とべバッタ
田島征三・作
読んであげるなら 4、5歳~
ちいさな しげみの なかに、
バッタが いっぴき かくれすんでいた。
そこには、おそろしい ものたちが いて、
バッタを たべてしまおうと ねらっていた。
毎日、びくびくしながら暮らす事が嫌になったバッタ。
ある日、大きな石の上で日向ぼっこを始めた。
やはりそこへ、ヘビが・・・カマキリが・・・次々襲い掛かってきた。
バッタは、死にもの狂いで跳んだ。
ヘビをへこまし、カマキリをばらばらにして。
空に飛ぶ鳥は、鉄砲の弾に当たったのかと思った。
バッタは雲も引き破り、何よりも高く登りつめた。
やがて力尽きたバッタは、下へ下へと落ちていった。
しかしバッタは、自分の背中の4枚の羽に気付いた。
カエルや魚に飲み込まれそうになった瞬間、
夢中で羽をばたつかせ、浮き上がった。
トンボも蝶も、バッタの跳び方を馬鹿にした。
しかしバッタは、自分の力で跳べる事がうれしくて、何と言われようと平気だった。
そして遥かに飛んで行った。
(最後のページに、素敵な誰かさんと恋に落ちたバッタの姿が・・・)
* * * * *
昨日は息子のクラスで、絵本の読み聞かせ。
先日の年少さんと違って、すっかり落ちついたお兄さん・お姉さんモードの子供達。
実に真剣に聞いてくれました。
一年の差って大きいですね。
* * * * *
今回私が選んだのはブログの第1回目に紹介した、 「とべバッタ」そして「うんこ日記」の2冊。
1冊目に、もう一人のお母さんが長い本を読んでくれたので、
一息入れるという感じで「うんこ日記」。
子供ってうんちの話、大好きですよね。
「みんなの大好きな、うんこのお話を読みま~す」
と言うと、歓声が・・・
実はこれも以前、紹介させていただきました。
一週間の旅から帰って来たお父さんに、この一週間の食事をうんこの絵で教えるってお話。
子供達は、もっとゲラゲラ笑うのかと思いきや、うんこの絵に圧倒されていたようです。
黙ってじっと絵を見ていました。
でも、縦に見開きの
「しょうへいのだいうんこ」
と、父さんがタイトルを入れてくれた絵を見て、ちょっと笑いが・・・
途中「たびってなあに?」
と聞かれ、とっさに「旅行」と答えた私。
なんておバカな答えかしら?
でも、その子は「ふ~ん」と納得顔。
本当に分かっていたのかしら?
途中で思いも拠らぬ質問が出ると、本当に答えに困ります。
ましてや、簡単な事をもっと簡単に答えるのって難しい・・・
今後は、質問されそうな言葉を、事前チェックしておかないとね~。
* * * * *
「とべバッタ」は兎に角、絵が圧巻!
ヘビが出てくるところや、カマキリが襲い掛かってくるところなど、
子供達から「おおーっ」とか「うわーっ」とか驚きの声が上がりました。
そしてお話も、これから自分の力で飛び立っていく子供達にぴったり!
短いお話ですけど、まだ年少さんには無理ですね。
年中さんになって、それも一年幼稚園で過ごした子供達だからこそ、お話に入っていけたのかな。
第11回絵本にっぽん賞受賞作品
以前紹介した絵本にっぽん賞受賞作品はこちら
「とりかえっこ」
「こんこんさまにさしあげそうろう」
「ソメコとオニ」
「ルラルさんのにわ 」
「きょうはみんなでクマがりだ」
「ガラスめだまときんのつののヤギ」
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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本棚つくりました。
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