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絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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とんことり

とん ことり (こどものとも傑作集)
とんことり_e0160269_22385276.jpg

筒井頼子・作  ・絵
作品名をクリックして頂けますと、amazonの商品ページに行けます。
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とんことり ←楽天ブックス

読んであげるなら 4歳~



かなえは、やまの みえる まちに、ひっこしてきました。
おとうさんと おかあさんは、さっそく にもつの せいりを はじめました。
かなえも てつだいましたが、そのうちに つかれて、あいている ばしょに ぺたっと すわりました。
そのとき、
とん ことり
げんかんのほうで、ちいさな ちいさな おとが しました。


かなえが見に行くと、郵便受けの下に、すみれの花束が落ちていました。
ドアをあけると、知らない人が歩いているだけ。

次の日もまた
とん ことり
またちいさな音が聞こえました。
郵便受けにはタンポポが3本挟んでありました。

知らない町、知らない家、知らない子たち・・・お母さんと買い物に出掛けたかなえの目に映ります。

次の日、家で一人絵を描くかなえ。
「ともだちが いなくて つまらない」
とつぶやいた時、
とん ことり
今度は郵便受けに封筒が入っていました。
中にはたった3行大きな字で
「ともだちはいいです
とてもうれしいです
まっています」


かなえはお母さんと、新しく通う幼稚園を見に行きました。
「あの てがみを くれたこが、どこかに いると いいな」と思いながら。

家に着いて、一人おはじきで遊んでいると、
とん ことり
「まって、まって!まってよう!」
大きな声で叫んで、玄関を飛び出したかなえの前に・・・

  *  *  *  *

下の息子と公園に行くと、昨年末近くの町へ引っ越したkちゃん姉妹とママがいました。
話を聞いて、このお話を思い出しました。

子供はすぐに慣れてしまうものなんでしょうけどね。
かなえのように居場所を見つけられない時期・・・少し苦しいのでしょうね。

kちゃんも早く近所にお友達見つかると良いですね。

それにしても
「とん ことり」って、団地の郵便受けに物が落ちる音だったなんて・・・
私だったらもっとキツイ音で表現してしまいそうです。
筒井さんの優しい表現力に、毎回引き込まれてしまいます。
とんことり_e0160269_23215218.gif


そして林さんの絵の素晴らしさ。
上の絵の中にかなえを見つめる視線・・・わかりますか?
子供は絵を良く見てるので、すぐわかるんですよね。

そんな隠されたメッセージを、林さんの他の本にもあります。
是非探してみてください。



以前紹介した筒井頼子・林明子の本
「こんとあき」
「サンタクロースとれいちゃん」
「ふたつのいちご」
「おふろだいすき」



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# by yomuyomuehon | 2009-01-27 23:31 | 愛のある絵本
Waltz For Debby
商品名クリックしていただきますと、試聴できます。
♪「Waltz For Debby」  by BILL EVANS_e0160269_1437157.jpg

Waltz for Debby ←amazon
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先程まで下の息子と公園に居ました。
今日も暖かいで~す。
春はもうすぐそこ!

こんな曲を聞きながら、もうじきやってくる季節を想像してみませんか?
鼻をくんくんすると、待ち望んでないものを感じてしまう方はご注意を!


そんな花粉症の方はviveraさんのブログへGO!
おススメメニュー見つけましたよ。


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# by yomuyomuehon | 2009-01-27 14:57 | 音楽
だってだってのおばあさん (フレーベルのえほん 3)
だってだってのおばあさん_e0160269_11612100.jpg

佐野洋子・作
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あるところに、ちいさな うちが ありました。

この いえには おばあさんと 1ぴきの ねこが すんでいました。
おばあさんは とても おばあさんで 98さいでした。
ねこは げんきな おとこの ねこでした。


猫は毎日釣りに出掛けます。
「おばあちゃんも さかなつりに おいでよ」
と誘いますが、おばあさんは、
「だって わたしは 98だもの、98の おばあさんが さかなつりを したらに あわないわ」
と断ります。

さて今日はおばあさんの99歳のお誕生日。
おばあさんは朝からケーキを作りました。
そして猫に、ロウソクを99本買ってきてくれるよう、頼みました。

急いだ猫は、途中川にロウソクを落としてしまいました。
ロウソクは5本しか残ってません。

がっかりしたおばあさん。
でも無いよりまし、と言う事で、ケーキにロウソクを立ててお祝いをします。

「おばあちゃん、かぞえて」 と ねこが いいました。
「1つ 2つ 3つ 4つ 5つ。ろうそくを かぞえると、ほんとうに おたんじょうびの きぶんに なるわ」
おばあさんは、もう1かい かぞえました。
「1さい 2さい 3さい 4さい 5さい。5さいの おたんじょうび おめでとう」と じぶんで じぶんに おいわいを いいました。
「おばあちゃん ほんとに 5さい?」
「そうよ、だって ちゃんと ろうそくが 5ほん あるもの。わたし 5さいに なったのよ。」
「ぼくと おんなじ!」


