1ねん1くみ1ばんワル
読んであげるなら 6 歳~
(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)
「① くろさわくんて わるいんだよ」
くろさわくんて、わるいんだよ。
1ねん 1くみで、1ばん ワル。
花ノ木だんちでも ゆうめいなんだよ。
ようちえんの ころから、ぼうそうぞくだった。
きょうも、ぼくらが だんちの あそびばで
おにごっこを していたら、じてんしゃの ブザーを
ならしっぱなしに して、ぶっとんできた。
(あ、また いじめられる!)
と、ぼくは びくびく していた。
* * * * *
(以下、あらすじです)
「どけ どけーっ、ひきころすぞーっ!」
と、くろさわくんは皆を追い掛け回した。
僕らはきゃーきゃー良いながら、滑り台の上へ逃げて一安心。
・・・と思ったら、自転車を担いで、うんうん言いながら、
えーっ、登ってきた!?
とうとう、滑り台のてっぺんに登ったくろさわくん。
大きく息を吐くと、僕らを見下ろして、ニヤっ。
そして、自転車に跨って・・・
「やめなさい!」
どこかのおばさんが叫んだけど、遅かった。
凄いスピードで、滑り台を駆け下りたくろさわくん。
(あーっ。)
と思ったら、自転車ごとジャンプして、ぐしゃっ!と砂場に叩きつけられた。
気を失ったくろさわくんは、救急車で運ばれた。
次の日、くろさわくんは学校を休んだ。
くろさわくんは左の腕を折っただけ(?)だった。
「あいつが しぬわけないよな。」
「ほんと、ばっかみたい。」
「これで、すこしは おとなしく なるよ。」
皆に相槌を打ちながらも、
(でも、くろさわくん、ちょっと かっこよかったな。)
ぼくは、そんな事もちらっと考えた。
* * * * *
後藤竜二・長谷川知子コンビの、「1ねん1くみシリーズ」は全25巻。
この「1ねん1くみ1ばんワル」に始まる、
元気でいたずら、そしておせっかいなくろさわくんと、
それに振り回されながらも、友情を育てている気の弱いぼくの、感動物語。
小松崎先生から再三勧められながらも、園児の息子にはまだ早いかな~って、
読んでいなかった「1ねん1くみシリーズ」
とうとう、一昨日の夜読みました。
全78ページ。文字だけのページもあり、小学校低学年向けではありますが、
結構絵も多いんです。
そして何よりこのお話、と~っても面白い☆☆☆
・・・ので、一気に読んじゃいました。
10ペー程度のお話が8話入ってますので、一章ずつでもね。
長谷川さんの、元気いっぱいで躍動的な絵も魅力的。
そうたはかなり面白かったようで、すぐ次を読みたい!って言ってます(^^)
勿論、私もすぐ続きを読みたい!!
さて、1巻で分かった、くろさわくん像。
・かなりのワル
・かなり汚い、臭い
・結構気が小さい
・実は寂しがりや
・父子家庭?
・お父さんとパチンコに行っている
・勉強が嫌い
・実は優しい(^^)
* * * * *
昨日あった「この本だいすき」の月例会。
そこで小松崎先生が仰った、子どもに読むべき本の3種類。
1、言葉の面白さを知って、言葉を豊かにするもの
2、ああ、良かった!って納得できる結末で、安心感を得れるもの
3、感性的人間認識の出来るもの・・・感情を知る
この「1ねん1くみシリーズ」は3に入るのかな。
年長の息子はまだ、やんちゃなくろさわくんに魅了されているだけかもしれません。
そのうち、この本を通じて、友達とのやり取りや気持ちってものを理解してくれるかな・・・
いやいや、もう分かっているのかも!
一方、親の方も、こういう本を読むべきかなって思います。
かつて子どもだった自分も味わった気持ち、それを忘れて子どもに接している事、多くありませんか?
・・・って私だけかしら?(^^;)
子供の気持ちを知る・・・難しい育児書読むより、ずーっと参考になるかもしれませんよ~!!
さて、今後、1ねん1くみがどうなっていくのか?
くろさわくんがどう成長していくのか?
ぼくとくろさわくんの関係は?
等々、続きがと~っても楽しみです。
小学生のみならず、来春入学を控えた年長さんに、とってもオススメです☆
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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