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子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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アラスカを追いかけて (STAMP BOOKS)

ジョン・グリーン/岩波書店

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中学生以上向け


映画を一本見終えた感。

哲学書に出会った感。

そうか、青春っていうのは、こんなにも痛く苦しく、そして楽しいものだったのね。。。。

その真っ只中にいた時には気付かないのかもしれないが、一番哲学にも文学にも、そして死にも近い存在・・・それがティーンエイジャー。

アメリカの高校生というのは日本の高校生よりはるかに大人びていて、それでいて無謀で、ハチャメチャで・・・・

車を乗り回し、浴びるように酒を飲み、暴れる(?)姿は、一昔前の日本の大学生?

私もそんなメチャクチャな大学生活送った記憶が・・・ああ、あるわぁ(^^;)

常に死と隣り合わせである。


友達の居ないフロリダの学校から、アラバマの優等生が通う全寮制の高校に転入したマイルズ。

いけてないフロリダでの暮らしにさよならし、「素晴らしい可能性を探しにいく」のだ。

マイルズは全く読書をしないくせに、有名人の最期の言葉をよく知っている。

この言葉は、フランソワ・ラブレーという詩人の最期の言葉。

マイルズは、父さんと母さんに送られアラバマ州のカルヴァー・クリーク高校に着いた。

「ドラッグと酒とタバコは禁止だからな」と、父さんはこの高校で散々色んなことをやって来たようだが、マイルズには釘をさした。

しかし、マイルズもいい仲間(?)に恵まれて、やはり禁止!と言われた事に手を出していく。


カリスマ的魅力を持つ同級生の女の子アラスカ。

そうそう!この表紙の女の子であり、タイトルにもなっているのがアラスカである。

とんでもなく気まぐれで、突き抜けていて、容赦ない。

変にやさしくないし、ベタベタしてきたかと思うと、いきなり突き放す。

どこか現実から浮遊しているようにみえるが、しっかり自分の中の現実に生きている。

ただその現実が、他の人たちの現実とは微妙にずれていて・・・・

突き抜けているのは感性だけではなく、メチャクチャ頭もいいのだ。

そして無類の読書好き。

そんなアラスカに、マイルズは惹かれて行く。


このアラスカに振り回される男の子はマイルズだけではない。

振り回されるけれど、彼らもまた実に個性的なのである。


まずはチップ・マーティン。あだ名は大佐で、マイルズのルームメイト。

小さいが、ギリシャ神話の美少年アドニスのミニチュア的体格。

権威が大嫌いで、金持ちが大嫌い。

家は貧しくて、母はトレーラーハウスに住んでいる。

いつか母親に大きな家を買ってやるのが夢。

お金持ちの女の子と付き合っているが、いつも激しい喧嘩ばかりしている。

そして、天才的に頭がいい。


もう一人が日系のタクミ。

マイルズと大佐とアラスカとも少し距離を置いている、ラップ少年である。


青春小説にはありがちだが、みな心に大きな悩みを抱えている。

こっそり酒を飲み、タバコを吸い、アメリカの全寮制高校にありがちな、ばかばかしいいたずらを繰り返す。

日本では、こんな学生生活を送っていたらろくな大人にならないと言われそう(^^)

でも、アメリカの学生の行く末はどうなんだろう?

アメリカの学生が皆こんな暮しはしていないのだろうが・・・う~ん、どうなのかな?

自分の子ども達がこんな学生生活を送る事になったら、勘当しちゃうかも(^^;)


この4人の楽しい寮生活も、物語の半ばで終わりを告げる。

それも、かなりショッキングな終わり方で。


作者のジョン・グリーンは言っている。

「ぼくは、愛と苦悩と許しの小説を書きたかった。宗教学でいう『根本的希望』、つまり、われわれはだれでも、いつでも―――死に至るまで、そして死んだ後も―――希望を手にすることができるんだ、という小説が書きたかった。」と。

私はかなり楽しめた・・・楽しめたという表現が適切かどうか?(^^;)

う~ん、私は好きな小説だったかな。


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by yomuyomuehon | 2017-04-09 08:58 | YA | Trackback | Comments(0)
第一回プラチナブロガーコンテス


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ダーウィンと旅して

ジャクリーン・ケリー/ほるぷ出版

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小学高学年以上向け



以前紹介したこちら↓の続編

ダーウィンと出会った夏

ジャクリーン ケリー/ほるぷ出版

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たいてい続編というのは、一冊目に比べて期待外れとなる事が多い気がするが、

この続編は違った!

