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絵本のおかあさん ehonkasan.exblog.jp

子どもたちが通った幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています


by yomuyomuehon
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勝つ事より大事な事☆「よーい どんけつ いっとうしょう」



読んであげるなら 6 歳位~

(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)

いよいよ、ぼくたち いちねんせいの

50メートルそうの ばんだ。

ドックン ドックン ドックン ドックン 

しんぞうが なりだした。


「よーい!」

バーン!!


れつが ひとつずつ きえていって、ぼくの じゅんばんが 

だんだん ちかづいてくる。

ドドッ ドドッ ドドッ ドドッ

しんぞうが のどまで のぼってきそうだ。

(みずが のみたいな・・・・・)

(おしっこが でそう・・・・・)


 * * * * *

(以下、あらすじです)


「せんせー、トイレに行ってきていいですかー」

「急いで行って来るのよー」

花村先生の声に、みえちゃんが飛び出した。

「僕も行ってこよう!」

応援席の後ろを走って行くと、鉄棒の下で小さい子が泣いていた。

泣いている子の膝小僧には血が滲んでいる。

僕は鉢巻きを外して巻いてやった。

僕が立ち上がると、その子はまた大きく泣きだした。

(ぼく、いそいでいるんだけどな・・・・)

「なまえは なんていうの?」

「えーん、えーん」

「おかあさんと いっしょにきたの?」

「えーん、えーん」

「おにいさんか おねえさんが いるだろう、なんねんせい?」

「えーん、えーん」

何を聞いても泣いてばかり。

仕方ないので放送係のテントへ連れて行こうとした時、

「あらあら、どうも ありがとう」

振り向くと赤ん坊を抱っこしたお母さんがいた。

「ごめんね、あかちゃんの おむつを とりかえて いたのよ」

それを聞いて僕は思い出した。

(そうだ、ぼくも おしっこなんだ)

*****

水曜日、年長さんへの読み語りでこの絵本を読みました。

幼稚園は運動会の練習(園では運動会ごっこと呼びます)の真っ最中。

この日、ホールにはピリッと締まった空気の中で、跳び箱をする年長さんの姿がありました。

読み語りの時間を過ぎていたのですが、教室には子ども達が半分程度だったので、

年長さんの跳び箱を覗き見して来ました。

背筋を伸ばして、正座で自分の番を待つ子ども達。

自分の番が近くなると、跳び箱の近くに移動。

自分の番になると、先生に促されるでもなく、自ら跳び箱に向かいます。

飛べたら終了。

教室に戻ります。

私が見た時には、三箇所とも5段になっていました。

たいちに聞いたところ、高さは2~3段から徐々に上がっていくので、

高いのを飛びたい子は、後半になるとの事。

時折、泣きながら並び直す子や、泣きながら教室に帰る子の姿がありました。

が、先生は何も言わず、跳び箱の向こう側に正座して、じっと子ども達を見つめています。

ホールの入口には、憧れの眼差しで年長さんを見つめる年中・年少さんの姿も。


夏休み前・後の、二回のお泊り保育を終え、

運動会・筑波山登山・竹馬・自ら編んだ縄(布を三つ編み)でする縄跳びと、

年長さんが一番成長する秋。

勿論、年少・年中時代も大事で、それぞれ思い入れも深いのですが、

園は年長の為にあると言っても過言では無いほど、

年長になると、その前の二年間と全てが違います。

親も気持ちが引き締まる!

そして、特に年長の運動会は違います。

(なのに・・・そうたの運動会は雨で流れた・・・ああ、無念!!!!!)


そんな子ども達の為に、一生懸命草取りしなくちゃ!と、

延長のお迎えの時には、殆ど毎日園庭の草を抜きました。

が、8月に取った辺りにまた生えてきた(><)

来週には運動会の予行があります。

みなさ~ん、気合を入れて草取りしましょうね~!!!


園の運動会の年長種目には、障害物もリレーもありますが、

順位を競う物ではありません。

競争ではありません。

順位は付きません。

そして他の園と全く違う所は、

「カメラ・ビデオの撮影はご遠慮下さい」

と言うこと。

これを聞いて大抵の親は、

「ええーっ!!!!!」

と思うでしょう。


そうたがスイミングの選手コースに入り、

泳ぎを直すために撮影しようと購入したビデオ。

持っているのが世間の常識!ですよね?

