IE9ピン留め

息子の幼稚園で、絵本の読み語りボランティアのお母さんは、『絵本のお母さん』と呼ばれています
by yomuyomuehon
かがくのとも 食べもの絵本☆だいず えだまめ まめもやし


読んであげるなら 4、5 歳~

(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)

くいしんぼうの 3にんきょうだいが いました。

ある はるの ひの ことです。

3にんは おとなりの おじさんから

だいずを 10つぶずつ もらいました。

「たった 10つぶ?これだけじゃあ おなか いっぱいに ならないよう」

って いうと、

「だいじょうぶ。はたけに まけば ふえるよ」

って おじいさんに いわれました。


 * * * * *


(以下、あらすじです)


おじいさんに教わった通り、一晩水に漬けました。

こうすると、芽が早く出るんだって。

それから3人で畑蒔きました。

おじいさんの言った通り、本当に芽が出て、どんどん伸びて、花が咲いて、鞘が付きました。

その鞘がぐんぐん膨らんでいきます。

秋になって実った鞘から、たくさんの大豆が取れました。

3人で分けた後、もっとたくさんにしようと、次の年の春はそれぞれでやってみる事に。


まず、水に漬けてから畑に蒔きましょう。

あれっ、いちろうの畑からは何日経っても芽が出てこない。

あっ、種を蒔くのを忘れてた!

いちろうは大豆を水に漬けたまま、暗い物置に置きっ放しにしでした。

だけど、よく見ると・・・

「もしかして、もやしじゃないの?」

「ほんとだ!豆もやしだ」

折角だから、野菜炒めともやしラーメンにして、食べてしまいました。

さて、じろうとはなこの畑はどうなったでしょう。

双葉が出て、本葉が出て、どんどん伸びて、花が咲きました。

花が萎んだ後に鞘が出来て大きく膨らんで・・・

待ちきれなくなったじろうは、引き抜いてしまいました。

「まだ、はやいんじゃないの?」

「だって、これは枝豆にそっくりだよ」

茹でて食べてみると、本当に枝豆でした。

さて、しっかりもののはなこは、鞘が黄色く実るまで待ちました。

こうして、はなこの畑からは大豆がたくさん採れました。

はなこは煮豆にして食べました。


そして、まだまだ大豆が余ったので・・・

*****

帰農志塾の枝豆は、見た目こそ悪い!?ですが、その味は格別☆☆☆

大豆になるまで待てないじろうの気持ちも、分かるなあ・・・

長男・次男・長女と、うちの子供たちと一緒の兄妹構成です。

確かにこういう性格かもしれない・・・

けれど、たいちは意外と大豆になるまで待つタイプなので、うちでやったら枝豆を食べれないかも!?

う~ん、でも、そうたが自分の豆もやしを食べた後で、たいちのを見て「枝豆にそっくり!」と引き抜いてしまう可能性も充分あるなあ(^^;)

そして喧嘩になり・・・

Haneちゃんは、お兄ちゃん達のもちゃっかり貰ってしっかり食べて、自分の大豆はじっくり待つタイプ。

豆の事だけじゃなく、そんな事も考えさせられる、面白為になるかがく絵本。

*****

1月14日の土曜日、味噌作りをしました。

私が作るのは玄米味噌です。

粒々がイヤ!という方もいらっしゃいますが、栄養価と旨さで言ったら玄米味噌でしょう。

仕上がり12キロ分を作ります。

材料は・・・


・大豆3キロ(帰農志塾の有機無農薬のもの)
・玄米こうじ3キロ(マルクラ乾燥玄米こうじ)
・塩1.5キロ(ワタナベ天日熟成塩 塩田)

これでも、家族5人(大人2人・子ども3人)で、一年持つかどうか(^^;)


① 洗った大豆を、3倍位の量の水に一晩漬けます(一晩で大豆は2倍位に膨れます)


② 使う器具(ボール・ザル・マッシャー・ヘラ・お玉・保存容器・重石など)を全て熱湯消毒して、乾燥させる。

・これを省くと、かびが生えやすくなりますので、怠らない事です。

③ 大豆を茹でます。親指と小指で潰せる位に軟らかく。

・豆は圧力鍋の1/3までしか入れることが出来ないので、ここが一番時間の掛かる所。
・10数回やったかなぁ?