かなり夢中で読んだ1冊目よりも、更に面白いんじゃない?

*****

11歳だったキャルパーニアは12歳になった。

そして賢くなった。

強くなった。

ずる賢くなった。

女として真っ当な成長をしている。

女の子の方が計算高い思うけど、そう!キャルパーニアも計算高く成長しているのである。

女の子はこうあるべきと決められた路線を歩ませようとする両親に、一冊目では反発し嘆くだけだったキャルパーニアだったが、

12歳になったキャルパーニアは押すだけではなく、引く事も、そして回り道する事も身につけた。

「ダーウィンと出会った夏」では、米国地理学協会の創設メンバーであり、スミソニアン博物館と書簡のやり取りをする研究家であり、キャルパーニアを共同研究者と認めてくれるおじいちゃんだけが、キャルパーニアの良き理解者だった。

しかし、親戚も暮らす海辺の市ガスベストンが壊滅的被害を被った大嵐によって、暫くの間一緒に暮らすことになった従姉妹のアギーと、獣医師のプリッカー先生との出会いが、キャルパーニアが望む明るい未来への扉を大きく開いてくれたのだ。

アギーからはタイプを習った。

更にアギーは銀行に預金する事も教えてくれた。

年上でお金勘定に長けるアギーは、キャルパーニアから報酬を取った。

それまで小さな子の面倒を看たりした時のお駄賃しか手にした事のなかったキャルパーニアは、働くことで得る報酬について学んだ。

向学心旺盛のキャルパーニアは、嵐によって片腕が思うように動かなくなったプリッカー先生を助け、時に処置の助手として、報酬を得る事に成功するのである。

先生の手伝いには、アギーから学んだタイプの技術も役に立った。

おじいちゃんから学んでいる植物学・動物学・解剖学など様々な科学の知識も役に立った。

キャルパーニアが今まで一生懸命漕いでも遅々として進まなかった船が、すっと進んでいくような感じ。


子どもは何をきっかけに、いつから俯瞰的に物事を見れるようになるのだろう?

男の子より女の子の方が圧倒的に早い時期に、それはやってくる気がする。


大学にいって博士になりたい!というキャルパーニアが必要とするお金の意味と、アギーが何にでも報酬に拘るには違いがあった。

嫌なヤツ!と思っていたアギーだったが、なぜお金を貯めなくてはならなかったか?

それが最後に明かされる。

う~ん、色んな生き方があるね(^^)

アギーの生き方もまた、一途で逞しい。


キャルパーニアの、そしてアギーの成長記を、haneちゃんにはいつの日にか手に取ってもらいたいと思う。

今の時代、男も女もないかもしれぬが、それでも女性は子どもを産む時、仕事を離れなければならぬ時がある。

私は専業主婦なので、自分が子どもを持てた事で、日々成長する子どもを間近に見る事が出来て、更に幼稚園や小学校の出入りする事が多いという幸運に恵まれている。

しかし、一方で第一線で今も尚バリバリ働いている大学時代の友達を、羨ましくも思う。

どちらが良いか、どちらを選ぶか、はたまたどちらも手に入れようとするか、それはhaneちゃんが決める事。

haneちゃんが大人になる頃には、全く違った生き方があるかもしれない。

ただ子どもを産むならば、早く産んでくれないと、私が手伝ってやる事は出来ぬ。

私としては、孫も欲しいが、主婦で終わらずに、生涯掛けてやっていく仕事を身につけて欲しいと思う。

女だからこそ、強かに生きよ!


