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子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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23日の土曜日、幼稚園の卒園・在園のお母さん方による、震災孤児に対するチャリティーコンサートがありました。

出演者のお母さんから、帰りに頂いたガーベラです。

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帰宅後、俵万智3・11短歌集「あれから」を開きました。



その内の一句、

「何色にもなれる未来を願う朝 白いガーベラ君に手渡す」 by俵万智

ガーベラの花言葉って?と思って調べてみると、

それは、「希望」でした。


園では年長さんになると「スーホの白い馬」を歌います。

その語りと歌(オペラ)とピアノを、毎年年長さん向けに上演してくださるお母さんユニット。

そこに、プロのフルート奏者である在園児のお母さんも加わっての、今回のチャリティーコンサートでした。

社会貢献出来るものを持っているのって、素晴らしい。

私は・・・

と考えると、ほんと落ち込んでしまいますが、

素敵な一時をたくさんの方々と共有出来たこと、想いを共感出来たことは嬉しい事です。

少ない金額だけど、寄付が役に立つ事を願って。

そして、この日流した涙を忘れないようにしたいと思います。


さて、このコンサートの二部で語られた絵本を紹介します。




*この絵本の売上の一部は、東日本大震災被災地の復興支援のために寄付されます。

読んであげるなら 5歳~

(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)

大川小学校は、

みんなで108人の 小さな学校です。

みんな なかよし。

大きな家族のような学校です。


2011年3月11日。

午後二時四十六分、

とても大きな地震が ありました。

子どもたちは、いそいで

雪のふる校庭に あつまりました。

おやすみしていた子、すぐに おうちの人が

むかえにきてくれた子も いました。

のこった 七十八人の子どもたちが、

こわさと さむさに ふるえていました。

「津波が くる!」

子どもたちが、おかの上の花だんにむかって

あるきだしたとき、大きな大きな津波が、

みんなをのみこみました。

七十四人の子どもたちと

十人の先生の命を

うばいました。

「はやく おうちに つれて帰ってあげたい」

「もういちどだけ、だきしめたい」

お母さんたちは、くる日もくる日も

子どもたちをさがしました。

がれきをはこび、土をほり、

海のそこをのぞきました。



六月はじめの、ひとりのお母さんが、

「おかの上の花だんに、ひまわりをうえようよ!」

と、いいました。

あの日から ちょうど 四十九日目に見つかった

愛ちゃんのお母さん。

あかるくて、そして、

いちばんの泣き虫です。

「ひまわりが さいたら、きっと よろこぶよ」

「もう なにもしてあげられないしね・・・」

「みんな、ここにきたかったんだもんね!」


*****

以下、作者・葉方丹さんのあとがきより抜粋します。

「2011年6月、新聞で、大川小学校の児童のお母さんたちが、ひまわりを育てている事を知りました。

「子どもがいなくなってしまい、育てられる命をもとめていたんだと思う」というお母さんの言葉が忘れられず、ひまわりの丘を訪ねました。

夕方、二人のお母さんが水遣りをする姿は、ミレーの絵を見ているような、悲しいほどの美しさでした。

この丘を訪ねる度に、子どもの事を聞かせてくれたお母さんたち。

子を想う母親の心は、果てがないと思いました。

その事を出来るだけ多くの人たちに伝えたいと思い、お母さんたちが書いてくれた、子ども達についての手紙を元にこの絵本は作られました。

お母さん達は、ひまわりの世話をしながら、ひまわりに語りかけています。

人は、人を想うこと、人に想われることで、生きていける。

お母さんたちは、いつでもどこでも、子どもたちのことを想っています。

子どもたちは、こんなやさしいお母さんたちを、ずっとずっといっしょです。

絵本を開くと、子どもたちは、みんな笑っています。

元気な声や歌声までが聞こえてきそうです。

どうか絵本の中のみんなと、仲良く一緒に遊んでください。」



このコンサートの前日、ピアノを弾いてくださったAさんを含め、4人で暫く立ち話をしました。

子どもとのスキンシップについて。

「大きくなってもさ、ギュッとしてあげると嬉しそうなんだよ。」

「私、自分がそういう子じゃなかったから、子どもに対してもダメなんだなあ・・・」

「私だってそうだったよ。でも、子どもにはやっちゃうの」

「とりあえず体に触れちゃうの。」

「じゃあ、耳かきかなあ?」

「そうだよ、そうだよ」

なんて、まあその他諸々話していたんですが・・・


コンサートの一部で語られた、9.11の後有名になった詩「最後だとわかっていたら」

前日の話はこの語りの序章だったのかもしれないなあ・・・


「最後だとわかっていたら」

あなたが眠りにつくのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは もっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう

あなたがドアを出て行くのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは あなたを抱きしめて キスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて 抱きしめただろう

あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが
最後だとわかっていたら
わたしは その一部始終をビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう

あなたは言わなくても 分かってくれていたかもしれないけれど
最後だとわかっていたなら
一言だけでもいい・・・「あなたを愛してる」と
わたしは 伝えただろう

たしかにいつも明日はやってくる
でももしそれがわたしの勘違いで
今日で全てが終わるのだとしたら、
わたしは 今日
どんなにあなたを愛しているか 伝えたい

そして私達は 忘れないようにしたい
若い人にも 年老いた人にも 明日は誰にも
約束されていないのだということを

愛する人を抱きしめるのは
今日が最後になるかもしれないことを
明日が来るのを待っているなら
今日でもいいはず

もし明日がこないとしたら
あなたは今日を後悔するだろうから
微笑みや 抱擁や キスをするための 
ほんのちょっとの時間を どうして惜しんだのか

忙しさを理由に
その人の最後の願いとなってしまったことを
どうしてしてあげられなかったのかと

だから 今日 あなたの大切な人たちを
しっかりと抱きしめよう
そして その人を愛していること
いつでも いつまでも大切な存在だと言うことをそっと伝えよう

「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を伝える時を持とう
そうすれば もし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから



「何色にもなれる未来を願う朝・・・」

そう思って過ごす一日の始まりを、これが最後かも!なんて思って過ごすのは、辛すぎます。

でも、あの時ああしておけば・・・なんて後悔しないよう子どもと向き合って、一日一日を大切にしなくちゃ!と思ったコンサートでした。

が、夕べは完全にシャッターが下りてしまって・・・

子どもたちよ、ごめんね。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

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by yomuyomuehon | 2013-02-28 17:50 | 愛のある絵本 | Trackback | Comments(4)


