絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
プロフィールを見る
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

<   2012年 11月 ( 2 )   > この月の画像一覧



読んであげるなら 5、6歳~


(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)

ぼくたちが、むらの がっこうに あがった はじめての 日のこと、

男の子が ひとり いなくなって いました。その子は、きょうしつの

ゆかしたの くらい ところに かくれていました。

だれも、この子を しりませんでした。その子は、とても ちいさかったので、

ちびと よばれるように なりました。

この おかしな 男の子は、先生を こわがって、なにひとつ おぼえる

ことが できません。

―クラスの 子どもたちとも ちっとも ともだちに なりませんでした。

べんきょうの じかんには、ひとり ほっておかれました。

やすみじかんにも ひとり のけものに されていました。

いつも クラスの しっぽに ぽつんと くっついていました。

そのうち、ちびは やぶにらみの 目つきを するようになりました。

そうすれば みたくないものは みなくても すむからです。


 * * * * *


(以下、あらすじです)

やがてちびは退屈しなくても済む方法を見つけ出したました。

天井を眺め、友達の肩の継ぎ接ぎを観察。

窓は一年中色んなものを見せてくれました。

校庭では目を閉じ、色んな音を聞き、大抵の子が嫌いな虫を捕まえては観察し・・・

他所のクラスの子達は、ちびの事を「うすのろ」とか「とんま」と呼びました。

しかし、それでもちびは、来る日も来る日もとぼとぼと学校にやって来ました。

菜っ葉でくるんだ握り飯を持って。

雨の日や嵐の日は蓑に包まって。

こうして五年が経ち、六年生になった時、磯辺先生が担任になりました。

磯辺先生は、学校の裏の丘の上によく子どもたちを連れて行きました。

ちびが野葡萄や山芋のある所をよく知っているので、先生はご機嫌でした。

花壇作りする時も、ちびが花のことをよく知っているので、先生は感心しました。

先生はちびの白黒の絵や、ちびしか読めない習字も張り出しました。

時々先生は、ちびと二人だけで話をする事がありました。

しかし、その年の学芸会の舞台にちびが現れたときは、誰も自分の目を信じられませんでした。

「ありゃ、だれだい?」

「あの あほうが、あんなところで なにを するのかい?」


ちびは烏の鳴きまねをしたのです。

赤ちゃん烏、お母さん烏、お父さん烏、朝早くの烏の鳴き声、不幸があった時の鳴き声、烏がうれしい時楽しい時の鳴き声を。

誰の心も、ちびが毎日通ってくる遠い山の方に連れて行かれました。

磯辺先生は、ちびが何故出来るようになったかを説明しました。

日の出と共に家を出て、日没家に帰りつきながら、毎日毎日、六年ものあいだ・・・・。

僕たち皆は、その長い間ちびにどんなに辛くあたったかを思い出して泣きました。

*****

以下、1988年の水上勉さんの紹介文です。

「八島太郎さんは、アメリカに住んで、日本の心をうたいつづける画家である。

ぼくは『からすたろう』を読んで、稀有な作家だと思った。

遠い海の彼方の異国から、故郷に向けてさしだされた不思議な光りと人間誕生の歌がきこえてくる。

この“ちびの物語”は、もはや世界のえほんの古典だろう。

学歴重点主義の日本の教育界でも、その親たちにも、子供の心の美しさを考えてほしいと思う。」


ここに出てくる磯辺先生は、八島さんの恩師二人の思い出を合わせて作った人物。

子どもの人格形成に、小学校時代の先生はどんなに大きな存在であるか、理解している先生はどの位いるのでしょう?