④ ③の間に、大きなビニル袋に麹と塩(後で、振り掛ける分の90gを除く)を入れて、よく混ぜ合わせます。

⑤ ③で、茹で上がった大豆の水気を切って、熱い内に潰します。

・冷めると変色し、硬くなって潰しにくくなります。
・一度に炊ける大豆の量は少ないので、マッシャーで充分潰せます。
・最後に硬さを調節するので、最後の方のゆで汁(2カップ分位)は取っておく。

⑥ ⑤を、出来た側から④の麹と塩を混ぜた袋に入れて、よ~く混ぜ合わせます。

③・⑤・⑥をひたすら繰り返します。

⑦ 全ての大豆を混ぜたら、耳たぶ程の硬さになるまで、ゆで汁(人肌ほどに冷めたもの)を足して混ぜ合わせます。

・ここまで来ると、この量をビニル袋の中では、とってもやりにくい(^^;)
私はプラスチック容器(30㍑)をもう一つ持っていて、大豆を一晩浸水させるのに使っていました。大豆が全て無くなったところで、容器を洗って熱湯消毒した上で、この容器に移して混ぜ合わせます。


②~⑦まで2時間ちょっと、かなり頑張った(^^)

最近、圧力鍋を買い換えて、一応使える前のと2台で大豆を炊けたので、昨年までよりかなり早い!

⑧ 容器(プラスチック製20リットル)に、ボール状に丸めた⑦を叩きつけるように詰めていきます。

・叩きつけるのは、空気を抜くためです。
・量が多いとかなり重くなるので、保存容器にはプラスチック製がオススメ。

⑧ 表面を平らに均し、取っておいた分の塩90gを振り掛ける。

・特にカビの生えやすい周りには、重点的にぐるっとね!
・真ん中に唐辛子を一本挿すと、カビが生えにくいそうです。

⑨ アルコールを含ませたキッチンペーパーで、仕込み容器の淵をキレイに拭きます。


⑨ 味噌が空気に触れないように、ラップで表面をピタッと覆い、内蓋をし、その上から内蓋と、味噌の間に空間が出来ないように重石を載せます。


・重石は味噌が発酵しガスが発生した時に、表面が盛り上がるのを防ぐためのものなので、内蓋が味噌に密着する程度で充分。


⑩ 蓋をして、さらに新聞紙などで紙蓋をし、紐で縛って密閉します。
・上に仕込み時期を書いておくと、天地返しを忘れずに済むかもね!

⑪ 日の当たらない風通しの良い所でゆっくりじっくり熟成させます。

⑫ 梅雨明け頃、重石を半分以下にし、天地返しをします。

・雑菌が入るので、気になっても天地返しまでは開けない様にしましょう!


工程を書くと、多そうな感じ!?

でも簡単に言うと・・・

大豆を茹でて潰して、それを麹と塩を合わせた物に加えて、容器に詰めるだけ!です。

自分で作ったものは愛おしい。子どもと一緒です。

是非、皆さんもトライ!してみてはいかがですか?

やるなら、2月中にね!


最後まで読んでくださって、ありがとうございます。



 * * * * *


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# by yomuyomuehon | 2012-02-01 06:14 | たべものの絵本 | Trackback | Comments(2)
母なる言葉☆絵本が目をさますとき
毎週金曜日には、幼稚園で公開保育があります。

一日、在園児たちと一緒に遊び、玄米給食を食べて過ごします。

昨日、幼稚園の事、我が子の事をお話しするサポーターとして、お昼過ぎからの座談会に参加しました。

そして思い出した、そうたが入園した4年近く前の事。

一度目の見学で、気に入って入園を決めてしまった私。

その時は、たいちがお腹にいて、安定期に入った頃で梅雨の時期でした。

毎日朝9時~2時頃まで、一キロ程離れた所にある公園に歩いていき、泥だらけ・水浸しで、お友達10人程と遊んでいたそうた。

毎週金曜日に、わざわざ幼稚園の公開保育に出掛けて行く必要性を感じませんでした。

ですから、あまり・・・というか殆ど何も幼稚園の事を知らずに入園したわけです。


そして、ビックリしたと言うか、感動したと言うか・・・

年少の一学期は出る機会も殆ど無かったのですが、お母さんの出番が多い幼稚園。

毎月第三土曜日は親子登園日でもあり、次第に色々なお母さん達を見かけることになります。

そして頻繁に耳にした  素敵ね! という言葉。

今日も聞いた!昨日も聞いた!一昨日も聞いた!