住吉町三丁目に住む黒猫ガジロウ。

毎朝パンをくわえたまま会社へ向かうパパの和夫さん。

小学五年生の長女ユキちゃん。

サッカー大好き少年の二年生の長男シンノスケくん。

ガジロウの天敵である幼稚園児のコウジ。

「早くしたくして!時間がないわよ!」とみんなを急きたてるママの道子さん。

この杉本家の五人家族と暮らしています。

この話は、ガジロウが住吉町を日々散歩しながら見聞きした事を実の面白く描いたもの。

冷静に、そして温かく、実によく人間を観察しています。


「時間」に追われ、時計にせっつかれる朝の杉本家。

人間が自ら作った「時計」という機械にせっつかれてバタバタするくらいなら、ぶっ壊せば良いのに・・・

食っちゃあ寝、起きたい時に起きる。

ああ、極楽極楽。

猫に生まれて良かった。


朝と夕方二回の散歩は、住吉町三丁目を一周すること。

まずは、

カボチャみたいにずんぐり太ったおばさんと、きゅうりみたいにやせてのっぽのおじさん。

そして浪人生で度のきつい眼鏡をかけた、ガジロウ呼ぶ事の「ギンヤンマ」が棲む、お隣の金子さんち。

目が悪いのは勉強のし過ぎじゃなくて、ゲームのし過ぎだと厳しい一言。

金子さんちの花壇を見ると必ず用を足したくなる。

そこへギンヤンマが放った灰皿が飛んでくる・・・

が、ド近眼のギンヤンマが投げてもかすった事さえない。

「コノヤロー」と喚くギンヤンマ。

塀へ飛び乗り、悠々と立ち去るガジロウは、そのまた隣の佐々木さんちへ。

ドラム缶みたいなデブのご主人と、針金みたいに細い奥さんと、血統書付き座敷犬のカンクロウ。

ゴルフ好きで、朝から長い棒を汗をかくほどブンブン振り回しているのに痩せないのは、食い過ぎだからだと、厳しい。

人間という動物ほど色んな物を食う動物は他に見た事がない。

何でも食って、何でも飲む。

我々猫はあんなはしたない事はしない。

実にシンプル。清くつつましい。

正しい生き方をしているというわけだ。

カンクロウについては、キャンキャン鳴き喚き、部屋中走って大騒ぎする事に、どうもイヌという動物は教養が無くてうるさくて、やたらと人間におべっかを使うからいやだ。

その隣は「お天気おばさん」と呼んでいる綾小路さんち。

町内で一番大きなお屋敷で、昔はお偉いさんだったらしく、昔の生活が忘れられず、お高く止まっていて、今じゃ近所中のハナツマミ。

このオバサン、秋の空のように、その日によってクルクル機嫌が変わる。

機嫌の良し悪しを判断するには、髪の毛を見ること。

ぐしゃぐしゃの時は危ない。

今日は・・・

あ、グシャグシャだ。

「君子あやうきに近寄らず」。

広い庭で日頃の運動不足を解消させてもらう。

池のほとりでまずいと言い聞かせている鯉を眺めていたら、殺気を感じ、振り向くと、布団たたきを不振り上げたオバサンが立っていた。

一瞬早く股の間をかいくぐって難を逃れた。

日頃の訓練のたまものである。

まったく油断ならないオバサンだ。

冷や汗を拭って退散。

人間の感情は複雑なのに、どうして固まって暮らすのだろう。

固まって暮らせばそれだけ摩擦が多いに決まっている。

摩擦が多ければぶつかる事が多いし、気が休まらない。

だったら、俺達みたいに一人一人別々に暮らしたらいいと思うのだけれど、人間はどういうわけか、群れて暮らしたがる。

全く理解に苦しむ。

この家の東隣は空き家になっている。

以前は若夫婦と小さな子ども達がいて賑やかだったが、オバサンとの間に何かあったらしく、出て行った。

ここまでが三丁目の南側の並び。

この先には土手があって、川が流れている。

道を隔てた角の家は、サラリーマンのウメダさんち。

いつだったか塀の上で昼寝していたオレの髭をハサミで切りやがった一年生のユー君と、マシュマロみたいにふっくらした3年生の久美ちゃんがいる。

いつか仕返しをと目論むガジロウ

その西隣は銀子員のホンダさんち。

七・三分けで、ピシッとした見た目のご主人。

七時きっかりに家を出て、玄関からうちの前の角までかっちり四十二歩。

時間は三十秒ぴったし。

「時計」みたいな人。

一人息子の善太郎くんは、シンノスケくんと同級生。

泣き虫でデブで、信じられないくらい運動神経が鈍い。

その上、動物嫌いで、オレを見ると怖がって逃げていく。

この善太郎をからかうのも、ガジロウの散歩の楽しみの一つ。

その隣はナミキさんちで、おじいさんとおばあさんとおしゃべりインコのマチコが住んでいる。

このマチコとのやり取りも実に面白く、マチコのしゃべりをインコっぽくすると、子ども達はゲラゲラ大笑い。

その隣は加藤さんち。

夫婦揃って学校の先生で、このあたりでは「いい子」で通っている六年生のヨシユキくんがいる。

礼儀正しく親切で、学校の成績も良いらしい。

おれにも親切で、会うと必ず声を掛けてくれる。

「おまえは自由でいいなあ。一日中のんびり出来て、好きなことばかりやっていいなあ。

おまえにかわりたいよ」

ネコにだって辛い事や悲しい事や苦しい事が、あんた達人間と同じくらいあるんだぜって、言ってやりたくなる。

と、思うものの、人間を羨ましいと思うほど、ネコの生活に退屈しているわけでもない。

一番東の家、つまり杉本家の前の家が、売れない作家の江口さんち。

ここには茶トラのネコで、友だちのコウタロウがいる。

作家のうちのネコだけあって、やたらと役に立たない事を知っていて、それをひけらかす所だけは気に入らないのだが・・・

と登場人物及び、動物はこんな感じ。

これが一章に書いてあって、二章からこの人たちがやらかす事件や心温まる出来事が、それは面白く描かれています。

これは現代版「我輩は猫である」と仰る方が多いようですが、なるほど!

