ルース・エインズワース・作 堀内 誠一・絵 石井 桃子・訳
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読んであげるなら 4、5歳~
* * * * *
あるところに、いちわの こすずめが いました。
その こすずめは、おかあさんすずめと いっしょに、
きづたの つるのなかに できた すのなかに
すんでいました。
さて、この こすずめに、やわらかい ちゃいろの はねが はえ、
つばさを ばたばた させることが できるようになると、
あるひ、おかあさんすずめが とびかたを おしえはじめました。
上手く飛び立てたこすずめは、おもしろがって飛んで行きました。
でも、そのうち少しずつ羽が痛くなって、休みたくなったのです。
その時、楡の木のてっぺんに、鳥の巣を見つけました。
「あの、すみませんが、なかへ はいって、やすませて いただいて いいでしょうか?」
こすずめは、ききました。
「おまえ、かあ、かあって、いえるかね?」
と、おおきな くろい からすは、いいました。
「いいえ、ぼく、ちゅん、ちゅん、ちゅんってきり いえないんです。」
と、こすずめは いいました。
「じゃ、中へ 入れることは できないなあ。おまえは、おれの なかまじゃないからなあ」
諦めたこすずめは、また別の巣を見つけますが・・・
いくつもの巣で断られたこすずめはくたくたです。
もう飛ぶ事は出来ません。
辺りは暗くなってきました。
すると、向こうの方からも、地面をぴょんぴょん、やってくる鳥の姿が・・・
* * * * *
こすずめは飛べるようになって、”飛ぶ”という事自体の楽しさで外へ飛び出していきます。
でも飛び出していった世界は、思ってたよりも厳しくて・・・
こすずめに、こどもの姿を重ねてしまいますね。
家庭という枠から出ていけば、外の世界には幾多の困難が待ち受けています。
行くぞ!という気持ちで出て行ったものの、思う通りには行かず・・・
でもそこで折れてしまう子ではなく、立ち向かえる子になって欲しいもの。
思う存分、冒険して来てね!
疲れた時には、こすずめのように戻ってこれる場所があるから。
* * * * *
今日から幼稚園は春休み。
今度登園する時には、年中さんです。
この一年、ほんとに早かった~。
入園当初は、泣いて行きたがらない息子を、無理やりバスに乗せた事も。
最初の親子登園日には泣き喚いて、何もせず終わった事も。
でもそんな息子も、この一年で、大分飛ぶ術を付けたようです。
また4月に入園する子達に、同じような光景を見ることでしょうね。
でもそれは一時ですからね。
行ってしまえば、自分の場所を見つけて、楽しく過ごして来れるようになります。
行きたがらなくても、あまり神経質にならないように。
泣いている子も、ニコニコ笑って送り出しちゃいましょう。
この一年、息子の成長の手を貸してくださった先生たち、そして幼稚園関係の全ての方に感謝!
以前紹介した
堀内 誠一さんの本はこちら
「雪わたり」
「てんのくぎをうちにいったはりっこ」
石井 桃子さんの本はこちら
「ちいさいおうち」
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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