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子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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「冒険」と聞いて想像するのは?

危険を冒すと書くのだから、大海原を航海するとか、高い山にアタックするとか、普通の人がやらないような、危険をはらんだ事をするもの・・・そういう気がする。

所謂「冒険家」といわれる人は皆そういう人だものね。

でも、皆が口をそろえて「冒険家」という中の一人石川直樹さんは、そればかりが冒険じゃない、新たしい事にアタックしようとする人は皆、「冒険家」だと言う。

赤ちゃんなんて、究極の冒険家だと。

いま生きているという冒険 (よりみちパン!セ)

石川 直樹/理論社

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生きている事こそ、冒険そのもの。

私は冒険しているか?

って、今更人生折り返し地点をとうに過ぎているのに何だが(^^;)

守りに入ってないか?

常に、ほんの少しでも新しい事にチェレンジする気持ちは持ち続けていたいと思う。


そして子ども達には、チェレンジし続ける好奇心を持って欲しいと思う。

石川直樹さんも星野道夫さんも、ものすごく本を読んだ。

石川さんは言っている。

本が自分の知らない世界への好奇心をもたらしてくれた。

見てみたい!行ってみたい!

その気持ちが抑えれなくなって、世界へ飛び出したと。


二人に共通するのは、高校二年生の時に、バイトで溜めたお金を持って、一人海外旅行に出掛けたこと。

星野さんはアメリカだったけど、石川さんはインドだった。

石川さんは反対する親を欺いてのことだった。

親になると複雑だが、その行動力には頭が下がる。

子どもには見習わせたい行動力なので、この本を置いておいたのだが・・・・

また主人に「けしかけるなっ!」と言われてしまった(^^;)

うちはどうやら母性と父性が逆転している感じがしなくもない。


世界各地の冒険談が一冊の中に閉じ込められているので、本が破裂しそうな気がしてしまう。

高校二年生の時の一人インド旅に始まり、
ユーコン川をくだり、チョモランマを攻め、北極から南極までを縦断し、ミクロネシアの島々をカヌーで渡り、気球に乗って太平洋横断・・・・

どれもすごい体験なのだが、普通の生活のように記されている。

実際はそのどれもが簡単では無い事だったはずなのだが。


現実に何を体験するか、どこに行くかということはさして重要なことではないのです。心を揺さぶる何かに向かい合っているか、ということがもっとも大切なことだとぼくは思います。だから、人によっては、あえていまここにある現実に踏みとどまりながら大きな旅に出る人もいるでしょうし、ここではない別の場所に身を投げ出すことによってはじめて旅の実感を得る人もいるでしょう。


心揺さぶる何か・・・・

子ども達はそうであって欲しいし、私もまだそういうものに向き合いたいと思う。


「多かれ少なかれ、世の中の全ての人は旅をしてきたと言えるし、生きている事はすなわちそう言った冒険の連続ではないでしょうか」


この本はよりみちパンセの一冊なので、中高校向け書かれたものである。

それにしても、石川さんをこの道に引きずり込んだのは、元バックパッカーだった世界史の先生だと言うのには驚き。

興味のあるヤツは聞きに来い!という先生の元を訪ねた石川さん。

先生の話は魅力的だったという。

なかなかそんな先生居ないよね(^^;)

そんな先生に出会えたら幸せ♪

人生は仕組まれているんだなあと思う。

その先生との出会いがなければ今の石川さんは生まれなかったかもしれない。

人生にはそういう事があると思う。


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by yomuyomuehon | 2016-11-27 10:36 | YA | Trackback | Comments(0)

「タネが危ない」

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13日(日)、水泳練習に行く前、sohtaは食欲がなく、調子が悪そうだった。

でも、悪くないというsohta

前日の小学校の所謂文化祭に引き続き、バザーではジャンクなものを友達も呆れるほど食べていたらしいので、食べすぎが祟ったのだ。

練習が終わって、飯能までお墓掃除に行き、そして夜発熱。

子どもは38度程度なら結構平気。

大人ならぐったりしちゃうけど(^^;)

翌14日は県民の日で幼稚園も小学校もお休みだったので、ボルダリングに出掛けたtaichihaneちゃん。

しかしsohtaは家で休養。

またその翌日は文化祭の振替休日で、小学校はお休み。

しかし、夜の練習に備え、家で休養のsohta

朝から平熱に戻っていたのが、15日夕方になって再び発熱(><)

そして夜中には40度に!

翌朝学校を休み、病院に連れて行き、検査した所がインフルは陰性で、処方された抗生剤と解熱剤を飲んで、眠い眠いと床に就く。

暫くして様子を見に行き、体を触ると熱っ!

寒い寒いと布団をかぶって寝ていたようで、なんと41.6度の超高熱に!!!

トイレに行って、バタッと倒れたsohta

病院に連れて行くより、救急車呼んだほうが早いと119番。

と思ったら、110番しちゃってて・・・相当慌てていたらしい(^^;)

で、救急車で小児科へ。



血液検査の結果、赤血球数値(WBC)と炎症程度測定値(CRP)が高く、やはりウィルスではなく細菌感染による風邪なんだそうで・・・

そして、マイコプラズマの検査も引っかからず。

インフルだと逆にこれらの数値は逆に下がるらしい。

結局大騒ぎして病院に行ったものの、検査して、薬を処方されて帰された(^^;)



かなり熱がある場合、布団を掛けずに出来るだけ薄着にさせて様子を見ると、心底信頼する小児科の先生から聞いていたのだが・・・残念ながら高齢のために引退(><)

寒いというので布団を掛けて、

抗生剤も解熱剤も飲んだからと安心して、

そして3時間近く様子を見に行かなかった私が悪い。。。。

将来、今回の高熱による支障が出ない事を祈る。


で、病院から帰って来たのは夕方だったのだが、この夜には熱も下がり、翌日夕方にはリハビリのために走るというので、(22日が持久走大会で、連覇が掛かっている!)付き合ったのだが、

ずっと寝ていたために、足が痛いらしく、私よりも走れない。

本人は、持久走大会はもうどうでもいいと(^^;)

それより水泳の方が大事だと言う。

そりゃそうだよね、結局一週間スクールの練習を休むのだから。。。。

金曜日には登校し、ムリはするなと言ったのに、持久走大会の練習と球技のクラブ活動もしちゃったらしく(^^;)

そして夜はこの日練習が休みだったので、公立のプールに自主練に行ったのである。


さて、日曜日、子ども達の用事で都内に出掛けていたのだが、朝から鼻水がズルズル出ていた私・・・さてはうつったか!?