尚、こちら↓は2010年ニューベリー賞オナー(例年、アメリ合衆国における最も優れた児童文学の著者に与えられる賞で、オナーは銀メダルみたいなもの)に選ばれている。

ダーウィンと出会った夏

ジャクリーン ケリー/ほるぷ出版

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by yomuyomuehon | 2017-02-03 12:01 | 童話 中学年向け | Trackback | Comments(0)
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ダーウィンと出会った夏

ジャクリーン ケリー/ほるぷ出版

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小学6年生以上向け


(以下、あらすじです)

作品の舞台は1899年のアメリカ南部テキサス州、暑い夏から新年を迎えるまでの半年が描かれています。

好奇心が強くて元気いっぱいの少女キャルパーニア11歳は、七人兄弟の真ん中で唯一の女の子。

料理人やメイドのいる裕福な家庭に育っています。

1855年に刊行された「種の起源」

種の起原〈上〉 (岩波文庫)

チャールズ ダーウィン/岩波書店

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キャルパーニアのおじいちゃんは気難しくて近寄りがたい存在でした。

しかし、観察熱心なキャルパーニアは、やがておじいちゃんの助手として、博物学へ導かれていくのでした。

おじいちゃんは、熱心なキリスト教徒には当時まだ根強かった「すべての生物は神がここに創った普遍のものだ」という創造説を信じることなく、ダーウィンの「種の起源」の「進化論」を学び、自らも研究調査をする、周囲から見れば変わり者だったのです。

女性は良き妻、良き母となる事を求められる時代。

おじいちゃんと動物学の研究をしたり、事件をしたりする方がはるかに楽しく、自分らしい生き方だと感じるキャルパーニアもまた、周囲からは理解されず、特にそうして生きてきた母親からは特に反対されました。

しかし、ある時おじいちゃんとキャルパーニアが発見した植物がスミソニアン博物館において新種であると認められ、その植物に家族の名前が付けられて新種登録されるのです。

その時の家族の誇らしい様子には、涙が出てきちゃって・・・・(><)

*****

大分長いお話ですが、途中兄弟の恋の話なども盛り込まれ、そしてこの時代と言うものも丁寧に描かれていて、かなり楽しめました。

図書館が『種の起源』をキャルパーニアに貸してくれなかったり・・・

子ども達が南北戦争ごっこで南軍の役をやりたがったり・・・

電話や自動車といった新しい文明の器が生活に入ってきた時の、人びとの興奮だったり・・・


たった100年くらい前のお話ですが、女性がまだ職業選択の自由が無かった時代、自分のやりたい事を敢行するというのは大変だっただろうし、難しかったようです。

だからこそ、キャルパーニアがどういう行動をするのか、どう反応するのか、応援しながら期待しながら読み進めました。

この百年の間に、科学においても動植物学においても色んな事が明かされ、子どもが純粋に疑問を感じ、研究実験をすることをせずとも、読めば、調べれば済んでしまうことは、ありがたい様でもあり、残念な事のような気がしますね。

続編を早く読まなくちゃ!(^^)

いずれhaneちゃんには絶対手渡したい本です。

ダーウィンと旅して

ジャクリーン・ケリー/ほるぷ出版

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by yomuyomuehon | 2017-01-16 16:42 | YA | Trackback | Comments(0)
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ひよこのかずはかぞえるな (世界傑作絵本シリーズ・アメリカの絵本)

イングリ ドーレア,エドガー・パーリン ドーレア/福音館書店

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読んであげるなら 6歳くらい~


(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)

「「こけこっこう!おつきさんは そらに のこているが、おひさまが そろそろ、おめざめだ。

ぼくは すっかり めがさめた」と、おんどりが ときを つげました。

「こっこっこ」めんどりも ないて、たまごを 1つ うみました。

そして「こっこっこ、たまごを 1つ うみました」と うたうと、「こけこっこう!」と、おんどりが じぶんで うんだように、とくいになって なきました。


 * * * * *

(以下、あらすじです)

