絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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教育とは?子どもの育ちとは?☆「みかづき」

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「偶然が重なって必然になる事が、人生の積み重ね」と小澤俊夫さんがこの本↓の白雪姫の考察の中で述べています。

ろばの子―昔話からのメッセージ

小澤 俊夫/小澤昔ばなし研究所

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この所、グリムの童話(創作のアンデルセンと・・・昔話のグリムを、どちらも「童話」と呼ぶことに違和感がある。。。)を勉強していて、改めて反省していることがあります。

かつて昔話のお話会を主催したときに、昔話が言わんとしていることの一つに、

「子どもの育て方ではなく育ち方」があるとお話してきました。

昔話を伝えてきた年寄り達は、たくさんの子どもの成長を見てきて、「あわてることはないよ。成長にはそれぞれ熟す時があるもんだよ」と教えてくれている。

正直であることや勤勉であることを語る昔話ばかりでなく、若者が変化し、成長する姿を語っている昔話もたくさんあって、大人はそこから学ぶこと、子どもは勇気づけられる事がある、と。


そして平行して読んでいた

と、

子どもを信じること

田中 茂樹/大隅書店

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これはまさに偶然が重なった必然だと感じます。


「みかづき」は昭和36年、千葉の習志野にある小学校で、小学校用務員の大島吾郎と、勉強を教えていた児童の母親である赤坂千明が出会い、学習塾を立ち上げるところから物語が始まります。

女手ひとつで娘を育てる千明と結婚し、家族になった吾郎。

さらに千明の母、やがて生まれた二人の娘、蘭と菜々美。

ベビーブームと経済成長を背景に、塾も順調に成長していきましたが、補修塾にこだわる吾郎と進学塾への拡大路線を突き進む千明との間に溝が生まれ、二人は別の道を進む事になります。

娘の蕗子は母がとことん嫌っていた公立小学校の教諭となり、母の元を離れます。

蘭は塾の関わるものの、独自を道を進みますへ。

蘭が独立して作った塾で起きた、まさに今時の問題。

菜々美は海外へ留学。

そしてグリンピースの活動に参加。

吾郎は海外放浪の旅へ。

それぞれが全く別の道へ進んでいるようでありながら、手段や形こそ異なれ、教育というところでつながっているのです。

年を重ね体調を崩し、気力も落ちた千明に代わり、塾を支えたのは、海外から戻った吾郎でした。

しかし一時は津田沼戦争(実際にあった塾同士の熾烈な戦い)に勝利し、経営を盤石なものにしていた千葉進塾ですが、世の少子化・経済格差から来る塾離れには逆らえず、経営難との噂も出ていました。

物語は三代記。

ラストは蕗子の長男一郎は現在の話。

あることで子どもの貧困問題に接し、毛嫌いしていた教育に関わることになり、やがてボランティアの学習塾を開く事になります。

おっとりした一郎は、世の流れに乗ることが出来ず定職に就かず、遅くの金髪ピアスデビューをし、アルバイト暮らしをしていたのです。

それを亡くなる前の祖母千明は心配し、自分の子ども達へは無干渉だったにもかかわらず、一郎と会えば口うるさく意見していたのでした。

上田家の宿命というものを感じます。


私が小学生の頃が塾ブームの時代だったようですが、塾に無縁だった私には、へえって感じです。

子ども達の周りでも、塾塾塾・・・気が付けばかなりの数の子が行っているらしい塾。


この「みかづき」を読んで、冷静にならなくちゃ!ってつくづく思った次第です。

政治も世の流れも、変わってしまう。

その時々で、作られてしまうんですね。

戦後の復興から高度成長期があり、バブルがはじけて、長い停滞期があって・・・

本来、教育というものは一本の筋が通っていなければならないと思うのですが、そこにもいろんな思惑が絡み、詰め込みからゆとりになって、脱ゆとりになって・・・


斎藤貴男(ジャーナリスト)がインタビューした、「ゆとり教育」を深化させる今回の学習指導要領の下敷きとなる答申をまとめた最高責任者、前教育課程審議会会長の三浦朱門氏の言葉が載っています。


