筒井頼子・作 林・絵
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とんことり ←楽天ブックス
読んであげるなら 4歳~
かなえは、やまの みえる まちに、ひっこしてきました。
おとうさんと おかあさんは、さっそく にもつの せいりを はじめました。
かなえも てつだいましたが、そのうちに つかれて、あいている ばしょに ぺたっと すわりました。
そのとき、
とん ことり
げんかんのほうで、ちいさな ちいさな おとが しました。
かなえが見に行くと、郵便受けの下に、すみれの花束が落ちていました。
ドアをあけると、知らない人が歩いているだけ。
次の日もまた
とん ことり
またちいさな音が聞こえました。
郵便受けにはタンポポが3本挟んでありました。
知らない町、知らない家、知らない子たち・・・お母さんと買い物に出掛けたかなえの目に映ります。
次の日、家で一人絵を描くかなえ。
「ともだちが いなくて つまらない」
とつぶやいた時、
とん ことり
今度は郵便受けに封筒が入っていました。
中にはたった3行大きな字で
「ともだちはいいです
とてもうれしいです
まっています」
かなえはお母さんと、新しく通う幼稚園を見に行きました。
「あの てがみを くれたこが、どこかに いると いいな」と思いながら。
家に着いて、一人おはじきで遊んでいると、
とん ことり
「まって、まって!まってよう!」
大きな声で叫んで、玄関を飛び出したかなえの前に・・・
* * * *
下の息子と公園に行くと、昨年末近くの町へ引っ越したkちゃん姉妹とママがいました。
話を聞いて、このお話を思い出しました。
子供はすぐに慣れてしまうものなんでしょうけどね。
かなえのように居場所を見つけられない時期・・・少し苦しいのでしょうね。
kちゃんも早く近所にお友達見つかると良いですね。
それにしても
「とん ことり」って、団地の郵便受けに物が落ちる音だったなんて・・・
私だったらもっとキツイ音で表現してしまいそうです。
筒井さんの優しい表現力に、毎回引き込まれてしまいます。
そして林さんの絵の素晴らしさ。
上の絵の中にかなえを見つめる視線・・・わかりますか?
子供は絵を良く見てるので、すぐわかるんですよね。
そんな隠されたメッセージを、林さんの他の本にもあります。
是非探してみてください。
以前紹介した筒井頼子・林明子の本
「こんとあき」
「サンタクロースとれいちゃん」
「ふたつのいちご」
「おふろだいすき」
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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