ああ翌朝(月曜日)は、6年生への読み聞かせがぁ・・・

それも一人読みなのに・・・

明日までに治す努力をするから!とお友達に連絡し、もしものために備えてもらった。

が、翌朝は頭がズキズキ痛み、とても読み聞かせに行ける状態ではなく(><)

子ども達が小学校へ幼稚園へ行った後、床に就くも、あれよあれよと言う間に39度近くになり・・・

ええい、sohtaが飲まなくなった薬を飲んでしまえ!(こんな事はやってはいけないが)と、家事も幼稚園のお迎えも全て旦那に任せて、飲んで寝て、翌朝まで子ども達との接触を絶った。


結局sohta2日間だけ服用。

薬を飲むと、頭がぼーっとすると飲みたがらないし、具合も悪くなくなったので。



私は、22日には熱も下がり、普通に活動できるようになった。

走る事は出来ないが(^^;)

わがままなもので、薬が効くと、薬の恐さを感じる。


23
日は用事のあった息子と主人はお出掛けし、haneちゃんと二人家でゆっくり。

が、今度は夕方haneちゃんが発熱!

やっぱりうつったか(^^;)

が、大雪の翌朝には平熱に。

幼稚園はお休みしたが、家で元気なhaneちゃん。

雪で遊びたいと言うが、そこは我慢してもらい、ひたすら家の中でまりつき、紐ごま、お絵かき。

そして最近ど嵌りの音読(^^;)

一日4冊は音読しているみたいで、この所うまくなっている。

小学校に行ったら、イヤでも宿題でやらなくちゃいけないんだから、今からそんなに読まなくても良いんじゃない?

「しょうがっこうでもやるもん!おべんきょうすきなんだもん!」

う~ん、taichiも確かそんな事を言っていたぞぉ(^^;)

しかし、今はどうだ?


で、調子の良かったhaneちゃんだが、夜更けに再び発熱(><)

24
日(木)に病院で検査すると、インフルA陽性。

あれれ~、家内感染じゃなかったの(^^;)


今度はインフルかぁ

またまた家族にうつると大変だなあ・・・って私が一番心配かも。

不摂生してないつもりなんだけれど、ここ一二年よく体調を壊すのは、やっぱり更年期に入るからだと思う。

今まで罹らなかったものに罹るようになったのも最近の事。

いやはや年は誤魔化せない。


で、最近読んでいるのは



タネが危ない

野口 勲/日本経済新聞出版社

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野菜について、種のことまで考えた事がある?

その野菜、本当に大丈夫?

種を制するものが世界を制するまで言われる。

一番危険なのは、ホームセンターで売っている何とかの種だ。



種には、固定種とF1種という二種類がある。

固定種とは、地域で何世代にも渡って育てられ、自家採取を繰り返す事によって、その土地の環境に適応するように遺伝的に安定していった品種。

一方F1種とは、異なる性質の種を人工的掛け合わせて作った雑種の一代目。


現在世の中に流通している野菜や花の種の多くがこのF1である。

飯能で三代続く種屋を営む野口さんがこの本を書いている。

なんと野口さん、手塚治虫の担当編集者をしていたという異色の経歴を持つ。

その手塚治のアニメの話も織り交ぜながらの、種についての少しばかり恐いお話で、親として、人として知らなくちゃならぬ、考えざるを得ない深いものである。

F1
種は、子孫を残す事が出来ない。

F1
種によって野菜を作ると言う事は、その次もまたこF1種を買わなくてはならないのだ。

だから、種を制するものが世界を制する。

果たして、種を残せないように操作された野菜を食べていて、私たちは子孫を残す事が出来る体で居られるのだろうか?

あくまでも持論だが、という前置きのもと、

2007年に起こったミツバチの消滅現象について、それはこのF1種が関係しているのではないかと述べている。

*****

最近、帰農志塾の塾生と、F1種について話をする事があって、この本を手にとった。




ここには、「ターミネーターテクノロジー」などのおそろしい事も書かれている。

この技術は「遺伝子操作により、タネの次世代以降の発芽を抑える技術で、これにより農家による自家採取を不可能にするもの」である。

このターミネーター遺伝子は「自殺する遺伝子」と言われるそうだ。

この遺伝子が組み込まれた作物の花粉が飛び、その花粉と交配した植物がタネをつける。

そのタネが土にまかれ、水を与えられ、水分と温度に反応して、芽を出そうとした瞬間、毒素を出して死んでしまう。


まるでSF小説のよう。。。。


これを作ったのがミズーリ州の綿花の種子会社で、1999年に種苗メジャーモンサントに18億ドルで買収された。


これは「一社による農業支配に通じる」と反対されたため、開発計画を凍結しているが、これによって、農家は自家採取が不可能になり、タネを特定のタネ会社からしか買う事が出来ない社会を作るのが狙いだという。


この種子支配構造が出来上がったら恐ろしいなんてもんじゃない。


金さえもうかりゃ何でもあり!?