あの方からも聞いた!この方からも聞いた!

それも、おちゃらけではなく、心の篭った言い方で、言い方にも品がある!

人生で、こんなに 素敵 という言葉を耳にした事はありませんでした。

子どもは泥んこで、よれよれのTシャツに短パンにビーチサンダルか草履姿。

でも、お母さんたちの言葉がそれこそ、素敵☆

まあ、その泥んこ姿の子ども達こそ、 素敵 なんですが(^^)

どこぞの私立の幼稚園!?

なんて錯覚したものです。

ですから、私もそういう方たちとお話しするときは、襟を正しました。

先生方が、子どもを褒める時に 素敵 を使っているのです。



・・・そんな事を思い出して・・・

そう言えば、前程お母さんたちの間で聞かないかも!?

私も言ってないです(^^;)

それもあるなあ・・・反省、反省

良い事は伝えなきゃ!

その代わり、お母さんたちの間で最近よく耳にするのが、

「ひるめし、なにくう?」、「やべえ」、「まじかよーっ」

うっ、ショッキング!!!


毎年2月、亀山歩先生による語りの会が、幼稚園でありました。

しかし、亀山先生は昨年の5月にご逝去されました。

なので、今年からは楽しみにしていたあの語りを聞く事が出来なくなりました。

語りと語りの間に、先生が親に対して仰られたのは、日本語の乱れに対する憂いでした。

特に「やばい」については、先生が子供の頃、「それはあちらの世界の人間の隠語だ」と親からきつく叱られたそうです。

私も、子供の頃に叱られた記憶があります。

今では普通に使われていますが・・・

これは先生のHPから・・・

「日本語が乱れてる。

    日本語の美しく心地よい響きを消してはならない,
    取り戻さなければならない---これは私の最も重要な人生のテーマです。
    日本語の乱れの原因を探ればいろいろあるでしょうが,
    その一つに心のありようがあると考えます。
    物の豊かさを得た反面,心の豊かさを失ったのは寂しい限りです。
    心が廃れれば言葉も乱れる。だから日本語の美しさを取り戻すには,
    まず,心に優しさを育てることではありませんか。
    斎藤隆介,宮沢賢治の創作民話や童話,昔からの民話には
    まがいものでない本物の優しさや勇気を持った人間が生き生きと描かれています。
    私は,こういうお話を,聞く人たちの目を見つめ手渡すようにして語りかけたいのです。
    とりわけ次代を担う子どもたちに・・・・・・・・・・・・」


そう仰って、語って頂いた「ソメコとオニ」「花さき山」「モチモチの木」「天の笛」「ベロ出しチョンマ」など、斉藤隆介さんの世界。


以前の記事はこちら → 



以前の記事はこちら → 


以前の記事はこちら → 


こちらは大人向け


もう聞けないのかと思うと、とても寂しい。

*****

今読んでいる「絵本が目をさますとき」の中で、長谷川摂子さんが仰っています。

長谷川摂子
福音館書店
発売日:2010-03-25



おしゃべりを始めた子どもに、今が英会話を始めるチャンスだ!と誘われて、迷っているK子ちゃんへの長谷川さんからの返事です。

「人には母語が必要だと思います。思うこと、伝えたいこと、それはみんな心の中で日本語になってうずまいているでしょう?母語としての日本語が身体の中に血のように生きているから、私たちはちゃんと心を保てるの。

なぜそういう言葉が必要なのか、って?それは、人が人になるために、とでも言っていいのでしょうか。心をいつも活発にする元気な血のような言葉が必要なの。

それって英語教室でもらえると思う?とんでもない。

それはごく幼いころ、母から父から、周囲のあらゆる人から、毎日、洪水のようにおしよせる言葉の海に浸って、言葉を吸ったり吐いたり、たえず呼吸するように生きてこそ、身体の中に根を下ろすものです。