そして、作家の家の飼い猫コウタロウが発する様々な言葉、比喩や熟語やことわざなど。

それを一々ガジロウにコウタロウが説明してくれます。

この本を通して、実に様々な言葉の使い方やその雰囲気をつかめると思います。

三丁目に空き巣が入り、大騒ぎしている所を見ていた二匹。

滝のように流れる汗を拭きながら走り回るお巡りさん。

笑ってみていたガジロウに、コウタロウは「不謹慎だ」と。

不謹慎とは布巾の兄弟か?とガジロウ。

人の不幸を笑ったりしちゃ悪いって事です、コウタロウ。

「他人の不幸は蜜の味」とガジロウ。

「オツな言葉をしってますね」とコウタロウ。

「あたぼうよ」と返すガジロウ。

が、コウタロウの家も空き巣に入られたことが分かり、慌てて家に帰ったのでした。

ガジロウはこの泥棒を見ていて、威嚇し、引っ掻き傷まで付けていたのですが、人間達はそれを知らず。

その上、犬を飼わなくちゃダメねなんていうもの物ですから、すっかりふてくされたガジロウでした。

防犯システムに入っているから大丈夫だよねという子ども達に、

実は玄関に張ってあるステッカーは偽者なのとママさん。

あら~、よくきく話(^^)


さて、近所で評判の優等生ヨシユキ君。

でも、ガジロウに言った言葉、「猫は良いよな・・・」って言葉通り、悩みを抱えています。

実は万引きの常習犯で。

ある日、摑まって交番に居る所を見たガジロウとコウタロウ。

二匹は機転を利かせ、交番からヨシユキ君を逃がしてやったのですが・・・・

その後の展開は、親と子の関係を考えさせられるもの。



全ての漢字に振り仮名付き。

小学二年生辺りからでも、読める子は読めるかな?

まあ、ちょっと長いのでね(^^;)

うちでは最近毎晩この本を2~3小節読んでいます。

一読した所で、また初めから読んで!と言われ、二読目が始まりました。

最後の章は、バレンタインの小学五年生の長女ユキちゃんの事が描かれています。

「バレン・タイ」とは、どんなタイか!?

なんて聞いていたガジロウ。

コウタロウがしっかり説明してくれて、うちの子達も、ほうっ!と理解した様子。

バレンタインデーの日の夜、何度もポストにチョコが入っていないか確認するそうたでした。

兎に角面白いのでオススメです☆☆☆☆☆

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by yomuyomuehon | 2013-02-20 07:00 | 童話 中学年向け | Trackback | Comments(2)
「クリティカとトピカ」

技術で勝って商売で負ける――。

日本のメーカーが直面する問題の一因は、教育にもあると思えてならない。

与えられた問題を解くことにおいて、日本はかなり優秀だ。

だから技術では勝てる。

私が通った高校も理工系学部への進学が最も重視され、

数学の難問奇問で生徒をしごき、

「できなければ落ちこぼれ」という校風だった。

デカルト流の、公理を使って問題を解く能力がぎりぎりまで追求された。

そんな競争の「勝ち組」が今の日本の産業を支えている。

何が足りないのか。

最初の本格的なデカルト批判者といわれる

イタリアの哲学者ビーコ(1668~1744)の指摘は参考になる。

彼は、学問にデカルト流の分析的な「クリティカ」とは別の、

時と場合に応じて適切な要素を見つけ出し、

問題を組み立てる「トピカ」の流れがあるという。

雄弁術や詩作に必要とされ、独自の世界観を築くのに欠かせない知的能力といえる。

日本で、こうした観点からの教育を受けた人は少ないだろう。

米アップルのような独自のコンセプトを製品化する企業と日本勢の差は、

この辺にあるのではないか。


(以下省略)(2月1日の朝日新聞「窓」より)