その騒ぎで目を覚ました飼い主のおばさん。

「おお よしよし。なんて かせぎのいい めんどりちゃんかね」

毎日卵を産んでくれるめんどりにご満悦のおばさん。

そこで卵棚の卵の数を数えてみると、36個。

「まちへ もってって、うってこよう」

卵をつめた籠を下げ、町へ出掛けて行きました。

そして、退屈しのぎに考えごと。

「このたまごが、いったい いくらになろうかね?」

卵の数を数えては、お金の勘定。

一生懸命金勘定。

卵を売って欲しいものを手に入れたい、おばさんの夢に火が着きました。

売ったお金で、まずはめんどりを2羽買うさ。

そしたら、めんどりは3羽になるだろう。

3羽のめんどりは毎日卵を3個産む。

そうすりゃ、今運んでいる卵の3倍も持って、市場に運ぶ。

そして市場で3羽のめんどりを買う。

そしたら6羽になるだろう。

6羽がそれぞれ1日1個卵を産むね。

その卵の半分売って、後の半分はひよこに孵す。

そのうち鳥小屋がいっぱいに・・・・

おかげで どうだい、わたしゃ おおもうけ!


おばさんの夢はどんどん膨らみます。

がちょう、子羊、羽、毛、ブタ、牝牛、ハム、ベーコン、ミルクにクリーム!

贅沢三昧、召使い、そして結婚まで膨らんだところで・・・・あちゃー(><)

*****

捕らぬ狸の皮算用・・・そんなお話です(^^;)


さて、岩手の小岩井牧場は、一羽のめんどりから始まって成功したわけでは無いでしょうが、広大です。

東京ドーム640個分、港区と中央区を合わせた位なんですって。

それが岩手山の麓にどどーんと広がっています。

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後ろに見える、雲が掛かる山が岩手山。

1891年(明治24)、小野義眞(日本鉄道会社副社長)、岩崎彌之助(三菱社長)、井上勝(鉄道庁長官)の三人によって創業された小岩井農場。

小岩井・・・?・・・気が付きましたか?

三人の頭の一字を取って付けられたものなんです。

当時のこの地域一帯は、岩手山からの火山灰が堆積し冷たい吹き降ろしの西風が吹く不毛の原野。

まずは木を植えるところからスタートしたそうなんです。

宮澤賢治はこの地を愛し、何度も農場を含む周辺を訪れています。

岩手山にも幾度となく登っていたそうです。

小岩井農場の北にある四つの黒い松の森。

いちばん南が狼森オイノもり、その次が笊森ざるもり、次は黒坂森、北のはづれは盗森だとか。

狼森と笊森、盗森

宮沢 賢治/null

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岩手網張休暇村のすぐそばのリフトを上がったところから
このどこかが狼森などなど・・・(^^;)
素晴らしい空、山の雲は美しい

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三本のリフトを乗り継いで、山頂近くまで行って、一時間の山登りするつもりだったのだが、三本目が故障。

その上、二本目まで行ったところで、真っ黒い雨雲が掛かり、あっという間に雲の中。

リフトのおじさんは、じきに雷が鳴ると言う。

すぐさま退散(><)

岩手山の反対側、八幡平も雨だと言う。

ああ、歩きたかったのに・・・

仕方なく、盛岡の町へ向かったのでした。

それが、この前の記事。

で、その後小岩井農場へ。

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バンジートランポリン・・・子ども達はこっちの方が楽しかったらしい(^^;)

haneちゃんは空中回転を11回連続。

負けん気に火が着いたtaichiは再び挑戦。

アルマジロボール

まきばの広い芝生の斜面をアルマジロボールで駆け下りるのも、気持ち悪かったけど面白かったとのこと。

本当は、こんな遊びよりさせたい事があったのだけど・・・(^^;)

