小学校図書室のボランティアは、図書室の飾り付けや書棚の整理が主な仕事ですが、
専門の学校司書がいない、子どもたちの通う小学校の図書室はちょっとお粗末(><)
子どもたちに人気の本と言えば、
ディスニーアニメブックに、ゾロリ、サバイバルシリーズで、
いわゆる名作は、ほとんど出ることがない様子。
子どもたちに、本で広がる楽しい世界を体験してほしく、紹介文をつけて展示したいと考えるも、なかなか時間がとれません。
いざ、これを!と思っても、図書室にない本も多く、なかなか仕事がはかどらず(><)
そして紹介するにはまず読まなくちゃ!と思うと、児童書とはいえ、高学年向けとなると読み応えがあって読むのに忙しく、紹介したい本は山積みなのに、ブログに向かう時間が無い状態です。
って、いいわけに過ぎないですね(^^;)
でも、こうして児童書に接していると、児童書って本当に素敵。
大人が読んでも、明日への希望を見いだせる気がしちゃうのです。
子ども向けに本をつくろうとしたらごまかしがききません。つまらないとすぐにそっぽを向いてしまいますから。
だから、いい児童書は、無駄をすべて削ぎ落としたうえで、ていねいにつくってあるのです。
児童書は、子どもの気持ちにならないと楽しめない本ではなく、優れたものは、子どもが子どもとして楽しめるのと同様に、大人も大人として楽しめます。この本で紹介する十冊は、すべて、子どもに読むためだけの本ではなく、大人が純粋におもしろいと思える本ばかりを選んでみました。だから、まずは、大人に読んでもらいたいと思います。(「はじめに」より)
本当にその通りではないかと思います。
先週読んで、面白い!と思った高学年向けはこの四冊。
「びんの悪魔」はちょっと大人っぽいないようなので中学生以上向けかな?
他は6年生くらいに絶対おすすめです。
「バッテリー」なんて、児童書の域を超えていて、これは本当に面白い!
子どもがその年齢に達したときに、親である私も読む機会を与えられるものがあります。
ほとんどの大人は、大人になってから児童書に向き合うことが無いでしょう。
でも、それはもったいないかも?
大人向けの本は、読み終えたときすごく疲れます。
いい意味で(読者がそれを望むので)、読者を裏切る展開や、読み終えたときのすっきりしない感じが残るものが多いです。
その後も暫く考えさせられたりしませんか?
一方児童書は、読み終えたときのさわやかな感じ・・・5月の草原の風のような・・・があります。
決して読者を裏切らない。
それどころか、明日への希望や夢を持たせてくれます。
大人は疲れます。
そんな大人にも、児童書はよく効くと思うのです。
そして子どもの世界には「正しい事」が「正しい事」としてあるのも素敵です。
大人になると、そんなのは表向きだけだよ!と、本来はこうあるべき姿が崩れてきます。
でも子どもの世界には、子どもの本の世界にはそれがあるのです。
さらにこの時期の子たちが読む児童書は、冒険による心の成長を書いています。
主人公と一緒に冒険した読者は、読了後少し大人になっているはずです。
本を読むことで疑似体験出来るというのは、人間にしか出来ない事。
映像を見ての疑似体験を、他の動物がどこまで出来ているのか、興味がありますが、識字による想像は、人間にしか出来ないでしょう。
この想像はまた、人によって異なります。
それも素敵なことです。
映像での体験はみな一緒ですが、文字から想像した世界はみな違うわけです。
それって面白いですよね?
西の魔女とは主人公まいのおばあちゃんのこと。
おばあちゃんはイギリス人で、日本人のおじいちゃんと結婚し、ママが生まれ、まいが生まれた。
物語は、おばあちゃんが倒れたとの連絡を受け、中学校にいるまいを、ママが迎えにくるシーンから始まり、二年前に不登校になったまいがおばあちゃんと二人で暮らした日々を綴ったもの。
おばあちゃんはなぜ魔女と呼ばれるのか?
それはぜひ読んでみてください。
先日読んだ
も、ちょっと似た感じがありました。
きちんと生活をする事の大切さをどちらからも感じます。
小学校の図書室ではアニメ絵本は借りられているのですが、児童書の方は動かないまま(^^;)
キキが黒ネコのジジと、生まれ育った町から遠く離れた知らない土地で、一年間の魔女修行をした後、里帰りをするシーンがこの本のラスト。
親の所に帰って来たとき、改めてキキが成長したことが分かるのですが、うるっときます。
それは、私が主人公でなく、母親であるコキリさんの立場になっているからでしょう。
「魔女の宅急便」はこの本の後も続くのですが、この本のイラストだけ林明子さんでした。
あさのあつこさんの文章がうまい!
初版が出てから、この本が文庫本で出版されまでの7年間にあったことは、数知れず。
その中でも、1997年の14歳の少年による連続児童殺傷事件「酒鬼薔薇事件」など、10代少年の凶悪犯罪が次々報じられ、心理学者や教育者が少年の心を解析していくなかで、同じ10代の少年二人の息子を持つあさのさんも、母親仲間と嘆きあったそうです。
しかしながら、本当にそうなのか?自問自答する中で、書きたかった少年像をとらえました。
傲慢・脆弱・一途・繊細・無神経・思考力・希求の想い・惑う心・・・・悪とか善とかに簡単に二分されない、すべてを含んで屹立するたった一人の少年を。
主人公の原田巧は間もなく中学生。
類い希なピッチャーとしての才能を持つ、かなりの自信家であり、努力家。
中学入学を前に、両親の出身地、岡山県境の地方都市に引っ越してきました。
そこで出会ったのが同級生でキャッチャーをしている、病院の一人息子永井豪です。
巧とバッテリーを組むことを熱望し、出会った翌日から本気の野球を申し込みます。
なんかねぇ、文章が生きてて、ぞわぞわするのです。どきどきするのです。
会話が多いせいなのかな?
懸命に白球を追っている野球少年にも、まったくの野球音痴にも、この物語はビビッと来るにちがいない!
早く続きを読まねば!
この本は、
を書いたスティーブンス作。
ハワイを舞台に、ある小瓶を手に入れた男の話です。
愛でも、名声でも、お金でも、豪邸でも、それどころかサンフランシスコのような町でさえ”欲しい”と口にすれば手に入れることができる。
ナポレオンも、キャプテンクックも持っていた小瓶。
でも彼らは手放し、そして没落し、一方は殺された。
なぜか?
この瓶にある一つの欠点。
それは・・・・
深いです。
そして、やはり人を救うのは愛です。
ぜひ、お読みください。
というわけで、今夜も読書に勤しむとしましょう。
最近の読書のお供がこちら↓
寒い夜にはお湯割りがいい(^^)
すっかり飲んべえになってるなあ(^^;)
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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