植物の死は動物の死と直結する。


一時しのぎの経済戦略が地上を死の世界に変えてしまう危険性を秘めていると、野口さんは警鐘を鳴らしている。




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by yomuyomuehon | 2016-11-26 12:49 | 知る | Trackback | Comments(2)
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ぼくたちのリアル

戸森 しるこ,佐藤 真紀子/講談社

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小学高学年以上向け


(以下、あらすじです)

そいつの名前は秋山璃在(リアル)。

運動神経抜群で、性格は明るくお調子者。服のセンスがよくて顔も普通にかっこいい。

気も利くから女の子にももてるし、男の子の友達も多い。

勉強も学年で五番以内に入る。

書初め展では毎年金賞。絵画コンクールでは佳作に選ばれる。

そして、ゲームやカラオケだって、めちゃくちゃうまい。

根は真面目で学級委員をやったりしている。

そんな非の打ち所のないリアルと、ワタルは幼馴染のお隣同士。

ワタルは平凡な自分と比べて、リアルに昔からコンプレックスを感じていた。

しかし、小学5年生の新学期、美しい転校生(サジ=男子)の来訪によって、二人の関係に変化が・・・

同じクラスで、TVで人気の子役との恋がこじれた合唱祭、リアルの家族の悲しい過去、サジへのいじめ……。

それぞれ助けあいながら、三人は次第に友情を深めていく。

出席番号一番、秋山璃在。二番、飛鳥井渡。三番、川上サジ。三人で過ごした五年生の短いけれど濃密な四ヶ月の思い出。

*****

第56回講談社児童文学新人賞受賞作の戸森しるこさん。

そしてイラストは、何とバッテリーの佐藤真紀子さん!

バッテリー (角川文庫)

あさの あつこ/KADOKAWA/角川書店

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やっぱり、佐藤さんのイラストは目を引きますね(^^)

男子サジの恋心・・・今までになかった児童文学の展開にちょっと驚き。

非の打ち所の無いリアル・・・そしてこの名前!昔の人である私にとって、非現実的な感じではありますが、う~ん今時は居るのかもしれない。。。。

出来る子は何でも出来るもんねぇ(^^;)

でも、やっぱり5年生。

まだまだ子どもの部分もあるわけで、こういう子はどこか頑張り過ぎちゃってるんだよね。

その緊張を緩めてくれたのが、ワタルであり、サジの登場によって成長したワタルなのである。


登場する子ども達も大人も皆、基本的にいい人なのだ。

現実はどうかな?って思わなくもないけれど、

三人が偶然聞いてしまったサジの悪口を言っていた子。

リアルがその子を擁護する場面がある。

ここは、人は一方から見ただけでは、反対側は見えないなって、気づかせてくれる場面である。

やっぱりリアルはいいヤツだと思う、素直に友達をリスペクト出来るリアルは格好いい。


「ぼくたちのリアル」ってタイトルは、「ぼくたちの現実」って意味でもあるらしい。

そうか、これが5年生なのね。

親の気づかない所で、子どもは大人への階段を上っているわけだ。

児童書を大人が読む意義は、忘れてしまった子ども心を呼び戻し、今その世界を漂っている子どもの心を知る事にあると思う。

面白かったので、一気に読んじゃった(^^)


で、戸森しるこさんの第二作目の作品が11/15発売に!

十一月のマーブル

戸森 しるこ/講談社

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今度は小学6年生が主人公らしい。

早く読まなくちゃ!

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by yomuyomuehon | 2016-11-17 10:30 | 童話 高学年向け | Trackback | Comments(2)
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星野道夫の世界に浸っている最中、

カナダ文学の父と称される、
チャールズ・G・D・ロバーツの動物記に辿り着いた。

氏は、野生動物をリアルに描く『写実的動物文学』という分野を確立した方で、動物記といえば日本ではシートンが不動の地位を築いているが、なんとそのシートンとは1860年生まれの同じ年。

かつてシートンは、

「野生動物は、けっして年老いて自然に死を迎えることはない。遅かれ早かれ悲劇的最後を遂げる運命にある。ただ、どれ程長く敵から身を守っていられるかという違いがあるだけだ」

と述べている通り、

シートン動物記でもロバート動物記でも、登場する動物達は、たいてい哀れな末路を辿る。

オオカミ王ロボ (シートン動物記) 図書館版

Ernest Thompson Seton/童心社

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その中にあって、この↓「レッド・フォックス」は、主人公の比類なく賢く逞しいキツネ、レッド・フォックスが、多くの敵と困難に打ち勝ちながら成長し、最後まで生き残る異色の物語である。


レッド・フォックス カナダの森のキツネ物語 (世界傑作童話シリーズ)

チャールズ・G・D・ロバーツ/福音館書店

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小学高学年以上向け

(以下、あらすじです)

これは、カナダ東部の未開の地に住むキツネの物語。

並外れた強さと賢こさを兼ね備えた子ギツネ、レッド・フォックス。

同じ母ギツネから生まれた子ギツネの中には、たいてい一匹、大きくて強くて毛色の美しい子ギツネがいると言う。

それは種を残すための、自然の摂理なのかもしれないなぁと思った。

(・・・という事は、動物の一種である人間もそうなのか・し・ら?(^^;))

動物界はつねに生き残りを賭けたサバイバルであり、この物語は三世代にわたるキツネ一家のサバイバル物語である。

春まだ浅いリングワークの荒野で一匹のキツネが二頭の犬に襲われるところから、この物語は始まる。

追っ手を上手くかわしたと思ったのも束の間、キツネはたまたま通りかかった農夫ジェイブの銃に撃たれてしまう。

傷ついたキツネは再び犬に臭跡を嗅ぎ付けられるのだが、自分の巣穴から遠く離れた所に追っ手を導き、自らの命を犠牲にして、巣穴に残された家族を守るのだ。

この生き延びたキツネ一家の5匹の子ギツネの中で、一番大きくて賢い子ギツネがレッド・フォックスである。

子ギツネたちは、母ギツネから狩りの仕方を習いながら成長する。

しかし、オオタカに襲われたり、オオヤマネコに襲われたりして、子ギツネは1匹、そしてまた1匹と命を落としていく。

やがて独り立ちしたレッド・フォックスは、家族を持ち、また人間に関心を持ちと、更に成長を重ねていった。

夏の終わり頃、厳しい干ばつがリングワーク一帯を襲い、キャンプファイヤーの不始末から盛り全体が火事になり、森中の野生動物が逃げ惑い、次々と死んでいく中、レッドフォックスの先導により、一家は九死に一生を得るのだった。