「クリティカとトピカ」と難しい言葉を使っていますが、

要は、

語れる言葉を持っていない事、

豊かな創造力が欠如している事、

そして何と言っても、コニュニケーション力の欠如が原因だと思うのです。


2000年、OECDが先進32カ国の高校一年生の男女に行った学習到達度調査で、

読解力は日本が八位。

一位はフィンランド。

「毎月趣味として読書をしているか」という問いでは、

32カ国中最下位だったそうです。

世界一の識字率を誇る日本人。

文字は読めるが、本は読めない。

いかに青年期の言葉の体験の積み重ねが貧しいかをよく表している。

言葉がどれ程魅力のあるものかを知らないのだ。

これは耳で言葉を聴く体験の決定的欠如という他無い。

幼児期に絵本を読んでもらったり、物語を聞いたりしていないのだ。

それ以上に日常生活において語り・聴くという人の言葉のやり取りが乏しく、

機械語と情報伝達の心の通わない無機質な言葉にはまり込んできた結果なのかもしれない。

本離れや活字離れの最大の原因は、“言葉離れ”に他ならない。


松居直さんは「絵本のよろこび」の中で、こう述べていらっしゃいます。



ところで、毎日新聞の読書調査というものがあります。

1ヶ月の間に1冊も本を読まなかった割合(以下、不読率)という指標で、

本が子どもたちの間にどの程度浸透しているかを毎年調べているものです。

それによりますと、

「10年前(01年度)との比較でみると小学生では4.3%減と着実な減少傾向が見られ、

さらに中学生では27.5%減、高校生で16.2%減と大幅に減少。

朝の読書全校一斉実施運動(あさどく)や、

読書ボランティアによる読み聞かせの実施など、

小学校での継続的な読書推進指導と無関係ではないだろうとの事。」


しかし問題は、高校生の不読率も下がってきているとは言うものの、

50.8パーセントという、かなり高い水準にある事だと思うのです。

長男の通う小学校で、一年生は一年間に50冊、二年生は一年間に100冊読書の課題が出ます。

一言なんですが、感想を書かなくてはなりません。

読んだ本は150冊を越えていると思うのですが、

この感想が面倒らしく、読んでも記入しない事が多いのですが、

冬休み中にどうにか読書記録課題はクリア。

ただ、絵本が多く、童話はほんの僅かです。

児童文学に携わる方は皆仰います。

この読書感想文が、子ども達を読書嫌いにさせるのだと。

本当の感動は言葉に言い表せない。

斉藤惇夫さんのお母さまは、子ども達に感想文を書かなくて良い仰って、

なんとお母様が代筆してくださっていたとの事。

結局は、課題として出なければ本を読まないと言うことなんだろうと思います。

新聞を読むという小中学生の人数は増えています。

これも受験対策か!?

