絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
プロフィールを見る

2009年 11月 19日 ( 1 )

やまなし






読んであげるなら 小学上級以上~


(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)


小さな谷川の底を写した二枚の青い幻燈です。



一、五月

『クラムボンはわらったよ。』

『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』

『クラムボンは跳ねてわらったよ。』

『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』

上の方や横の方は、青くくらく鋼のように見えます。

そのなめらかな天井をつぶつぶ暗い泡が流れて行きます。



 * * * * *


谷川の情景を「二枚の青い幻燈」と称し、谷川の底の蟹の兄弟から見た世界を描いています。

晩春の5月の日中と、初冬の12月の月夜の二部から成ります。

5月にはカワセミによる魚の殺生、12月には蟹の兄弟も成長し、題名にもあるヤマナシの実りが描かれています。

第2章の12月とは、やまなしの実が熟して落ちるには遅いとの説もあり、本当は11月だったのではないかと考えられてもいます。

宮澤賢治は書き直しの多い作家だったようで、原稿を見ると難解な箇所が多いそうです。



ところで、頭を悩ました原因の一つ『クラムボン』とは何だ?

皆さん、どう思います?

正体は・・・不明なんです。

賢治が作った言葉で、アメンボとか蟹の泡(クラブ+ボム)とか、諸説あるようですが、不明なんですって!



このお話の良さは、表現の細やかさ・豊かさ・美しさにある気がします。

絵本で読んでしまうと、画にイメージを作られてしまいがちです.

しかし、とても美しい版画のこの絵本は絶対オススメです。

かなり大人向きですが・・・


 * * * * *


17日にあった、小松崎進先生の「やまなし」の授業に参加してきました。

参加する前に、何度か読んだのですが、意味不明な(?)、摩訶不思議ワールドに、頭を抱えてしまいました。


宮澤賢治の作品は、死後認知されました。

その世界は、発表当初世間には受け入れられ難く、持ち込む出版社全てに断られ、自主出版という形をとらざるを得なかったそうです。

あまりにも時代の先を行っていた作家だったらしいのです。

今、頭の固い私が読んでも、う・・・・ん、むむむ


この作品は、小学6年生の国語の光村図書に載っています。

子供の方が素直に受け入れる事が出来るのかも・・・



授業では、


1、繰り返し音読

2、谷川の底から何が見えるか(蟹になったつもりで)

3、何が聞こえるか(またまた、蟹になったつもりで)

4、「五月」の谷川の底は、どんな世界か

5、「十二月」の谷川の底は、どんな世界か

6、「五月」と「十二月」の比較

7、末尾の「私の幻燈」とは、何を意味するか


等々について、意見を出し合いました。


すると、参加する前には見えなかった世界が、少し見えてきたような気がします。



国語の授業って、子供の頃面白くなかったなあ・・・

あの頃、小松崎先生の生徒だったら良かったのに!って思ってしまいます。

小6の国語の教科書の最後に、「『ナスカの地上絵』を見て、創作文を書く」ってのが一番好きだった私。

あの頃は、頭の中空想ワールドでいっぱいだったのに・・・現実的大人ってさみしいわ~




尚、小松崎進先生は、「セロ弾きのゴーシュ(短編集)」を是非読むようにと仰っていましたよ。

以下は、「セロ弾きのゴーシュ」他多数収められた短編集です。







最後まで読んでくださって、ありがとうございます。


 * * * * *

本棚つくりました。

覗いてみてね~!
 ↓  ↓  ↓ 
ブクログ/絵本のおかあさん


 * * * * *


ランキングに参加していま~す


勢いよく押しちゃって~!
 ↓  ↓  ↓ 
にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ


ごめんなさ~い。ついでにもう一個、ポチッとね
 ↓  ↓  ↓
人気ブログランキングへ
by yomuyomuehon | 2009-11-19 16:02 | 愛のある絵本 | Trackback | Comments(3)