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絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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おもちゃの気持ち  「ビロードのうさぎ」

ビロードのうさぎ
おもちゃの気持ち  「ビロードのうさぎ」_e0160269_2335937.jpg

マージェリィー・W/ビアンコ/原作
酒井駒子/絵・抄訳
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クリスマスにぼうやの部屋へやってきたビロードのうさぎ。
最初は大喜びだったぼうやも、次に貰ったプレゼントに夢中になり、ビロードのうさぎは子供部屋の隅っこで暮らすことになりました。

子供部屋にはたくさんのおもちゃがあって、値段の高いもの、機械仕掛けのものは自分が本物だと自慢し、ただの布切れで出来たうさぎを馬鹿にするものもありました。
たった一人、一番古くてボロボロのウマだけはうさぎに優しくしてくれました。
そして子供部屋の魔法を教えてくれたのです。
それは心から大切に思われたおもちゃは本当のものになる、というものでした。

ある日、いつもぼうやと寝るイヌのおもちゃが見つからず、うさぎがベットに連れて来られました。
その日から昼も夜もビロードのうさぎはぼうやと一緒。汚れてきたなくなっても、とても幸せでした。
ところがぼうやは思い病気にかかり、やがて海辺の家に静養に行くことになりました。
ビロードのうさぎはバイキンの塊だと、焼かれることになったのです。

うさぎの胸はつぶされそうになりました。
涙がほほをつたい、地面に落ちました。
するとそこから芽が出て花が咲き、中から子供部屋の妖精が現れたのです。
以前ウマが言っていた事が本当になりました。
うさぎは本物のうさぎに姿を変えたのです。



このお話は日本では、石井桃子訳で1953年に出版されました。
石井さんは2002年に改訂新訳で出版しています。こちらは原書の全訳です。

酒井さんの絵は本当に美しくお話にぴったりで、うさぎの切ない気持ちが伝わってきて胸がキュンとします。
息子にはまだ難しかったようです。
でもおもちゃの気持ち・・・少しは伝わったかなあ。

クリスマスプレゼントをあげる前に是非読んで欲しい本です。



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by yomuyomuehon | 2008-12-05 23:28 | 愛のある絵本