羽ばたけ女の子☆「ダーウィンと旅して」(自由部門)
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小学高学年以上向け
以前紹介したこちら↓の続編
たいてい続編というのは、一冊目に比べて期待外れとなる事が多い気がするが、
この続編は違った!
かなり夢中で読んだ1冊目よりも、更に面白いんじゃない?
*****
11歳だったキャルパーニアは12歳になった。
そして賢くなった。
強くなった。
ずる賢くなった。
女として真っ当な成長をしている。
女の子の方が計算高い思うけど、そう!キャルパーニアも計算高く成長しているのである。
女の子はこうあるべきと決められた路線を歩ませようとする両親に、一冊目では反発し嘆くだけだったキャルパーニアだったが、
12歳になったキャルパーニアは押すだけではなく、引く事も、そして回り道する事も身につけた。
「ダーウィンと出会った夏」では、米国地理学協会の創設メンバーであり、スミソニアン博物館と書簡のやり取りをする研究家であり、キャルパーニアを共同研究者と認めてくれるおじいちゃんだけが、キャルパーニアの良き理解者だった。
しかし、親戚も暮らす海辺の市ガスベストンが壊滅的被害を被った大嵐によって、暫くの間一緒に暮らすことになった従姉妹のアギーと、獣医師のプリッカー先生との出会いが、キャルパーニアが望む明るい未来への扉を大きく開いてくれたのだ。
アギーからはタイプを習った。
更にアギーは銀行に預金する事も教えてくれた。
年上でお金勘定に長けるアギーは、キャルパーニアから報酬を取った。
それまで小さな子の面倒を看たりした時のお駄賃しか手にした事のなかったキャルパーニアは、働くことで得る報酬について学んだ。
向学心旺盛のキャルパーニアは、嵐によって片腕が思うように動かなくなったプリッカー先生を助け、時に処置の助手として、報酬を得る事に成功するのである。
先生の手伝いには、アギーから学んだタイプの技術も役に立った。
おじいちゃんから学んでいる植物学・動物学・解剖学など様々な科学の知識も役に立った。
キャルパーニアが今まで一生懸命漕いでも遅々として進まなかった船が、すっと進んでいくような感じ。
子どもは何をきっかけに、いつから俯瞰的に物事を見れるようになるのだろう?
男の子より女の子の方が圧倒的に早い時期に、それはやってくる気がする。
大学にいって博士になりたい!というキャルパーニアが必要とするお金の意味と、アギーが何にでも報酬に拘るには違いがあった。
嫌なヤツ!と思っていたアギーだったが、なぜお金を貯めなくてはならなかったか?
それが最後に明かされる。
う~ん、色んな生き方があるね(^^)
アギーの生き方もまた、一途で逞しい。
キャルパーニアの、そしてアギーの成長記を、haneちゃんにはいつの日にか手に取ってもらいたいと思う。
今の時代、男も女もないかもしれぬが、それでも女性は子どもを産む時、仕事を離れなければならぬ時がある。
私は専業主婦なので、自分が子どもを持てた事で、日々成長する子どもを間近に見る事が出来て、更に幼稚園や小学校の出入りする事が多いという幸運に恵まれている。
しかし、一方で第一線で今も尚バリバリ働いている大学時代の友達を、羨ましくも思う。
どちらが良いか、どちらを選ぶか、はたまたどちらも手に入れようとするか、それはhaneちゃんが決める事。
haneちゃんが大人になる頃には、全く違った生き方があるかもしれない。
ただ子どもを産むならば、早く産んでくれないと、私が手伝ってやる事は出来ぬ。
私としては、孫も欲しいが、主婦で終わらずに、生涯掛けてやっていく仕事を身につけて欲しいと思う。
女だからこそ、強かに生きよ!
尚、こちら↓は2010年ニューベリー賞オナー(例年、アメリ合衆国における最も優れた児童文学の著者に与えられる賞で、オナーは銀メダルみたいなもの)に選ばれている。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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