動物界で圧倒的に強く賢いレッドフォックスは、開拓地全体にその評判が知れ渡り、かつては父ギツネを追いつめた農夫ジェイブと、関わらずとも交流のあった少年によって、ついに捕らえられてしまう。

米国の狩猟クラブに売られたレッドフォックスだったが、猟犬たちの激しい追跡をかわし自由の身になり、荒野を目指す。

*****

ロバーツは作品の中で、人間を動物達と同列に扱っている。

人間はしょせん衣服をまとった動物に過ぎず、ひとたび野生動物と対峙する時、えさをめぐって譲らない動物の敵対者となる。

「私たちがいま手にする動物ものがたりは、力強い解放者です。
新鮮味がなく、ただ実用的な物の世界から、退屈しても当然であるみすぼらしい
世界から、しばし私たちを解放してくれます。それは、私たちが自然に戻るのを助けてくれますが、決して蛮行に戻ることを要求することを要求することはありません。それは、私たちを大地との古い親しい関係へと引き戻してくれます・・・・」
(「野生の一族」『動物ものがたりへの招待』より)

野生の一族―ロバーツ動物記

チャールズ・G.D. ロバーツ/立風書房

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いつの間にかカナダの大自然の中に、動物の一種として紛れ込んでレッドフォックスを見つめている自分が心地良い。

シートン動物記より、文学的に美しく、小さい子にも読めるシートンより、大人向けである。

チャールズ・リビングストン・ブルの挿絵も素晴らしい。

これは絶対にオススメ!

大人もかなり楽しめる。

彼の著作は70余りあるらしいのだが、日本で今読めるのは上の二冊だけ。

シートンは相当数翻訳されているのに、実に残念である。

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by yomuyomuehon | 2016-11-14 08:30 | 童話 高学年向け | Trackback | Comments(2)
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秋のおいしいものと言ったら・・・

う~ん、たくさんあって迷っちゃう(^^)

アップルパイもその一つ!

焼いている時の、その匂いと言ったら・・・う~ん口の中に甘酸っぱい香りが広がります。

ここ二三年作ってないけどねぇ(^^;)

やっぱ焼きたて、絶対手づくりですよね。

あの香りが部屋いっぱいに広がった時の幸せ感ったらないもんねぇ。

で、自分で作るって事は、材料にも拘れるわけで・・・

りんごは酸味のある紅玉ですね。

小麦粉は強力粉と薄力粉を混ぜた方が良いのかな?

それから、バター、砂糖、シナモン、塩、卵。

材料に拘ったらかなりお高いアップルパイが出来上がる!

それをやってしまったのが、このお話!

アップルパイをつくりましょ―りょこうもいっしょにしちゃいましょ

マージョリー プライスマン/ブックローン出版

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読んであげるなら 7、8歳~かな?と思うけど、外国という概念が分かっていないと難しい(^^;)

よって、小学2年生以上向けかしら?

(以下、あらすじです)

アップルパイを作りましょ。

でも、もしも、マーケットがお休みだったら・・・・

大急ぎ、荷造りをして、材料リストも持って、ヨーロッパ行きに船に飛び乗って・・・

まずはイタリアで、一番上等の麦を一抱えいただきましょう。

そしたら、フランス行きの汽車に飛び乗り、ニワトリさんから卵を頂きたいけど、途中で割れたら困るわ(^^;)じゃあ、ニワトリさんごと連れてっちゃいましょ。

そしたら、ヨットに乗って、次はスリランカ。

上等のシナモンを手に入れるため、ジャングルでクルンドっていう木の皮をちょびっと剥がす。

そしたらヒッチハイクでイギリスへ。

牛さんと仲良しになって、ミルクをコップ一杯か二杯頂いて・・・でも新鮮なミルクじゃないとね!じゃあ牛さんを丸ごと連れてっちゃいましょ。

そしたら、バナナボートにもぐりこんで、目指すはジャマイカ。

途中で海の水を瓶につめて、塩も手に入れましょ。

ジャマイカではサトウキビを2,3本手に入れて、

帰りは飛行機で大急ぎ。

材料が悪くなったら大変ですもの。

あっ、ちょ、ちょっとまって、忘れ物。

大事なものを忘れてる!

さて、それはどこで手に入れる?

*****

イタリアで手に入れたのは麦!です。

家に帰ってまずやる事は粉挽き(^^;)

シナモンだって、皮を粉にしなくちゃなりまぬ。

海の水だって、蒸発させて塩作り。

サトウキビも煮なくちゃね。

ニワトリさんには卵を産んでもらわなきゃ。

勿論、牛さんからミルクを絞って、そのミルクでバター作り!


