シナの五にんきょうだい
読んであげるなら 4、5歳~
(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)
むかし、シナに 、五にんの きょうだいが すんでいました。
五にんは、とても よくにていて、だれが だれやら くべつが つきませんでした。
* * * * *
(以下、あらすじです)
お母さんと海辺に暮らす五人兄弟。
一番目の兄さんは、海の水を飲み干す事が出来ました。
二番目の兄さんは、首が鉄で出来ていました。
三番目の兄さんは、足をどんどんの伸ばす事が出来ました。
四番目の兄さんは、体が焼けないで、
五番目の末息子は、いつまでも息をしないでいる事が出来ました。
毎朝一番目の兄さんは、海へ魚を獲りに行きます。
ある日の事、小さな男の子に、一緒に魚獲りに連れて行ってくれと頼まれた一番目の兄さん。
「戻って来いと合図したら、すぐ戻ってこなくちゃいけないよ」
「ああ、くるよ、くるよ」
と、約束した男の子でしたが、幾ら呼んでも戻ってこなくて、
海の水を口いっぱいに含んだ兄さんは、次第に苦しくなって、
その内、口の中で海がモリモリ盛り上がり・・・・
海は突然、どう!と、兄さんの口から流れ出し、また深い海に戻ってしまったのです。
--------そして、男の子は見えなくなりました。
一人で村に帰って来た兄さんに、男の子殺しの容疑がかかり、首を切られる事になりました。
いよいよ首を切られるという朝の事、兄さんはお役人に言いました。
「わたくしは ははに わかれを つげてきたいと おもいます。
どうぞ、いえに かえらせてくださいまし」
この願いは受け入れられ、一番目の兄さんに代わってやってきた二番目の兄さん。
そうです!
この二番目の兄さんの首は鉄製なので、切れないんです。
村の人たちは怒って、海に放り込んで殺そうって事になり・・・
* * * * *
先日紹介した「王さまと九人のきょうだい」にとっても似てるでしょ!
「王さまと・・・」で言うなら、
一番目の兄さんは・・・「みずくぐり」
二番目の兄さんは・・・「切ってくれ」
三番目の・・・・「ながすね」
四番目の・・・・「さむがりや」
五番目の・・・・これはちょっと違うかな・・・
ドイツに生まれ、ハンブルグで中国との貿易を学び、20代は中国で暮らしたクルト・ヴィーゼ。
第二次世界大戦時、捕虜生活を強いられた彼。
後にアメリカに渡り、絵本の黄金期を支えた絵本作家の一人になりました。
この絵本は、中国人を馬鹿にしているとかいう理由で一時絶版に。
福音館書店から出ていたこの絵本は今、瑞雲社から出版されているようです。
「王さまと九人のきょうだい」をそうたに読んでいた時に、なんか似ている話があった・・・と言い出した主人。
子供の頃に読んでもらったか、読んだのか・・・それがこの「シナの五にんきょうだい」だったようです。
そうたは「王さまと九人のきょうだい」が大好きなのですが、こちらも面白いようです(^^)
家で読むには良いのですが、見開き字だけのページがあって、
幼稚園での読み聞かせには厳しいかな・・・
そのページを越えれば、
一番目の兄さんが次第に苦しくなって、顔がパンパンになっていく様子、
そして次々と危機を乗り越えていく、兄弟たちの様子に釘付けでしょうけどねっ!
* * * * *
「絵本のおかあさん」(幼稚園の読みボラのお母さんの俗称)な~んてタイトルつけながら、
昨年の秋以降、シフトを外してもらっていた私。
Tママの、「産む前に一度読んどいたら?」という好意で代わってもらいました。
久~しぶりに先の木曜日にそうたのクラスで読んできました。
読んだのは「王さまと九人のきょうだい」
その中でも、何人かが声を出して笑っていたのは、
最後に「みずくぐり」が、王さまにぷはーっと大川の水を吹きかけるシーン。
そうたもこの場面が大好き♪
それが「シナの五にんきょうだい」では最初に出てきます。
まあ、シチュエーションは違いますが・・・
海の水、大川の水・・・
これを飲み干すシーンが、子供達の心を一番引き付けるって事を、分かっていたんですね。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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