くまさんのまほうのえんぴつ
二時からの学芸員による解説を聞きたくて出掛けたのですが、空いている道で、信号も少なく、思ったよりも早く到着。
うちから小一時間というところ。
生誕100年を記念しての、全国各地を巡回していた、『南桂子展』最終地。
明治・大正・昭和・平成を生きた、銅版画家南桂子さん。
40代で、浜口陽三とヨーロッパに渡った彼女は、人生の後半をパリ、そしてアメリカで過ごしました。
日本での知名度より、海外での知名度の方が高く、ユニセフのグリーティングカードや、ニューヨーク近代美術館のクリスマスカードにも採用されました。
壺井栄さんに師事し、童話を学んだ事もあった彼女。
谷川俊太郎さんとの交流もありました。
だからでしょうか?彼女の作り出した版画は、どれも物語を奏でそうな感じです。
初めて南桂子さんの作品に出会ったのは、結婚する前に行った蛎殻町のミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション。
当時、カフェではホルトハウス房子のチーズケーキを頂けましたが、今は無いようですね、残念!
時間が取れずなかなか行けなかった『南桂子展』ですが、館林なら何とか!と奮起。
乗り気で無かった家族を誘って(^^;)、お出掛しました。
初めて訪れた館林美術館の、建物の素敵さに、ビックリ☆☆☆
館林の方には失礼ですが、何故こんな所に!?という印象。
その素敵極まる建物は、数々の賞を取っているのだとか!
床は、フランスって言ってたっけ?ドイツって言ってたっけ?(すみません)まあ、どちらからか取り寄せたものらしいのですが、アンモナイトなど数々の化石を見ることが出来ます。
相当な建設費が掛かっていそうな感じです。
「群馬は歴代の総理大臣を、何人も出してるからなあ」とパパ。
(ああ、そうですね(^^;))
そしてすぐ隣の多々良沼は、白鳥の飛来地。
1月下旬から2月に掛けて、やって来るのだそうです。
脇には彫刻の小径なる散策路もあり、子どもが遊べる遊具もあります。
上の写真の奥に見える林がその小径。
この右の方に多々良沼があります。
これは美術館を背にして撮ったもの。
一日掛けて遊べそうです。
この日の午前中、そうたのプールがあったので、時間が無くて、残念ながらそこまでは堪能出来ませんでした。
さて、近くに、分福茶釜で有名な茂林寺があります。
そのたぬきの「ぽんぽこりん」と「ポンポン」を掛けて収集したらしい!?、彫刻家ポンポンの作品の数々を見ることが出来るのですが、これには問題があって、その多くを展示出来ずにいるらしく・・・
まあそれでも子ども達は、この彫像の前で黒豹と同じポーズを取ってみたりして、楽しんでおりました。
それを見ていた美術館の方は、こんなに楽しんでいただけるととても嬉しい♪と、大喜びで大笑い。
ポンポンのアトリエを再現した建物
さて、小学生向け学芸員による解説会に参加させようと思っていたのに、それを拒否。
「こ~んなに広くって、思いっきり走れる場所があるのに、中で静かになんかしてられないでしょ!!!」と、広~い芝生に飛び出して行った息子たち。
まあ、長時間車に乗っていたのだから、仕方ないか(^^;)
私はその間、学芸員による『南桂子展』の作品解説会に参加。
胴版画と木版画の違いや、『南桂子』作品の見方を教えていただき、充実した時を過ごす事が出来ました。
『南桂子展』は4月8日まで。
土曜日の解説会はまだあります。
年間12回の木曜レクチャーは、近現代作家を取り上げた講座で、2月9日に南桂子さんが取り上げられます。
これは解説会(30分程)より詳しい内容のようです。二時から三時の一時間。
行ってみたいのだけれども・・・う~ん、近くはないんだなあ(^^;)
* * * * *
読んであげるなら 3、4歳~
(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)
くまさんが もりの なかを あるいていました。
すると、とつぜん・・・
おおかみが とびだしてきて、したなめずりを しながら ききました。
「おまえが もっているのは、なんだ?」
「これは、まほうの えんぴつさ」と、くまさんは こたえました。
くまさんが、まほうの えんぴつを
みぎへ ひだりへと ふると、
ジグザグもようが できて、おおかみは・・・
・・・いなくなってしまいました!
まほうの えんぴつが けしてしまったのです。
くまさんは、また あるいていきました。
* * * * *
(以下、あらすじです)
くまさんは困った事にぶつかると、魔法の鉛筆を使って絵を描き、切り抜けました。
蛇にはホッピング、ライオンには肉、クジラのいる水辺では水泳パンツ・・・
最後に出会ったパンダは、
「わたしも すむところが なくなって、いきていけません。
「ちきゅうから きえてしまいそうな どうぶつは、ほかにも たくさん いるんです」
それは大変!
さて、くまさんこの局面をどう乗り越えるのでしょう?
* * * * *
この絵本に出てくる動物(くまさんを除いて)は、コンテストに応募した子ども達の作品です。
子ども達は素晴らしいアイデアを、たくさん持っています。
大人はこの子ども達の声に耳を傾け、時にはそれを優先した方が、いい方向へ進む事もあるのではないかと思いました。
この絵本の収益の一部は、イギリスの子ども支援団体「レインボー・トラスト」や、東日本大震災を支援する「子どもたちへ<あしたの本>プロジェクト」に寄付されるそうです。
豊かな感性を育むものは何でしょう?
自然の中での体験も然る事ながら、普段の生活の中で、自ら考えて行動する事自体ではないかと思います。
エッセンスとして更に、素晴らしい美術に触れることも大切かと思います。
今回の体験は、子ども達に何かを与えてくれたでしょうか?
う~ん、分かりませんが、
帰って来て早々、積み木等を使ってシュライヒのコレクションを並べ、素敵な空間を作り上げておりました。
・・・が、うちにはメスドラゴンがいます。
勿論、すぐに壊されてしまうのです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
* * * * *
ランキングに参加していま~す
お帰りの際に、ポチッとよろしく~!!
あなたの一票が明日への励みに繋がりま~す(^^)
↓ ↓ ↓
↓ ↓ ↓