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絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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3年生への朝読み、12月

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月曜日の朝、3年生への読み聞かせがありました。

今回は

アンナの赤いオーバー (児童図書館・絵本の部屋)

ハリエット ジィーフェルト/評論社

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と、

十二支のお節料理

川端 誠/BL出版

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クリスマスからお正月へ。

アンナの赤いオーバーは、

ペレのあたらしいふく (世界傑作絵本シリーズ―スウェーデンの絵本)

エルサ・ベスコフ/福音館書店

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や、

もぐらとずぼん (世界傑作絵本シリーズ―チェコの絵本)

エドアルド・ペチシカ/福音館書店

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に似たモチーフですが、

これは第二次世界大戦後、実際にあったお話です。


小さな女の子、アンナのオーバーは摺りきれ、小さくなりました。

しかし、オーバーを手に入れようにも、戦争が終わってもお店は空っぽ。

着る物も食べるものもありません。

お金を持っている人もいなかったのです。

そこで、おじいさんの大切な形見の金時計と交換で、お百姓さんから羊毛を手に入れようとします。

でも、春になって羊の毛を刈るまで待たなければなりません。

春になって手に入れた羊毛を、次はランプと引き換えに、糸紡ぎのおばあさんに紡いでもらいます。
 
季節は春から夏に移り変わり、羊毛はやっと紡がれました。

お母さんとアンナはコケモモを摘んで、糸を赤く染めました。

それを機やさんに持っていき、布地に織ってもらいます。

こうしてオーバーの出来上がる工程を、それぞれの職人に頼み、その代わりに大切なものを手放していくのです。

1年掛けて、クリスマス近くになって、アンナの素敵なオーバーはやっと出来上がったのです。


今の時代、望めば何でも簡単に手に入る事が多く、この話がつい70年くらい前の事であるのかと思うと、信じられないことです。

私自身そういう事を考える事もなく、子どもの服が小さくなったら、穴が開いたら、すぐに新しいものを購入が当たり前となっていますが、

一つの服にこれだけの工程があることや、何かを手に入れようとした時、忍耐や自己犠牲も必要であった時代があった事を忘れないために、毎年この時期に読んでいきたいと思う良本です。


この本は相方さんが読みました。

その後交代して、

「さて、クリスマスの後やって来るのは何でしょう?」と子ども達に聞きました。

勿論「お正月!」という答えを期待して・・・

殆どの子がそう答えてくれたのですが、中に一人、「バレンタイン!」と大きな声で答えた女の子が居ました。

え~、バレンタインかぁ(^^;)と思いながらも、

「それも楽しみだよねぇ。でもその前にお正月があるね。お正月に食べるおせち料理と、十二支のお話です。皆はなにどし?」

いのしいーっ!

ねずみーっ!

「来年はなにどしだか知ってる?」

とりーっ!

「皆よく知ってるねぇ。そうです。酉年です。十二年に一度自分の干支が廻ってきて、そうすると年男・年女になります。6年生が年男・年女ですね。皆が6年生になったら亥年が廻ってきます。」

と、説明して読み始めました。

が、お節の事を説明しようと思っていたのに、バレンタイン!ですっかり飛んでしまって・・・(^^;)


お節料理とは、そもそも節日に食べる料理の事でした。

五節句・・・桃の節句とか端午の節句とかです。

季節の変わり目の祝い日にあたり、健康を願って食べる季節の料理がお節料理でした。

それが江戸時代になって、朝廷の宴に習い、ちょっと豪華なお正月料理をお節料理と言うようになったらしいのです。


重箱に美しく飾られたおせち料理はお正月らしく雅な感じがしますし、三が日くらいはゆっくりしたい主婦にとって、仕度も片付けも楽♪

まあ、それまでの準備は大変ですけれどね(^^;)

これは日本の文化ですので、大切にしたい習慣です。

ですから、バレンタイン!にはがっかりしちゃいます(^^;)

そのうち日本の行事と言えば、イースターにエープリルフール、ハロウィンにクリスマス、バレンタインにホワイトデーなんて言い出す子も出てきちゃうのかも。。。。

文化を守り伝えるのも、親の役目だと思います。


先日この本の作家、川端誠さんの講演会に行きました。

そこで川端さんは仰ってました。

クリスマスの本は2ヶ月も店頭に並ぶけど、お正月の本の賞味期限は一週間だと。

この本、全てが版画です。

本が出来上がるまでの工程を見せて頂いたのですが、この本ものすごーく手間が掛かっています。

文化を守る事はこういう事なんだなあと思います。

是非手にとってみてください。

そしてお子さんともっと日本文化に接してみませんか?

さて、亥年の子が殆どの3年生。

いのしいの役目は・・・ちょっと寂しい。

十二支のはじまり (日本の民話えほん)

岩崎 京子/教育画劇

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十二支のはじまり (てのひらむかしばなし)

長谷川 摂子/岩波書店

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でもいのしいについての記述は子ども達をあまり喜ばせるものではなく・・・・

亥年の子達にはちょっと可愛そうな感じがしなくもないですね(^^;)


我が家のトイレに掛けてあるカレンダー

シーガル 2017 歳時記カレンダー

シーガル

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最近ひらがなが読めるようになったhaneちゃん。

今朝は、

「ねえ、ママ。たいせつってなあに?」

そうそう今日は二十四節気の一つ「大雪」です。

今日は寒いです。

そして今日はsohtaの12回目の誕生日です。

昨日は友達の家で、仲良しの友達数人に誕生祝をしてもらったそうで、プレゼントをたくさん抱えて帰って来ました。



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by yomuyomuehon | 2016-12-07 09:04 | 冬の本