絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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2017年 03月 31日 ( 1 )

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シャーロットのおくりもの

E.B. ホワイト/あすなろ書房

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小学4年生位から


春休みに入って、寝る前にhaneちゃんに読み始めた220ページのこの本。

一日1~2小節を読んで、ようやく今夜読み終える予定です。

Charlotte’s Web=(直訳すれば)シャーロットのくもの巣を、「シャーロットのおくりもの」とはなんて素敵な訳し方!

この表紙からは、シャーロットが蜘蛛だと思わず、真ん中の女の子の名前かと思っていました。

農家の女の子とお父さんの会話から始まるお話。

この女の子の名前はファーン。

小さく生まれたブタを始末しようと、斧をもってブタ小屋へ向かうお父さん。

それに立ち向かうファーン。

「ファーン、わたしは、ブタの育て方についちゃ、おまえよりくわしいんだぞ。ひよわなのを生かしておいても、やっかいなだけだ。さあ、もう向こうへいってなさい。」

「でも、かわいそうよ。小さく生まれたのは、赤ちゃんブタのせいじゃないでしょ?もしわたしが小さく生まれたとき、とっても小さかったら、父さんはわたしをころしてた?」


それとこれとは違うというお父さん。

ファーンにつられて泣きそうになったお父さんは、そんなに言うなら哺乳瓶で育ててみなさい。ブタを育てるのがどんなに大変か分かるだろうと、子ブタをファーンに託しました。

ファーンは子ブタにウィルバーという名を付け、とても可愛がりました。

生まれて五週間が経ったとき、お父さんはすっかり大きくなったブタを、売りに出すと言いました。

一緒に生まれた兄弟達は既に売られ、何でも食べるようになったウィルバーを、これ以上養っておくつもりは無かったのです。

ファーンがいつでも会いに行けるザッカーマン農場に、ウィルバーは買ってもらえる事になりました。

ウィルバーは、牛や羊やガチョウの居る、古くて大きな納屋で暮らすことになりました。

ファーンはいつでもウィルバーに会いに行くことは出来ましたが、ウィルバーの囲いの中に入ったり、外に連れ出したりする事は許されませんでした。

今まで自由だったウィルバーは、囲いの中での暮らしに退屈しうんざりしていました。

十分な食べもの・・・・でも、ウィルバーが欲しいのは一緒に遊んでくれる友達でした。

そんな中、ウィルバーに素晴らしい友達が出来たのです。

それが蜘蛛のシャーロットでした。

シャーロットは、ウィルバーにしてみれば、生きる方法がむごたらしいものでした。

残酷だというウィルバーに、シャーロットは、

「あなたは、そういえるわよね。なにしろ、バケツで食べものをはこんできてもらえるんですものね。わたしには、だれもそんなことをしてくれないわ。自分でくらしをたてていかなくちゃならなの。自分で機転をきかせて、ゆだんしないで、かしこくやらなくちゃいけないの。そうじゃないと飢え死にしてしまうのよ。だから、ちゃんと考えて、つかまえられるものをつかまえて、ひっかかったものをえさにしないとね。そして、たまたまわたしの網にひっかかるのは、ハエや羽虫なのよ。それに、もしもわたしが虫をつかまえて食べないと、虫がどんどんふえて、この地球をこわし、すべてをほろぼして、しまうってこと、あなた知ってるかしら?」

「ほんとに?そんなことになったら、いやだなあ。だったら、きみの網は役にたっているのかもしれないね」

新しい友達ができたばかりの時は、誰でも不安になったり疑ったりしがちですが、ウィルバーも、そんな不安や疑いを感じていました。

一見した所、図太くて、残酷なシャーロットですが、本当はやさしい心を持っていたのです。そして最後まで友達を思い、誠をつくしたのです。


初夏の頃、ガチョウのおばさんが産んだ8つの卵から7羽のひなが生まれました。

孵らなかった一つの卵は、ねずみのテンプルトンに分けてやりました。

ウィルバーは健康で、どんどん太っていきました。

そんな時、羊のおばさんから聞いた、太らされた後の話。

クリスマスのご馳走のために殺されて、燻製のベーコンやハムになると。。。。。

死にたくないと泣き叫ぶウィルバーに、シャーロットは言いました。

死ぬような事にはならない。私が助けてあげる!と。


一方、こういう事を、毎日納屋を訪ねて見聞きしていたファーン。

それをお母さんに話すのですが、お母さんは娘が友達と遊ばずに納屋に通うこと、そして動物達がしゃべっている事を楽しげに報告する娘に悩み、お医者のドリアン先生に相談をしましたが、先生は、

「動物が話すのをまだ聞いた事がないけれど、話すのかもしれない。動物達が丁寧に話しかけていたとしても、こちらが注意をはらっていないために分からない子とだってある。大人より子どもの方がきちんと注意をはらっているのでしょう。ファーンのいうことを私は信じますよ。・・・・」

ヘンリー・ファッシーという男の子の友達が居ると聞くと、

「・・・・そのうちに、ヘンリーだって、ファーンの注意をひくようなしゃれたことをいうかもしれません。年を重ねるにつれて、子どもはびっくりするほどかわります。」

実際、この通りになるのです(^^)


シャーロットはどんな方法で、ウィルバーを救ってくれたと思いますか?

こんな事、考えつきません。

そして「シャーロットのおくりもの」・・・・このタイトルに隠されたものは、ウィルバーを救うだけではありませんでした。


「どうして、ぼくのためにいろいろしてkるえたの?ぼくにそんな価値ないのに。きみには、なにもしてあげてないのに。」

というウィルバーに応えるシャーロットの台詞が素敵!

命って、大きさがないものです。

大きいから尊いわけでも、優秀だから尊いわけでもなく、短命だから価値がないわけでもなく、生き物全てに価値や使命があるんだということを、子ども達には知ってもらいたいですね。

そして、大人にももちろん!

受けた恩や愛情は、誰かに返したくなる、そんなものですよね。

映画にもなっているようですが、是非原文で!

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by yomuyomuehon | 2017-03-31 09:59 | 童話 中学年向け | Trackback | Comments(0)