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絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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9歳→10歳へ☆「5年2組横山雷太、児童会長に立候補します! 」

押してくれると、うれしいな(^^V)


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小学高学年向け

『なんでも屋』をやっている小学5年生、優・良介・仁田・そして横山雷太。

お金を取っているので、勿論、先生に見つかってはならぬ。

依頼内容は、

学校へ忘れ物を取りに行ったり、

上履き洗いや犬の散歩のかわり、野球やサッカーの人集め・・・

30円から300円位まで。


評判は上々。


その理由は、

依頼内容は絶対漏らさない。

依頼は選り好みしない。

けっこーお手ごろ・・・なんて所かな。


で、今回の依頼は、

牧野にラブレターを渡す仕事だったんだけど・・・

頭が良くて・そこそこ運動神経もよくて、とにかく顔が良い牧野は、めちゃモテル。

問題は性格。

何でも、損得で判断する所。

牧野は、ラブレターを破り捨てた。


正義感あふれる雷太は、

なんとしてもラブレターを牧野に受け取らせようと、

牧野の通う学習塾へ向かった。

商店街のゲーセンで牧野を見つけ、雷太はラブレターを差し出した。

「なんか用?今から塾なんだけど」

「用って、これに決まってるじゃん。ちゃんとうけとれよぉ」

「うけとるかうけとらないかは、オレの勝手。それにうけとったって読まないよ、オレ。興味ないし。」

「読むくらいしてもいいだろ」

「それで、なんかトクすることあるの?」


そういうことじゃないだろ。


「うけとるつもりがないなら、やぶかなっければよかったじゃないか。こんなの、折原さんにかえすわけにはいかないよ」

「オレ、塾だから」

「じゃあ、これ持ってけって」

「しつこいな」

「しつこいよ、オレ」

うざっ、とつぶいた牧野は、クレーンゲームで勝負しようと言い出した。

「やる」と即答の雷太。

隅っこのゴマフアザラシのゴマちゃん一個を賭けて。


「時間は50分」

「ぜってー、とる!」

フッと笑って立ち去った牧野。


一回二百円。三回で500円。

この依頼は100円。

赤字は確実!


いやいやいや!儲けとか言ってる場合じゃない。

これはオレと牧野の勝負だ。

って、皆の所持金合わせて1080円。

・・・が、お金はすぐ無くなった(><)

そして、雷太は母ちゃんにお米買って来てと渡された、2000円まで突っ込んだ。

しかし、何度やってもゴマちゃんは上がらない。


「アームのばねが弱いんだよ」

振り返ると、後ろに四角てでかい顔の上級生が!

ひもがけを教えてもらい、見事雷太はゴマちゃんをゲット。

塾を終えた牧野にラブレターを受け取らせた。

「それ、とるのにいくらかかった?」

そう言うと、おかしそうに笑いながら牧野は立ち去っていった。


勿論、雷太が母ちゃんにどれ程怒られたか、想像に難くない(^^;)


ゲーセンに現れた上級生。

実は学校ではとっても有名人だった。

去年の児童会長選挙に、一票差で負けた人・・・新藤君。


その新藤君が、二時間目の休み時間、雷太のクラスに現れた!

「横山君、学校をかえたいと思わない?」

はっ?学校を、かえる?

こいつなにいってんの?

「横山君ならどんなふうにかえてみたい?」

「そんなの、急に・・・えっと、宿題ゼロにするとか、休み時間をすっごく長くするとか、給食のデザートを超豪華にするとか?」

「まあそういうことでもいいんだけど」


「児童会長選に出てみない?ぼくがすいせんする」

「じっ、児童会長!?」

したくないです!

ぜんぜん!

こいつアホか?

「ぼくは、横山雷太君をすいせんする」

なんで~、だいたいこいつ、なんでオレのこと知ってんだよ。いいや、ほんとうに知ってんならこんなムボーなこといったりしない!

「昨日、ゲーセンで見て思ったんだ。これだって」

はっ?意味わかんねー。ひくだろっ、ふつー。あんなムキになってやってるの見たら。

「これ、依頼だから」

「『なんでも屋』やってるんだよね」

「前金はらってること、わすれないでよ」

「前金?」

「昨日の200円」

・・・あれ、くれたんじゃなかったの?