更に、

「現代の小中高生を取り巻いているのは、テレビやインターネット、携帯電話やゲームなど、

娯楽や情報獲得の手段としてのメディアの多様化が、

限られた時間のパイを食い合っている状況である。

それは少なからず読書傾向の変化にも影響を与えていると考えられる。

授業が終わってからもっとも時間を使っている行動では、

「部活動」と「習い事」、「勉強」を合わせると、

小学生では31.6%、中学生では47.4%、高校生で36.3%と、

多くの小中高生が忙しい放課後を送っているという実態が見て取れる。

それ以外の部分では、その普及率と手軽さから校種にかかわらず安定して「テレビ」が選好されているほか、

小学生で高い「友人と遊ぶ」が、中学生以降では急激に低下する一方で、

PCやケータイが上昇しているのも興味深い。」


と締めくくられています。


放課後の過ごし方については悩みます。

何もすべき事のない自由な時間。

これが如何に大事なものか。

有り余る時間を制約される事なく、ただひたすら遊んできた私は、

まあ、大した大人に育ってはいないのですけれども、

私としては・・・出来るだけ制約せず、自由に過ごして欲しい時間です。

ただ、最近は習い事を始める年齢が下がってきていて、毎日遊べる友達が居ないのも事実。

一見何もしていないように見える子どもの時間にも、無駄な時間は一握も無いと思うのです。

でも、子ども達が遊ばなくなって、

「トピカ」という能力を身に付けられなくなってきているのではないか。


先日、斉藤淳夫さんの講演会に行ってきました。

講演内容は、「再点検・・・なぜ私はファンタジーへ向かうのか?」

斎藤さんは長年、福音館書店の編集責任者として子どもの本の編集に携わり、

児童文学作家としても、

「グリックの冒険」「冒険者たち」「ガンバとカワウソの冒険」「哲夫の春休み」を上梓されています。









3.11の後、子ども達に対し負の遺産を与えてしまった大人として深く悩み、

更に書くことへの再点検を余儀なくされたと仰います。

1950年に出版された岩波少年文庫や平凡社の児童百科事典のような、

戦争の恐怖に打ち勝つ力や、未来には希望があることを教えてくれた、

「胸が張り裂けそうな喜び」を感じさせてくれた本が、

今の子ども達にあるだろうか?

かつて自分を感動させてくれた、

石井桃子さんや瀬田貞二さんのような作家が、

今の時代いるだろうか?

それらを見出せる編集者がいるか?

出版社があるか?

そして高度成長期を生き、

原発への疑問を抱きつつも、見て見ぬ振りをしてきた自分に、

子ども達へ語る資格があるのか?

子ども達に未来を語る言葉をもっているか?


斎藤惇夫さんの、子どもの本の作家としてそれまでの生き方を問い直したと仰る、

真摯な態度に、感銘いたしました。

「胸が張り裂けそうな・・・」というフレーズを何度も繰り返す斉藤さん。

これは、「ナルニア国物語」の作者C.S.ルイスの「I must wright or burst!」の言葉に由来します。


斎藤惇夫さんはご自身の作品を通じ、

「人間は本当に面白い、世界は広くて楽しい、生きるに値するところだと伝えたい」

と仰っていました。


そう、生きる喜びを与える事が出来る本、

それを子ども達には読ませたい!

ゆったりのんびり本を読める時間を保証してあげたい。


この講演会に参加された、児童文学を愛して止まない方々は、

斎藤さんのあの本のあの場面で・・・というお話に、皆うんうんと頷かれていらっしゃいました。

私は・・・と言うと、

う~ん、読んでない↓

ああ、それも読んでない↓

が多く、自分の幼少期の、少女期の読書歴の薄っぺらさに凹みました。

うちの子ども達があと何年もせず読めるようになるはずの岩波少年文庫。

その時期が来る前に、私も読んでおかなくちゃ!

この講演会で、以下のようなものを頂きました。

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私はまだ小学校を卒業出来てなかった(^^;)

今、「冒険者たち」を読んでいる最中です。

これは「冒険者たち」に頂いたメッセージとサイン

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生涯で五冊だけ本を書くという信念の斉藤惇夫さん。

今、その5冊目の仕事を始めたそうです。

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by yomuyomuehon | 2013-02-13 06:42 | 童話 高学年向け | Trackback | Comments(4)


読んであげるなら 2歳位~

(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)

あるひ うさこちゃんが いいました。

「ほら ごらんないさい まどから そとを。

ゆきが ふったわ あんなに たくさん。

ばんざい。あそびにいってもいい?」

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「ほうぼうの うちのやねが まっしろよ。

きょうかいのやねも きらきら ひかってる。

いってまいります とうさん かあさん。

よくきをつけて あそんでくるわ」

うさこちゃんは いそいで ぼうしをかぶり

ながぐつも ちゃんと はきました。

それから えりまきに てぶくろ。

これで したくは できました。


*****

今朝の外の様子は、この絵本と一緒ですね。

六時に起きたhaneちゃんに、起きて早々読んであげた本がこれでした。

皆さん、このフレーズを声に出して詠んでみてください。

見事な七・五調!