私達は親になった時、その子に乳を与えるように日本語を与えています。その事の大切さって、あまりあたりまえなので気が付かないかもしれないけど、その言葉がその子を最後まで人として支える力を持つ事を考えると、言葉をいちばん敏感に吸収する時期に、濃く、美味しい日本語を楽しく与える事こそ親の役割と思いませんか。

英語は自分が学びたいと思えば、十代からでも充分間に合います。

それより子どもが人として思う存分自由に生き、感じ、考える事が出来るように、どれだけ豊かな母語を身につけるか、その方がずっと大切なことだと思います。」


そして、絵本との関係で・・・

「くりかえしと母語の習得の問題とは、深い関係があると思っています。

子どもは絵本を聞いている時、音楽を聴くように聞いています。身体ごと言葉の流れにのって、自分もいっしょに言えるようになりたい。大好きなところもあって、そこが来るのをじっと待っている。

その大好きな所が、くりかえしの部分。大抵三回繰り返されるそれは、音楽的で、耳をそばだてたくなるように出来ています。

やがて台詞を自分のものにし、日常に使ったりする。

このくりかえしの要求は、言葉を習得する時期の子どもだけがもつ特殊な食欲。くりかえし聞いて、ものすごい勢いで血の中にとりこんでいるのです。

その能力は2歳から5歳が頂点で、やがて衰退していきます。

ですから、その時期の子どもの「も一回」の声はとても愛しい。くりかえしを厭わないでね。

一回こっきりの絵本なんて、一回こっきりの音楽と同じ。ちゃんと言葉を刻んで、絵本を血の中にとかしこんでやりましょう。」


そしてオススメされているのが、




この本だいすきの会の小松崎進先生も、同じことを仰います。


どんなに絵本を読んであげていても、子どもとの会話が「なに、くう?」「やべえ」・・・では、悲し過ぎますね。

少し前にも、入園当初感動した 素敵 についての事を、同じクラスのお母さんに話したばかりだったのに・・・

使うの忘れていました。

これからは心して 素敵 を使わなくちゃ!

四月から入園するお母さんたちがまあ、素敵☆って思えるように(^^)



最後まで読んでくださって、ありがとうございます。



 * * * * *


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# by yomuyomuehon | 2012-01-28 06:47 | 大人向け | Trackback | Comments(4)
子どもに語る アラビアンナイト


読んであげるなら 小学3年生位~


この所毎晩、寝る前に子供たちからせがまれる絵本をリビングで読んだ後、布団に入って語るのが「子どもに語るアラビアンナイト」

たいちもhaneちゃんも、いつの間にか寝ています。

聞いているのはそうただけ。

小学生以上向けですね。


『アラビアンナイト』・・・

もう一つの名を、『千一夜物語』

アラビア語の原題は「アルフ(千)・ライラ(夜)・ワ(~と)・ライラ(夜)」、つまり千一夜。

これが本来の題名だったようです。

いつ頃出来た物語か?

西暦879年の日付のある紙の断片が見つかっているそうですが、詳しい事は分かりません。


ヨーロッパに持ち込まれた写本は、忠実に翻訳されたものではなく、新しく編集された物語集で、1704年に出版されました。(ガラン版)