農場入ってすぐ目に付くのがこういう遊びだったもので、農場を廻ることなく、あっという間に夕方になってしまった。



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by yomuyomuehon | 2016-08-06 08:55 | おもしろ絵本 | Trackback | Comments(2)

「ロベルトのてがみ」

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ロベルトのてがみ

マリー・ホール・エッツ/好学社

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読んであげるなら  6,7歳~


(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)

ロベルトのおとうさんとおかあさんは、子どもたちが生まれるまえに、メキシコからアメリカへやってきました。

ロベルトのかぞくは、カリフォルニアしゅうの小さな街のうらどおりにある、ふるぼけた家にすんでいました。


おとうさんとおかあさんは、いまも英語がはなせません。

スペイン語ではなします。

ですから、子どもたちもスペイン語しかしりませんでした。

ただ、学校へかよっているマルコだけが、もう三年生でしたので、英語を話すことができました。

ある日、ロベルトは、マルコとマリアにくっついて、きんじょのお店へいきました。

 * * * * *

(以下、あらすじです)

自分のお小遣いを失くしてしまったロベルトは目の前の棒付きキャンデーを口の中に放り込み、お店のおじさんに怒鳴られたのですが、言葉が分かりません。

その夜、マルコがお父さんにスペイン語で店のおじさんに言われたことを話すと、ロベルトはお父さんに怒鳴られ、お風呂場に閉じ込められてしまいました。

最初、ドアを蹴ったり叩いたり、叫んだりしていたロベルトも、疲れてきて床に寝転びました。

すると、ロベルトの、甘いよだれを拭った手に蠅が止まり、くすぐったさに泣いていたことも忘れてしまいました。

ロベルトはまだそんなくらいの幼児なのです。

料理が上手でないお母さんの作る目玉焼き。

口の中に入れた途端にがりっ。

卵のからが触り、口の中のものを吐き出し、お皿をひっくり返したロベルト。

そんなロベルトをお母さんは笑うのを我慢しながら宥めます。

お母さんが仕事に出る時は隣のリタおばさんに預けられるのですが・・・・

妹のリタとあかちゃんだけは良いけど、ロベルトはムリ。

お腹が空いたら何か食べさせてやるから家においでと、外に追いやられるやんちゃなロベルト。

ある日の夕方、お父さんが帰って来ると、晩御飯の用意が全く出来てなくて、それに腹を立てたお父さんは、お母さんを追い出してしまったのです。

お母さんが居なくなってしまい、下の二人はおばあちゃんの家に預けられました。

ロベルトはフラフラして悪戯ばかりしていたので、近所の人がお巡りさんに通報。

そして子どもセンターに行く事になったのです。

言葉が分からず、知り合いの居ない生活が始まったのですが、やがて友達と遊ぶ楽しさを覚え、そして英語も少し分かるようになり、ロベルトは変わっていきました。

それから字を覚えたロベルトは、お母さんに手紙を書き・・・・

*****

ロベルトのやんちゃぶりはいかにも子どもらしいものなんですが、貧困の中、心に余裕に無い状態では、それを認めてあげれないのかもしれません。

ロベルトの住む地域は、いかにも貧困地区で、家はバラックです。

家のガラスは割れ、外にはゴミ箱が転がります。

かなり長い絵本なので、小さい子にはどうかな?って思います。

世界には色んな暮らしぶりの子どもがいるんだってことを知る上で、小学中学年以上にオススメです。

この本がアメリカで出版されたのは1967年ですが、今もあるアメリカの移民問題。

そして移民問題は世界各地で起きています。

どんな生活の中にあれ、親の子の関係、特に母と子の関係は密接で、涙なくしては読めないお話です。


さて、作家のエッソは、生涯の前半、貧困地区の救済活動に従事していたそうで、その頃出会った子どもたちが彼女の創作活動に影響しているようです。

エッツの父親は牧師であり医師でした。

子どもの頃から、奉仕することは当たり前の事だったのかもしれません。


訳者のこみやゆうさんは、

「特に本作は、時代や人種、文化や言語などを越えて、本来、子どもの生きる力は、どんな子にも備わっている、ということを私たちにおしえてくれます。」

エッツは、赤十字の仕事に従事し、世界各国で活躍されたそうです。

しかし、予防接種の摂取量を間違われ、一生、生涯をもった身体となってしまいました。