八島さんは巻末でこの絵本を二人の恩師にささげると締めくくっておられます。

八島さんの人間形成に、この二人の恩師がどれ程の存在であったか想像するに及びません。

長男が小学校生活を送るようになって、つくづく自分が小学生だった30年以上前との違いを感じ、愕然とする事があります。

その30年前ですら、学校教育の場は色々言われ始めた頃でした。

「からすたろう」というタイトルは知っていましたが、図書館で見かけても手に取る事がありませんでした。

11月のこの本だいすきの会の例会で小松崎先生が読んでくださり、その内容に感動し、すぐに手に入れたのでした。

そう言えば、小松崎先生の小学校教諭時代の思い出話にも、磯辺先生とちびのような関係がありました。

先生はその時、「いつから学校は勉強だけ教えるようになっちゃったんでしょうねぇ。学校は人間を作る所だと思うんですけどねぇ」と仰っていました。

今回「からすたろう」を読んでくださった後、何も仰いませんでしたが、その時の言葉が蘇ってきました。

時代背景的に、今の子ども達には想像できないものがあるのかもしれません。

ひょっとしたら親世代も!?

でも、この話が訴えるものは時代を超えて、変わっていないように思います。

小松崎先生は、子どもの聞かせるお話には、言葉を知る・表現を知るものと、心を知る・感情を育てるものがあると仰っていました。

このお話はその後者ですね。

何のために本を読むか、子どもの聞かせるかを考えた時、どうしても学ぶ的要素を親は取り入れたくなります。

そして心を知る的絵本に於いても、最近の絵本は皆で仲良くしようね!順番を守ろうね的なお話が多いように感じます。

集団生活の場で、その存在を認められる事で初めて人は人間としての尊厳を見出せる気がします。

ちびの暮らしぶりからすると、偏見や差別といったものが当たり前だった時代が想像できますが、それは今の虐め問題と違うとは思えない。

皆と同じで無い事、ちょっと変わっていることが除け者にされる、そんな態度を取ってしまうのであれば、その態度こそが人間になりきれていない動物的行動だとしか思えません。

最近長男の周りで起きている事に、それでいいのか?と繰り返し聞くことがあります。

皆と同じ判断ではなく、自ら考え本質を見抜く力を身に付けて欲しいものだと思います。

「からすたろう」程心震える話には、滅多に出会うことは出来ないでしょう。

何故か、この本を年中の次男が甚く気に入って、毎晩読んでと持って来るので、最近では一番多く読んでいるお話です。


最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

 * * * * *

ランキングに参加していま~す

お帰りの際に、ポチッとよろしく~!!

あなたの一票が明日への励みに繋がりま~す(^^)
 ↓  ↓  ↓ 
にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ
 ↓  ↓  ↓
人気ブログランキングへ
by yomuyomuehon | 2012-11-27 09:32 | 愛のある絵本 | Trackback | Comments(2)
ご無沙汰しております。

一ヶ月ぶりの更新となりました。


18日、夏前から準備をしてきた、幼稚園でのお母さん有志によるイベントが無事終了しました。

怪我も事故も無く終わってホッとして、この一週間も予定びっしりだったにも拘らず、何だか気が抜けた感じです。

来場者は650名近く。

バザーじゃないので利益は出ないかも!?なんて思っていたにも拘らず、相当な額の売上と利益を上げることが出来ました。

それもこれも、たくさんの方の協力があってこそ。


協力を呼び掛けると、笑顔で応えてくれた皆さん。

楽しいアイデアをたくさん出してくれた皆さん。

仕事があるからと、家に持ち帰って手作り品を仕上げてくれた皆さん。

当日遊びに来てくれた皆さん。

そして家族の協力・・・・と、多くの様々な方の力で成し得たイベントでした。


今年度は、食物アレルギーの子どもが複数人います。

そういう子達も食べれるもの、買ったら皆がその場で食べれるものだけを販売しよう。

子どもも買い物を楽しめるように、子ども向けのもの、子どもが買える値段のものを増やそう。

無理はしない。

やってる側も楽しめるものにしよう。

そして、お母さん同士の交流を第一目的に!