一方シリアで大切に伝えられてきたアラビアンナイトは、18世紀頃のエジプトで新しいアラビアンナイト(ブーラーク版)に変身しました。

それまでの口伝えだったお話が集められ、文字として記されるようになったのです。

こちらは千一夜まで物語が続き、大人向けの官能的話も含まれるそうです。

ガラン版には、アラジンもアリババもシンドバード航海記も入っていません。

日本でよく読まれているのは、エジプトで生まれた新しいアラビアンナイトを基に脚色されたバートン版。
ですから、アラビアンナイトに定本はないそうです。

さて、この「千一夜物語」という物語集には、昔ペルシアの国の若いお妃様が、王さまの為に千日もの間毎夜毎夜、語り続けたというお話が収めてあります。

夜が更けてから語り始め、東の空が白んで夜明けが近づくと、語るのをやめました。

いつもお話が一番面白いところでやめるようにしたのです。

それにはこんなわけがありました。


「今から千年以上も昔の話です。

ペルシャの国に、名君の誉れも高い、シャフリヤールという王さまがおりました。

ある日、心から愛していたお妃様に裏切られた事を知った王さまの心は乱れ、誰も愛さず、誰も信じない王になってしまったのです。

毎日新しいお妃を迎えては、次の日の朝、その首をはねてしまうのでした。

王の家臣の娘、シャヘラザードは誰よりも多くの本を読み、誰よりも多くの物語を知り、誰よりも勇気がありました。

自ら進んでシャフリヤール王の花嫁になったのです。

そしてシェヘラザードは不思議に満ちた物語を毎晩王に語り、王様は時が経つのも忘れ、聞き入りました。

やがて朝が来ます。

「王様が明日もわたくしを生かしておいでくださるのなら、この物語のつづきをおきかせしましょう」

次の日も、王様はシャヘラザードを生かしておきました。

その次の日も、そのまた次の日も。

長い長いお話「アラビアンナイト」はこうして始まったのです。」
シェヘラザードの章より

*****

・シェヘラザード
・空飛ぶじゅうたん
・漁師と魔人
・船乗りシンドバードの冒険
・背中にコブのある男
・黒檀の馬
・星のさだめ
・バグダードの妖怪屋敷
・ものいう鳥
・アリババと、召し使いのモルジアナに殺された四十人の盗賊

の、全10話収録されています。

アラビアンナイトを読んだ事がなく、アニメやディズニーランド程度の知識しかありませんでした。

「空飛ぶじゅうたん」って、こんな話だったのね!

シンドバードの冒険の「ダイヤモンドの谷」は本当に面白くて怖くて、ドッキドキ。

毎晩子どもに読みながら、読んでいるこちらも面白くて面白くて、この読み語りの時間が楽しみで楽しみで(^^)

「寝るのがまた遅くなるから、そんな長い話を読むのはやめて早く寝かせろよ!」と、言うパパに、「はいはい」と返事しながら、布団の中でそうたにこっそり読み聞かせているのでした。

その話も、あと一話で終わります。

でも、また繰り返し読んであげたい。

それ程魅力的なお話の数々。

シャフリヤール王が聞き入ったというのも納得です。

*****

『空飛ぶじゅうたん』のあらすじです。

従妹である美しい王女を愛した三人兄妹の王子たちは、世界一珍しいものを探してきた者を花婿にするという、王様の言葉で旅に出ます。

王子達はそれぞれ、空飛ぶじゅうたん、願ったものが何でも見える望遠鏡、死にそうな人も生き返る命のりんごを手に入れます。

三人が宮殿に戻ろうとした時、王女が病気で死にそうだと分かり駆けつけるのですが、王女を救うには、王子たちの宝が三つとも必要でした。

そのために、王様は三人の中から一人を花婿に決めることが出来ません。

そこで、もう一度腕比べをすることに・・・

その方法とは?


*****

どのお話も、「ある晩、シェヘラザードはこんな物語を語りました・・・」で始まります。

先に記したシャヘラザードの章は、たくさんの物語を一つにまとめる「枠」の働きをしています。

不思議に満ちたアラビアンナイトの世界に入っていく導入となっているのです。

ですから、この本の中のいくつかを語る時、はじめに「あなたはアラビアンナイトをしっていますか?・・・」から始まる7頁のきっかけを話してから、このシェヘラザードの章を語り、他の物語に入っていくと、子どもにとっても、読み手にとっても自然で魅力的なはじまりです。と、あります。

「アラビアンナイトには、世界中で知られている物語の原型が詰め込まれていると言っても過言ではないでしょう」と、訳者の西尾さん。

千一夜語ったという「アラビアンナイト」ですから、お話はこの他にもた~くさんあるわけです。

空飛ぶじゅうたんのお終いは、妖精と結婚した、後に王様になる王子の話で、続きを聞きたい!と思わせる終わり方。

でも、そのお話は残念ながらこの本にはありません。

それに、シェヘラザードが一晩中語ったわけですから、もっとずーっと長いお話なわけです。

それがこのような形で読みやすく、子どもにも分かりやすく、大人にも魅力的に仕上がっているなんて!

読まずにはいられないでしょう!?

この本に修められているのは、短いもので15分くらい、長いもので30分くらいです。

是非、手にとってみてくださいね~!