歌うように読めますよね(^^)

「うさこちゃんシリーズ」を上の子達に読んであげたことは、多分(?)無かったと思います。

先日幼稚園で、他のお母さんが持って来ていたこの絵本を目にし、

よんで!と持って来たHaneちゃん。

読んでみると、その調べに感動☆☆☆

雪が降ったら紹介しようと思っていた日が、今日やって来ました。


松居直さんの著書の中に、

瀬田貞二さんの「三びきやぎのがらがらどん」についての話があります。



この絵本の作者マーシャ・ブラウンさんが来日した時、

「どうして日本の子どもは私の『三びきやぎ』が好きなのですか」とおっしゃったそうです。

世界の中でも、日本での売上が一番なんだそうです。

これはノルウェーの昔話で、

「木っ端みじん」とか「田楽刺し」とか「火かき棒」とか、

難しい言葉も出てきます。

でも子どもは平気。

文体の中で見事にその言葉は使ってあると、大体意味が分かる。

この瀬田貞二さんの日本語訳が素晴らしいのだと、松居さんは仰っています。

「むかし さんびきの やぎがいました。なまえはどれも がらがらどんと いいました」

と七・五調となっている。

古典に精通している瀬田さんは、日本の言葉の中にある独特な調べが、自然にすっと出てくる。

子守唄の中にもそういう調べがある。

理屈じゃなく、子ども達が小さい時から耳にしていると、

日本語に対する感覚はとても豊かになってくる。

俵万智さんのエッセイ集「りんごの涙」に、

俵さんが3歳の時に、

この「三びきやぎのがらがらどん」を完璧に暗唱していたという体験が語られています。

これは天才でも何でもなく、この日本語の調べを何度も読んであげると覚えてしまうのは当然。

むしろこの本を選んでくれた親に感謝しなくちゃいけないと、

「富士山うたごよみ」出版記念対談で、お二人とも仰っていました。


「声に出して読んだ時、それが流れるような調べであること」

絵本を選ぶ時のポイントとして、抑えておきたいですね。

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by yomuyomuehon | 2013-02-06 10:06 | 冬の本 | Trackback | Comments(2)
週末、毎年恒例の味噌作りをしました。

昨年までより4キロ増やし、今年は16キロ。

まだ、食べるのーっ!?

と、呆れ驚く父さん母さんの目を気にもせず、

ものすご~く食べるようになったそうた。

たいちも然り。

その上haneちゃんも!!!

この先中学生高校生になった時、うちのエンゲル係数は如何ほどに!?

しかし、食は体を、そして心をも作ります。

だから、家での食事は心を込めて、体に良いものを♪

*****

出来上がり16キロの玄米味噌に使ったのは、

大豆4キロ、玄米こうじ4キロ、塩2キロ(内、120グラムは上から振る分)

大豆は帰農志塾の有機無農薬大豆。


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①使う器具は全て熱湯消毒した上で、よく乾かしておきます。

②大豆は洗って、三倍ほどの水に一晩水に漬けます。
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③8キロ程度なら45リットルのビニル袋で出来ます。
麹と塩を混ぜ合わせます。
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④親指と人差し指で押して、軽くつぶせる程に茹でます。
私は圧力鍋を二台フル稼働。
茹で上がった傍からつぶします。熱い内に!
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⑤つぶした大豆を③に混ぜ合わせます。
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8キロ程度なら45リットルのビニル袋で出来ますが、私は量が多いので、今回は漬物樽で。
でも、量が増えるに従って混ぜにくくなりました。
ビニル袋二つに分けて混ぜた方が良かったかも!
ビニル袋だとあおれるので、やり易いです♪
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⑥漬け込み樽をアルコールで消毒します。
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⑦ ⑤を団子にして
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⑧ ⑥に打ち込みます。空気を抜くように、打付ける。
周りに飛び散る事もあるので、周囲には新聞紙を敷いておきましょう!
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⑨ 表面を押すようにして、平らに均します。
  黒っぽいのは昨年の味噌を少し混ぜたため
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⑩ 淵をきれいにふき取り、アルコール消毒します。
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⑪ 塩を振ります。
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特に周囲には大目にしましょう。
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⑫ ラップを敷いて、空気に触れないようにします。
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⑬ 熱湯消毒した内蓋を敷きます。
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⑭ 熱湯消毒した重しをおきます。
発酵が進むと味噌が盛り上がってきます。
それを防ぐためのものです。
内蓋が持ち上がらない程度の重さがあればOK!
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⑮ 雑菌が入らないように、新聞紙で覆い、紐で縛ります。
 松井にしてみた(^^)
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⑯ 一年前に漬けた味噌はこんな色。
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後は冷暗所に置いて、熟成させます。

一戸建てのうちの場合、北側の廊下に置いています。

冬場はかなり寒い。

冷蔵庫に入れちゃうと、熟成は進みませんよ~!