それがこのイベントの目的でした。


そして出来上がったブースは・・・

食品・手作り品・絵本の読み語り・おばけ屋敷・落書きハウス・腕相撲マシーン・段ボール遊び・工作(楽器作り)・劇・大人のカフェ。

最後は工作ブースで作った楽器を使い、ちびくろサンボの劇の歌に合わせて皆で歌って踊ろう!という試みも成功し、途中で帰る人は殆ど無く、劇を上演したホールは満員状態で、入り切れない人が廊下に立って中を覗くほど。

どんな劇だったかは、片付けをしていた私は観れなかったのですが、子どもの話からは楽しかった様子が手に取れました。

片付けもたくさんの人が手伝ってくれて、予想以上に早く終了。

終了後も翌日も、「とっても楽しかったよ~♪」「ありがとう!」とたくさんの方に声を掛けて頂き、嬉しい限り。

大変だなあ・・・と思ったことも、無くは無かったけれど(^^;)今から考えるとそれ程の事でもなく、

集まった仲間が皆一生懸命だったし、頼りになるし、本当にみんなのお蔭。

でも、秋の初めの頃、ある方との立ち話で、

「やりたいなあ、とは思っていたけど、自分が立ち上げるのはねぇ・・・誰か立ち上げてくれないかなぁって思ってたんだ。立ち上げてくれて本当にありがとね!」

と言われたのが、頑張れた原動力だったかも!

でも、やっぱりそれ程大変ではなかったので、奮起したとか、すごく頑張ったとか、そういう感じでもなく、私もとっても楽しんだ♪と言うのが本音でしょうか。

それに、私が立ち上げたわけではなく、やってくれないかな?と声を掛けてもらって、それに乗っかったというのが事実なので、私こそ声を掛けてくれたIさんに感謝です。

やらせてくれて、ありがとう!!!


今回の事で、自分自身を成長させてもらった気がします。


実は、18日は結婚記念日でした。

前日も夕方まで準備があって、勿論18日は手の込んだ夕食を!なんて無理。

家族の協力あってこそなのですが、16日の金曜日の夜にパパと大喧嘩。

喧嘩したまま寝たので、大体そんな時は次の日もその次の日も口を聞かないのですが・・・

土曜日の朝早く起きた私はやっぱりムッとしていて、まだ起きていたパパを無視。

3時半頃だったでしょうか?

しかし1時間後、お風呂から上がったパパに自ら謝ったのでした。

ああ、なんという成長ぶり!!!

まず今まで自分から謝ったことは無い!

パパ曰く、結婚前はあったらしいが、結婚後は全く無いそうなので、本当に可愛げが無いらしい。

そんな私が謝った。

人間というのは、幾つになっても成長するもんですね(^^)

そして、駐車場のライン引きに3時間付き合っていただいたのでした。

その後は子守りを頼み・・・

しかし、その3時間掛けて引いたラインは、その晩の強雨で全て消えてしまい(大泣き)、日曜日の朝もまたまた手伝ってもらう事に!

やっぱり謝るのは私か!

こうして開催直前までバタバタしていて、準備万端のはずが計画通りには行かず、あっという間に始まっていたのでありました。

その日は小学校の廃品回収日でもあり、小学校の地区役員をしている私は看板出しのお仕事もありました。

早朝出した看板を下げなくてはならなかったのですが、それもライン引きの後、パパにやって来てもらい・・・やっぱり頭を下げるのは私でした。

こうして書いていると、成長したとかじゃなくて、頭を下げるのは当たり前の事ですね(^^;)


全てを円滑に進めるのは、やはり人間関係。

年をとって穏やかになった事、低燃費生活を心がけるようになった事で怒りが少なくなった事もありますが、この本がここ最近の自分のベースになっている事も事実。


全ては人間関係です。

そう言えば、園の保護者会でお招きした小児精神化医の佐々木正美さんも、そう仰っていました。


さて、絵本の紹介は次回からにします。

紹介したい本が貯まっています。


私が今回手作り品で参考にした本はこちら↓

そして作ったクリスマスリースの一つがこれ↓
e0160269_6334496.jpg

6個作った内の2個を子どもとパパが購入してきた(^^;)

この本を参考にねこ・犬などなどたくさん作りました。

うちに戻って来た子達はこの羊さん二頭。
e0160269_6454945.jpg



最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

 * * * * *

ランキングに参加していま~す

お帰りの際に、ポチッとよろしく~!!

あなたの一票が明日への励みに繋がりま~す(^^)
 ↓  ↓  ↓ 
にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ
 ↓  ↓  ↓
人気ブログランキングへ
by yomuyomuehon | 2012-11-26 06:48 | 大人向け | Trackback | Comments(2)