33歳で、それまでの奉仕活動で知り合い、長く友達関係だったエッツ博士と結婚したのですが、その時には子どもを産むことが出来ない身体となっていたのです。

子どもを持つ事のなかったエッツですが、彼女の作品には、子どもへの愛情とやわらかな眼差しを感じますね。

ジルベルトとかぜ

マリー・ホール・エッツ/冨山房

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以前紹介した記事 → 「ジルベルトとかぜ」

ロン毛で、女の子と間違われていたtaichiが、「おとこのこになる!」と言って髪を切った頃にそっくりだったジルベルト。


もりのなか (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

マリー・ホール・エッツ/福音館書店

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以前紹介した記事 → 「もりのなか」


こちらも素敵!

わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

マリー・ホール・エッツ/福音館書店

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赤ちゃんのはなし (福音館のかがくのほん)

マリー・ホール・エッツ/福音館書店

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海のおばけオーリー (大型絵本 (17))

マリー・ホール・エッツ/岩波書店

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by yomuyomuehon | 2016-05-25 13:06 | 知る | Trackback | Comments(0)

にぐるまひいて

ドナルド・ホール
ほるぷ出版
発売日:1980-10-15



読んであげるなら 5、6 歳~


(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)

10月 とうさんは にぐるまに うしを つないだ。

それから うちじゅう みんなで

この いちねんかんに みんなが つくり そだてたものを

なにもかも にぐるまに つみこんだ。



 * * * * *

(以下、あらすじです)

羊の毛を紡いで織ったショール、手袋。

ろうそく、リンネル、しらかばのほうき。

じゃがいも、りんご、はちみつとはちのす、かぶとキャベツ。

樹液を煮詰めてとった楓砂糖の木箱づめ。

子供が集めたガチョウの羽。


父さんは牛を引き、10日掛かりでポーツマスの市場へ着いた。

荷車に載せて来た物全てを売って、最後に荷車も牛も売った。

父さんはポケットをお金でいっぱいにして、

市場を歩き回り、家族の為に買い物をした。

暖炉に下げる鉄の鍋。

娘に刺繍針。

息子にバーロウナイフ。

家族みんなに、はっかキャンディ。


そして、息子と娘と母さんが待つ家に帰った。

* * * * *

「そもそも、このお話は、近所に住んでいたいとこから聞いたものです。そしてそのいとこは、幼い頃、ある老人から聞き、またその老人は、子どもの頃に、大変なお年寄りから聞いたのだそうです。語り継がれたこの伝統のすばらしさ!」とあります。

つまり、そう古くはないけれど昔話ですよね。

アメリカの開拓時代に殖民した、ある家族の一年間の営み。

それは、今のように便利ではなく、物質的に満ち足りたものではなかったかもしれません。

そもそも『豊か』とは、『幸せ』とはどんなものか?

子どもを持って、そして子どもを入園させてから、それまでの私の概念とは180度変わったかもしれません。

ブランド物を身に纏い、頻繁に外食をし、欲しいと思ったら即買いだった、結婚前の暮らし。

物質的に恵まれている事、便利な暮らしをしている事が、果たして幸せなのだろうか?

・・・そうとは思えなくなりました。

このお話には、私が『幸せ』とか『豊か』とか思える暮らしが詰まっています。

それは愛に溢れた、心豊かな暮らしぶりです。

感情を表す表現は一切なく、状況説明だけで進むお話。

でも、家族の温かな会話や笑い声が聞こえてきそうです。

* * * * *

10月もいよいよ終盤、収穫の時期を迎えています。

今日は農大の収穫祭に行って、美味しい物をたくさん頂いてきました。

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午前中公園で、持久走大会に向けて練習をしてきたそうたと、くっ付いて行ったたいちはお腹がぺこぺこ。

ずらーっと並んだ出店に目移りしながらも、とりあえず何でも良いから食べたい!と、空いていたドーナツを購入。

一口サイズの丸ドーナツ。

揚げたてで旨い!