ちなみに、梅を干す7月の下旬頃、天地返しの時期になります。

・・・が、今まで天地返しをした事がない(^^;)

でも、だいじょうぶ。

秋口以降、食べごろになります。

白カビは混ぜ込んじゃってもだいじょうぶですが、

(気になる人は取ってくださいね)

赤カビは取りましょう!

途中で気になって、何度も開けちゃうとカビが生えやすくなります。

乾燥の玄米こうじを使ったこの作り方だと、春過ぎた頃にたまりが上がってくる感じ。

まあ、あまり神経質にならず、大きな気持ちで作りましょう♪

毎年毎年やってると、省いても良い部分や、もっとこうした方が!という部分が出てきます。

人の話より、自分の経験です。

*****

さて、書店で立ち読みし、なんて美味そう☆☆☆と思ったこの絵本。

読んであげるなら 3歳~

さんまが登場するあたり、秋の絵本かもしれません。

レトロな商店街でのお買い物。

手作りの、あったかご飯。

誕生日を祝う、配達のお寿司もありますが・・・

でも、家族みんなで囲む食卓。

きょうのご飯は何かな?と、家々を見て回るのは一匹の猫。

良い匂いはさんまの塩焼き。

お隣さんはカレーライス。

そのまたお隣さんは、パパ自慢のオムライス。

そのお向かいさんは?・・・

猫は次々と、家々の夕ご飯を見て回ります。

窓を閉め切った、この極寒の時期にそぐわないっていっちゃあ、そうかもしれませんが・・・

商店街で買い物をしている人たち、そこを通る子ども達は、それぞれの家庭に登場します。

どこにいるか探すのも楽しいですよ。

*****

それにしても、日本人ほど色んなものを食べる民族はいないでしょう。

朝はアメリカ人、昼はイタリア人、夜はフランス人なんて人も多いのでは?

この絵本の中でも、味噌汁登場率はかなり低いです。

免疫力を上げるには!

便秘を解消するには!

などと、ヨーグルトやキムチなどの発酵食品が勧められているようですが、

まずは、お味噌汁でしょう!

でも、味噌汁を!なんて広告やTV番組を見かける事はまず無いですね。

企業の力関係の問題でしょうか?

ヨーグルト程回転よく売れないし、味噌を作っている会社に大企業は少ないし・・・

日本食を文化遺産に!という農水省の活動があるようなんですが、

おかしな話。

食文化はその地に住む人々の体にあったもの。

食文化を輸出するより、国内での啓蒙活動が先じゃないかと思います。


思っているよりも、味噌作りは簡単です♪

是非、今年こそLet’s Try!

味噌汁で、たくさんの野菜を取ることが出来ます。

今の時期、私が作る味噌汁には、

ゴボウ、人参、れんこん、大根か蕪、玉葱か葱、なめこ、蕪の葉っぱを少し。

野菜をたっぷり使ったおかずも、ご飯食の方が合います。

パン食だとスープ。

そういう食事をしていた、子どもが生まれる前。

バターも使うし、乳製品を取り過ぎていて、

春先になると、頭がぼーっとして、のぼせる感覚、そしてむくんでいる感じ。

でも、手足は冷たい。

健康診断で、高脂血症を指摘された事がありました。

食生活が変わってから、それは全くありません。

便秘知らずです。

TVや雑誌の宣伝に惑わされず、

物事の本質を見抜く力を付けなくちゃいけませんね(^^)

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

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by yomuyomuehon | 2013-02-01 07:23 | たべものの絵本 | Trackback | Comments(2)