実は、アップルパイ一つ作るのに、材料集めるのってこんなに大変なこと(><)

スーパー開いてりゃ、楽に作れたのだけれど・・・(^^;)

でもまあ、その代わり世界中を旅することが出来たわけです。


巻末にはアップルパイの作り方が載っています。

こんな最高級の材料を使ったアップルパイって、一体どんなお味がするのでしょう(^^)

世界地図も載っていて、旅した経路が記されています。

この本読んだら絶対、作りたくなっちゃいますね。

子どもにも「ねえ、つくろー!つくろー!」って言われること間違いなし。

覚悟の上で読みましょう!(^^)


りんごと言えば、この本を買ったまま、まだ読んでいないことを思い出しました。

わたしの畑の小さな世界―「奇跡のリンゴ園」の宝もの

木村 秋則,横山 拓彦/エスプレスメディア出版

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実は大事もの・・・りんごです。

それがなくちゃ、ただのパイ。

でも残念ながら、りんごを調達した先は、日本の「奇跡のりんご園」ではないのですよ。


絵本としては楽しいのですが、

う~ん、この本からフードマイレージを考えてしまう。。。。。

地産地消とは真逆の、このフードマイレージが他国に比べ日本はずば抜けて高いのです。

加工品一つ作るのに、小麦粉・バター・シナモン・塩を安い所から運んできているのですよね。

でも、その為に食料の輸送に伴う環境負荷(二酸化炭素排出量)は高くなるわけで・・・


ああ、イヤですね。。。。

単純にお話として楽しめなくなるっていうのは(^^;)

でも、大人はそういう事も考えなくちゃいけないと思うのです。

じゃあ、身近で手に入れられるものだけ食べてれば!って事になりそうですが、でもやっぱりたまにはアップルパイも食べたいこともあります(^^;)・・・う~ん、あるかな?あるかもね、滅多にないか?

そうよね、バターはもう体に重いのよね(^^;)

ケーキとか、めっきり食べなくなったもんねぇ。

でも、チョコレートとコーヒーは結構摂ってるな(^^;)

ああ、いかんいかん。これこそフードマイレージが高いじゃないか!

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by yomuyomuehon | 2016-11-10 20:22 | たべものの絵本 | Trackback | Comments(0)
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えほん寄席 満員御礼の巻 (CDつきおもしろ落語絵本)

桂 文我/小学館

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読んであげるなら 5、6歳~


(以下、あらすじです)

ててんてんてんてん・・・・・

漢字のお話を聞いていただきます。

昔は、字の読み書きの出来ない人が、たくさんいたんだそうで、


「人に聞いた江戸、竹さんは字の読み書きができるんだそうだぜ」

「そうかい。だから、あいつはバカなんだ」

どっちがバカだかわかりませんが・・・・・



だんな「定吉!」

定吉「ええい、何か、ご用ですか?」

だんな「となり町の、平林というお店を知っているだろう」

定吉「知っています。おとなりがやきいも屋さんです」

だんな「やきいも屋はどうでもいいんだ。平林さんへ手紙をとどけておくれ」

定吉「わかりました・・・・あのォどこへ手紙を持っていくんでしたっけ?」

だんな「もうわすれたのかい。となり町の平林さんだ」

定吉「あ、そうでしたね、へへへ・・・・。何しに行くんでしたっけ?」

だんな「それもわすれたのかい。手紙をとどけるんだ」

定吉「あッ、思いだしました。ハハハ・・・・・。どこへとどけるんでしたっけ?」

だんな「いいかげんにしなさい!ほんなにわすれたら用が足せないじゃないか。とにかくな、手紙をしっかり持ちなさい。そうすれば、手紙をとどけるのはわすれないだろう。そうして、となり町へ行くまで『ひらばやし ひらばやし』と言いつづければ、わすれるこたァないぞ。それでもわすれてしまったら、手紙の表にお店の名前がかいているから、それを見なさい。急ぐ手紙だから、早く行っといで」


そんな感じで、なんとも頼りなげな定吉さん、お遣いに出掛けました。

『ひらばやし ひらばやし』って言いながらね。

途中、小僧さんに声を掛けられて、「さようなら さようなら」と言ってしまったものですから、

お店の名前をすっかり忘れてしまったのです。

でも、大丈夫!何たって手紙の表には名前が書いてあるんですからね。

でも、あァあ、ダメダメ。漢字で書いているから読めないや。

そこで大人の人に読んでもうらおうと声を掛けました。

最初のおじさんは『たいら ばやし』と読みました。

『たいらばやし たいらばやし』?

そんな名前じゃなかったな、他の人にも聞いてみよう。

次に聞いたのはお坊さん。

お坊さんは、なんと「上が『ひら』で、下が『りん』。つまり『ひらりん』じゃな」と。

『ひらりん ひらりん ひらひら りん』・・・・・『ひらりん』?

次々行きかう大人に聞く定吉さん。

しかし、どの人の読み方も、何だかしっくり来ません。

果たして定吉さんは、ちゃんとお遣いをこなせるのでしょうか?(^^;)

*****

この本には落語家さんのCD付き。

やっぱり私が読むより上手い(^^;)

そりゃそうだ!

で、すっかり気に入ったうちの息子達は、土曜日何度もCDを聞き、更にsohtaは自分でしゃべれるようにと何度も何度もくり返してぶつぶつぶつぶつ唱えておりました(^^)

四年生の時に『お笑い株式会社』創業者となった息子の壷にはまったようです。

幼稚園の年長の時、初めて嵌った笑いの世界↓今となっては懐かしい思い出(^^)


他のもかりてきてくれ!とリクエストされました。

何だかいっぱい出ているんですね(^^;)

えほん寄席 愉快痛快の巻 (CDつきおもしろ落語絵本)

桂 文我/小学館

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えほん寄席 抱腹絶倒の巻

柳亭 市馬,桂 宗助,古今亭 菊之丞,桂 平治,つちだ のぶこ,桂 米平,唐仁原 教久,スズキ コージ,玉井 詞/小学館

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えほん寄席 奇想天外の巻

桂 文我,桂 平治,古今亭 菊之丞,桂 宗助,矢吹 申彦,桂 米平,国松 エリカ,浅賀 行雄,松下 惠子/小学館

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えほん寄席―滋養強壮の巻

小野 トモコ,宗 誠二郎,石橋 富士子,桂 南喬,柳亭 左楽,大島 妙子,桂 文生,柳家 喬之助,柳亭 左龍/小学館

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えほん寄席 馬力全開の巻―CDつきおもしろ落語絵本

柳家 さん喬(出演・声の出演),古今亭 菊志ん(出演・声の出演),柳亭 小燕枝(出演・声の出演),柳家 三之助(出演・声の出演),橘家 圓太郎(出演・声の出演),黒田 征太郎(イラスト),久世 アキ子(イラスト),桑原 伸之(イラスト),ささめや ゆき(イラスト),佐藤 三千彦(イラスト)/小学館