最後まで読んでくださって、ありがとうございます。



 * * * * *


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# by yomuyomuehon | 2012-01-26 06:06 | 昔ばなし | Trackback | Comments(2)
雪の日の昔話☆ゆきおんな


読んであげるなら 5、6歳~


(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)

むかし、

しろうまだけどと いう けわしい 山の ふもとに、

もさく、みのきとちと いう、おやこの りょうしが すんでおった。

あるあきもふかい日のこと、もさくと みのきちは、

つれだって 山へ りょうに でかけた。

ところが どうしたことか、その日に かぎって えものが とれない。

あせって けものを おううちに、ずうんと 山ふかく

はいりこんでしまった。

と、とつぜん、あたりが きゅうに くらくなり、

ごうごうと 山を ゆすって、かぜが ふいてきた。

そのかぜの つめたいこと。人も 木も、そのまま

こおりつきそうであった。これは ゆきになるべと、

もさくと みのきちは、山ごやへ いそいだが、

そういうまにも ゆきは まいはじめ、みるみる

はげしい ふぶきと なったそうな。



 * * * * *


(以下、あらすじです)

やっとの事、山小屋へ着いた二人は、囲炉裏に火をつけた。

体が温まってくると、どっと疲れが出て、眠くなってきた。

年を取ったもさくは、ごろりと横になると、もういびきをかいて寝てしまった。

みのきちも横になるのだが、吹雪の音が気になって寝付かない。

寝たかと思えば覚め、またうとうとしている内に、戸がことりと開いて、吹雪と一緒に美しい女が入ってきた。

「だれだ」と叫ぼうとしたが声が出ない。そればかりか、体は石を置かれたように重く、動かない。

娘はみのきちには目もくれず、もさくの上に屈み込むと、ふうっと白い凍った息をかけた。

みのきちがもがいて叫ぼうとすると、女は振り返ってみのきちを見た。

娘の顔は透き通るように白く、唇だけが赤かった。

髪は濡れたように黒かったと。

「いま みたことえお、けっして 人にいってはいけませんに。

もし、いったときは おまえの いのちはない。

おまえが、あんまり ようすのいい わかものだから、

わたしは おまえが すきになったから、いま、いのちは とらないけれど・・・」


娘の姿は消え、開いた戸口から吹き込む粉雪だけが舞っていた。

みのきちは跳ね起きてもさくをゆずぶったが、既に息絶えていた。

親子二人の暮らしだったから、残されたみのきちにはさびしい暮らしが待っていた。

そうして、次の年の吹雪の晩の事だった。

吹雪の中を、美しい女が尋ねてきた。

道に迷って漸くここまで来たという。

娘があんまり疲れているふうなので、見かねて中へ入れたみのきち。

娘はやがてみのきちの嫁さんになった。

次々子供も生まれ、幸せな日が続いていた。

いい嫁さんだったが、不思議なことに暑いお天道様が嫌いで、昼間は決して外へ出なかった。

こうして何年か経ったある冬の日のこと。

外は吹雪、寝転んで嫁さんの顔を見ているうちに、父親を失った日の事がまざまざと浮かんできた。

そして、その事を嫁さんに話してしまった。

「だども ふしぎだなあ。おまえは あのときの、あの 女に そっくり にているでよ。

・・・・・あれは、もしかしたら、おら、ゆきおんなではねえかと。」


嫁さんは縫い物を捨てて、すっと立ち上がり、

「とうとう おまえは いいましたね。

けっして いってはいけないと いったのに。やくそくを やぶりましたね。

いまは もう、こどもたちも いるから、いのちは とらないけれど、

これど わたしたちは おわかれです。わたしあ あの とき、山ごやを おとずれた 女です。

おまえの いうとおり、ゆきおんなですに・・・」


そして・・・

*****

この本を、子ども達に初めて読んだ昨年の暮れ、雪こそ降らないけれど、風の強い寒い晩でした。

相当びびっていた、そうたです。

雪の晩に読んだら、尚一層このお話の怖さが引き立つのでしょうね(^^;)

息を吹きかけられ、死んでしまったもさくのシーンは、本当に怖いもの。

そして、「とうとう おまえは いいましたね。

けっして いってはいけないと いったのに。やくそくを やぶりましたね。」
の台詞はもっと怖い!