次の日も魚釣りに出掛ける猫。
「おばあちゃんも おいでよ」
「だって わたしは 5さいだもの・・・・・、あら そうね!5さいだから、さかなつりに いくわ」


猫に誘われるまま、川を飛び越え、川に飛び込み、魚を釣るおばあさん。

大満足で家に帰ります。
「らいねんの おたんじょうびにも ろうそく 5ほん かってきておくれ」
と猫に頼んだおばあさんでした。

   *  *  *  *

立てたロウソクの数の歳になれるなんて、素敵~!
そんな魔法のロウソクないかしら。

いつから若い頃に戻りたい・・・・と思うのか。
今が一番!っていつまでも思っていたいですけどねえ。

シミが・・・白髪が・・・ウエストラインが・・・あちこち崩れだし、
小さな段差に躓き始めた今日この頃

ああ、嫌だ、きみまろみたいになって来た。


そっ、そんな暗い気分になる本では、決してありませんよ~。

「だって、わたしはおばあちゃんだもの」
と言っていた98歳のおばあちゃん。
要は気持ちの持ちようなんですね。
久しぶりに野原の優しい風を感じてウキウキです。
猫と楽しそうに魚を釣る様子に、思わず顔がほころびます。
息子も繰り返されるおばあちゃんの台詞にニコッ。
元気をもらえる絵本です。


   *  *  *  *


さて今日(もう昨日ですね)は園の保護者会主催の講演会。
とても興味深い、そして大爆笑のフーズ&ヘルス研究所代表幕内秀夫先生のお話でした。

多くの書籍を出されています。近くこちらも紹介しますね。
興味ある方は先生のお名前をクリック。

なお先生の著書子どもべんとうに息子の通う幼稚園が掲載されています。


それからブログも見つけました。
幕内秀夫の食生活日記
早速viveraさんはコメント寄せてましたね、脱帽です。




子どもの食生活ー8つの提案    幕内秀夫
1、子どもの飲み物はー水・麦茶・ほうじ茶
2、朝ごはんをしっかり食べさせるーご飯と味噌汁
3、子どものおやつは食事ーおにぎりなど
4、カタカナ主食は日曜日
5、副食は野菜・海藻類・いも類ー油の少ない煮物・和え物・おひたし
6、動物性食品は魚介類中心
7、未精製の米を常食する
8、食品の安全性にも配慮する




読んであげるなら 4、5歳~


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# by yomuyomuehon | 2009-01-27 01:27 | おもしろ絵本

おおはくちょうのそら

おおはくちょうのそら (北の森から)
おおはくちょうのそら_e0160269_3381839.jpg

手島圭三郎・絵と文
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ほっかいどうの みずうみには、ことしも たくさんの おおはくちょうのが、
ふゆをすごしに きています。とおい とおい きたのくにから、
はるばる とんできたのです。

クォーッ、クォーッ、クォーッ。
ひろいみずうみの あちこちから、なきかわすこえが きこえてきます。
きょうは やまのゆきが、いつもより かがやいて みえました。
はるが すぐそこまで やってきたのです。