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えほん寄席 伸縮自在の巻―CDつきおもしろ落語絵本

柳家 さん喬/小学館

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えほん寄席―鮮度抜群の巻

片岡 鶴太郎,大滝 まみ,横田 ヒロミツ,桂 文生,桂 南喬,山中 冬児,柳家 喬之助,柳亭 左楽,柳亭 左龍/小学館

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さて、明後日は落語絵本の川端誠さんが近くの小学校にいらっしゃるというので、お話を聞きに行く予定です。

楽しみ~♪

落語絵本 四 じゅげむ (落語絵本 (4))

川端 誠/クレヨンハウス

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さて、今朝3年生に読んできた絵本は

おまたせクッキー

パット ハッチンス/偕成社

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金のがちょうのほん―四つのむかしばなし (福音館世界傑作童話シリーズ)

レズリー・ブルック/福音館書店

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から「三びきのこぶた」の2話です。



この「三びきのこぶた」・・・やっぱり子どもたちが出合ってきたものとは違ったみたいで、皆びっくりしたような、次はどうなるの?と興味津々の顔つきで、真剣に聞いていました。

予想以上の食いつきにびっくりしました(^^)

出掛ける10分前まで、今日は6年生への読み聞かせとすっかり思い込んでいたものですから、ここ数日その練習ばかり(^^;)

でも、この本の中の「三びきのこぶた」はリズム感抜群で、読み手を気持ちよ~くさせてくれる素晴らしい訳・・・さすが瀬田貞二さんです。


先日耳からこのお話を聞いた事もあり、入り込んだーっ!

良い本を読み聞かせると、ほんと気持ちがよくなります(^^)

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by yomuyomuehon | 2016-11-07 12:47 | おもしろ絵本 | Trackback | Comments(0)
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木はえらい―イギリス子ども詩集 (岩波少年文庫 (2139))

川崎 洋(編さん),川崎 洋(翻訳),谷川 俊太郎(編さん),谷川 俊太郎(翻訳)/岩波書店

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小学中学年以上向け


「なんで学校に行かなきゃならないの」で大人をからかい、「ぼくは末っ子なので」で末っ子だからって馬鹿にするなと反発し、「ボーイフレンド」で彼女の一言にドキッとし、「オヤジを探す」で自分が怒られていたはずなのに、気付いたら家から居なくなっていた父親を心配し・・・

子どもの心の中、頭の中はぐるぐるぐるぐる忙しい。

まさに詩の中の出てきたフレーズ「考えると頭がこんがらがっちゃうんだよ」だ。

この本に取り上げられているのは、イギリスの子ども達に圧倒的支持を得てきた「悪がきの詩」という、子ども達の本音の世界を、子ども達の日常の言葉でそのままうたった詩の数々。

といっても、子どもが作ったものではありません。

マイケル・ローゼンを始めとした6人の詩人によるものです。

でも、とっても子どもの気持ちを代弁していると言うか、子どもの気持ちそのもの。

それを谷川俊太郎さんと川崎洋さんが訳しています。

6人の詩人の一人、ロジャー・マッガウは「韻の踏み方も知らない詩」は好きではないと言っているそう。

訳詩ではそのまま写す事は難しいので、その辺りは訳者さんのものになってしまいますが、それでも、良いです。

その中で私が・・・(子どもじゃないけど(^^;))・・・この詩いい!って思ったのは、

「ボーイフレンド」マイケル・ロ-ゼン

「弟は頭痛の種」ブライアン・パテン

「オヤジを探す」ブライアン・パテン

大人にとって、親にとって、ああ、耳が痛いと思うものも多くあります。

「子どものいいぶん」スパイク・ミリガン


母として嬉しくなる詩もあります。

「ぎゅっと」 ブライアン・パティン 谷川俊太郎・訳

ぼくらはバナナをぎゅっとつぶすのが好き

うれたプラムをぎゅっとつぶすのも好き

そんで悲しそうなときのかあさんをぎゅっと

つぶれるくらい抱いてあげるのも大好きなのさ


ねっ!素敵でしょ(^^)


ところで、今回紹介した岩波少年文庫の「木はえらい」は1997年発行のもので、新版も出ています。

木はえらい―イギリス子ども詩集 (岩波少年文庫)

谷川 俊太郎(翻訳),川崎 洋(翻訳)/岩波書店

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巻末の「岩波少年文庫発刊に際して」は1950年に書かれたもので、2000年に刷新された新版では「岩波少年文庫創刊50年―― 新版の発足に際して」に変わっています。

この1950年にかかれたものが素晴らしい!震えが来ちゃいます。


「一物も残さず焼きはらわれた街に、草が萌え出し、いためつけられた街路樹からも、若々しい枝が空に向かって伸びていった。戦後、いたるところに見た草木の、あのめざましい姿は、私たちに、いま何を大切にし、何に期待すべきかを教える。未曾有の崩壊を経て、まだ立ちなおらない今日の日本に、少年期を過ごしつつある人々こそ、私たちの社会にとって、正にあのみずみずしい草の葉であり、若々しい枝なのである。

この文庫は、日本のこの新しい萌芽に対する深い期待から生まれた。この萌芽に明るい陽光をさし入れ、豊かな水分を培うことが、この文庫の目的である。幸いに世界文学の宝庫には、少年たちへの温い愛情をモティーフとして生まれ、歳月を経てその価値を減ぜず、国境を越えて人に訴える、すぐれた作品が数多く収められ、また名だたる巨匠の作品で、少年たちにも理解し得る一面を備えたものも、けっして乏しくはない。私たちは、この宝庫をさぐって、かかる名作を逐次、美しい日本語に移して、彼らに贈りたいと思う。

