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絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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母からゆずられた前かけ



大人向け


『母からゆずられた前かけ』より抜粋

母は前かけの好きな人でした。

野良着にも共布の前かけをかけました。

ひと仕事終わって家へ帰るとき、前かけは、先をつまめば大きなポケットになりました。

のびるにわらび、・・・なんでも拾いこみました。

「腐って土になるものを、だいじに集めておかねばさ。から身で帰ってくるでねえよ。」

それが母のくちぐせでもありました。

少女のころのわたしは、そんな母をうとましく思ったことさえありました。

おとなになって、私は町へ出て暮らすようになりました。

母とは違う暮らしをしていると思っていました。

それが、いつのころからか、母とまったく同じ暮らしをしていたのです。

外へ出かけるとき、わたしは前かけをはずします。

そのとき、目には見えない大きな前かけに、かけなおしていることに気がつきました。

電車の中で、人との出会いの中で、心をふるわせてもらったことを、

その前かけの中へ、しっかりともらいこむくせがつきました。



* * * * *


前かけの中にもらいこんだ、小さな喜びや驚き、ずっと昔の思い出など、

ぬくもりのある語り口で綴られたエッセイ集。




昨日、久喜市ふれあいセンターで行われた宮川ひろ先生の講演会。

「書くことに出会った日」という題目でお話された内容の一部も、このエッセイ集に収められています。


その「書くこと」の土台の一つは、 「板の間のこと」

一日の終わりに、囲炉裏端に家族が集まって、それぞれに語り合う今日のあれこれ。

言葉少なで気難しいお父さんだったようですが、子どもの話はよく聞いてくれたそうです。

「きょうのひろの話はいい話だった。いま一度板の間に立って話してみろ」

褒められたの嬉しくて、さっきより少し言葉を整えて語ったとの事。


そしてもう一つは、 「坪田譲治先生の講演会に繋がる二十四の瞳」

その頃、先生の一家は貧乏のどん底に居たそうで・・・

辛い事をいっとき忘れたいような思いで出掛けた講演会。

一月に一度の講義の、その一回目。

お話を聞き終えて、すぐ立ち上がると今いただいた物がこぼれて落ちてしまいそうで、

なかなか立ち上がれずにいたそうです。



昨日の私もそんな気持ち・・・

でも、トイレで用を足すベビーちゃんをおんぶして参加した講演会。

部屋を出る事度々(^^;)

いくつかこぼしてしまったかもしれません。



その後、先生は「新日本童話教室」に入会し、「書く」ようになります。

でも・・・



「宮川さんのものは、まだ綴りだね。童話ではないよ。

綴り方なら、生活をうつしただけでいいが・・・

童話と言いうものは、生活をうつしながらも、作者のもっている児童観なり、あるいは社会観などが、

行間から伝わってこなければならない。

だから、作品というものは、人生のさまざまな体験をして、

四十を過ぎたとき、はじめて本物が書けるんだよ」




その時42歳だった宮川先生は、

「宮川さんのものは、まだ綴りだね。」を抜かして、

『四十を過ぎたら書ける』と聞いてしまい、それなら自分にも書けるだろうと思ったそうです。

でも、その素地が有ったからこそ、書けたわけで・・・


その頃、産休補助教諭として20年ぶりに現場復帰をした宮川先生。

それが「るすばん先生」という作品を生むことになりました。



何しろお金が必要だったそうです。

そして、今では有り得ない!素晴らしい条件で、本採用してもらえる事になりました。

しかし、坪田譲治先生に話すと、そんなに貧乏なら書きなさいと言われて、

良い条件を蹴って、書けるかどうかわかならないまま、作家への道へ進んだ先生。




その話を聞いて、

『40歳を過ぎたら書ける!?』

『貧乏なら書ける!?』

それなら、私にも書ける!?

な~んて、密かに思ったりして・・・(^^;)




それから、語りも3つしてくださいました。

その辺りの事はまた次回。




最後まで読んでくださって、ありがとうございます。



 * * * * *


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by yomuyomuehon | 2011-01-09 07:41 | 育児