冬の間、十分体を休めたオオハクチョウ達は、北の国目指して一斉に飛び立ちました。
しかしその中に、夕方になってもまだ飛び立てない、6羽の家族がありました。

子供が病気で飛ぶことが出来ないのです。

「このこが げんきになるまで、きたのくにへ かえるのを おくらせよう」
お父さんの一言に、お母さんも頷きました。

春は駆け足でやってきました。
しかし、子供の病気は悪くなる一方でした。

ある晩月を見て、北の国へ帰ることを決めたお父さん。

翌日家族は飛び立ちました。
しかし病気の子供は飛ぶことが出来ません。
鳴きながら後を追う子供。
鳴き交わす声が段々と遠くなりました。

もう家族の姿は山の陰に見えなくなりました。
子供は悲しい声で鳴きました。

すると、山の上から白い陰が・・・
そうです!お父さんたちが戻って来たのです。

戻って来た家族を見て、安心した子供。
その晩、家族に見守られて息を引き取りました。

翌日、オオハクチョウの家族は、北の国へ出発しました。
昼も夜も飛び続け、漸く北の国に無事到着しました。
そして一緒に戻れなかった、子供の事を想いました。

すると空に・・・

   *  *  *  *

とても悲しい物語。
しかし強い家族愛を感じる温かいお話です。
涙なくして読む事は出来ません。

そして版画の美しい事。
オオハクチョウの気高い美しさ、強さが見事に表現されています。

オオハクチョウは何万何千の大集団ですが、最小単位は両親と子供からなる家族だそうです。
お話のような事は実際にあるそうです。


命の大切さ、大切な家族の事、子供に是非伝えたいテーマです。


昨晩「パパもママも要らないーっ!」
と泣き喚いた息子に、パパが読み語りしました。

その泣き喚いた理由とは・・・
翌日の幼稚園の準備と金魚の世話を、夕飯後にやると言いながら、理由をつけてやらずにいた事を指摘された事から始まり・・・

言い訳したり反抗したりが増えました・・・段々と彼が成長してきた証拠ですね。
疲れたので、またまた一緒に寝てしまいました。


手島さんの動物版画絵本シリーズ
どれも興味をそそられます。
しばらく嵌りそうです。


読んであげるなら  4、5歳~


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# by yomuyomuehon | 2009-01-26 04:34 | 愛のある絵本
だんだんやまのそりすべり (日本傑作絵本シリーズ)
だんだんやまのそりすべり_e0160269_316229.jpg

あまんきみこ・作  西村繁男・絵
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やまのこは、やまぞりが だいすき。
きょうも そりを ひいて、うたいながら のぼっていきます。
「だんだんやまの そりすべり みーんな いっしょだ ほい ほい ほい」

でも、あかい フードの いっちゃんは、げんきが ありません。
-----すべりたいけど、やまから すべるのって こわいの。
みんなのうしろを とぼとぼと ついていきます。


「いっしょに すべろうよう」
「さきに いってえ」
みんなの誘いに、木の陰から小さな声で答えるいっちゃん。

「うわーい」
「うわーい」
みんなは歓声をあげて滑り降りて行ってしまいました。

なのに、後ろからあの歌が聞こえてきます。
「だんだんやまの そりすべり みーんな いっしょだ ほい ほい ほい」
動物の子たちが、そりを引いて登ってきました。

その中に「いっちゃん」と言われている子ギツネが居ました。
人間のいっちゃんと同じで、怖くて滑れないのです。

山の上に残された、子ギツネの「いっちゃん」こといちろうと、人間の「いっちゃん」こといずみ。
二人は一緒に稽古を始めました。

怖くてなかなか降りれない二人に、風がぴゅーっと吹いてきて、滑り出した二人のそり。
ところが、ひっくり返って雪まみれ。
お互いを指差して大笑いです。
雪の中をころころ転げまわります。

するとキツネのしっぽがそりに当たって、空のまま滑り出してしまいました。
それを追いかけ、二人乗りしたいっちゃん達。

ひゅう ひゅう ひゅう
びゅう びゅう びゅう
すべる すべる すべる

やっと止まったところは、もう麓でした。
そこへ動物の子たちが駆け寄ってきて・・・

 *  *  *  *

リフトで山の頂上に着き、さあ行くぞ!と下を見ると、思ったより急で怖かったって事、ありますよね。
いっちゃんの気持ち、よ~くわかります。
私も子供の頃、すごく怖がりでエスカレーターも乗れない子供でしたから・・・

でも子供ってひょんな事で、それが出来るようになってしまうもの。
そして面白いって思ったら、まだやるの~って呆れる位繰り返しますよね。
付き合う大人は大変ですけどね。


「だんだんやま」では、人間の子供たちは今時のスキーウェアを着ています。
一方、動物たちは半纏など、昔の格好です。

動物の姿を借りて、昔の子供たちを表現しているのかなあと思います。
今も昔も、子供たちの心をくすぐる楽しいことは一緒だよ。
いっぱいいっぱい遊ばせてあげようよって。


今日(もう、昨日ですねえ)はすごーく寒かった。
少し雪が舞っていましたもの。

いつもの公園に行く途中、結構降って来たので諦めて、近所の公園へ。
5m位の小山があります。
寒かったので、上までとか下までとか、一周とか、息子と競争して体を温めました。

雪が積もった昨年はそりで滑りたかったのですが、既に小学生に占領されていました。
明日積もったらやろうね!なんて言ったものの、降らなかったですね。




読んであげるなら4、5歳~


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# by yomuyomuehon | 2009-01-25 04:08 | どうぶつ絵本