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絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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くまさんのまほうのえんぴつ

一昨日の土曜日、群馬県立館林美術館に行ってきました。

二時からの学芸員による解説を聞きたくて出掛けたのですが、空いている道で、信号も少なく、思ったよりも早く到着。

うちから小一時間というところ。

生誕100年を記念しての、全国各地を巡回していた、『南桂子展』最終地。

明治・大正・昭和・平成を生きた、銅版画家南桂子さん。

40代で、浜口陽三とヨーロッパに渡った彼女は、人生の後半をパリ、そしてアメリカで過ごしました。

日本での知名度より、海外での知名度の方が高く、ユニセフのグリーティングカードや、ニューヨーク近代美術館のクリスマスカードにも採用されました。
くまさんのまほうのえんぴつ_e0160269_9213057.jpg

壺井栄さんに師事し、童話を学んだ事もあった彼女。

谷川俊太郎さんとの交流もありました。

だからでしょうか?彼女の作り出した版画は、どれも物語を奏でそうな感じです。

初めて南桂子さんの作品に出会ったのは、結婚する前に行った蛎殻町のミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション

当時、カフェではホルトハウス房子のチーズケーキを頂けましたが、今は無いようですね、残念!

時間が取れずなかなか行けなかった『南桂子展』ですが、館林なら何とか!と奮起。

乗り気で無かった家族を誘って(^^;)、お出掛しました。

初めて訪れた館林美術館の、建物の素敵さに、ビックリ☆☆☆

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館林の方には失礼ですが、何故こんな所に!?という印象。

その素敵極まる建物は、数々の賞を取っているのだとか!

床は、フランスって言ってたっけ?ドイツって言ってたっけ?(すみません)まあ、どちらからか取り寄せたものらしいのですが、アンモナイトなど数々の化石を見ることが出来ます。

相当な建設費が掛かっていそうな感じです。

「群馬は歴代の総理大臣を、何人も出してるからなあ」とパパ。

(ああ、そうですね(^^;))

そしてすぐ隣の多々良沼は、白鳥の飛来地。

1月下旬から2月に掛けて、やって来るのだそうです。

脇には彫刻の小径なる散策路もあり、子どもが遊べる遊具もあります。
くまさんのまほうのえんぴつ_e0160269_8533243.jpg

上の写真の奥に見える林がその小径。

この右の方に多々良沼があります。

これは美術館を背にして撮ったもの。

一日掛けて遊べそうです。

この日の午前中、そうたのプールがあったので、時間が無くて、残念ながらそこまでは堪能出来ませんでした。

さて、近くに、分福茶釜で有名な茂林寺があります。

そのたぬきの「ぽんぽこりん」と「ポンポン」を掛けて収集したらしい!?、彫刻家ポンポンの作品の数々を見ることが出来るのですが、これには問題があって、その多くを展示出来ずにいるらしく・・・

まあそれでも子ども達は、この彫像の前で黒豹と同じポーズを取ってみたりして、楽しんでおりました。

それを見ていた美術館の方は、こんなに楽しんでいただけるととても嬉しい♪と、大喜びで大笑い。

ポンポンのアトリエを再現した建物
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さて、小学生向け学芸員による解説会に参加させようと思っていたのに、それを拒否。

「こ~んなに広くって、思いっきり走れる場所があるのに、中で静かになんかしてられないでしょ!!!」と、広~い芝生に飛び出して行った息子たち。

くまさんのまほうのえんぴつ_e0160269_858136.jpg

まあ、長時間車に乗っていたのだから、仕方ないか(^^;)

私はその間、学芸員による『南桂子展』の作品解説会に参加。

胴版画と木版画の違いや、『南桂子』作品の見方を教えていただき、充実した時を過ごす事が出来ました。

『南桂子展』は4月8日まで。

土曜日の解説会はまだあります。

年間12回の木曜レクチャーは、近現代作家を取り上げた講座で、2月9日に南桂子さんが取り上げられます。

これは解説会(30分程)より詳しい内容のようです。二時から三時の一時間。

行ってみたいのだけれども・・・う~ん、近くはないんだなあ(^^;)

* * * * *
アンソニー ブラウン
BL出版
発売日:2011-10



読んであげるなら 3、4歳~


(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)

くまさんが もりの なかを あるいていました。

すると、とつぜん・・・

おおかみが とびだしてきて、したなめずりを しながら ききました。

「おまえが もっているのは、なんだ?」

「これは、まほうの えんぴつさ」と、くまさんは こたえました。


くまさんが、まほうの えんぴつを 

みぎへ ひだりへと ふると、

ジグザグもようが できて、おおかみは・・・

・・・いなくなってしまいました!

まほうの えんぴつが けしてしまったのです。

くまさんは、また あるいていきました。



 * * * * *

(以下、あらすじです)

くまさんは困った事にぶつかると、魔法の鉛筆を使って絵を描き、切り抜けました。

蛇にはホッピング、ライオンには肉、クジラのいる水辺では水泳パンツ・・・


最後に出会ったパンダは、

「わたしも すむところが なくなって、いきていけません。

「ちきゅうから きえてしまいそうな どうぶつは、ほかにも たくさん いるんです」


それは大変!

さて、くまさんこの局面をどう乗り越えるのでしょう?

* * * * *

この絵本に出てくる動物(くまさんを除いて)は、コンテストに応募した子ども達の作品です。

子ども達は素晴らしいアイデアを、たくさん持っています。

大人はこの子ども達の声に耳を傾け、時にはそれを優先した方が、いい方向へ進む事もあるのではないかと思いました。

この絵本の収益の一部は、イギリスの子ども支援団体「レインボー・トラスト」や、東日本大震災を支援する「子どもたちへ<あしたの本>プロジェクト」に寄付されるそうです。

豊かな感性を育むものは何でしょう?

自然の中での体験も然る事ながら、普段の生活の中で、自ら考えて行動する事自体ではないかと思います。

エッセンスとして更に、素晴らしい美術に触れることも大切かと思います。

今回の体験は、子ども達に何かを与えてくれたでしょうか?

う~ん、分かりませんが、

帰って来て早々、積み木等を使ってシュライヒのコレクションを並べ、素敵な空間を作り上げておりました。

・・・が、うちにはメスドラゴンがいます。

勿論、すぐに壊されてしまうのです。





最後まで読んでくださって、ありがとうございます。



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by yomuyomuehon | 2012-01-09 09:22 | 愛のある絵本