うちは、この8月に初めて購入したわけですが(^^;)

先週のそうたの運動会で、そして翌々日のそうたの初のスイミングの大会でも使いました。

画面を覗いていると、見えないものが如何に多い事か!

普段当たり前に撮っている人にはわからないかもしれませんが、

直に見るのと、ファインダーを通してみるのでは、見えるものが違います。

そして・・・

後で撮影した物を見てみたら、

私の「いけーっ!、そうたーっ、がんばれーっ!!!!!」

って声ばかりで、写ってなかった・・・(^^;)

ファインダーから目を離して、直に見ていたものですから・・・

ファインダー通して自分の子ばっかり見てちゃ、ダメなんですよ。

全体を見なきゃね。


園では、

我が子だけでなく、皆の成長を見て欲しいと伝えています。

それは、絵本の読み語りでも同じ。

我が子のクラスだけでなく、どこのクラスでも読んで欲しいって。

皆で育てましょう!って事です。

子どもは自分の所有物ではなく、皆の宝、人類の宝。

そうたの担任の先生が、haneちゃんを授かった時に皆の前で言ってくれました。

「子どもは宝。皆で育てよう」って。

誰かが妊娠した時、出産した時、いつもこの言葉を思い出します。


・・・って話が逸れちゃいましたが、

子ども達には、「人に勝つ事」よりも大事な事があるよ、って伝えたいなあと思って読みました。


まあ、成長するにつれ、現実は競争、競争なんですけどね(^^;)

泣いている子を見て、そのまま通り過ぎてしまう子より、

自らの犠牲を払っても、人の為になれる子になって欲しいです。

で、年長さんになると、小さな園の動物園の飼育やら何やらとグループ行動が多くなり、

最近グループ変えをしたようです。

そして、「たいち、〇〇をよろしくね」と、

担任の先生から、ある子のお世話を頼まれているようで・・・

頼られるって、人を成長させるものですね。

園で見かけると、その子の手を取り・・・あらら本当にお世話してる。

それもあってか、この所のたいちは、haneちゃんの扱いも上手くなりました。

が、ここ二三日、夜中にギャーギャー喚く事も(><)

そうやって彼はバランスを取っているんでしょうか?


一方、競争社会に身を置くようになったそうたですが・・・

運動会の徒競走は・・・う~ん↓

リレーのアンカーは、前の子達が一位と三位に大差を付けられ付けていた為に、

抜けず、抜かれず、ラッキーな二位(^^;)

最近走ってないので、期待してなかったけど・・・


翌々日の初のスイミングの大会では、

背泳ぎと平泳ぎに出て、平ではどうにか決勝に残り、

決勝では最下位でしたが、入賞する事が出来ました。

滅茶苦茶緊張していたらしく、

最初の予選のバックと、決勝の平の事は、

全く覚えてないそうです。

スタートで思いっきり失敗してた(><)

選手コースに入って二ヶ月。

頑張った方かな?

泣きながら泳いでいた時期を乗りこえ、

入賞した事で自信が付いたようです。

がむしゃらに練習するようになって、大分疲れも出てきたみたいで、

毎日相当眠いらしいです。

授業中、気が遠くなる事もあるようで(><)

ただ素晴らしい事に、練習日誌を付けるようになりました。(good!)

書く事で自らを振り返ることは、きっと自身を成長させると思います。

メンタルトレーニングの本を読んで、いつかはそれをして欲しいと思っていたのですが、

その時期が来たーっ!て感じ(^^)

ただ、何が書いてあるか、分からんっ(><)

そこはカタカナでしょ!って表記も多くて・・・

聞いても、

「ママに言っても分からないから、パパに話す」

と、断られる毎日。

園児から大学時代までずっと水泳をやってきたパパに、指導され助言され、

反発していた時期もありましたが、

上手くなる為、早くなる為、漸く素直に話を聞けるようになった(^^)



この本のラストシーン、

いつも読んでいる最中に涙が・・・

ちゃんと見ていてくれる大人がいるって、素敵な事ですね(^^)


ブックオフオンライン

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

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by yomuyomuehon | 2013-09-28 00:24 | 愛のある絵本