この台詞に、夫婦喧嘩をした時の、鬼の形相の奥さんを思い起こすパパもいるかもしれない!?な~んて思ったりもして・・・(^^)

「み~た~な~!」的ホラーの世界で終わらないのは、この後の台詞のせいでしょう。

「きつねにょうぼう」に通ずる、母としての切なさを感じました。



以前紹介した「きつねにょうぼう」はこちら → 

うっかり尻尾を出してしまったきつね女房と、みのきちの言葉を聞いてしまった雪女。

どちらも夫婦として仲むつまじく暮らし、子宝にも恵まれ、幸せの絶頂期だったにも係わらず、その幸せが一気に崩れ落ちる瞬間です。

どちらの話も、子供がいるからこその切なさ。

親になった今だからこそ、そう思えるのかもしれません。

朝倉摂さんの絵は、松谷さんの描く雪女のイメージにピッタリ!

どこか、憂いを秘めている感じ。

怖い女風ではありません。子供は、相当怖がっていましたけどね(^^;)

朝倉さんの絵は、美しくて簡潔で分かりやすい☆☆☆

日本画を学ばれていた朝倉さんだからか、この「ゆきおんな」という題材だからなのか、和紙みたいに滲む紙(何を使っていた分かりませんが、あくまで私の見た感じの印象です)に、ぼわーっと描かれた感じは、とっても日本的だし、雪国のお話っぽい。

「たつのこたろう」では、1970年からアメリカに渡ったという経験が見て取れます。

表面がでこぼこした洋紙に、西洋画の油絵風に厚く描かれています。

一見同じ朝倉さんの絵なのですが、両者を比べてみるとかなり違います。

両方に出てくる雪のシーンを比べてみてください。

*****

さて、夕べ雨の上に降った雪が、今朝は氷っていました。

幼稚園のバスは、路面凍結のため一時間遅れ。

雪だったら山で遊べたのにね~、残念!

・・・ならば、スケートしようっか~!と、外に出ました。

うちの側の公園の築山に目をやると・・・あれれ、まっ白。

「たいちーっ、ソリできるよ~っ!」

と、バスが来るまでの一時間、氷交じりの雪の上を、シュ――――ッ

雪よりも滑る!滑る!!怖いくらい滑る!!!

勢い付き過ぎて、フェンスに激突――――っ!!!

山の脇にあるゲートボール場も凍て付いているので、止まりません(^^;)

寒いし、こけたら痛いから、長ズボン履いた方がいいよ~!と何度言っても聞かないたいち。

私と一緒に滑った時に、クランクでバランスを崩して転倒。

やっぱり膝を擦りむいた。

しかし、面白さを知ったたいちは、ちょっと泣いて凹んだものの、その後もバスが来るまでソリ遊びに興じたのでした。

ここで、ぎゃーぎゃー泣かないのがたいち。

そうただったら、ぎゃーぎゃー、ぎゃーぎゃー泣いてます。

そう言えば、昨年凍りついた道や公園の水溜りを、「スケートーっ」と言って滑ったりくるくる廻ったりしていたたいち。

それを見た子どもたちが真似しようとしていたのを、ママ達は「やめなさいっ!危ないでしょ!!!」と止めていました。

そんな事を「危ない」って止めていたら、子供は益々不器用になります。

転んだって、いいじゃない?

擦りむいたって、いいじゃない?

親も一緒に楽しめば、いいじゃない?

そう考える私は、かなりマイナー派みたいですけど・・・(^^;)

この冬も、一度くらい大雪が降ってほしいなあ、そうしたらこの山で思いっきり遊べるんだけど☆





最後まで読んでくださって、ありがとうございます。



 * * * * *


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# by yomuyomuehon | 2012-01-24 14:31 | 昔ばなし | Trackback | Comments(2)
こどものとも1月号 昔話☆おおどしのきゃく
こどものとも1月号の「おおどしのきゃく」は五十嵐七重さんによる、奥会津の昔話。

今月のこの本だいすきの会で、紹介してくれたNさんは、茨城出身。

多少イントネーションが違うのだけれども・・・と言いながら読んでくれたこのお話がとってもおもしろかったので、借りて来ました。

「かさこじぞう」にも似た、大晦日のお話なので、時既に遅し!ではありますが、夕べ子ども達に読んだら、特にたいちは大うけでした。





読んであげるなら 4、5歳~


(本文の書き出しは、こんな感じ・・・)

