲を放置しておくと、やがて人間そのものが危うくなるのではないか、と河合さんは心を痛めました。
そこで、その昔、河合さんよりももっと自然の家族と暮らしていて、イキモノ語に通じていた宮澤賢治さんに話を聞こうと考えました。(河合さんはサル語がわかるそうです)
宮澤賢治さんは、人間が他の家族への思いやりを忘れ、傲慢に振舞っていた事を哀しんだ人でした。
しかし、宮澤賢治のコトバは今ひとつ分かりにくい。
一体何を言いたいのか!?
私たちには難解な賢治の話を、河合さんは分かりやすく解説してくれました。」
と、「」の中は、編者田中和雄さんの言葉から。
河合さんは仰います。
宮澤賢治の童話は、作り事ではなく、直に感じ、想像し、心にうつった自然や事物の有り様を、そのまま言葉にしたもの。
しかし賢治自身も、自然が語りかける事全てを分かるわけではないそうで・・・
ただ賢治にも分からない事が、子どもには分かると仰います。
子どもは大人と違い、何にもとらわれてない素直な心で対応し、新鮮な目で本質を見つめ、豊かな想像力で大人が知らない世界に入り込む事が出来る。
童話に形を変えた、賢治が見聞きした世界。
大人はあれこれと、何を言いたいのだろうかと小難しく考えてしまいます。
賢治の研究をされている個人・団体の、なんと多い事か!
朗読を聴けるようになったそうたの頭の中に、どんな風景が広がったのでしょう?
何度か読んだ後、何れ、見えたものを聞いてみたいものです。
大人向け
賢治の童話に登場する動物は、なんと158種もいるそうです。
動物と人間との関係に於いては、賢治と共通する点が多いと仰る河合さん。
この本では、賢治ワールドにおける動物の有り様について解説されています。
4作品何れも、賢治の童話の後に、それぞれを解説した文が載っています。
今まで見えなかった世界が、私にも少し見えた気がします。
宮澤賢治を読むなら
絵本では、パロル舎の、小林敏也の画本がオススメ。とても美しい☆☆☆大人向け絵本です。
特にこの『やまなし』は素敵
『雪わたり』や『オツベルと象』は、こちらの方が雰囲気に合っていて好き☆☆☆
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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