もとより海外児童文学の名作の、わが国における紹介は、グリム、アンデルセンの作品をはじめとして、すでにおびただしい数にのぼっている。しかも、少数の例外的な出版者、翻訳者の良心的な試みを除けば、およそ出版部門のなかで、この部門ほど杜撰な翻訳が看過され、ほしいままの改刪が横行している部門はない。私たちがこの文庫の発足を決心したのも、一つには、多年にわたるこの弊害を除き、名作にふさわしい定訳を、日本に作ることの必要を痛感したからである。翻訳は、あくまで原作の真の姿を伝えることを期すると共に、訳文は平明、どこまでも少年諸君に親しみ深いものとするつもりである。

この試みが成功するためには、粗悪な読書の害が、粗悪な感触の害に劣らないことを知る、世の心ある両親と真摯な教育者との、広範なご支持を得なければならない。私たちは、その要望にそうため、内容にも装釘にもできる限りの努力を注ぐと共に、価格も事情の許す限り低廉にしてゆく方針である。私たちの努力が、多少とも所期の成果をあげ、この文庫が都市はもちろん、農村の隅々にまで普及する日が来るならば、それは、ただ私たちだけの喜びではないであろう。(一九五〇年)」


いかに志高く、熱い熱い思いで、少年文庫を発刊したか、伝わってきますよね(^^)

本当に子どもの為の本を出版しているのは、岩波書店と福音館書店だとある方に伺いました。

大人の目線で読んでいると良いなと思う本でも、それは果たして子どもに向けて書かれているものか、そこを考えると疑問を持たざるを得ない本も少なくありません。

この名文は吉野源三郎さんの作。

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

吉野 源三郎/岩波書店

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自分が子どもの頃、そして若かりし頃、いい本に出会ってこなかった事を、今更ながら反省しています。

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by yomuyomuehon | 2016-11-06 10:22 | 詩集 | Trackback | Comments(0)
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モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん (児童文学創作シリーズ)

松谷 みよ子/講談社

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この懐かしく(1964年発行!)可愛らしいモモちゃん人形が赤い傘を差して佇む表紙の「ちいさいモモちゃん」を、haneちゃんに読み始めたのは今年の夏。

一日に一つ二つを読み進め、ようやく6巻目を読み終えようとしています。

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上は、雑誌MOEに寄せられた松谷さんの直筆
 

MOE (モエ) 2011年 11月号 [雑誌]

白泉社

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『ちいさいモモちゃん』シリーズのモデルは、松谷さんの長女と次女です。

当時は少数派だったワーキングマザーや、環境の悪かった保育園に預ける事、また離婚やママの体調が悪い事やパパの死なども描かれ、松谷さんとその家族の成長記録と言えます。

1964年発行のこのシリーズ、全6巻を出すまでに30年近く掛かっています。

そしてなんと、615万部を越えるロングセラーです。

モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん (児童文学創作シリーズ)

松谷 みよ子/講談社

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↑では、モモちゃんの誕生から描かれています。

モモちゃんが生まれた時、祝福に駆けつけたのは、じゃが芋やにんじん、たまねぎなどライスカレーの仲間たち。

まだカレーは食べられないの、とママに断られ、次に来たのはチューンガム、ソフトクリーム。

でも、それらも皆断られ、モモちゃんはおっぱいとゴクン、ゴクンと飲むのです。


また、モモちゃんやアカネちゃんの兄的存在である、プーという黒猫の存在は大きいのですが、ただの猫ではなく、れっきとした人格(?)なるものを持ち合わせていて、またジャムという奥さんを得た後、子宝にも恵まれ、父親としても素敵な更に頼もしい存在に成長します。

赤ちゃんの家(保育園)から掛かってきた電話にも出ちゃうし、保育園のモモちゃんが呼んでいると分かると、すぐさま赤ちゃんの家に向かうのです。

子どもを授かった母親の歓びを、ファンタジーと共に描いています。

それが、

モモちゃんとアカネちゃんの本(3)モモちゃんとアカネちゃん (児童文学創作シリーズ)

松谷 みよ子/講談社

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この↑本では、モモちゃんに妹アカネちゃんが誕生!

でも、一方でパパは帰らず、パパの靴だけが家に帰ってくる場面があります。

人形劇団「太郎座」を主宰されていた、夫の瀬川拓男さんとの離婚がこの辺りから描かれていて、松谷さんの胸の内や、また肺結核の術後の体調の悪さなども時折見られ、一般の子どもへ向けて書かれたものではない感じになってきます。

haneちゃんに読みながら、この後の展開にドキドキしました。

そして死神までも登場するのです。

後に、この死神とは飲み仲間となってしまったママ(松谷さん?)ですが・・・

モモちゃんとアカネちゃんの本(4)ちいさいアカネちゃん (児童文学創作シリーズ)

松谷 みよ子/講談社

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↑では、離婚したモモちゃん一家はパパの下を離れ、引越しをします。

引越した先では、おいしいもの好きのクマさんが、何かと家族を助けてくれる頼もしい存在として登場。

この辺りから、それまでの子どもに優しく語り掛けるだけではなく、松谷さんが自分自身に向かって語りかける、自分を見直すような記述も増えてきます。

聞いているhaneちゃんには難しくないのだろうか?楽しいだろうか?と疑問に思うこともありました。

でも、一つ二つお話を聞くと、満足したように眠りに就き、そして翌晩はまた「モモちゃんよんで!」と持ってくるのです。

どういう気分で聞いているのかな?


