絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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おとうさんのちず

ユリ シュルヴィッツ
あすなろ書房
発売日:2009-05



読んであげるなら 小学中級~


(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)


せんそうで あちこちが ひの うみになり、たてものが くずれおちると、

ぼくの かぞくは なにもかも うしなって、いのちからがら にげだした。



 * * * * *


(以下、あらすじです)


辿り着いたのは、夏は暑く冬寒い東の国。

食料は乏しく、寝るのは土を固めた床の上。


ある日、パンを買いに出掛けて行ったはずのお父さんが持ち帰ったものは、 

地図・・・?


ひどい父さんだ!

許せない!

ぼくは怒った。


その夜、同じ部屋の夫婦は、わずかばかりの食料を音を立てて食べていた。

ぼくは羨ましくて羨ましく・・・


次の日、お父さんは壁に地図を貼った。

すると、暗い部屋に色が溢れて・・・
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 * * * * *


作者ユリ・シュルヴィッツの、画家として歩み始める原点を描いた自伝絵本。

1935年、ポーランドのワルシャワに生まれた彼は、4歳で第2次世界大戦を迎えました。

ワルシャワを離れ、パリそしてイスラエルへ。

戦禍を逃れ、過酷な暮らしをしていた時期、父親の持ち帰った世界地図は、少年だった作者にパン以上のものを与えました。


彼はその地図を見て、世界中を旅する夢を見る事が出来ました。


あの時、お父さんがパンを持ち帰っていたら、その場の空腹は満たされたでしょうが、心を満たす事は出来なかったかもしれません。


子供の輝ける将来を望むのは、親として当然の事。

しかし、それを食糧難の戦時中に出来たお父さんは、本当に立派!


 * * * * *


先日の、オバマ大統領のノーベル平和賞受賞演説

「武力行使は不可欠なだけでなく、道徳上も正当化されることもある」と説いた彼。

本当に「正しい戦争」なんてあるのでしょうか?

いつも犠牲になるのは子供たち。

ユリ・シュルヴィッツのように、アメリカに渡り作家となって・・・なんて人は実際には殆どいない。


世界の指導者が全て子供だったら、戦争なんておきないはずなんだけど(有りえないか・・・)


戦いは昔からあるもので、人と人の衝突は避けれない事実だけれど、

話に耳を貸す事・相手を認める事・みんな違うって事を認識する事、

それだけでも、小さい衝突は避けることが出来ますよね。

戦争とは大分規模が違うけど・・・でも戦争だって、その延長線上でしょ? (違いすぎ?)


ものすご~く生意気な20代の後半、仕事相手が馬鹿に見えて仕方なかった時期がありました。

そんな時、友達のNから言われた一言

「kちゃんって、そんな事ばかり言ってるけど、あなたはそんなに偉いの?」

恐らくその時は、「だってねっ!・・・」と言い返したと思います。

でも最近その言葉をよく思い出して、反省するんです。

相手を認めず、馬鹿だって言っていた自分が、一番馬鹿だったって。


そうそう、あの頃は人と衝突する事が多かった。人の粗探しばかりしてたわ。

自分ってものが無くて、心も空虚だったのよ。


今は大分謙虚になって、感謝する事・認める事・人の良い所を見る事が出来るようになったかなぁ。

でも、これを読んだ主人に、ダメだしされそうだけど・・・


息子を頭ごなしに怒っちゃう事については、反省反省

人の意見に耳を貸せない子になったら、困るもんね。


 * * * * *


戦争と平和を考える絵本
 ↓ ↓ ↓
「どうぶつ会議」
エーリヒ・ケストナー
岩波書店
発売日:1954-12




「3びきのかわいいオオカミ」
ユージーン トリビザス
冨山房
発売日:1994-05





そして新年を迎えるにあたり読みたい、ユリ・シュルヴィッツの静かで美しい絵本
 ↓ ↓ ↓
「よあけ」



最後まで読んでくださって、ありがとうございます。


 * * * * *

本棚つくりました。

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Commented by キュートなうさぎ at 2009-12-18 16:45 x
お父さんは、どんな気持ちで地図を買ったのでしょう。
大人の勝手で始めた戦争ですが、一番の犠牲者は子ども達です。
世界中の子ども達が、パンを食べながら世界地図に胸を躍らせる
ような、幸せな世の中になって欲しいですね。

若かりし頃、私も尖っていた時期がありました。
今思い出すと、とても恥ずかしいし反省しきりです。
お互いの意見を尊重することが大切ですよね。
Commented by yomuyomuehon at 2009-12-19 06:12
うさぎちゃん、いつもありがとう!ほんとほんと、来年こそは平和の輪が少しでも広がって欲しいもの。昨年の暮れにもそう思ったっけ・・・子供を持つと特に、平和ってものを心から願うよね。我が子を戦場に送りたくないもんね。
Commented by 708 at 2009-12-24 20:41 x
ごぶさたです。今日は、二人とも早々に撃沈してくれたので、久しぶりにパソコンあけました。この本ね、よみたかったの。でも、難しそうかなと思って。子どもにも読みましたか?
Commented by yomuyomuehon at 2009-12-25 06:02
708さん、お久しぶり(?)コメント、一気にありがとう!!この絵本は上野公園で春・秋に開催される絵本の祭りの、戦争の絵本コーナーで立ち読みして、一目ぼれしたもの。そうたにも読んだけど、戦争ってものが分かってないし・・・理解してないと思います。1度しか読ませてくれなかったので、面白くなかったはず。まだ幼稚園生には無理だよね。想像力の膨らむような、夢のある、楽しい絵本や面白い絵本を方を選んだ方が良いかもね~。地図を広げて空想できるって、小学生も高学年以上だよね?でもNやなら、出来ちゃうかも~!ちなみに私は世界ってものを理解出来るようになったのは、やはり5・6年生位だったかな・・・今の時代では遅いのかしらね。また時間があったらコメントくださいな。
by yomuyomuehon | 2009-12-18 06:57 | 愛のある絵本 | Trackback | Comments(4)