平和を願って☆「心の国境」
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自分で読むなら小学高学年~
(以下、あらすじです)
故郷ヨルダン川を見おろすハツァブの丘を訪れたハナ。
その丘には、キブツ(集団農場)で過ごした幼い日々や初恋の思い出がたくさん詰まっていた。
。
・・・詰まっているはずだった。
でも、久し振り訪れた丘はすっかり変わってしまって・・・
かつての賑やかで、生き生きした暮らしは消え、
川べりの畑を耕していたアラブの農民たちや羊や山羊の群れのかわりに、黒い焼けあとと機関銃をすえつけた台と、長くのびた機関銃の首があった。
双眼鏡を目に当てて、こちらを伺っている兵士の姿も。
ここは戦場と化していた。
*****
イスラエルは九州の1/3ぐらいの小さな国。
レバノン・シリア・ヨルダン・エジプトというアラブ人の国と接しています。
旧約聖書に「乳と蜜の流れる地」と記されるここは、昔からメソポタミア文明とエジプト文明に挟まれた要所。
その為、昔から多くの民族が戦いを繰り返してきました。
1948年イスラエルは国際連盟の「パレスチナ分割案」に基づいて、ユダヤ人の国として独立しました。
しかし、アラブ人はこの分割案を拒否した為、イスラエルの自治国家建設は思うように進展せず、相変わらず自爆テロや紛争が続いています。
このお話の中で、
「アラビア語だけは勉強しなかった。科目になかった。なぜ?そのことにわたしははっとする」
せめて、互いに言葉を知っていたら、「よそよそしさ」が「親しさ」に変わったかもしれないのに・・・・と。
この本は 「世界子ども平和図書館」 全4巻の一冊です。
遠い国の話として済まなくなった今、
まずはその国を、そして歴史を理解する事が必要です。
戦いは、
色とりどりの花が咲き誇る美しかったハツァブの丘を土ぼこり舞う荒れ地にしてしまうように、
土地だけでなく、
人々の心をも荒れ地にしてしまいます。
悲しみや憎しみが、また悲しみや憎しみを生むという負の連鎖、
だれも望んではいないはず。
かつて通った高校の校章には、3本のペンが象ってありました。
「ペンには剣に勝る力あり」
これらの物語が剣に勝る事を願って。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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