むかーし むかし、あったそうだ。

ひょーひょーと かぜが ふいて、ゆき ふって、

きょうは おおみそか。

むかしは おおどし、って ゆった。そのひだったと。


あるところに、とても びんぼうだげんじょも、なかのいい

じいさまと ばあさまが きもちよう くらしてらったど。

「じいさま じいさま、きょうは としとりだねえ。もちも、さけ さかなも 

ねえげんじょも、そばだんごでも つくって くうべかねえ」

「そうだ、そうだ。なに くったって、としは とられんだがらなあ」

なーんつって、じいさまと ばあさま ゆうはん くってらったど。

そしたら、とんとん、とんとん、とをたたく おとがした。

「なんだ、いまじぶん だれだべえ」って、とを あけたら、

ひゃーっと ゆきど いっしょんなって、ちっちぇえ ぼうさま、

ゆきんなかに たってござったど。




 * * * * *


(以下、あらすじです)


「一晩とめてくろ」

「泊めてやってもいいが、今日は年とりだから寺さ戻ったらいいんでねえのがい」

「この雪ではむりだあ」

「そうだな、んじゃ」

っつうと、泊めてやったそうだ。


団子汁ごっつぉうになって、あったまった坊様。

明日の朝、若水汲むのを手伝ってくれると言う。

「いいがら、坊様はねてらっしぇえ。さむいから」

「いいから、おこせ、おこせ」って、寝やったど。

夜明け前、じいさまととばあさまが行くべえとしたら、

「なあんだ、じいさま、ばあさま、起こせって ゆったべえ」

「坊様、起きてくっことねえ。寒いよう」

俺も手伝うって、とっととっとと出やんだと。

「危ねえよう。下駄、雪ぼっこくっ付いて、滑っからー」

聞かずにとっととっと走った坊様、ざざざざざざざー滑って、すっとーんと井戸ん中さ落ちて、ちゃぽーん。

「坊様―、大丈夫かよー」

「大丈夫だー、早く 上げてくろー」

「はいはい、今つるべ 落とすからなー。このつるべさ摑まって登ってきゃれー。」

「じいさま じいさま、ひっぱるときな、“なーにが まーた あーがるか”って ゆえよ」

「そだ とぼけたこと、ゆってらんにぇえの。早く 上がらっしぇえ」

「いいから ゆえよー」

ってんで、

「なーにが まーた あーがるか」ったら、

「ふーくの かーみが あーがるぞい」

なんて坊様登ってきゃる。

「坊様、そんなとぼけた事ゆわねえで、上がいやれ」

「いいから、ゆえ ゆえ」


「なーにが まーた あーがるか」

「ふーくの かーみが あーがるぞい」


って、やれやれやっとこ登ってきゃったど。

濡れた着物を脱いで、じいさまの着物を借りて暖かい火にあたった坊様。

もう一眠りと、布団さ潜った。

夜が明けて、坊様を起こすが返事もしねえ。

死んじまったんであんめえ、なんて二人で布団を捲ってみたら、山のような大判小判がざっくざく。

「あらー、ありがでえごどー。福の神でいらさったかあなんて、村の衆さ振舞ったと。

その騒ぎを聞いて、隣に住んでいる欲張りじい様とばあ様は、「今度はその坊様っこと、俺が泊めっからなあ。口出すなよ」なんつって、一年待った。

そして・・・

*****

「なーにが まーた あーがるか」

「ふーくの かーみが あーがるぞい」
のやり取りが、とっても面白い(^^)

Nさんに読んでもらった感じを思い出して読んでみるのですが、なかなか難しい(^^;)

この続きの、欲張りじい様と、次の大晦日に無理やり泊めさせられた坊様のやり取りは、もっと面白いんですよ。


五十嵐七重さんは、奥会津伝承民話語り部です。

この絵本を読んだだけでも、五十嵐さんの語りの楽しさ優しさが伝わって来るような気がします。

機会があったら、直に聞いてみたいですね☆



最後まで読んでくださって、ありがとうございます。



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# by yomuyomuehon | 2012-01-23 06:32 | 昔ばなし | Trackback | Comments(2)
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