新藤君は、放課後4人で体育館の裏に来てと言うと、昨日と同じ様に顔の横で右手を軽く振った。

*****


児童会長選には、たった一人、あの牧野が立候補していた。

新藤君に話を聞いて、更に新藤君がなぜ去年児童会長に立候補したか、他からも話を聞いて、雷太は本気になった。

学校を変える!?

新藤君には学校を変えたいと思う理由があった。

ひいきする先生によって変わったクラスの雰囲気。

やがて自分が、そして一番の親友が不登校になった。

問題の先生は転勤させられた。

新藤君は登校出来るようになった。

が、親友は学校に、先生に、友達に絶望し、学校を拒否した。

そして新藤君は児童会長に立候補した。

何人かの先生は、そして新しくやってきた校長先生も、友人を訊ねている。

・・・が、卒業を前にして、今だ学校には出てこれないまま。

新藤君は自分の思いを雷太に託した。

『がっこうはたのしい♪』

そう思える学校をつくろう!

*****

新藤君って、六年生・・・小学生とは思えない(^^;)

考え方然り、態度然り。

小学生とは思えなーい(><)

そして雷太とその仲間たちも、何だか青春♪

10歳越えると、

それまでの、赤ちゃんと子どもが混じった感じとは違うのかもしれないな。

むしろ子どもの方が、大人より色々と考えているのかも。

・・・最近のそうたを見ると、つくづくそう思うのであります(^^;)


10日前、突如として言い渡された、スイミング選手コースの鬼軍曹待つ上のクラスへの移動。


週に2日のお試し期間・約半年を経て移動するのが常のようなんですが、

そうた本人も、そして我々親も、

えっ、

???

えーっ!?

驚き桃の木山椒の木―――っ!!!


(^^;)・・・まあ無理でしょう

と、コーチも親も、その他諸々にきっとそう思われていたに違いない、

そんな周囲の予想を覆し、非常に頑張っているそうたです。

「なかなか根性あるな!」と鬼コーチからそうたが更に奮起するような言葉を頂き、

昨夜は、なんと4度もベストを更新!

一人でもクリア出来なかったら、全員やり直し!

という、ノーブレ(ス)X〇10本ダッシュを課されて、

やらないわけにはいかない(^^;)

このプレッシャーが強くさせる!?

本人はコーチに言ったそう、

「メッチャキツイけど、ずっごく楽しい♪」


今までの練習では、行く前も帰って来てからも、オリンピック選手並に食べていたのが、

今夜の練習後は、疲れすぎて全く食べれず(><)

これまでのクラスとは、泳ぐ量も速度も比べ物にならず。

帰宅は毎晩9時を過ぎ(><)

そうたより1時間も早く練習が終わるたいちは、

毎晩のように、プールのギャラリーで、そうたの練習を見ながらのお弁当生活。

勿論、haneちゃんは寝てしまい・・・

毎晩、忙しい夜なのであります。


まさか無理でしょ!と思っていた事を、子どもってやってのける!

そんな力を、きっと皆持っているに違いない。

幼稚園の、年少の運動会の障害物で、後ろから二番目ゴールだったそうたでさえ、

こんなに成長出来るのですから(^^)


朝のrunは、まだ続いています。



何日か前の夜中、

「ジャー、ジャー、ジャー・・・・」

という音に、雨?・・・???

ハッと目を覚ました私が目にしたものは、

二階のベランダで、目を閉じたまま立小便をするそうたの姿。

「ちょっ、ちょっ、ちょっとーっ、どこでおしっこしてんのーっ!足もビショビショでしょーっ!」

「・・・ん~?ぬれてない・・・むにゃっむにゃ」

そのまま布団に倒れこんだそうた。

障子を開けて、サッシを開けて、更に雨戸も開けて、

そして裸足のままベランダに出て、立小便をしていたわけです。

廊下に出て、隣の扉を開ければトイレだっていうのに・・・・

疲れすぎて、そんな行動を!(><)

前は押入れのふすまを開けていたところで、私が気付いて未遂に終わったわけですが、

暫く気が抜けません(><)


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最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

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by yomuyomuehon | 2014-10-06 23:18 | 童話 高学年向け