モモちゃんとアカネちゃんの本(5)アカネちゃんとお客さんのパパ (児童文学創作シリーズ)

松谷 みよ子,伊勢 英子/講談社

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離婚したパパは、おおかみに扮して時々登場します。

パパおおかみは、アカネちゃんのモデルである次女のあけみさんの言葉によって誕生したキャラクター。

「パパはおおかみなの。さびしいおおかみなの。おくちをすこしあけてあるいているよ」


この巻からはパパの登場頻度が増えます。

アカネちゃんと楽しいひと時を過ごす場面が度々。

また若くして亡くなった菊池貞雄さんに変わり、この巻からは伊勢英子さんが絵を担当しています。

モモちゃんとアカネちゃんの本(6)アカネちゃんのなみだの海 (児童文学創作シリーズ)

松谷 みよ子/講談社

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さあ、いよいよラストです。

モモちゃんとアカネちゃんのパパ、そして松谷さんの元夫である瀬川拓男さんの死が描かれます。

果たしてhaneちゃんは聞いていられるでしょうか?

ただ悲しいお話だけではなく、

タッタちゃんとタアタちゃんという、かつてアカネちゃんが赤ちゃんの時お友達だったママが編んでくれたアカネちゃんの靴下との再会や、

お友達のマコトくんがお泊りにきて、マコト君にとっては一大事の顛末など、楽しいお話もあります。

そして、パパとのお別れのシーンでは、今までお姉ちゃんとして頑張ってきたモモちゃんのなみだの海に(タイトルのアカネちゃんのなみだの海とは別)に、読んでいるこちらも涙が止まらない。

果たして私がhaneちゃんにちゃんと読めるかなあ。。。。


あと数日で読み終わります。

「子どもの本棚」1974年10月号に松谷みよ子・その人と作品の特集がありました。

その中で、「ちいさいモモちゃん」を評論した中学校教諭の言葉。

中学生の女の子など、「お嫁に行くと気に持って入って、育児書にするのよ」と言う子がいるが、これは新しくママになる人への必読書と言っても良くはないか。

育児に自信をなくし、我が子を殺してしまうという事例の多い今日、楽天的で、ユーモアがあり、子どもをしかkり見つめて立ち向かっている母親の目は、大人もまた、学ぶ所大だと思う。


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by yomuyomuehon | 2016-11-04 12:15 | 童話 低学年向け | Trackback | Comments(2)
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ずるいねこのおはなし (ピーターラビットの絵本 20)

ビアトリクス・ポター/福音館書店

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読んであげるなら 4、5歳~


2月から読み始めた「ピーターラビットのおはなし」シリーズ。

ピーターラビットの絵本 全24巻 贈り物セット

ビアトリクス・ポター/福音館書店

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毎晩読んであげているわけではないので、なかなか進まなかったのが、やっとNo20まで来ました。

夏休みの終盤、文化村で開催されていた(終了しています)ビアトリクス・ポター生誕150周年に、haneちゃんと出掛けたこともありました。

丁度、福岡県立美術館で始まった所ですね。


ずるいねこのおはなし (ピーターラビットの絵本 20)

ビアトリクス・ポター/福音館書店

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この「ずるいねこのおはなし」からは、石井桃子さんの訳ではありません。

こちらは間崎るり子さんの訳。

そして、ん?この絵本の絵は随分と違うなあと思っていたら・・・

この本はもともと、シリーズの出版社のウォーン氏の小さい娘、ネリー・ウォーンのために描き、麻布に絵と文字を貼り付けてアコーディオンのように折りたたむ絵巻物のような小さな本にしてプレゼントしたものでした。

出版段階で書店からクレームが入りました。

店で客が見た後、元通りに折りたたむのが難しいので、取り扱いに困ると言うのです。

そこでこの本の出版は宙に浮いたまま、持ち越されたのです。

暫くして再び出版の話があがったのですが、ネリー・ウォーンのために描いた絵を書き直す事に気乗り薄だったポター。

またまた話は流れてしまったのです。

ポターの死後30年近く経って出版されたこの本の絵は、オリジナルスケッチのままなのです。

ですから、他の、出版用に描かれたものとは違うのですね。

でも、ピーターラビットシリーズの、初期の頃の作品に見られるような楽しさがこの本にはあります。

(以下、あらすじです)

ずるい年寄り猫がたねずみをお茶に招待します。

ずるいねこは、パンもお茶も、おいしい所は全部自分で平らげてしまい、お客のねずみに失礼な振る舞いをします。

最後にデザートを頂きますわと言ったねこ。

ねずみは自分をデザートにするつもりだと気付き、来るんじゃなかったと後悔します。

さあ絶体絶命のピンチに、ねずみが取った行動は!?

*****

この後のねずみの行動と、ねこのトラブルにケラケラ笑っていたhaneちゃん。

とっても短いお話なのですが、とても面白いのです(^^)

子どもの本は、大人が読んでも面白いものではなくてはならないと言っていたのは誰だったかしら?

「ピーターラビットのおはなし」を読んでいると、読んでいるこちらも笑ってしまう事がよくあって、本当に楽しいなあと思います。

一見可愛らしく見えるこの小さな絵本の中に、子どもに媚びていない文章と、生態をじっくり観察した上で描きこまれた絵によって、食うか食われるかの、動物達の現実的な厳しい関係が描かれています。

果たして現実世界に、ねこがねずみを捕るということを理解している子どもはどのくらい居るのでしょうね(^^;)

もはや本の世界でしか知ることが出来ないことなのかもしれませんね。

ピーターラビット全おはなし集 愛蔵版 改訂版

ビアトリクス・ポター/福音館書店

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ピーターラビットの絵本 セット (絵本古書セット)

ビアトリクス・ポター/福音館書店

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クリスマスプレゼントに全巻あると嬉しいです!

ただ高いんだけどね(^^;)

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by yomuyomuehon | 2016-11-02 12:23 | 愛のある絵本 | Trackback | Comments(0)