絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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ちいさいいすのはなし




読んであげるなら 小学校高学年~

(書き出しはこんな感じ・・・)

ぼくは、いすです。

ちいさい こどもようの いすです。



 * * * * *


(以下、あらすじです)


材木だったぼくは、家具作りのおじいさんに、いすにしてもらいました。

「ちいさい こどもと なかよく してくれよ」


そしてぼくは、生まれたばかりの赤ちゃんの所へ贈られました。
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赤ちゃんは男の子。

ぼくたちはおやつを食べる時も、絵本を見るときも一緒。

楽しい時は一緒に笑い、叱られた時は慰めてあげて・・・


でも、ある日、男の子は言ったのです。

「おかあさん、この いす いらないよ。もう すわれないもん」


物置に入れられたぼくは、物置を抜け出しました。

かたん ことん かたん ことん

疲れて動けなくなるまで、どこまでも どこまでも 歩きました。


途中でおばあさんに拾われ、ぼくには動かない人形が座るようになりました。

しかしある日、おばあさんは病に倒れ、二度と家に戻ってこなくなり、古道具屋に持ち込まれて・・・


そこで偶然にも、成人した、ぼくと遊んだかつての赤ちゃんに再会したのです。

その人は、もうじき出産予定の奥さんと一緒に歩いていて、古道具屋の店先でぼくを見つけたのでした。 


 * * * * *


椅子の輪廻転生ってところでしょうか?

いつまでも「ちいさい こどもの いす」で有り続けたい椅子の気持ち。

大きくなって座れなくなった子供に言った、母の一言

「このいす ちいさくなったみたいね」に傷つき、

「だれか きて、ぼくに すわって」と静かに叫ぶ椅子。

心が締め付けられるような、椅子の気持ち。


子供が成長していく過程で、小さい子供用だった椅子がその役割を終えるのは、仕方のない事。

特に一人目が生まれた時、全ての物に特別な意味を見出して、全ての物が特別な存在でした。

でも、成長する子供の方が主役で、いつしかその特別な物だったモノへの執着も消え、押入れの中へ。

二人目・三人目と受け継がれてはいくのですが・・・


このお話から「モノの大切さ」を学ぶ人もいるでしょう。

私もそう思って、上の様な事を書いたのですが・・・



でも、そうなのかしら?

だって、椅子は決して大切にされてなかった訳じゃなく・・・。


生きている意味、自分の存在理由を問うお話ではないかと思うのですが・・・いかがでしょうか?




今日は月に一度の、「この本だいすきの会」でした。


その中で小松崎先生が読んでくださった、この「ちいさいいすのはなし」

以前から紹介しようと思っていたのですが、実のところ、まだ読み砕けていません。


そして、もう一冊読んでくださったのが、「100万回生きたねこ」



先生はなぜ、この二冊を立て続けに読まれたのか?

帰って来てから、ずーっと考えていました。


「100万回生きたねこ」の主人公のねこは、100万回死んでも100万回生き返ったという不死身のねこ。

ねこが死に、飼い主が泣いても、ねこは一度も泣いた事がありませんでした。

ところが最後に本当に愛する存在を見つけた時、ねこは変わったのです。

生まれて初めて、自分の存在理由を見出したのではないでしょうか?


まだとちらも読み砕けていない段階で、紹介するのは心苦しい限り。

考えれば考えるほど、難しくって・・・

そして、とても深く考えさせられるお話なんですよねぇ

ご意見あったら、是非コメントくださいね!


ところで「100万回生きたねこ」は、死を扱うお話です。

小学校の高学年以上に読んであげてくださいね。


そして、「ちいさいいすのはなし」は板に描かれたようです。

よ~く見ると分かります。

何だか、本当に椅子が語りかけてくるような気がしてきます。



最後まで読んでくださって、ありがとうございます。



 * * * * *


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Commented by キュートなうさぎ at 2010-01-21 19:59 x
またもや涙してしまいました。
イスの幸せな記憶と悲しさ、そして再会に心を揺さぶられます。

100万回のネコですが、愛するという気持ちや悲しさを知ったことで、
初めて自分の人生を自分の意志で生き、そして死ぬことができたの
かな・・・と思いました。
『生きた』からこそ『死んだ』んだと。
ネコの人生は完結してしまいましたが、きっと幸せだったでしょうね。
by yomuyomuehon | 2010-01-20 16:39 | 思わずうるっと来ちゃう本 | Trackback | Comments(1)