本書には三浦氏の名前は出てきませが・・・

「学力低下は予測し得る不安と言うか、覚悟しながら教育審をやっとりました。いや、逆に平均学力が下がらないようでは、これからの日本はどうにもならんということです。つまり、できん者はできんままで結構。戦後五十年、落ちこぼれの底辺を上げることばかりに注いできた労力を、できる者を限りなく伸ばすことに振り向ける。百人に一人でいい、やがて彼らが国を引っ張っていきます。限りなくできない非才、無才には、せめて実直な精神だけを養っておいてもらえばいいんです。

(日本の)平均学力が高いのは、遅れてる国が近代国家に追いつけ追い越せと国民の尻を叩いた結果ですよ。国際比較をすれば、アメリカやヨーロッパの点数は低いけれど、すごいリーダーも出てくる。日本もそういう先進国型になっていかなければなりません。それが“ゆとり教育”の本当の目的。エリート教育とは言いにくい時代だから、回りくどく言っただけの話だ」

これはフィクションかと思いきや、インタビュー内容は本当の話。


この記事を見せられて、一郎は憤慨するのです。

「素質もやる気もあるのに、家に鐘がないってだけで、同級生に遅れをとっている子もいる。この国はそんな子たちも切り捨てるのか」


増補改訂 日本という国 (よりみちパン!セ)

小熊 英二/イースト・プレス

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こちら↑では「天は人の上に人を作らず・・・」で有名な福沢諭吉の「学問のすすめ」の本当の意味、誕生した歴史的背景が書かれています。


併せて読むと、モノを知らぬものは良いように流されるのだと言うことが分かります。

う~ん、だから学問は大事なんだ。

でも、それは週休2日で、ゆとりも終わった時代に英語授業が増えているから英語が大事!なのではないと思います。

歴史や社会と国語(日本語)、それをおそろかにしたら、本当に流される人間にしかならないと思うのです。


「戦争は集団の狂気だ。ぼくらは狂った時代にいる。あてになるのは自分自身の知性だけだが、今の教育は子どもたちからそれをとりあげようとしている。考える力を奪い、国の随意にあやつれる兵隊ロボットを量産するための教育だ。みすみす自分を明け渡すんじゃないぞ。

誰の言葉にも惑わされずに、自分の頭で考えつづけるんだ。考えて、考えて、考えて、人が言うまやかしの正義ではなく、君だけの真実の道を行け」

これは軍人だった千明の父親の遺言となった言葉で、この言葉を忘れず、塾を興したときの第一義として

「自分の頭でものを考える力を育む」教育を掲げたのでした。

いつか狂気の時代が訪れた時、知の力をもってして、子ども達が自分を守れるように。真実の道へ進めるように、と。


何だかあやしい方向に舵を切っている今の時代、本当に大事なのは、この「自分の頭で考える力」ではないでしょうか?


全く勉強せずに臨んだ、sotaの初の中間テスト。

結果は然り。

なかなか結果を出さないsotaにしびれを切らし、こっそり覗いた私は出来の悪さに唖然(><)

たかが中学の定期テストでこの様か。。。。いらいらは募る一方。

しかし、本人が出すまで待って。

当初は出来たと言っていたsotaも反省し、次回はちゃんと勉強する、と。

しかしながら、机に向かって何をしているのか思いや、デッサン!?


時を同じく、水泳の練習も中学に入って気合いが入らず、結果は然り。

先週はさすがにコーチにこっぴどく怒られた様子。


さてさて、どちらも自分の頭で考えなくちゃ、人に言われたところでどうにもならん。

などと今こそ冷静に受け止められる私も、「子どもを信じること」を読む前は、つい2週間ほど前までは、生理的な事も重なって、ガミガミ、ガミガミ・・・・

「あーっ、うっせーなあ!」とsota。

「言われるような自分が悪い!」と私。

果たして私は子どもを信じているだろうか?

三つの本が重なって、腑に落ちたのです。

自分の頭で考えて、どんな時代になったとしても行き抜ける子どもでなきゃならん、と。


でも、またまた生理的にイライラ・ガミガミ期がやってくるかもしれず・・・そこは修行修行。

「子曰く、吾十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず・・・」

ひょえ~、孔子ってすごい(^^;)

私ったら、間もなく50だというのに、まだ不惑に至ってないぞ。。。。


「みかづき」読んで、吾郎に倣い、格好いいばあちゃんになりたいっ!思ったんだけどなあ。

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by yomuyomuehon | 2017-06-12 13:20 | 大人向け | Trackback | Comments(0)