おもちゃの気持ち 「ビロードのうさぎ」
マージェリィー・W/ビアンコ/原作
酒井駒子/絵・抄訳
作品名をクリックして頂けますと、amazonの商品ページに行けます。
作者名をクリックして頂けますと、amazonの、作家の作品一覧に行けます。
クリスマスにぼうやの部屋へやってきたビロードのうさぎ。
最初は大喜びだったぼうやも、次に貰ったプレゼントに夢中になり、ビロードのうさぎは子供部屋の隅っこで暮らすことになりました。
子供部屋にはたくさんのおもちゃがあって、値段の高いもの、機械仕掛けのものは自分が本物だと自慢し、ただの布切れで出来たうさぎを馬鹿にするものもありました。
たった一人、一番古くてボロボロのウマだけはうさぎに優しくしてくれました。
そして子供部屋の魔法を教えてくれたのです。
それは心から大切に思われたおもちゃは本当のものになる、というものでした。
ある日、いつもぼうやと寝るイヌのおもちゃが見つからず、うさぎがベットに連れて来られました。
その日から昼も夜もビロードのうさぎはぼうやと一緒。汚れてきたなくなっても、とても幸せでした。
ところがぼうやは思い病気にかかり、やがて海辺の家に静養に行くことになりました。
ビロードのうさぎはバイキンの塊だと、焼かれることになったのです。
うさぎの胸はつぶされそうになりました。
涙がほほをつたい、地面に落ちました。
するとそこから芽が出て花が咲き、中から子供部屋の妖精が現れたのです。
以前ウマが言っていた事が本当になりました。
うさぎは本物のうさぎに姿を変えたのです。
このお話は日本では、石井桃子訳で1953年に出版されました。
石井さんは2002年に改訂新訳で出版しています。こちらは原書の全訳です。
酒井さんの絵は本当に美しくお話にぴったりで、うさぎの切ない気持ちが伝わってきて胸がキュンとします。
息子にはまだ難しかったようです。
でもおもちゃの気持ち・・・少しは伝わったかなあ。
クリスマスプレゼントをあげる前に是非読んで欲しい本です。
ランキングに参加しています。
少しでも興味をもって頂けましたら、クリックお願いします。
↓ ↓ ↓