スーホの白い馬
読んであげるなら 5、6歳~
(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)
中国の北のほう、モンゴルには、ひろい草原がひろがり、
そこに住む人たちは、むかしから、ひつじや、牛や、馬などをかっていました。
このモンゴルに、馬頭琴という、がっきがあります。
がっきのいちばん上が、馬の頭のかたちをしているので、ばとうきんというのです。
けれど、どうしてこういう、がっきいができたのでしょう?
それには、こんな話があるのです。

* * * * *
(以下、あらすじです)
昔モンゴルの草原に、スーホという貧しい羊飼いの少年が、おばあさんと二人きりで住んでいました。
ある日、スーホは地面に倒れていた生まれたばかりの白馬を見つけ、家に連れてきます。
白馬は、スーホの心を込めた世話のお陰で、立派な馬に成長しました。
ある年の春、町で競馬大会が開かれ、勝者には殿様の娘と結婚させるという知らせが伝わって来ました。
皆に勧められたスーホは白馬にまたがり、草原を越え、競馬の開かれている町へ向かいました。
けいばが、はじまりました。

馬は、とぶようにかけます。でも、先頭をはしっていくのは・・・・・
白馬です。
スーホの乗った、白馬です。
一等になったスーホの白馬。
ところが殿様は貧しい羊飼いであるスーホを見て、約束を破り、こう言いました。
「おまえには、ぎんかを三まいくれてやる。その白い馬をここにおいて、さっさと帰れ!」
それをきっぱり断ったスーホは、白馬を取り上げられ、散々打ちのめされます。
友達に助けられ、やっと家まで帰って来たスーホ。
何日か経ち、傷はやっと治りましたが、白馬を取られた悲しみは消える事がありませんでした。
一方、殿様に取り上げられた白馬は・・・
沢山のお客を呼んで白馬を見せびらかそうと、酒盛りの最中、白馬に跨った殿様。
白馬はその殿様を振り落とし、スーホの元へ逃げました。
それも沢山の弓矢を背に受け、傷だらけの状態で、走りに走り、大好きなスーホの元へ。
その晩、やっとの思いでスーホの家へたどり着いた白馬でしたが・・・
「白馬、ぼくの白馬。死なないでくれ!」
でも、弱り果てていた白馬は・・・
* * * * *
モンゴルの楽器、馬頭琴にまつわる民話。
モンゴルに何度も足を運び完成させた赤羽(あかば)末吉さんの画。
モンゴルの空気や匂い、温度まで伝わってきそうです。
涙無くしては読めないお話。
競馬で一等になる下りの高揚感が特に高いためか、その後のスーホや白馬が可哀想で可哀想で・・・
しかし、決して悲しみで終わるお話ではありませんよ。
* * * * *
幼稚園で26日金曜日に行われた、「スーホの白い馬」の読み語りと歌の鑑賞会。
対象園児は、年中さんと年長さんです。
親も一緒に鑑賞出来るのですが、静かな雰囲気の中聴かせたいという意図の下、小さい子供の入場は禁止です。
昨年はたいちを母に預け、観に行ったのですが、今年は今週の歌の会に、再びいらして頂けるので、そちらを鑑賞します。
語り、オペラ歌謡、ピアノ、そして打楽器を担当されるお父さん・お母さん。
4方とも、卒園時のお母さんであり、在園児のお父さんです。
本当に素敵な幼稚園でしょ!
そして帰って来たそうたの感想は・・・「おもしろかった~!」・・・!?
年中の息子は、まだ涙を流すまではいかないようですね。
まるでモンゴルの草原にいるかのように引き込まれる素晴らしい語り。
そして麗しい歌声。
素敵なピアノの旋律と、目の前に馬が走っているかのように聞こえる太鼓の音。
あまりの感動に、昨年は涙が止まりませんでした。
そんな素晴らしい環境でこのお話を聞けたら、勿論最高ですが、
この絵本を読むだけでも、十分な感動をいただけるでしょう。
なんたって赤羽末吉さんの絵が素晴らしいですからね(^^)
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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