あっという間に完食。

パパはお隣のワッフルに並び、・・・と言っても、お餅を揚げたような食感ので、これまた旨かった!

パパが並んでいる間に、私は子どもと先へ進み、腸詰かブラジルのBBQか迷い、BBQの列へ。

ここがなかなか進まず、その間に戻って来たパパは大学芋を買って来てくれて、揚げたて熱々のそれを食べながら並び・・・

側の神輿広場と行ったり来たり、神輿を見て廻って遊んでいた子供たち。

その内、「一人で買い物に行きたい!」と言い出したたいち!でしたが、あまりに混んでいるし、初めて来た場所でもあるし、却下。

列に並ぶのをパパと交代して、私とたいちで美味しい物探しに出掛けました。

そして、キャラメルポップコーンと沖縄のお好み焼きとアメリカンドックを購入して戻って来たところが、まだBBQの列に並んでいるパパ。

それらを全て一つずつ食べたそうたとたいちでしたが、『からあげ』の文字を見つけて「かってくる!」とそうた。

BBQを待つ間に、それも一袋ずつ食べたそうたとたいち。

一週間分以上の肉を食べたね、きっと。う~ん、2週間分かっ(^^;)

すっごく並んだから4本買ったと、30cmもある串を4本も買って来たパパ。
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子供たちはから揚げに夢中で、見向きもせず(^^;)

でも、そのBBQが美味かった!!!

結局、パパと私が2本ずつ食べてしまいました(^^;)

「もうお腹いっぱいだね~」と言いながら、模擬店の案内板を見ていると、「りんごあめ、食べたい!」とそうた。

「え~っ、まだ、食べるの!?りんご飴ってさあ、飽きちゃって、最後まで食べれないんだよね~」

模擬店の案内板には、何店かに今年の優良店というマークが付いています。

それらはほとんど完売。

そして向かったりんご飴のお店。
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姫りんごと大きなりんごの2種類があって、姫を注文したのですが、数人前で売り切れ。

大きな、本当に大きなりんご飴を購入したのでした。
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「なめた~い!」というたいちに、ケチなそうたはなっかなか舐めさせず・・・

「だったら、最後までちゃんと食べなさいよっ!」

駐車場まで帰り道、しば~らくして、やっと一口舐めさせたのですが、飽きる事無く食べ続けるそうた。

帰りの車の中で、りんご半分まで食べたところで、「残りは帰ってからにする」

家について、夕食後、「そう言えばりんご飴!?」とパパが出してきて一口がぶりっ!

「うっ、旨い!!!」

私もがぶりっ!

「ほんとだ、めっちゃくちゃ美味しいーっ!!!」

「おいしいでしょ!だから、だれにもあげたくなかったんだよ~っ」とそうた。

こんな美味しいりんご飴初めて♪

頂いたもの全てが美味しくて、さすが農大!と感心したのですが、このりんご飴はほんと旨い!

「一番おいしかったものはな~に?」

「りんご飴!」

パパも私も、声をそろえて答えたのでした。

ちなみにそうたとたいちは『からあげ』でした。

いやいや、農大の収穫祭はと~っても美味しいです(^^)

どこのお店も丁寧に作ってるんですよ。材料も無農薬だったりして・・・

母校の学祭の出店のイメージとは全く違うので、驚きです。

私が学生の時は凄かった!というか、酷かったもの~っ


明日もやってます。

お近くの方は是非どうぞ!



最後まで読んでくださって、ありがとうございます。



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by yomuyomuehon | 2011-10-29 23:55 | ほのぼの絵本 | Trackback | Comments(4)