小学5,6年生以上向け
今度、お家が二つになります。
第一章
1
水曜日。
今日とうさんがお引越しをした。
と始まる「お引越し」とは、ずばり両親が離婚して、父さんが家を出て行く日に始まる。
主人公の女の子は漣子(通称レン)11歳。
学生結婚をした両親と京都に住んでいる。
家が職場の父さん。
その手伝いをしていた母さんは、一年半前にもう一度お勤めを始めた。
朝、先に家を出る母さん。
勤め始めた頃、父さんも一緒に起きていたけれど、段々しなくなって、
レンコと母さんは二人で食事をするようになり、
母さんが出掛けてから、レンコが父さんを起こして学校へ行くようになった。
父さんの朝ご飯は、レンコが作るようになった。
母さんはゴメンって謝った。
少し腹が立ったレンコ。
作るの好きやだけだもの。
家庭科の成績もバッチリやもの。
バーカ。
父さんが家を出て、母さんと二人の生活になった。
父さんは引っ越す前はしばらく変だった母さんだったったが、お家が二つになることを話してくれてからは、その前よりもずっとずっと若くなった感じ。
得した感じがする。
でも、二人ともお引越しの日は泣いていた。
大人が泣いたら私は泣けない。
翌日母さんは二人の新しい暮らしの約束をしようと言った。
そして二人は契約書を交す。
父さんと母さんが別れるのは、レンコのせいじゃないというけれど、
でも、でも、レンコの暮らしは変わる。
表札から父さんの名前が消えた。
結婚前の名字に戻るという母。
レンコはどちらか選べると言う。
「とうさんとかあさんは言うたはずや。二人が別れるのはわたしのせいやないって。私のせいやないのに私に関係ある。あんまりや。」
両親の別居(離婚を前提とした)によって揺れ動くレンコの気持ちを描いた作品。
せっかく作った朝ご飯を食べない父さんに、父さんの名が消えた表札に、「女の子だからお手伝いもカルイカルイ」と能天気に励ます教師に・・・・
大人は勝手だ。
どうにも表現できない心のイライラをに「バーカ」を連発するレンコ。
関西圏の親子の会話って、対等な感じがするのは私だけ?
少し前に読んだ同じひこ・田中さんの
でも、親子で話出来てるよね、子どもをちゃんと認めてるよねって思った。
今朝、何を言っても(・・・・まあ私がうるさいのだけれども)
「うるさいっ!」しか言わないsota中学一年生。
そうなんだ。。。。
子どもを子どもとしてしか見てないから、ちゃんと話が出来ないの。
一人の人間として対等に話をしなくちゃいけないの。
分かってる。。。。分かってるよ。。。。
う~ん、分かってないんだな、きっと(^^;)
さて、sotaの小学校の同級生。
親が離婚している子がとても多かった。
そういう話に疎いので全く知らなかったが、最近見ないなあと思っていたら・・・・とか。
中には新しいお父さんが来て、持久走大会の練習に付き合ってくれて、初めてビリじゃなかったと、卒業文集に寄せていた子も居て・・・・
いろんな家族の形がある。
親の都合で別れる事になっても、子どもは幸せになって欲しい。
レンコの言うとおり、子どものせいじゃないって言ったって、関係ないわけじゃない・・・のだけれど。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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