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絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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ふしぎなたけのこ



読んであげるなら 5、6 歳~

(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)

やまの おくの おくの むらの、むかし むかしの おはなし。


「たろや、たけのこを ほってきておくれ。

こんやは、ごちそうにしよう。おまえの たんじょうびだ」

かあさんに いわれて、たろは うらの たけやぶに いった。

「うーん、いいぞ。こんやは、ごちそうだ」



 * * * * *

(以下、あらすじです)


山奥の村には魚も昆布もない。

筍はごちそうだ。

「これにするか」と筍を掘り始めた。


暑くなって、上着を脱いで、すぐ側の筍にひょいとかけた。

と、その途端――

筍はぐぐっと伸びて、

慌てたたろは上着を取ろうとしたが、

筍はまた、ぐぐぐっと伸びて・・・


たろが登る。

筍が伸びる。

また、たろが登る。

また、筍が伸びる。

いつの間にか、たろはとてつもなく高い所に来てしまった。


いつまでも戻らないたろを、母さんは探しに行った。

が、あちこち探しても見つからず。

その内、たろの草履を鍬を見つけ、

力いっぱい叫んでみると、

「ん・・・・・・ん」かすかな声が、上の方から聞こえる。

母さんがひょいと見ると、目の前の筍がぐぐっ、ぐぐっと伸びている。


ふしぎなたけのこ_e0160269_114341.gif
びっくりした母さんは、父さんを呼んだ。

その内、村中の皆がやって来て、

「たろ、やあーい」と口々に呼ぶと、

かすかな声が返ってくる。

その間にも、筍はぐんぐん伸びた。


「き、きるより しかたない」

父さんが言った。

皆、手に手に斧やなたを持って、筍を伐り始めた。

その間にも、筍は空へ向かってぐんぐん伸びた。

やがて、筍は伸びるのに飽きた。

そして、竹になる事を決めた。

葉っぱを出す前に一休み。

動きが止まった所で、筍を伐った。


「たろ、やあーい。たけのこを きるぞーっ。しっかり つかまっていろーっ」

音を立てて倒れていく筍。

竹やぶの竹、椚林の椚、松林の松、檜林の檜・・・

幾つも幾つもの山の木を押し分けて、倒れていく。


たろは必死でつかまって、目をつぶっていた。

昼間は暖かかったが、夜になると鼻や耳が冷たい。

それでもたろは、しっかり目をつぶって、筍にしがみ付いていた。


やがて、どうん―――という響きがして、たろは気を失った。


一方、筍の倒れる音をあっけに取られて聞いていた、父さん母さん達。

夜になり、また朝になり・・・

倒れた筍に沿って、走り出した。

竹やぶの竹、椚林の椚、松林の松、檜林の檜を過ぎ、

幾つも幾つもの山を越え・・・

とうとう、広い砂浜に出た。

大きな池の側で倒れているたろを見つけ、

池の水を頭や顔にかけた。


やがて息を吹き返したたろは、

「うっ、ぷっ。しおっからい。かあさんのなみだが たれてきて、しおっからい」

???


* * * * *


昔話のようですが、実は創作昔話。

物凄い誕生日プレゼントを手に入れたたろです。

さあ、それは何でしょう?


物語の初めの部分に、大きなヒントがあったのです。

私は、海のものも山のものも、どちらも大好き☆

あっ、分かっちゃった!?


* * * * *


子ども達の大好きな筍ご飯。

今年は二度しか作りませんでした。

いつの間にか、こんなに暑くなってしまって。

もう夏ですね(^^;)


小学校の国語の教科書の音読の宿題は、毎日。

△・○・◎と各項目に沿って採点するのですが、

△だと不満なような息子は、◎にするまで読むので、

17回読んだ日もありました。

でも、嫌ではない様子。

今、「なぞなぞあそび」というのを読んでいます。

さんかくぼうしの

おうちの なかは、

だあれも いない

おへやが たくさん。

こたえは、なあんだ。




最後まで読んでくださって、ありがとうございます。



 * * * * *


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by yomuyomuehon | 2011-05-22 11:05 | 春の本